闇の帝王

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闇の帝王
外国語表記 Emperor of darkness
登場作品

マジンガーシリーズ

声優 柴田秀勝(グレート)
内海賢二(真マ)
初登場SRW スーパーロボット大戦R
SRWでの分類 機体
パイロット
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プロフィール
種族 精神エネルギー、思念体など(作品によって異なる)
性別
年齢 3000歳以上
所属 ミケーネ帝国
称号 帝王
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闇の帝王は「マジンガーシリーズ」の登場キャラクター。

概要

グレートマジンガー

ミケーネ帝国の支配者で、三千年前にアレス王国を征服し、そこで得た人材を活用してミケーネ王国をも支配し、一大強国「ミケーネ帝国」を作り上げた。普段はモニターを通して部下と話しており、画面には嘴と足が3つある鳥のエンブレムが映されている。闇の帝王が本当の姿を現したのは、第21話「怒りの指令!! 姿を見せた闇の帝王!!」から。その姿は、巨大な火炎に顔の模様がある。

闇の帝王の力とカリスマは絶対的であり、かつて敵対した暗黒大将軍地獄大元帥さえも従えるほど。7つの軍団を率いて地上支配に乗り出した。しかし、グレートマジンガーマジンガーZによって軍の中枢を担う将軍や長官が全滅したため、自身は地上へと通じる通路を塞いで眠りに就いた。

関連作品

団龍彦氏による小説作品『スーパーロボット大戦』での本名は「ギャラハン」。精神エネルギー体で、未来でデューク・フリードの子孫であるシオン・フリードが操縦するグレンダイザーを倒し、機体を乗っ取った。ネットワークシステムをハッキングして地球征服を成し遂げるが、マジンガーチームへの復讐心を忘れておらず、さらに過去のミケーネへと戻るためにタイムマシンを求めて、未来の世界で暗躍する。

桜多吾作氏の漫画版UFOロボ グレンダイザー』においても序盤で登場。地球を襲撃してきたベガ星連合軍に対抗する為、デュークに共同戦線を持ちかけるが、それに応じてデューク達が来訪した際にベガ星連合軍の襲撃を受け、「闇の帝王の本体である『脳と心臓が入った培養ケース』を安全な場所へ運び出そうとした際に、甲児がうっかり落としてしまった所為で死んでしまう」という、なんとも情けない最期を遂げてしまった。ただし、甲児はかつての敵であるミケーネとの共同戦線には難色を示しており、闇の帝王の事もと鉄也(桜多吾作版では前作のラストで死亡)の仇と憎んでいた。そのため、「甲児はうっかりを装って意図的に闇の帝王を殺した」と受け取る事も可能であり、甲児自身もまた「本当にうっかりだったのか、闇の帝王を自らの意思で抹殺したのか」は自分でも判断が付かなかった。

真マジンガー 衝撃! Z編

これまでの設定とは異なり、古代においてゼウスに敗北した冥府の王ハーデスが、後に闇の帝王として復活することが示唆されている。また、ハーデスが倒された際に発現した精神体の姿は『グレートマジンガー』での闇の帝王そのものである。

真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍

物語後半に「『真マジンガーZERO』無印の最終決戦において、マジンガーZの光子力ビームを受けてアストラルボディと化し、一万年前にタイムスリップしたDr.ヘル」という、驚くべき正体が発覚する。ただしミケーネ人や甲児のように特殊な背景が存在する者以外には視認することができない設定が存在し、自身の野望のために生み出したボディが地獄大元帥になっている。

登場作品と役柄

『グレートマジンガー』設定

原作では決着がつかなかったが、『第2次スーパーロボット大戦α』において、剣鉄也との完全決着が為された。なお、前述の小説作品で因縁を持つグレンダイザーとは、現時点では共演した事はない。

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
初めて敵ユニット・敵パイロットとなり、音声も収録された。原作と違って当初はミケーネ帝国を率いているわけではなく、鋼鉄ジーグの体内に隠された銅鐸に記してある地獄の帝王(の片割れ)として扱われている。そして女王ヒミカの力で復活した後、ミケーネ帝国の支配者として君臨する。復活時に何故か最終シナリオのマップBGM「バラルの園」がゲーム中で初めて流れる。
ユニットとしてはHP200000、サイズLL、特殊能力としてHP回復(小)・EN回復(大)・分身を保有。武装は全体攻撃のダークネスファイヤーが射程1-10と隙がない。パイロットとしては小隊長能力「命中率+30%、ダメージ-10%」が特に厄介。他に超能力底力を持ち、撃墜数は666。そして空陸の地形適応は全てS。ルートによっては版権ラスボスを務めるだけのことはあり、本作最強クラスの難敵。
LLサイズのため、ダイターン3真ゲッター1ダイモスクラスの火力がないとダメージが通りにくい。脱力はもちろん有効だが、気力+(ダメージ)気力はメリメリ上がり、何より耐久力が段違いなので、それだけで分身を封じるのは困難。スーパーロボットの熱血必中覚醒コンボによる波状攻撃をかけるのが最善手。EN420に対し、ダークネスファイヤーの消費ENはEセーブ込みで32。1ターンに13回の反撃でENは枯渇し、そしてEN無消費の武装はないので反撃不可に陥る。こうなれば貧弱な小隊員を抱えた部隊でも臆することはないので、まずは反撃されても問題ない部隊から攻撃していこう。EN回復(大)があるため、ターンを渡すと攻撃は再開される。
ゾンダーより先にミケーネとの対決を選んだ場合の第47話「激突!ミケーネ帝国 -後編-」では、闇の帝王との決戦の最中、スターガオガイガーのために非常に面倒臭いフラグ立てをする必要がある。ただこれでもゾンダールートよりはマシかもしれない。闇の帝王はミケーネ幹部を全滅させるまでは出現しないので、ステージ開幕後すぐに自軍のマップ兵器などでフラグを立ててから臨むと良いだろう。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
地球・宇宙ルート第48話「失われた者たちへの鎮魂歌」で、ムゲ・ゾルバドスにより復活。能力値はHP70000と低いが、分身と、ダークネスファイヤーが精神コマンド禁止の追加効果があるので、真っ先に倒そう。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦R
初登場作品。原作通りストーリーの序盤からミケーネ帝国を支配している。ラウンドナイツを倒すため、他の組織に一時休戦を提案し賛同を得る。
第24話「怒りの火山島基地!」で本拠地の火山島を動かして決着を図るが、ラウンドナイツにより壊滅し、火山島基地を爆破して原作通り眠りに付く。敵ユニットとしては登場しない。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
本作でも戦闘を行うことはないが、本作のキーワードであるゼロポイント・ブレイクの影響を身をもって体感している重要な存在。
本作において、ミケーネ帝国の存在する世界は時間経過速度の低下による「時間死」が目前に迫っており、それがためにこの世界に侵略を開始したという設定。一度目の侵攻失敗から再侵攻の開始までの三千年のブランクはこの現象の影響ということになっている。

『真マジンガー』設定

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇 / 天獄篇
本人が登場しているわけではないが、ハーデス神が撃破されると肉体を失ってエネルギー体になるという演出になっており、このエネルギー体が闇の帝王の姿をしている。
天獄篇では初登場時に「今のワシは闇の帝王だ!」と名乗るが後に肉体を取り戻すためかハーデス名義で統一されている。

VXT三部作

スーパーロボット大戦V
『真マジンガー』設定で初登場。倒されたハーデス神が闇の帝王として復活する。通常ルートでは、ブラックノワールと共に版権勢力最後の敵となる。
倒すとまた復活の時が訪れると予言するも、最期の瞬間に視たのはスパロボ史に残る絶対的な悪夢であった……。絶望的な光景を前に身も心も完全に折られる様は哀愁しかない。
担当声優の内海賢二氏は既に死去しているが、収録済みのハーデス神の音声を流用する形で出演している。
スーパーロボット大戦X
第28話より登場。本作では最初から闇の帝王。なんと本作では登場直後にマジンガーZEROを召喚するという『V』を知っていると皮肉としか言えない展開が待ち受けている。『V』プレイ済みのユーザーからはどこまで下落した威厳を取り戻せるか、ある意味見守られていたが最終的にはZEROの前座程度にしか収まらず、小物じみた印象になってしまうという無残な扱いになってしまった。……前回であの光景を見てしまったユーザーからすれば、この扱いはまだマシかもしれないが。

装備・機能

武装・必殺武器

アイビーム
胴体の顔のような部分の目から放つ火炎放射に近い怪光線。
第2次α』では射程1~4の単体攻撃だが、単機小隊相手か「ダークネスファイヤー」がガス欠になるまではまず使ってこない。
ダークネスファイヤー
全身を激しく震わせて燃え盛る火炎弾を飛ばしてくる。
『第2次α』では射程1~10の全体攻撃。『第3次α』では射程3~9だが、「精神コマンド禁止」の特殊効果がある。どちらにしろ強力な攻撃には違いない。
地獄の業火
『真マジンガー』版で使用する攻撃。周囲を炎の海に変え、更に大蛇のような火柱が敵に襲い掛かる。

特殊能力

HP回復(小)
EN回復(大)
この能力のお陰で必殺技を無限に放ってくる。小隊員も精神コマンドを使用しなければ、無事ではすまないだろう。『V』でもこれらは健在。
分身
決戦時にはほぼ間違いなく気力が150になっているので、かなりの頻度で完全回避されてしまう。必中感応などで対策して、早期撃破を狙おう。
オールキャンセラー指揮系統中枢
『V』ではこの二つの能力が備わった。前身であるハーデス神と同じく自軍の命中率を底上げし、特殊効果による能力減退も期待できない。

移動タイプ

飛行可能。『X』ではなぜか飛べなくなった。

サイズ

2L(LL)

パイロットステータス

能力値

ミケーネの元締めだけあり、どの能力も高水準。耐久力もさることながら、機体の方の分身や特殊技能の超能力と相まって見た目とは裏腹な回避力を発揮してくる。『第2次α』はもちろん、再登場した『第3次α』でも最大級の強敵。

『真マジンガー』設定で参戦した『V』においても、ラスボスに匹敵する能力値を持ち、間違いなく最強クラスの敵であるのだが、あまりにも相手が悪すぎた

精神コマンド

第2次α第3次α
必中不屈てかげん鉄壁気迫
VX
てかげん必中鉄壁気迫祝福
前身であるハーデス神と全く同じラインナップ。同一人物なので当然と言えば当然である。

特殊技能(特殊スキル)

第2次α第3次α
底力L9、戦意高揚気力+(ダメージ)Eセーブ超能力L9
超能力と底力の強力な補正が非常に厄介。超能力の補正自体はニュータイプ等に比べると低めだが、闇の帝王の高い能力がそれを感じさせない。
これで最終命中を強化する技能があったら、ラスボス以上にヤバイ強敵に成りかねなかったが、幸いなことに『第2次α』では最終命中を強化する技能がまだ存在していない。それだけが救いか。
VX
2回行動底力L5、闘争心L3、ガードL2、精神耐性プレッシャーL4、気力限界突破L2
ハーデス神と基本的には同じだが、ガード以外は強化されている上に気力限界突破が追加。より頑強になり、危険度も増した。

小隊長能力(隊長効果)

命中率+30%、ダメージ-10%
第2次α』、『第3次α』で採用。

エースボーナス

気力140以上で、周囲10マス以内の敵対軍勢の格闘・射撃・技量・防御・回避・命中の能力値を-20する。
V』、『X』で採用。『Z』のオーバーデビルを彷彿とさせる凶悪なエースボーナスで、ハードモードにて実装される。

人間関係

暗黒大将軍
かつて敵対したアレス王国の将軍である彼を戦闘獣改造した。
地獄大元帥
かつてのDr.ヘル。絶対能力を持って服従関係となるが、団龍彦氏の小説『スーパーロボット大戦』では結果的に彼に討たれてしまう。
あしゅら男爵
同じく小説『スーパーロボット大戦』において手下としていたが、後に反旗を翻させられる
剣鉄也
原作では(小説版も含めて)彼自身と決着をつける事は無かったが、『第2次α』では雌雄を決する事に。
生田信一郎
ヤヌス侯爵に紹介され、会見する。うまいこと言いくるめて戦闘獣に改造する。
ハーデス神
』では、彼の後の姿という設定。
勇者ガラダブラ
『真』での部下。

他作品との人間関係

スーパー系

Dr.ヘル
後の地獄大元帥。小説『スーパーロボット大戦』では、彼の脳髄が組み込まれたデビルマジンガーに倒される事となった。
『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』ではDr.ヘルその人が正体であり、冷や汗をかいたり時間に追われて狼狽するコミカルな闇の帝王の姿も見れる。
マジンガーZERO
V』では彼とゲッターエンペラーによって、因果の果てに待つ最大級の絶望を見せつけられる。
X』では逆に彼を使役する。
プリンス・ハイネル
『R』では同盟相手。タメ口を聞かれる。
女帝ジャネラ
『R』では同盟相手。ハイネル同様タメ口を聞かれる。第24話「怒りの火山島基地!」にて、共にラウンドナイツへ決戦を挑む。
バット将軍 (OVA)
『R』では同盟相手。
ヒミカ
第2次α』では、彼女の儀式によって復活させられることに。
ムゲ・ゾルバドス
第3次α』にて彼に復活させられる。
エルンスト・フォン・バーベム
SC2』ではMUと起源を異にする異次元空間からの来訪者ということで、彼からも警戒されていた。
しかし、闇の帝王の世界は時間経過速度の低下が極度に進行していることを悟って以降、眼中に無くなったようで、闇の帝王の出番もそこで終了となった。
ブラックノワール
V』の第51話では彼(彼女)と共に地球艦隊・天駆の前に立ちはだかる事に。
『X』では彼(彼女)の支援でマジンガーZEROと接触する。
ドアクダー
X』での盟友。

バンプレストオリジナル

ラリアー
当初は単に「キャンベル星人との仲介者」と見なしていたが、宇宙用の機動兵器を持っていることに目を付け、宇宙攻撃隊長への就任をチラつかせる。結局は、地上から引き上げるドサクサに、量産型グレートマジンガーの設計図を持ち逃げされる。

名台詞

「フハハハハハハハ…! 暗黒大将軍、ゴーゴン大公の報告に従い、直ちに出撃せよ。世界制覇の夢はいとも簡単に実現するかもしれん…」
マジンガーZの東映アニメ版第92話(最終回)「デスマッチ!! 甦れ我等のマジンガーZ!!」より。記念すべき本人自身の初セリフ。ゴーゴン大公が報告に帰還するも、暗黒大将軍に「ゴーゴン大公、貴様の指図は受けん。俺も闇の帝王の直属の部下なのだぞ。用事があったら俺に言え。さあ」とふんぞり返られるも、それでもゴーゴンは腹を立てるどころか光子力研究所はDr.ヘルとの決戦を終えて兵力が疲弊していて攻めるチャンス(意訳)なのを報告し、驚く暗黒大将軍。その時、上方から稲妻が走り、今の話を聞いていたのか闇の帝王の声が響き渡り、上記の通りゴーゴンの報告に是とするのだった。
「諜報長官アルゴス、並びにゴーゴン大公」
「よくぞグレートマジンガーの基地を探し当てたな、礼を言うぞ。今後ますます活躍して我々の世界制覇に貢献してくれ」
東映アニメ版『グレートマジンガー』本編第5話「突撃!!怒りの連合戦闘獣!!」の冒頭にて。アルゴス長官に呼び出されたゴーゴン大公は「闇の帝王よりお褒めの言葉がある」と、用意されたモニターで(闇の帝王本人は映らず代わりミケーネのらしきマークが映った状態で)上記の褒めゼリフを聞き、その一方で暗黒大将軍は「いい気になりおって!」と対抗心を燃やすのだった。
「暗黒大将軍、何をグズグズしておるのだ…戦闘獣は幾らもあろう。科学要塞研究所の責任者が兜剣造とわかった以上、奴の打倒を目指して戦え!…奴さえいなければグレートマジンガーも思うように戦えなくなる」
第8話「とどめの一撃!! ドリルプレッシャーパンチ!!」より。前回で科学要塞研究所の所長が兜剣造であると(人質作戦により)、判明した為に姿は見せずに稲妻が何度もほとばしる中で暗黒代将軍への発破をかけるであろう台詞。ちなみに闇の帝王と剣造は一人二役なので、メタ的にはちょっと笑いを誘う。
「かつて兜隠十蔵の造ったマジンガーZに苦戦し、今またその子・剣造の造ったグレートマジンガーに苦しめられているとは…Dr.ヘルの苦しみがわかる。今や世界制覇は二代に渡るおん念なのだ。しっかりやるんだ!」
上記の直後、暗黒大将軍から出撃の準備中の胸の報告を受け、それに続いての激励の言葉。ここで兜親子とその2大マジンガーを引き合いに出し、更に「Dr.ヘルの苦しみがわかる」とも言っているのが少々珍しくもある。尚、「世界制覇は二代に渡る~」の後の「おん」の漢字が不明である為、やむを得ずひらがなでの記載に留意されたし。
「我が名は闇の帝王、ミケーネ帝国の支配者なり!」
「フ、それは私にもわからぬのだ。なに、知ったことか。過去の私が邪魔するつもりなら、叩き潰すまでよ。たとえ過去の私であろうとも、目の前に立つことは許さぬ。なぜならば私はこの世の王! 永遠不滅の皇帝なのだからな!」
団龍彦氏の小説『スーパーロボット大戦』より。弓さやかからタイムパラドックスによる矛盾を指摘されるも、異常なまでの権力欲に満ちた強引な理屈でねじ伏せた。
「お、おお!?」
「なんだ? これはなんだ? 我が身が、我が身が――!?」
「やめろ! やめろ! やめろーっ!!」
「グアアアアーッ!!」
同じく小説『スーパーロボット大戦』において、デビルマジンガーに吸収された際の断末魔。この直前、闇の帝王との決着を付けようとしていた鉄也は、このあまりにも呆気ない宿敵の死に呆然としていた。
「ぐわっ」
「ぎゃああああ」
「う、あ、あ、あ」
桜多吾作氏の漫画版UFOロボ グレンダイザー』より。
甲児のうっかりによって、「闇の帝王の本体である脳髄と心臓が入った培養ケース」が破損。その所為で、上記の断末魔の後に闇の帝王の本体である脳髄と心臓が活動を停止し、最期を迎えた。

スパロボシリーズの名台詞

「…暗黒大将軍は敗れた。だが、見事な最期だった。我がミケーネの将軍にふさわしい勇猛ぶりを見せてもらった。残念ながら、これまでの戦いによって、我々は貴様ら人間どもに戦いを挑む力を失ってしまった」
「確かに、此度の戦いはお前たち人間の勝ちだ。それは認めよう。だが、暗黒大将軍の死を無駄にはせぬぞ。必ずや世界制覇を成し遂げてみせる!…人間どもよ、しばしの安息を楽しむがよい。そう、我らが再び力をつけるその日までな。さらばだ、ラウンドナイツ。さらばだ、グレートマジンガー…」
R』第24話「怒りの火山島基地!」クリア時。戦力を失った闇の帝王は再び地下に戻り、宿敵たちに一旦の別れを告げて姿を消した。
なお、この後の時代においてミケーネ帝国との決着がついたのか否かについては語られない…。
「…永き眠りより…ついに我は目覚めた……」
「…我が名は闇の帝王……ミケーネの支配者なり……」
第2次α』第25話「開かれた地獄の扉」より。ヒミカの儀式により復活したのはミケーネの支配者。この時初めてヒミカはミケーネに騙された事を知り、無念の死を遂げるのだった。
「調子に乗るなよ、人間ども!あのような偽神とは格が違う、我が力を恐れるがいい!」
V』第51話で先にブラックノワールを撃破した場合の台詞。真の神たる自分は「神を自称するシステム」などとは違う、と豪語するが…。
実際、鉄也の「強い言葉を使わなければ自分を鼓舞出来ないのか」という挑発を受けて言葉に詰まっており、少なからず動揺していた模様。
「こ、これは…!?」
「だ、駄目だ、勝てぬ! 因果の果てに待つのが、こいつ等では 絶対に勝てぬ!!」[1]
「ぬああああああっ!!」
『V』での断末魔。自軍の全力をもってしても完全に滅ぼせない闇の帝王はいずれ復活すると予言する。しかし、消える寸前にある光景を垣間見てしまう[2]
それはマジンガー、そしてゲッターと敵対した因果の果てに待ち受けるモノ。宇宙の法則を呆気無く書き換えてしまうゲッターの皇帝と、遍く世界そのものを容易に作り替えてしまう全てを無に還すマジンガー……宇宙を消滅させる機械のバケモノ達の前では、闇の帝王など取るに足らない存在でしかなかった。生きて戦っても、いつの日か復活したとしても、どう足掻いても、最後の最後には必ず負けてしまう絶対の運命がそこにはあった。
今も尚進化を続ける最強にして最凶の二体のロボットを前にして、闇の帝王は完全に心を挫かれてしまう。そして、直後にミネルバXが現れ「もう眠りなさい」と告げていった……。

余談

  • 『グレートマジンガー』本編では闇の帝王との決着が付くことはなかったが、その続編として検討されていた『ゴッドマジンガー』では決着を付けることが企画されていた。兜甲児マジンガーZの後継機によって決着が付けられるはずだったが、この案は没となり、『ゴッドマジンガー』という番組企画自体も流れてしまった(続編は『UFOロボ グレンダイザー』が始まり、『ゴッドマジンガー』のタイトルは1980年代になって別番組のタイトルとして復活する)。
    • なお、企画段階における闇の帝王の正体は「宇宙人の子孫である科学者の集団」という設定だった。
  • 漫画『デビルマン対闇の帝王』では、「混沌の次元」にて魔神と戦っている冥府のハデス」として登場。冥府へと攻め入り、妻ペルセフォネを殺害したデビルマン=不動明を憎悪するが、後に部下である地獄大元帥が大敗したとの報を受け、彼を利用して魔神とぶつけようと策略を巡らす。

脚注

  1. マジンガーZEROを相手にすれば因果律兵器で敗北が確定し、ゲッターエンペラーは空間ごと握りつぶされて終了。以上から、闇の帝王は二体の間に入れるだけの能力が何一つとして無い。それ以前に因果の果てにいるこの二体に、見向きすらされないのである(むしろ闇の帝王に限った話ではないが、この二体に敵として目を向けられてしまったらその時点で終わり)。ご丁寧に隅っこの方にはゲッター艦隊も描かれているが、むしろそちらにすら勝てる見込みがないだろう。
  2. この時の一枚絵は第3次Z天獄篇におけるゲッター艦隊の1枚絵にマジンガーZEROを書き加えたもの。