ギレン・ザビ
ギレン・ザビ | |
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外国語表記 | Gihren Zabi |
登場作品 | |
声優 | 田中崇(現:銀河万丈) |
デザイン | 安彦良和 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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異名 | ヒトラーの尻尾 |
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 男 |
年齢 | 35歳 |
身長 | 190cm |
所属 | |
役職 | 総帥 |
軍階級 | 大将 |
ギレン・ザビは『機動戦士ガンダム』の登場人物。
概要
ジオン公国総帥(国家の最高指導者)。『機動戦士ガンダム』を始めとする宇宙世紀における戦乱の根源的元凶と言える存在。
一年戦争において指導者として絶大なカリスマ性を発揮し、やがてジオン公国そのものの象徴とも言える人物になっていく。そして、一年戦争末期における死後も、彼の唱えた政治思想や世界観だけでなく、ザビ家そのものの血脈自体が、宇宙世紀において地球や宇宙を問わず巨大な影響力を発揮していく事になり、事実戦争終結から僅か3年でギレンの意思を継ぐ集団による凶悪なテロ・紛争事件が巻き起こり、その後もアースノイドとスペースノイドの間に、長きにおける戦争の溝を深める事になる。
人物
IQ240という、とてつもない天才で、更にはジオン・ズム・ダイクンにも引けをとらない大衆を魅了するカリスマの持ち主。巧みな弁舌も持ち合わせ、モビルスーツと言う当時では革新的な機動兵器を導入しても数では圧倒的不利となっていた地球連邦軍との戦争でジオン公国軍が有利に進められたのも、ギレンの天才的な指導者としての確かな資質があったからと言っても過言ではなく、親衛隊隊長のエギーユ・デラーズやアナベル・ガトーの様に、熱狂的な支持者が数多く存在している。
しかし、指導者や政治家として優れている反面、人間的には冷酷どころか感情が無いのではないかと思わせる程の徹底的なデジタル思考の人物で、同時にそれがダイクンとの決定的な違いとなっている。自身の利に繋がるのなら、身内を利用したり切り捨てる事も厭わず、末弟のガルマ・ザビの死や葬儀をジオン軍の戦意高揚に使い、同じく弟のドズル・ザビも時間稼ぎの捨て駒として扱い、挙句の果てには邪魔になるという理由で実父のデギン・ソド・ザビすら謀殺に追い込んでいる程。
スペースノイドを至上とした選民意識が強く、ダイクンの人類の革新を促す為のニュータイプ思想を「スペースノイドは選ばれた民であり、更にその中の優良種がジオン国民である」という選民主義的な思想へと故意に捻じ曲げた上でジオン国民を始めとするスペースノイドの中に浸透させ、形を変えつつ後世にも残り続けることになっている。ただし、ギレン本人はニュータイプ自体についてはさほど理解を示した様子は無く、実際デギンに対しても「ニュータイプ思想はジオン軍が勝つための『方便』である」と言い切っている。
選挙工作の上手さ、国威発揚・士気向上を目的とした演説の上手さなどからして、第二次世界大戦時において最も有名な独裁者であるアドルフ・ヒトラーを彷彿させ、実際にデギンからも「ヒトラーの尻尾」と揶揄されている。しかしその一方で、己の才能に絶対の自信を持つ故か、一年戦争末期には不利な状況を軽視する傾向も見られた。また、ジオン国民からも全面的な支持を受けていた訳ではなく、既に地球での戦況が不利となって地球連邦との和平交渉に転じる事も考慮しなければならない状況ありながら、あくまでもジオンの優勢を断じて国民を扇動する方策に難色を示す者も少なからずいた。
人間の感情について共感が乏しい故に、ガルマの死を利用した事に憤りを見せていたデギンや、そのデギンを自身の陰謀で殺された妹のキシリア・ザビの明確な怒りと殺意にも無関心な様子を見せ、結果的にその事がジオン公国の滅亡およびキシリアによる自身の死に繋がってしまったのは皮肉としか言いようがない。死の寸前、自身を射殺するキシリアとのやり取りである「フッ…冗談はよせ…」「意外と兄上も甘い様で…」という台詞からも、いかにギレンが人間の感情に対し無頓着であったのか推察出来る。
生涯
ザビ家のデギン・ソド・ザビの長男として生を受け、幼少期より天才的な頭脳を発揮し優秀な成績を収めていたギレンは、少年時代より政治活動に積極的に参加し、青年時代にはデギンと共にジオン・ズム・ダイクンの指導する独立運動にも参加。ダイクンの死後に権力を手にしたデギンの引退とともに権力を受け継ぎ、ジオン公国の事実上の最高指導者になる。その後、サイド3国民が選ばれた民である著書『優性人類生存説』を発表し、多くの国民の支持を得ることに成功し独裁体制を敷く。
一年戦争においては、スペースコロニーへの毒ガス作戦やコロニー落としなど、人間の所業とは思えない様な残虐非道な行為を指揮する。人類の半数を抹殺した空前の大虐殺は、人口を強制的に減少させることにより地球環境の保全を図ろうとした為と見られる。しかし、末弟ガルマの戦死を全世界に同時中継するという派手な国葬という方法で利用し、密葬を望んだ父デギンと対立を深める。
ガンダムやホワイトベースといった、ガルマを討ち破る等といった形で抜きん出た活躍を見せる勢力の活躍には、さほど気に留めている様子も無く、終盤においても「ガンダム一機に手こずるものだな」という程度の認識しか持っておらず、アムロやブライト達との接点は全くと言っていいほど無い。ソロモンを拠点に必死に連邦軍と交戦していたドズルからの援軍要請に対しても、現場の人間を理解しない様子を見せ、結果的に彼が落命する要因の一つを招いている。
そしてデギンが講和のために単独で連邦艦隊に赴いた際は、連邦軍もろともソーラ・レイで焼き払う形で謀殺し、これによって連邦軍のレビル将軍もまた命を落としている。しかし、その事を妹キシリア・ザビに知られた結果、父殺しの男として作戦指揮中に暗殺(と言うよりも、部下達の前で堂々と射殺)され、35歳で没した。
登場作品と役柄
なお、ギレン・ザビはゲーム業界においては他に『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズがあるなど重要な存在であるのだが、反面SRWにおいてはファーストガンダムにおける所謂悪の親玉的存在ではあるにも関わらず、原作では主人公達と関わる事なくあっさり身内の手により倒れたり、またモビルスーツや戦艦等の一切メカに乗らないままであった為(要塞内部で指揮を取っていた)、いささか印象が薄い存在である[1]。『F完結編』ではドロスに乗っていたが、原作での他のザビ家の人間の事情を考えれば、ギレン専用のグワジン級の艦があるものと推測される。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 名前のみ登場。クロノクルをガルマへの増援として向かわせた。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DCの総帥代行であり、ビアン・ゾルダーク博士亡き後のDCの実質的指導者であった。
- 異星人インスペクターの攻撃が各地で行われた後、好機とばかりにDCの正当性を主張し、DC再興を呼び掛ける一大演説を全世界に向け放送した。その結果DCの戦力の増強に成功するが、ロンド・ベル隊の奮戦、妹キシリアの裏切りによって組織は崩壊した。
- 本作ではドロスに乗る。
- スーパーロボット大戦F
- 完結編の予告で顔見せ。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 『第3次』で死亡したはずだが、謎の復活を遂げる。実はゲストによりクローンとして蘇らされていた。ハマーンに代わりDCの総指揮をとる。
- ギレンの選民主義はそれまでハマーンが行っていたスペースノイドを味方に付けるという方針とは異なり、結果的にコロニー連合とDCは対立。ミリアルド率いるコロニー連合軍に始末される(ポセイダルルート)。キシリアによる暗殺イベントもある(DCルート)。
- 3兄弟のクローンはゲストのことになると記憶が書き換わったり思考が止まったりするように調整されているようだが、それでもギレンの場合は制御に難がある程に自我が確立していた。そのためかドズルほど明言はしないが、終盤はギレンであってそうでない何者かとして生きることに不安を感じており、プレイヤーの手で倒すと自分の命が尽きることに安心すらしているかのような台詞を遺す。第3次同様ドロスに搭乗する。
- なお、この作品が発売された1998年4月には、同じくセガサターンで戦略シミュレーションゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』も発売され、ギレンの存在がクローズアップされている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α(DC)
- ジオン軍の総司令官として登場。一年戦争がマクロス落下の影響でア・バオア・クー戦前に中断(休戦)された設定のため、生存している。
- 会話ではそこそこ登場しているがパイロットとして戦場に出てくるのは1話だけで、しかもキシリア登場の翌ターンに暗殺イベントであっさり消されてしまうので、自力で落とすのなら暗殺されるより前にギレンを落とすか、先にキシリアを落としてイベントを阻止する必要がある。なお、仕様上意味は無いが「天才」の技能を所持しているものの、戦艦を指揮するのは苦手らしく能力は低い。
- ちなみに、暗殺イベントはキシリアとギレンがそれぞれグワジンとドロスに乗った状態で起こるため会話の最中に突然ドロスが爆発するというややシュールな光景になる。ギレンが断末魔の悲鳴すら上げられないのも原作通りではあるが、あの巨大なドロスをどうやって一瞬で沈めたのかは謎である。あらかじめ爆弾でも仕掛けられていたのだろうか。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 名前のみ登場。本編前にてジオン軍を統括していたが、本編前半にて妹キシリア共々、何者かに暗殺される。
- ちなみに、本作の一年戦争前半は『機動戦士Ζガンダム』のグリプス戦役に相当するので、正史より数年長生きしたことになる。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 今回もジオン軍の総司令官。序盤が一年戦争に沿った展開ながら、キシリアが自分を撃つ前にシャアに討たれてしまう為、中盤まで生き残りハマーン一派と合流するも、最終的にはハマーンに暗殺されてしまう。戦闘ではグワジンに乗る。なお、弟や妹と違い、台詞の新規収録は行われず。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ジオン軍の総司令官として登場。外宇宙勢力の脅威の前になんとか連邦との和平に持ち込もうと画策するキシリアやデギンをよそに、徹底して抗戦姿勢を崩さない。
- デギンにより停戦が成立してもなお、アステロイド・ベルトの勢力を「ネオ・ジオン」として再編。建前上は別組織にあたることを利用し、再び連邦に宣戦。連邦およびコネクト・フォースとの戦いを続けるが、一方で自分が倒れることも予期した上で、キシリアとガルマにジオンの未来を託そうとする意思も内心抱いていた。最終的にはアクシズでのコネクト・フォースとの決戦とその結末を受けて、キシリアの仲裁を受け入れて遂に連邦と和平する。キシリアやガルマ同様、最後まで生存した数少ない作品。
パイロットステータス
精神コマンド
特殊技能
人間関係
家族
- デギン・ソド・ザビ
- 実父。「老いぼれ」と見做し、軽視。地球連邦軍艦隊と共にソーラ・レイの犠牲にする。
- サスロ・ザビ
- 次弟。性格面では割と似た者兄弟だった。彼が暗殺された時は間近にいたこともあってか、流石のギレンもショックを受けている。
- キシリア・ザビ
- 妹。自身への絶対の自信ゆえに裏で暗躍するキシリアを軽視していた。それが仇となり、最後は彼女によって暗殺される。
- ドズル・ザビ
- 三弟。仲が良かったかどうかは不明だが、デギンがドズルの死を軽視していた事にはギレンですら憤りを感じていたため、わずかながら情を感じていた可能性がある。
- 小説版ではルウム戦役の時に、ドズルがザクに乗って前線に飛び出したという話を聞いてたしなめながらも、珍しく苦笑を浮かべたという。
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に至っては怪我が治っていないのに無理に戻ってきたドズルに具合を聞いたり、再出血で悶絶する彼の姿に不安と呆れが混ざったような表情になったりと、ドズルの事を気に掛けているかのような描写が少し増えた[2]。
- ガルマ・ザビ
- 末弟。ガルマは何かとギレンに良くしてもらったらしく「ギレン総帥は皆が思っているような恐ろしい人ではない」と言っていたが、その死を政治的に利用した。その際の追悼演説はあまりにも有名。
- ミネバ・ラオ・ザビ(オードリー・バーン)
- 面識は無かったが、血縁上の姪にあたる。
ジオン公国軍
- シャア・アズナブル
- シャアからはザビ家の一員という事で憎まれているが、原作では直接は関わらない。
- ギレン自身、シャアの正体に気付いていた様子はなく、彼にジオングを与えようとするキシリアに「またシャアか? 拘り過ぎるな」と呆れて見せている。
- 一方『ORIGIN』においては、ア・バオア・クーでの決戦時に自分の元に直接訪れたシャアに対し正体を見透かしたような発言をしているものの、「ダイクン家の再興を図ること自体は構わない」と言い放ち、
- ジオングを使わせて欲しいと言うシャアの依頼を受け入れている。
- SRWにおいてはクワトロ時代のシャアと対決する事になる他、『COMPACT』ではキシリア共々彼に暗殺されてしまう。
- シャリア・ブル
- 彼をキシリアへの牽制の為に彼女のニュータイプ部隊へと送り込む。
- セシリア・アイリーン
- 女秘書で、ほぼ愛人。初出は小説版。
- ランバ・ラル
- TV版ではほとんど絡みが無いが、小説版ではなんと腹心の親衛隊長。その上クラウレ・ハモンはかつてギレンの愛人だったという事で、三者間で愛憎入り乱れた深い人間関係が描かれた。
- ただし、ギレンはラルに「早くハモンと結婚しろ」と勧めるなど一歩引いており、人間性についても好ましく思っていた。
- エギーユ・デラーズ
- ギレンに対し崇拝と忠誠心を抱いている軍人で、狂信的なジオニスト。ア・バオア・クー攻防戦にてギレン自身の専用艦であったとされているグワジン級の大型艦「グワデン」での指揮を任されていた事からも、ギレンからは高い信頼を得ていた事が伺われる。
- ゲーム『ギレンの野望』シリーズでは、ギレンの親衛隊隊長という役職を持っていたという設定になっている。
- アナベル・ガトー
- デラーズの腹心的存在で、彼と同じくギレンに崇拝と忠誠心を抱いていた軍人。
- 『第3次』では状況によって反旗を翻す。
- ギニアス・サハリン
- 「アプサラス計画」をギレンとデキンの二人に提唱しており、その有用性を認め、承認したとされている。
地球連邦軍
- レビル将軍
- 地球連邦軍の最高司令官を務める人物。ソーラ・レイによって父・デギン諸共、引導を渡す事に成功している。
- アムロ・レイ
- 原作では両者共に絡みは無く、ギレンにとっては「報告書を読んで知ったガンダムのパイロット」という認識しか無かったが、『XO』は直接対決をする事に。
- なお、富野監督の「トミノメモ」によれば「本土であるサイド3での最終決戦で、専用MSに乗ってアムロと一騎討ちをする」という筋書きがあったと言う。
- ブライト・ノア
- ガルマ追悼演説を視聴した彼に「独裁者」と強く批判された。なお、原作ではモニター中継された演説を見て言っているが、『XO』では直接言われる。
- ミケル・ニノリッチ
- 同じくガルマ追悼演説を視聴していた者の一人。この演説を聞いていた他の連邦兵達と共に「ジオンなんか、俺達が地球から追い出してやる!」と気炎を上げられている。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- ハマーン・カーン
- 競演する作品では部下であるが、『F完結編』では不信感を抱かれ、『α』では途中で対立関係となり、『GC』(『XO』)では彼女に暗殺されてしまう。
- グレミー・トト
- 自身の落胤もしくはクローンという説があり、『α』では腹心の部下となっている。
リアル系
- ブルーノ・J・グローバル
- 『α(『DC』)』では彼にマスドライバーによる南アタリア島攻撃をチラつかせながら、3時間以内の武装解除とネオ・ジオンへのASS-1の明け渡しを要求する。
- ドルチェノフ
- 『GC』(『XO』)にて共闘。お互い目の上のたんこぶを始末しているのもあってか、ギレンの方は内心信用していない。
スーパー系
- Dr.ヘル
- 『α』にて共闘。リアル系とスーパー系の悪の大ボスの競演が実現。
- 諸葛亮孔明
- 『α』にて、ギレンの落命を予期していた。もっとも、彼はキシリアを利用する事で彼女にギレンを討たせたのだが。
- アンゴル=モア
- 『OE』では、連邦との戦争で追い詰められてなお、奥の手であるアクシズ落としを敢行して戦いを継続しようとするも、彼女の「ハルマゲドン1分の1」であっさりとアクシズが破壊されたのを受け戦意を喪失、連邦との和平を結んだ。
バンプレストオリジナル
名台詞
アニメ本編
- 「我々は、一人の英雄を失った! しかし、これは敗北を意味するのか!? 否! 始まりなのだ!」
「地球連邦に比べ、我がジオンの国力は三十分の一以下である。にもかかわらず、今日まで闘い抜いてこられたのは何故か!?」
「諸君!! 我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ!」
「これは諸君らが一番知っている。我々は地球を追われ、宇宙移民者にさせられた!」
「そして一握りのエリートが、宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して五十余年! 宇宙に住む我々が、自由を要求して、何度、連邦に踏みにじられたか!」
「ジオン公国の掲げる、人類一人ひとりの自由の為の戦いを、神が見捨てるわけはない!」
「私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!! 何故だ!?」
「新しい時代の覇権を我ら選ばれた国民が得るのは、歴史の必然である。ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければならぬ」
「我々は過酷な宇宙空間を生活の場としながら、共に苦悩し錬磨して今日の文化を築き上げてきた」
「かつてジオン・ダイクンは、人類の革新は宇宙の民たる我々から始まると言った」
「しかしながら地球連邦のモグラどもは、自分たちが人類の支配権を有すると増長し、我々に抗戦をする」
「諸君の父も、子も、その連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!」
「この悲しみも、怒りも、忘れてはならない!」
「それを………ガルマは、死をもって我々に示してくれた!」
「我々は、この怒りを結集し、連邦軍に叩き付けて、初めて真の勝利を得る事が出来る!」
「この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる!」
「国民よ! 悲しみを怒りに変えて! 立てよ、国民よ!!」
「我らジオン公国国民こそ、選ばれた民である事を忘れないで欲しいのだ! 優良種たる我らこそ、人類を救い得るのである!!」
「ジーク・ジオン!!」 - ガルマ・ザビ国葬における追悼演説。この模様は地球圏全域に放送された。
- 「我こそは正義である」という趣旨のプロパガンダ演説はガンダムシリーズの定番となっているが、ギレンのこの演説に勝るものは無いと言っても過言ではないだろう。
- なお、後述するようにTV版第12話でのガルマ追悼演説はぶっつけ本番に近い代物だった為、劇場版で手直しされている。
- また、この演説の冒頭部分は『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』第1話のラストにおいても聴くことができる。
- 「私とて、ジオン・ダイクンの革命に参加したものです。人類がただ数を増やすだけでは、人の軟弱を産み、軟弱は人を滅ぼします。」
「地球連邦の絶対民主制が何をもたらしましたか? 官僚の増大と情実の世を作り、あとはひたすら資源を浪費する大衆を育てただけです。今次大戦のような共食いを生んだのも、連邦の軟弱故です。もう……人類は限界を超えましたよ……」
「私はア・バオア・クーで指揮を執ります」
「まっ……勝ってみせますよ。その上で、真のニュータイプの開花を待ちましょう。ヒトラーの尻尾の戦いぶりをご覧ください」 - ギレンに対し「貴公はヒトラーの尻尾だな」と評した父デギンに対する台詞。ギレン・ザビという人物の性格を実によく現した台詞だろう。
- デギンは「ヒトラーは失敗したのだぞ(劇場版では「身内に殺されたのだぞ」)」と独白するように言ったが、これは後に親子双方に降りかかった最期でもあった。
- 一方、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。
- 「我が忠勇なるジオン軍兵士たちよ、今や地球連邦軍艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた」
「この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!」
「決定的打撃を受けた地球連邦軍に、いかほどの戦力が残っていようとも、それはすでに形骸である」
「あえて言おう、カスであると!」
「それら軟弱の集団が、このア・バオア・クーを抜くことは出来ないと、私は断言する!」
「人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることが出来る!」
「これ以上戦い続けては、人類そのものの存亡に関わるのだ!」
「地球連邦の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来の為に、我がジオン国国民は立たねばならんのである!」 - 第42話より。ア・バオア・クー攻防戦において、ソーラ・レイによって大損害を被った地球連邦軍を「烏合の衆」と非難した演説の中で。
- これによってジオン軍の士気は最高潮に達し、ギレンの高いカリスマ性が読み取れる。
- ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされやすく、後年の作品に登場する某エースパイロットもそれを元にした台詞を吐いている。
- 「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」
- ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める自軍の様子を見ての独白。自身の采配による自信が伺える。
- 近年は多数の外伝作品やイグルーを筆頭とするOVAによって、「連邦の物量」が年々誇張される傾向にあり、この発言は「戦局が全く見えていない無能」等と解釈されやすい。しかし(少なくとも当時の設定では)これは誤りで、的確な防衛管制でパブリク隊を撃退し、ドロス級を前面に出してSフィールドを防備。Nフィールドへの連邦軍第二・第三大隊の攻撃も退ける等、優秀かつ完璧な指揮・采配を行っている。また、ジオンは本国等にも戦力を温存している状態なのに対し、連邦は全戦力を結集した総力戦、しかもソーラレイによってその大半を焼き尽くされ、レビル将軍の死亡によって指揮系統の中枢を破壊される等、むしろ連邦が大きく不利であった。先述の通り現在は、様々な後付けによってジオン側が不利でそれを指揮するギレンも無能であるかのように思われやすく、それを正すためか漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、明確に「連邦側が不利」と改めて設定されている。
- 「フッ、冗談はよせ」
- ア・バオア・クー戦においてキシリアに銃を向けられた際の台詞。[3]キシリアを軽視していた事が災いしてか、ギレンはキシリアに半ば呆気無く暗殺される事となった。
- 現場に居合わせた士官らには動揺が走ったが、キシリアの「父殺しの罪は総帥であっても免除されない。異議は軍法会議において聴く」の言葉と、トワニング准将の機転を利かせた一言により、その場の動揺を鎮め、キシリアが指揮を引き継ぐ事になった。
- しかし、ギレン殺害から指揮権引き継ぎまでの間に十数分のタイムラグがあり、この隙に連邦側は猛攻を開始。指揮系統の混乱の発生や、一部の兵士にギレン戦死の情報を傍受され士気が低下する等の影響もあり、ア・バオア・クー陥落の決定的な要因となってしまった。
- その一方で、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ギレンの暗殺を知った将兵達がその場に居合わせたセイラを旗頭にしてキシリアに反乱を起こしており、(TV版および劇場版と違って)ギレンのカリスマ性がキシリアの予想以上に高かった事を示している。
その他の媒体
- 「今ここに、諸君等有望なる新入生を迎えて、大いなる期待を禁じえない」
「時代は現在、新たな局面へと向かいつつある。いかなる局面へか!? 人類史の偉大な発展への局面である!!」
「宇宙に進出する事によって我々は、無限の可能性を手にした」
「誰の可能性か!? 人類全体のか!? 否!! 我等スペースノイドにのみ許された可能性であるっ!!」
「スペースノイドの新しい能力こそが停滞した人類史を打破するのである!」
「移民一世以来の困難な時代を経て、かつて棄民とさえ呼ばれていたスペースノイドの住民達は選ばれた民となった! 期せずして人類史の最前線に立ったのだ!!」
「諸君は更にその前衛である!! エリートを自負する事に躊躇するな諸君! 諸君はエリートだ!」
「選ばれた民から更に厳しく選抜されてここにいる諸君等こそ、コロニー社会の守護者であると共に新人類のリーダーである」
「奮起せよ! 未来の将星をめざして邁進せよ! 我と我が戦線に加われ!!」 - 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』にて、シャアやガルマが入学した士官学校入学式での演説。来賓としてレビル将軍や多数の連邦軍将校の前で堂々とスペースノイドの選民意識全開の内容となっており、ある意味ギレンらしい演説である。
- 「棄民」と呼ばれたスペースノイドにとっては希望に溢れた内容だが、間接的に「アースノイドには未来は無い」と扱き下ろしている。
- アニメ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではザビ家に対して否定的なリノ・フェルナンデスからは「相変わらず大仰な物言い」と呆れられている。確かに、ギレンの賛同者でなければ、ただの扇動にしか聞こえないであろう。
- 「サイド2は天の業火で灼かれたのだ!!」
「スペースノイドの大義に反逆した者への正当な償いだ!!彼らは自ら求めた罰を受けたのだ!!」
「罪なきハッテの市民の死に涙するものはいるか!?」「当然だ!!」「憐れみ深い我がジオン国民は彼らのために泣き彼らのために祈るだろう!」
「同時に我が国民は満腔の怒りを邪悪な地球連邦に向けなければならない!!」
「スペースノイドを離反させ!愚かなハッテ指導部をそそのかして我々に敵対させた連邦こそを真の敵なのであるっ!!」
「我が同胞よ!一億五千万の栄えあるジオン国民よ!!」「戦いはこれからだ!!!」「一糸乱れぬ隊伍を組んで前へ進もうではないか!!」「共に勝利の日まで!!」 - 普段ザビ家の冷酷に慣れていると「涙するものはいるか!?」の後に「否!!」が来ると予想するが、まさかの「当然だ!!」で驚きを誘う。
- しかし、冷静に見れば「反逆者は死んで当然」から「連邦に踊らされた罪なきの市民」と突然扱いが変わる事から、論理の一貫性よりもその場の勢いと感情に聞き手を引き込む、ギレンらしい扇動である。
- それにしても「一糸乱れぬ隊伍を組んで」とはガチョウ足行進[4]を連想させられる。
- 「キシリアは以前から御執心だったようだが、わたしには眼中になかったのだ。『ニュータイプ部隊』なぞ」
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』よりア・バオア・クー戦闘前のシャアとの会話にて。本編以上に明確に「ニュータイプ」には興味はなく、政治煽動のための道具であると言い切っている。
- 「キシリアに何事か言い含められて来たか!? それとも戦の旗色を呼んでまたなにか良からぬことを企んだか!!?」
「おまえが誰かということは知っているぞ。キシリア機関だけがジオンの諜報組織ではない」
「ダイクン家の再興を図るのはいい、だが、その為にザビ家に仇なすのは許さん! 時代はもう移ってきた、時計の針は戻せんのだ! ジオン公国の歴史はいまや第三期に突入しようとしている」
「ザビ家の時代からこの私の時代へ! 勝利した戦後の『人の革新』の時代へ!!」
「その流れに逆らうことはもう誰にも出来ない。逆らうものは誰であれ、『新時代の神』に裁かれる! 判るか?」 - 上記に続いて、連邦の宇宙戦力は既に決定的な打撃を受けており、ア・バオア・クーの堅陣ならば連邦軍を殲滅し、戦争に勝利すると確信しているが、同時にギレンの敵は連邦からキシリアに移りつつある事が覗える。
- また、シャアの素性を完全に見抜いた上で、キシリア派として警戒しているが、ギレンに鞍替えの意志を示して、ジオングを授かる。
- 上記のニュータイプを信じていない事から、自身が全人類を統治する事を「人の革新」と定義しているようであり、もはや自身を「神」と同列であると考えるまでに増長してしまっている。
- 「しつこいぞ! キシリア!! 父は突出し過ぎたのだ。いやっ、でしゃばりすぎたのだ!!」
「あの時あの時点で和平なぞ!」 - 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』での最後の台詞。本編通りのやり取りの後にキシリアから「デギン公王はあの時グレートデギンに乗っておられた、そうですね?」との問いに対しての返答。
- この時のギレンは防戦の指揮で忙殺されており[5]、キシリアの問いの意味を深く考える事も無く、イラつきながら父殺しを大声で自白したに等しい発言をしてしまった。この言質を確認した瞬間、キシリアはギレンを暗殺した。
- 「親父は見直したな。いざとなったらなかなか」
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN キャスバル0057』より。
- ジオン・ズム・ダイクンが隠れていた時計台への連絡方法に感づいた連邦主任捜査官を周囲の人間に狙撃と誤認させて射殺したデキンを見て。
- 小説版の様に若い頃は本気でデギンを尊敬していた事を窺わせる。
- 宇宙世紀0057年の出来事であるため、ギレンはまだ20代前半でありアニメや本作本編の頃の様な超然とした様子は一切ない。普通の若者として描写されている。
- 「諸君! ジオンの子らよ! 国民よ!」
「このサイド3にあって安穏を貪ってはならない!」
「諸君らの父も! 子も! 兄弟も! 未だ分別無き連邦の抵抗の前で独立の民としての矜持を、命をかけて示しているではないか!」
「果たして公国に居する我々は私も含め、かの英霊達に顔向けが出来ようか!」
「それは否だ! 断じて否だ! 我々一人一人の決意と! 決断と! プライドが!」
「そう! 宇宙市民(スペースノイド)としてのプライドが! 今ほど試されている時は無い!」
「聞け! 宇宙市民(スペースノイド)の独立を! 運命付けられた子らよ!」 - 漫画『ギレン・ザビ暗殺計画』にて、宇宙要塞ソロモン陥落がジオン国民に知らされた際にサイド3全域に流されたギレンの演説。
- 大仰な言い方で国民を鼓舞する内容となっている。もっとも、ギレンの演説を聴いた周囲の市民は賛同するかのように手を振り上げている為、士気を高める事には成功している。
- ちなみに本作『ギレン・ザビ暗殺計画』とは、「ジオン本国がどの様に終戦を迎えたのか?」を一年戦争終結後に発見されたジオン公国国家公安部捜査官「レオポルド・フィーゼラー」の残した捜査記録・記録映像を基に再構成された物を『一年戦争終戦20周年記念特別番組』として放送された物語である為、実際にギレンがこの演説を行ったのか否かは不明。
スパロボシリーズの名台詞
旧シリーズ
- 「…私の命運もここまでということか…だが、何だ? この感覚は…安堵? だが何故? ふふふ、そうか、そういうこと…ふははははは!」
- 『F完結編』でプレイヤーによって倒された際の最期の台詞。死に際にあって全てを納得したようである。
αシリーズ
- 「シャア=アズナブル…いや、キャスバル=ダイクンか。血には抗えぬものだな。ジオン=ダイクンの思想では人類を異星人の脅威から救う事は出来ん」
「…もはや人の革新を待つ時間は残されていない。人をあるべき姿へ導くには力が必要なのだ。それは、お前も理解している事であろう?」
「…かつて、父のデギンは私を中世期の独裁者の尻尾と呼んだ。さしずめ、お前はジオン=ダイクンの尻尾だな」 - 『α(DC)』第56話「ジオンの幻像」で、クワトロ・バジーナとして抗戦の構えを見せるシャアへ吐き棄てた皮肉。
主な搭乗機体・関連機体
SRWでの搭乗機体
- ドロス
- 『第3次スーパーロボット大戦』、『スーパーロボット大戦F完結編』、『スーパーロボット大戦α』にて。
- グワジン
- 『スーパーロボット大戦GC(『XO』)』にて。
余談
- 富野由悠季監督による小説版『機動戦士ガンダム』では、宇宙の無限な広大さや銀河の流れを見て、不気味さと美しさを同時に感じる哲学者の如き一面が描かれた。
- 小説版では、ギレンがかつて若き革新家であったジオン・ダイクンのテーゼに感激し、さらにそのダイクンを支援して理想を実現させようとした父デギンを心の底から尊敬した事が明かされている。もっとも、やがて「ダイクンの本質が単なるアジテーターに過ぎなかった」と知り、父デギンともども幻滅してしまうのだが。
- 他にも小説版ではセシリア・アイリーンやランバ・ラル等との会話を通じて、より彼の内面や人間性、嗜好等が明らかになっている。
- ギレン・ザビ役の声優である銀河万丈氏は後年ラジオ番組『サンライズラヂオG!』で、「(悪役が出来るのが売りという)自分のイメージを定着させたいという意味では、ギレンは落とせない役だと思った」と述べている。
- その性格から、ファンの間からも独裁者アドルフ・ヒトラーになぞらえられる事が多い。実際、富野監督はアフレコの際に銀河万丈氏に「ヒトラーのように喋ってくれ」と注文をつけたとの事。
- 銀河万丈氏はギレンのトレードマークのようになったガルマ追悼演説について「(本放送時の演説は)自分では気に入らなくて、いろいろ直そうとしたが、結局録り直しにはならなかった」と明かしている(後に、劇場版にて演説部分が新録された)。
- 富野監督は自分が監督した作品の中で一番自分に近いキャラクターに、ギレンを挙げている。
- いわゆる「トミノメモ」によれば、ギレンは「グラナダ陥落後は最前線で指揮を執り、シャア・アズナブルの正体を知りながらも戦力として使える内は使うという鷹揚さを見せ、更にニュータイプ部隊を積極的に前線に投入する」等、現在とはだいぶ異なった人物像であった。
- 雑誌『ぴあ』のムック『愛と戦いのロボット 完全保存版』に掲載された読者アンケート「一番極悪な悪役・敵役は?」の項目では、断トツの第1位に輝いている。
- ちなみに第2位はDr.ヘル、第3位はキラー・ザ・ブッチャー、第4位はムルタ・アズラエルとスパロボシリーズでお馴染みの悪役達が揃っているが、ギレンのカリスマには及ばなかったようで、三名の票を足してようやくギレンの票を僅かに超えた程である。
- 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、45歳に年齢が底上げされている。もっとも、現実世界に存在する政治家(特に、指導者層)と比較すると充分「若い」部類に入るのだが。
- 名台詞の項目でもある様に本作のギレンは本編の様な超然とした場面が少なく描写されており、特にデギンにヒトラーの尻尾と揶揄された際の反応が顕著である。本編同様に家族間の愛情表現が乏しい反面で、ガルマからは「ギレン兄さんは皆が考えている様な恐ろしい人ではない」と発言していたり、デギンの意を酌んだとはいえガルマの所属を参謀部付き将校として配属させて前線から遠ざけようとしたり、重傷にも関わらず出歩いているドズルに「お前もういいのか?」と尋ねるなど、家族間との交流はそれなりに描写され、人間味が増している。ただし、同時にデギンからはムンゾ自治共和国時代に「大政治家を志すなら、腹芸を身に着けろ」と言われている通り、直情的な一面が強い性格も描写されている。
- 趣味に関しても漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では自宅でのガーデニングやア・バオア・クー要塞内で彼が収集したとみられる世界中の刀剣の鑑賞をしている場面、OVA版では囲碁や将棋などのボードゲームを嗜む場面が描かれている。
脚注
- ↑ そもそもSRWで一年戦争が再現される事が少なく、第1作としての機動戦士ガンダムが参戦したとしても機体のみのいるだけ参戦となる事も多い(ギレンら『1st』のみ登場の人間キャラクターは出演すらおぼつかない)という事情も大きい。
- ↑ ただし、ドズルの戦死後はソロモンに援軍を回さなかった事を咎めるデギンに対し、冷酷極まる態度を取っており、デギンからは非難されている。
- ↑ もっとも、この台詞には「まさか、敵軍との戦闘中にジオン公国軍の総司令官である自分を殺害してみすみす混乱を招いたりはしないだろう」という意図も込められているとも解釈できるが…。
- ↑ 膝を曲げずにまっすぐ伸ばした脚を高く上げる行進。ナチスの宣伝で度々行進のシーンが取り上げられるのでナチス式行進とも呼ばれる(フランスもロシアもやっているのだが)。
- ↑ 戦局はジオンが優勢だったが、連邦艦隊の残存勢力は死に物狂いに勇戦しており、まだ油断できる余裕がある状態ではなかった。
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