量産型νガンダム
- 外国語表記:ν Gundam Mass-Production Type
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 分類:量産型モビルスーツ
- 型式番号:RX-94
- 頭頂高:21.2m
- 本体重量:25.6t
- 全備重量:64.5t(フィン・ファンネル装備時)、58t(インコム装備時)
- 動力:熱核融合炉
- ジェネレーター出力:2,500kW
- センサー有効半径:19,400m
- スラスター推力:91,000kg
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 開発:アナハイム・エレクトロニクス社
- 所属:地球連邦軍
- 主なパイロット:クォヴレー・ゴードン(第3次α)
概要
アナハイム・エレクトロニクス社が開発した量産型モビルスーツ。その名の通り、νガンダムの量産型として開発されている。
武装の殆どはνガンダムと共通だが、右腕に固定武装のビーム・スプレーガン、背部にニュータイプパイロット用のフィン・ファンネルと一般パイロット用のインコムのどちらかを選択して装備出来るようになっている。
頭部のブレードアンテナはνガンダムの二対の物から一対になっており、カラーリングはリ・ガズィに近いブルー系統のカラーになっている。また、量産機でありながらサイコフレームも採用されていた。機体のスペックはνガンダムの80%だったとされる。
第2次ネオ・ジオン抗争が長期化し、ニュータイプ専用機のヤクト・ドーガが量産された場合を考慮して設計されていたが、製造コストの高騰などが理由で配備される事は無かった。
登場作品と操縦者
参戦当初では、フィン・ファンネル装備型かインコム装備型か選択し、以降は装備変更不可というものであったが、近年は換装できるため用途に合わせて装備を変更でき柔軟な運用ができるようになった。また、参戦当初の性能はνガンダムとほぼ同等で、運動性や攻撃力などまったく引けをとらなかったが、近年では本家との差別化が図られ、やや本家より能力が劣るようになった(それでも大抵は十分一線を張れるだけの能力がある)。
SRWにおける立ち位置としては量産型ガンダムF91などと同様に、「誰を乗せてもそれなりに使える、地味だが優秀な量産機」といったところである。また、ニュータイプでないと真価を発揮しきれない本家と違い、換装のおかげでオールドタイプでも十分に性能を引き出すことが出来るため、運用の幅の広さにおいては本家以上に使い勝手が良いことが多く、一軍あるいは準一軍クラスのパイロットを乗せての運用にも十分耐える優良機であることが多い。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- 初登場作品。シナリオ「悲しみのカトル」終了後に補給物資としてロンド・ベルに納入される。隠し要素でファンネルか、インコムかはコウがブライトに武装の選択肢を迫られるが、途中変更はできないのでロボット大図鑑の補完以外では当然ファンネル搭載型がオススメ。本家νガンダムとほぼ同じ性能(ややHPが低いくらい)で、ニュータイプ至上主義の本作品において貴重なファンネルを使用できる機体。なぜかビームキャノンの弾数が本家の2倍ある。本作では有射程P兵器は貴重なのでありがたい。パイロットはΖガンダムがパワー不足になっているカミーユや、キュベレイが味方機としては登場しないハマーンあたりがオススメ。フィン・ファンネルも本家と同様フル改造するとマップ兵器版が追加できる。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- ファンネルとインコムの違いは、射程の長さと移動後に使用できるかどうか。ファンネルは射程が長く、インコムは移動後に使用可能。また、ファンネルはIフィールドを張れるが、ファンネルでバリアを形成しているはずなのにニュータイプである必要が無い。プレイヤーの戦闘スタイルに合わせて運用できるが、小隊員機として運用する事の方が多いのであまり関係ない。今回アムロは比較的序盤からの登場だが、初登場時はケーラと共にこの機体に乗って参戦する。その分他シリーズに比べてνガンダムとの性能差は大きく、バズーカやシールドなども非装備。ファンネルとインコムは換装式。
- なお、クスハ編でアムロが搭乗している機体のみ、武器の性能が高くなっている。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- ほぼ、第2次αと同仕様。ベルグバウが危険な機体と判断され一時的に使用を控えるクォヴレーの代替機体として序盤活躍する。彼はニュータイプではないので、当然インコム版を使用する。
- ちなみに、クォヴレー機は改造をベルグバウに引き継ぐので改造は問題なし。なおこの機体は乗り換え不可能であり、クォヴレー以外のMSパイロットを乗せることはできない(逆にクォヴレーも本機以外のMSには乗れない)。
- クォヴレー機とは別に前作同様の機体も入手することが出来る。当然ながらこちらは普通にUN系MSパイロットならだれでも乗ることが出来る。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- ラー・カイラムルートで、シナリオ「逆襲のシャア」フィフス・ルナに制限ターン内に味方ユニットの誰かが到達すると次のシナリオから使用可能。そしてシナリオ「僕らが求めた戦争だ」で本格的に運用できる。同時期入手のνガンダムとの合体攻撃が可能だが、参戦時期が遅いため、使うかどうかは微妙なところ。インコムとファンネルは換装可能だが、インコムは非P属性でファンネルより威力が低く、正式参戦時の宇宙世紀MSパイロットは全員NTか強化人間技能を持っているので、ファンネル装備での運用になると思われる。
- スーパーロボット大戦D
- 特別条件はなく入手でき、フィン・ファンネル装備型でνガンダムまたはHi-νガンダムとの合体攻撃が可能である。改造費用はνやHi-νに比べて安く、改造してハマーン・カーンやカテジナ・ルース辺りを乗せると良い。ちなみに性能はヤクト・ドーガとどっこい。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- OZルートでトレーズが戦力の拡充のために開発を急がせていた機体で、銀河帝国との月攻防戦でインコム型が投入されたがそのほとんどが撃破された。銀河帝国との決戦前に唯一残った機体がマーチウィンドにまわされることになる。
- ファンネルかインコムの選択制だが、乗機の貧弱なシローを乗せるためにインコム型を選ぶのも一つの手。また、インコム型は改造段階が高く、フル改造時の全性能はファンネル型どころか本家νガンダムよりも高くなる。一方のファンネル型は改造段階が本家と同じなので本家を超えることはできないが、F完結編同様にマップ兵器版の追加ができる。
- なお、選択時に説得キャラやリンクキャラ、果てはアポリーまで加わった一大論争が発生し、最後はアムロが選択を主人公に丸投げすることになる。
- 余談だが、OZルートでは他にフルアーマー百式改も入手できるため、中盤で宇宙世紀MSの戦力がわりと整うことになる。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門装備されたバルカン砲。
- 使われるどころか登場する事自体があまりない。
- ビーム・スプレー・ガン
- 右腕に固定装備された武装。
- ビーム・ライフルより威力が低く、あまり使われない。
- ビーム・キャノン
- バックパックに装備された武器で、ビーム・サーベルとしても使用可能。フィン・ファンネル装備時は1門だが、インコム装備時は2門装備されている。
- ビーム・サーベル
- 腰部に1本装備。
- ビーム・ライフル
- νガンダムと同型。
- ニュー・ハイパー・バズーカ
- νガンダムの物と同型。
- シールド
- 武装を内蔵する攻防一体の多目的複合装備。νガンダムの物と同型である。
- ゲーム内では、シールドとしてあまりお世話になる事は無く、内蔵武器の方にお世話になる事の方が多い。
- ビーム・キャノン
- シールドの裏側に内蔵されている。バルカンと同じく、あまり登場しない。
- ミサイル・ランチャー
- シールドの裏側に4発内蔵されている。ザコ掃討用といった武装。
選択武装
- フィン・ファンネル
- バックパックの左側に6基装備されるサイコミュ兵器。ニュータイプパイロット搭乗時はこちらを選択する。Iフィールド展開時にも、この武器を使用する。
- インコム
- 一般パイロット用の武装。
- フィン・ファンネルと比べると威力が低く、射程も短いが、P属性であるという利点がある。当初は非P属性だったので非NTでも使用できることしか利点がなかった。
合体攻撃
- ツイン・フィン・ファンネル
- νガンダム、νガンダムHWS装備型あるいはHi-νガンダムと連携してフィン・ファンネルを放つ。RやDでのみ使える。
特殊能力
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動。
- Iフィールド(作品によってはIフィールド⊿(デルタ))
- フィン・ファンネルを用いた対ビームバリア。SRWでは通常のIフィールドより効力が若干強いことが多い。なお、シリーズによって能力の表記名は若干変わる。当然ながらインコム装備型では使用できない。
- 換装
- フィン・ファンネル装備型とインコム装備型に換装する。
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「SegmentVI GUNDAM(ニュー・ガンダム) 」
- 「MAIN TITLE」
- 「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~」
関連機体
- νガンダム
- 原型機
- ガンダムGファースト
- 『機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン』(未参戦)で登場。本機をベースにした次世代検証用試作機。
他作品の関連機体
余談
- 『UC』において、ガエル・チャンの搭乗機として登場する予定もあったが、カトキハジメ氏から固定ファンがいるという理由から反対され、ドーベン・ウルフの改修機であるシルヴァ・バレトがデザインされたという経緯がある。
資料リンク
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