換装武器
『OGシリーズ』全般で採用されている武器、武器システム。「選択武器」、「汎用武器」、「ウェポンセレクトシステム」(システムについてのみ)とも呼ばれる。特定の武器を、強化パーツの付け替えと同じ感覚で様々な機体に装備させられる。インターミッションや出撃準備時に、武器の選択や改造が可能。
OGシリーズでは「修理装置」や「補給装置」も換装武器扱いとなっている(詳細は「#その他」を参照)。
概要
入手手段
マップクリアボーナスで入手したり、新規加入した機体が装備しているものから取り外す。入手条件に特定マップのプレイ方法や熟練度、特定パイロットのレベルや撃墜数が絡むものもある。売却・廃棄は不可。
主なメリット
装備制限
以下はあくまでも傾向で、例外もある。SRXやヒュッケバインボクサー&ガンナーなど複数による合体・分離能力のある機体は、分離中のみ換装武器を使用可能。
- 換装可能
- パーソナルトルーパー系、S・Mサイズの人型のアーマードモジュール系、アーマリオン(OG2nd)、その他S・Mサイズ人型汎用機動兵器、ヴァルシオーネ(R含む)等
- 修理装置、補給装置のみ換装可能
- 戦艦系、戦闘機系、AMガンナー、アーマリオン(OG外伝以降)等
- 換装不可能
- Lサイズ以上の特機系全般、魔装機・魔装機神、ヒュッケバインボクサー&ガンナー、アーマリオン(OGS)等
Wゲージ(ウェポンゲージ)
換装武器と機体に設定された制限コスト。各機体に定められたWゲージ上限値まで装備可能。強力な換装武器ほど消費Wゲージが高く、強力な固定武装を持つ機体ほどWゲージ上限は少なくなる傾向にある。戦艦系や戦闘機系はWゲージ10。
現在のところ、Wゲージ上限を増やす方法はGBA版OG2以後に採用された一部機体の固有フル改造ボーナスのみ。このボーナスを持つ機体は元々のWゲージが高い傾向にあり、獲得すると武装の充実ぶりが尋常でなくなる。ただし、元々のWゲージが高いので、余程のことがない限り、フル改造ボーナスまで使ってWゲージの上限を増やすことは稀である。
改造
特殊武器・修理装置・補給装置以外の全ての武器で可能。同じ武器が複数個あっても、改造は1個ごとに行う。フル改造してもボーナスはない。
換装武器に限ったことではないが、基本攻撃力の低い武器の方が改造費が安く、攻撃力の上昇率が高い傾向にあり改造効率が良い。それらの武器を改造すれば、雑魚敵ユニットを倒すのが楽になる。「M950マシンガン」等、継戦能力が安定する武器を選ぶと更に効率が良い。
注意点
- 機体やシリーズによっては、同じ名称の武器が取り外しできない固有武器として装備されている場合がある。また、同じ名称の武器でも作品ごとに性能が異なるものが多い。
用例
射撃系の武器はガンファイトを持つパイロットの機体に装備させる、機体の固定武器がENを消費する場合、換装武器は弾数制のものを装備させる、固定武器に全体攻撃武器が無い場合は換装武器で補う……といった具合に、パイロットの能力や技能と噛み合うように、機体の固定武器と性能が重複しないように、換装武器を選んでいくと良い。
特殊弾
OGS、OG外伝で登場した、武器性能を変化させる弾。換装武器の内、実弾系かミサイル系の銃器類にのみ装填可能。また、1つの武器に付き1種類の特殊弾を装填可能。換装武器と特殊弾の組み合わせ次第では非常に強くなる。現在のところ、味方が「能力低下」を付与する唯一の手段。
設定上における換装武器
これより下に後述する換装武器は、基本的には全てEOTI機関が提唱したユニバーサル・コネクターに対応したものとされている。これに機体側も対応させることで、パーソナルトルーパーかアーマードモジュールかを問わず使用することができるようになる。試作機については、機体そのものはユニバーサル・コネクターに対応しているものの、それに伴って開発された武器についてはあえてユニバーサル・コネクターを採用しない例が多いという(固定武装となっているものはほぼユニバーサル・コネクター非対応とみて間違いないだろう)。シャドウミラーが持ち込んだ機体の一部も使用可能なところを見ると、『向こう側』の世界でも同様の規格が提唱されていた可能性がある。 また、それ以外にも地上とラ・ギアスの技術のハイブリッド機の開発に積極的なアルメラ共和国のイルゼノン社で開発された機動兵器であるレイブレードやディーグリッドなどでユニバーサル・コネクター対応武器が運用されている実例があり、OG世界全般に普及しつつある。
格闘武器
「/格闘武器」を参照。
射撃武器
「/射撃武器」を参照。
特殊武器系
ヒットした敵に様々な状態異常を与える。OGS以後は、第3次αから輸入される形でR系(対ロボット)とP系(対パイロット)の区別や、L1~3までの効果レベルが付けられた。また特定の特殊弾素材の組み合わせで、特殊武器の効果を持つ特殊弾も作成可能。
いずれも弾数2で改造不可。スパイダーネット、マインドブラスト以外はP属性なし。GBA版OG1では全て攻撃力0だったが、以後の作品では僅かながら攻撃力を持つようになった。
基本的に直撃を持つパイロットの搭乗機に装備させる。OGSではツインユニットシステムがあるため、直撃を持つ相方と組ませれば誰でも耐性系の特殊能力を無効化できる……とはいえ、やはり直撃を使えるパイロットの搭乗機に装備させた方が、遥かに柔軟性が高い。R-2パワードに特殊武器を使用した後でSRXに合体させて攻撃するという攻撃パターンは、定石ともいえる。
特に有効なのは、アーマーブレイカー、エナジー~系。マインドブラストは使える場面は限られるが、イベントでかかった敵の精神コマンドを無力化できるのは大きい。
なお敵を1ターン行動不能にするスタンショックは、汎用機体だとビルトビルガー・タイプLの固定武装のため、換装武器には含まれない。専用機も含めると、OGS、OG外伝のグランゾンもスタンショックを持つ。
一部の機体は同名、同効果の武装を固定武装として備えている。味方の物は換装武器と大差ない性能だが、敵側の同名武器は自軍のものと違い攻撃力が高いケースがある。基本的に命中補正も高いため注意が必要。
R系(対ロボット)
- アーマーブレイカー
- 敵の装甲値を1ターン低下させる。後半はとにかくボスのHPが高いため、非常に利用価値が高い。対ボス戦の初手はこちらかスタンショックが基本となる。HPが一定以下になると撤退する敵にも特に有効。
- ウェポンブレイカー(OG2以降)
- 敵の攻撃力を1ターン低下させる。余裕があればボス相手に撃ちたいが、こちらを打ち込む必要があるほどの敵ならば、精神コマンドで対処した方がいいだろう。SP温存のために使うのであれば有りかもしれない。
- エナジーテイカー
- 敵のENを減少させる。ボスのENを使用する武装の使用、バリア発動の妨害に有効。特にGBA版の終盤は半減バリア持ちが多い反面、バリア貫通効果のある武器は合体攻撃のみであるため、利用価値は高い。OGシリーズではバリア封印系の特殊武器はまだ存在しないことも、これらEN低下、吸収系特殊武器の価値を高めている一因でもある。
- エナジーテイカー+
- 敵のENをより多く減少させる。+系は特殊効果が強化された代わり、最大射程や命中率が下がっている。
- エナジードレイン
- 敵のENを吸収し、自機のものとする。エナジーテイカーと比べると、相手のENの減少値は低い。
- エナジードレイン+
- 敵のENをより多く吸収し、自機のものとする。
- ジャムグレネード(GBA版OG1のみ)
- 敵の攻撃力を1ターン半減させる。OG2以後はウェポンブレイカーに名称変更されたが、OGSではジュデッカの固有兵装として残っている。
- スパイダーネット
- 敵の移動力を1ターン低下させる。敵が使用すると大変厄介だが自軍で運用するとほとんど役に立たない。特定の地点への侵入を防ぐ際には有効だが、それよりも威力のある武器で撃墜した方が早い場合が多い。
- チャフグレネード
- 敵の命中率を低下させる。ウェポンブレイカーと同じく、撃つ必要があるほどの敵ならば精神コマンドで対処したい。
P系(対パイロット)
- スピリットテイカー
- 敵の気力を下げる。GBA版OG2では脱力が存在しないため、気力下げにはこれらの特殊武器か、敵の性格に合わせて気力の下がる行動を取るしかない。相手のガードや分身を崩す時に使えることも。
- スピリットテイカー+
- 敵の気力を大幅に下げる。使い方はスピリットテイカーと同じ。
- スピリットドレイン
- 敵のSPを吸収し、自分のものとする。
- マインドブラスト
- 敵の精神コマンドの効果と使用を1ターン封じる。イベントでかかった精神コマンドを無力化するのに使うくらいしか出番はないが、鉄壁の解除という大役を担う作品もある。
その他
どちらも消費Wゲージが5。戦艦や戦闘機系はWゲージ上限が10なので、両方の装備も可能。効果は各リンクを参照。ちなみに第2次OGではガッデス、ノルス、ノルス・レイは修理装置を、Gバンカランは補給装置を、エクサランス・レスキューは両方を固定装備として所持しており、かつ一部は有射程。
換装武器に近いシステムを採用したスパロボシリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 強化パーツとして特殊武器が登場。