エルドラン

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エルドラン(Eldran)

エルドランシリーズ』全作を通して登場する地球の守護神にして、光の戦士と呼ばれる守護天使。小説版『絶対無敵ライジンオー』での皇帝ワルーサの発言によると「エルドランという名前は、三次元での名称」だという。各アニメ本編では、第1話で子供たちにロボットを託して早々に登場しなくなるため、活躍することは少ない。

以下は、大まかな経緯。

絶対無敵ライジンオー
アークダーマミサイルの間接破壊の影響により負傷したため、地球防衛組ライジンオーを託す。
元気爆発ガンバルガー
魔王ゴクアークの封印が解けたことで、再封印と同時に大魔界で戦っているため、こちらの世界の戦いをガンバーチームに任せる。
熱血最強ゴウザウラー
恐竜の時代で戦っているため、現代での戦いをザウラーズに任せる。
完全勝利ダイテイオー
三体のロボットを動かし鬼界帝国オニガッシュマーに立ち向かうもあっさり返り討ちにされ、三体とも封印されてしまう。その後ダンケッツダイテイオーを与える。

……以上の事から、視聴者に「防衛隊にロボットをたくさんあげればいいのでは」とか「子供達に無責任にロボットを押し付けている迷惑な存在」とよくツッコまれる[1]。 実際、地球防衛組の池田れいこ「エルドランが一番迷惑だったりして…」とまで言われてしまっており、この発言でエルドランに似た邪悪獣が誕生したが、その能力は「無責任にメダルをばらまいて、そのメダルから邪悪獣を生み出す」というものであった。なお、ロボットを託すと同時に、近隣施設(主に小学校)を秘かにロボットの基地に改造するという配慮(?)を見せる。

外見は光の戦士というだけあって全身が光輝いているため、輪郭のシルエットとしてしか描写されない。基本的には等身大の人型だが、大魔界で魔王ゴクアークと戦っている時は巨大な竜の姿になって戦っていた。ザウラーズの小島尊子からは「光るおじさん」と呼ばれたこともある。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
ライジンオーを発進させるために、ディーヴァ内に教室を作るという荒業を見せる(しかも分岐の場合は、グラン・ガランに移設される)。当然ながら、「そんな力残ってるなら戦えよ」とプレイヤーから突っ込まれる事に。
本作では、古代のミケーネとの戦いにおいてライジンオーに搭乗してゼウスらとともにミケーネの神々と戦っていた。また、凱達からはライジンオーを渡したことを「子供の持つ無限の可能性に期待したからではないか」と好意的なフォローが入っている。
マノンとの会話の際に顕現するだけで相当の消費があると言う事を本人が話しており、原作以上に力が残っていないのかもしれない。
中断メッセージでは「丸投げ」のことをついに指摘された。

単独作品

スーパーロボット大戦GC
巨大からくり雷神王入手時に登場。
なお本作では地球防衛組が既に結成されているうえ、下記のように突然現れるため傷を癒している様子もなく、どこで何をしているのかは不明である。
スーパーロボット大戦XO
巨大からくり雷神王が削られたため、出番無し。
一方で『GC』にない追加台詞として、防衛組に教室として与えられたホワイトベース内の一室が知らぬ間に司令室と化していることがブライトから語られており、これもやはり彼の仕業と見られる。
スーパーロボット大戦NEO
今回はエルドランシリーズが全て参戦している為、出番はそこそこある。
しかしながら、それは「シリーズ全作参戦=子供達に何体ものロボットと地球防衛を丸投げしている」ということであり、プレイヤーからは「原作以上に仕事しない」と言われている。さらに、子供達にロボットと地球防衛の任務を任せることについても、甲児からツッコミを入れられている。実際は中盤まではゴクアークと戦っているのだが。
なぜか、アースティアにロボットを3体も残している。アースティアに行く機会があったから良かったものの、行かなかったらどうするつもりだったのだろうか。
また、流竜馬たち、ゲッターチームと子供達を引き合わせたと推測される描写があり、断言されていないがゲッター線を危惧していた可能性がある。
スーパーロボット大戦Operation Extend
エルドランシリーズの子供たちをどこからか見守って「頼んだぞ、地球の子供たちよ…」と一言喋るだけ(わざわざDVEでだが)の、半ば出落ちのような登場。

人間関係

地球防衛組
第1話でライジンオーを託した後は、全く関与しない(一応バクリュウオーもいつの間にか託していたが)。
余談であるが、当時のムックによると仁達がコアロボを動かせたのはサブリミナル効果により意識化に刷り込まれていたからとされる[2]
ガンバーチーム
第1話でガンバルガーを託し、その後犬に変えられたガンバーチームを元の姿に戻しゲキリュウガーの卵を託した。
ザウラーズ
第1話でゴウザウラーを託し、第26話では機械化獣に変えられたボウエイガーをグランザウラーに変化させた。その後ダークゴウザウラーに敗北寸前のキングゴウザウラーを救出しに現れる。
さらに、機械神との戦いの際にも現れ、春風小学校の校舎をキングゴウザウラーの強化パーツにしてガクエンガー(SRW未登場)へとパワーアップさせる等、シリーズ中で一番ロボットを託した後のアフターケアを行っている。
ダンケッツ
第1話でダイテイオーを託し、同時にダイリュウオー月城ヒリュウに託していた。
武田長官
防衛隊を差し置いて子供達にロボットを与えているために、快く思われていない。
篠田俊太郎
小説版ではとある事情により、平行世界の彼に重大な役目を託している。
魔王ゴクアーク
人間界への侵攻を阻止するため、戦っている相手。
機械神
エルドランの存在を認識しており、敵視している。なお、機械神の姿はエルドランに近しいものであるが、関連性などは不明。
原子王
恐竜時代に戦っていた相手。

他作品との人間関係

兜甲児
NEO』において「小学生に戦わせるなんてどうかしてるぜ」と、エルドランが小学生に地球防衛を託す事について批判をしている。
獅子王凱ドン・スラーゼンティエリア・アーデ
BX』では、ゴッドライジンオー入手時にエルドランは、「子供達の可能性を信じてライジンオーを託した」「ゴッドライジンオーは心が成長したからこそ新たに託した」と評した
ゼウス神ゴーグファルセイバー
『BX』では、古代の時代、共にミケーネ帝国と戦った同志。
ゼノン
『BX』では同志。ちなみに声が同じ。
マノン
『BX』では頑なに人間を信じなかった彼を、「子供達の可能性」の観点から説得した。
ハーデス神
『BX』では、上記の同志達と共に彼と戦い、討ち取った。

名台詞

「頼んだぞ、地球の子供達よ…」
エルドランを代表する台詞であるが「子供に地球を守る戦いを押し付けるのはどうか」という意見も存在する[1]。スパロボシリーズでは、毎回のようにDVEで再現されている。
なお、一年おきだった原作と違い『NEO』では第2話でライジンオー、第5話でガンバルガーゴウザウラーと同時期に3体のロボットを各地に置いていった後にこの台詞を言う為、色々と突っ込みたくなる台詞になってしまった。
「攻撃を止めろ! ここは五次元人の来るところではない!」
『絶対無敵ライジンオー』第1話における初台詞。直後エルドランとしてではなく「古より地球を守る戦士、大地の使者ライジンオー」として名乗っている。ここまでは良かったのだが…。
「私は休まねばならない。君達に力を託すしか方法がないのだ」
「後は頼んだぞ、地球の子供達…」
直後、アークダーマミサイルを食い止めようとするものの、ベルゼブの次元を超えての巨大な拳により陽昇学園に落下。異空間において後に地球防衛組となる5年3組の子供達と地球がジャーク帝国に狙われていることとライジンメダルを残して去って行く。以後、僅かな差異はあれど地球が狙われていることと戦えない理由を話し、対抗しうる手段を残して去って行くのはエルドランの慣例となる。
「ありがとう、地球の子らよ…」
熱血最強ゴウザウラー』最終話での台詞。無事に卒業式を迎えたザウラーズの計らいでキングゴウザウラーにも卒業証書が授与された。そして、旅立つかのようにキングゴウザウラーはエルドランと共にへと消えていく。最後の最後に別れを言ったのはザウラーズだけなので、卒業証書が嬉しかったのかも知れない。
ここまでなら良かったのだが、ゴウザウラー達は学校と融合していた為、なんと融合していた部分を丸ごと持ってってしまった。無事に同作お約束の一つ、「学校がえらい事になって気絶する校長先生」をやってくれたのであった。

スパロボシリーズの名台詞

「子供達よ。あきらめてはいけない」
「地球の未来は、君達にかかっているんだ!」
GC』第9話サブシナリオ「日本防衛」より。ライジンオーが撃墜されると、この台詞と共に現れる。この後、陽昇城を巨大からくり雷神王に変形できるようにして去ってゆく。

関連機体

ライジンオーバクリュウオー
地球防衛組に与えたロボット。
ガンバルガーリボルガーゲキリュウガー
ガンバーチームに与えたロボット。
ゴウザウラーマグナザウラーグランザウラー
ザウラーズに与えたロボット。
ダイテイオーダイリュウオー
ダンケッツに与えたロボット。
巨大からくり雷神王
『GC』では彼の手によって生み出される。

脚注

  1. 1.0 1.1 エルドランの担当声優である島田敏氏は、彼を演じていて「子供に任せるなよ! 地球をっ!」と内心思ったと述懐している。尤も、各作品ごとにエルドランには主人公達とは共闘できないそれなりの理由もあるのだが。
  2. ガンバーチームザウラーズのパイロット、ダンケッツにも同様の処置を施したと思われるが、ガンバルガーを犬のゴンが操縦していた。グランザウラーは想定外だったのか、洋二は操縦に苦戦していた。