「コロニー落とし」の版間の差分

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:過去に複数のコロニーが落とされたことが語られる他、真の[[オペレーション・メテオ]]の一環として[[ネオ・ジオン]]の手によりコロニー落としが行われ、[[ボアザン軍]]はそのコロニーを乗っ取り爆弾に改造しようとした。
 
:過去に複数のコロニーが落とされたことが語られる他、真の[[オペレーション・メテオ]]の一環として[[ネオ・ジオン]]の手によりコロニー落としが行われ、[[ボアザン軍]]はそのコロニーを乗っ取り爆弾に改造しようとした。
  
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:ネオ・ジオンの手によりコロニー落としが行われ、[[エンブリヲ]]の介入によりコロニーが地球に落ちそうになったが、[[ラプラス (組織)|ラプラス]]が所有していたコロニーレーザーによってコロニーは無事に破壊された。
 
:ネオ・ジオンの手によりコロニー落としが行われ、[[エンブリヲ]]の介入によりコロニーが地球に落ちそうになったが、[[ラプラス (組織)|ラプラス]]が所有していたコロニーレーザーによってコロニーは無事に破壊された。

2019年5月29日 (水) 02:03時点における版

スペースコロニーを大質量弾に見立て、目標に直撃させて多大な被害を与える一種の戦略。スペースコロニーに核パルスエンジンを取り付け(あるいは元から設置されている物を利用して)、移動させて目標に向かっていくのだが、その際の目標が地球であれば重力を利用しての落下速度により強大な威力を引き出す。

概ね『ガンダムシリーズ』で有名な戦法であるが、スペースコロニーでなく隕石基地などを利用する場合もある。また、当事者は宇宙に住む人(スペースノイド)などが立案することが多く、これを実行した場合は地球に住む人々からの非難が集中されて更なる戦乱が引き立てられやすくなる。

各作品のコロニー落とし

機動戦士ガンダム

最も有名なのは一年戦争初期に行われた「ブリティッシュ作戦」。宇宙世紀初のコロニー落としであり、ジオン軍が目標の地球連邦軍本部ジャブローに向けて発射されたが、大気圏外での地球連邦軍の宇宙艦隊や地上からのミサイルによる抵抗と、まだ方法論が確立してないこともあり、大気圏突入時にコロニーが崩壊。コースが大きく逸れてしまいジャブローへのコロニー落としは失散に終わった。ただし、オーストラリアのシドニーに先端が直撃、周囲の陸地を消し飛ばして海にまで達する巨大なクレーターが形成され、流れ込んだ海水でかつてシドニーのあった場所は海に変わり、更にはこの時に発生した世界規模の大津波で世界各地の沿岸部と連邦軍の海軍戦力がほぼ壊滅するほどの甚大極まる被害がもたらされた(このせいで碌な軍用水上艦船を接収できなかったジオンは、海軍戦力の主体を潜水艦に依存せざるを得なくなった)。番組で地球の市内にコロニーが落下するのがこのシーンであり、度々紹介シーンに登場する。この際にできたクレーターは『機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー』に登場している。

漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」ではやや経緯が異なるが、コロニー落としによる被害が詳細に書かれており、大気圏突入時にコロニーは三つに崩壊してしまい、正面のベイ部分があるAパーツは本編通りにシドニーに直撃してオーストラリア大陸南部を壊滅させ、中腹のBパーツは大気圏投入時に空中分解し、北米大陸全域に破片の雨を降らせ、後方部分のCパーツはロシア領のバイカル湖に直撃して東アジア全域に大地震と津波を引き寄せている。結果、この大被害と食糧不足、疫病の流行で犠牲者が総人口にまで及んでいった。 本作では各サイドの人口が1億5000万~2億とされており、サイド2「ハッテ」以外の各サイドの壊滅が作戦時に確認できないため、総人口の半数とされた犠牲者の大部分がアースノイドとなっている。 本編・ORIGIN共に使用されたコロニーはサイド2「ハッテ」の「アイランド・イフィッシュ」。ただし、本編は8バンチコロニーとされたが、ORIGINでは首都バンチとされる。

SRWでは『第2次スーパーロボット大戦G)』の初期に実行されている。

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

ジオン軍残党デラーズ・フリート一党の手で行われた星の屑作戦の一環。無人コロニーを奪取し、地球連邦軍の大部隊を牽制しつつも作戦は成功。目標の北米の穀倉地帯に直撃した。 本作ではコロニー落としでは「ブリティッシュ作戦」程の被害は確認できない。 利用されたコロニーは一年戦争初戦で壊滅したサイド4「ムーア」の廃コロニー「アイランド・イーズ」、またコロニー同士を衝突させて月への進路を取った際には「アイランド・ブレイド」をアイランド・イーズにぶつけたが、アイランド・ブレイドのその後は不明。

SRWではこのシナリオが何度も再現されている。

機動戦士Ζガンダム

ティターンズジャマイカン・ダニンガンの手によりエゥーゴの本拠地・グラナダを目標としたコロニー落とし作戦が行われる。地球に住む人間(アースノイド)によってコロニー落としが行われた珍しいケースである。 結局はエゥーゴの妨害により直前で核パルスエンジンを起動されてしまい、失敗。グラナダから約150km離れた地点に落着した。なお、利用されたのは一年戦争で破壊されたサイド4「ムーア」の27バンチコロニー(名称不明)。

機動戦士ガンダムΖΖ

ネオ・ジオンの指導者ハマーン・カーン地球連邦政府を恫喝するため、アイルランドのダブリンを目標に落下させた。また、連邦政府側もまた口減らしの好機と捉えて地元住民に避難勧告を直ぐには出さなかったため(作中のニュースでも報道されており、地球連邦政府がコロニーの落下を否定していたことが窺える)、市民の脱出を阻止しようとするネオ・ジオンとそれを迎撃するカラバ及びエゥーゴ部隊の激戦も併せて展開されていた。最終的に、落下スピードが緩かった為にコロニーが地表に突き刺さったまま崩壊せず、周囲を丸ごと消し飛ばすほどの極端な被害にはならなかった。

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz

オペレーション・メテオ」の作戦の内容の一部として行おうとしたが、ドクターJら5博士の反抗により実行されず、ガンダムの破壊行動のみになった。1年後にマリーメイア軍が実行、阻止されるもその真意は囮でしかなかった。

機動新世紀ガンダムX

本編開始よりも前の時代、冒頭の史実として語られる「第七次宇宙戦争」の末期に宇宙革命軍が数十基(一部資料では四十基以上)のスペースコロニーを落下させた。当初は恫喝のみで実行する予定ではなかったらしいが、地球連邦政府の戦意が衰えずに決戦兵器ガンダムエックスの投入により次々と落とす為のコロニーが迎撃破壊され出したため、焦った宇宙革命軍は全てのコロニーを同時に落下させ作戦を強行(落下軌道で戦闘中の友軍すら巻き込んで実行されている)。その結果、地球は一時的に死の星になり、総人口の99パーセント死滅というガンダム史上でも最大の犠牲者を出している。なお、落着地域は均一という訳ではなく、南米大陸に集中落下させたという文字設定がある。これは上記の初代『機動戦士ガンダム』のオマージュで、南米に旧連邦の本部が有った為である。また欧州などは比較的被害を受けていない。

SRWでは『スーパーロボット大戦Z』の史実として再現されている。

似たような出来事

アクシズを質量弾とする

宇宙世紀に登場する隕石基地「アクシズ」は核パルスエンジンを搭載しているのか、アクシズを質量弾として目標に衝突させる作戦が度々行われている。『機動戦士Ζガンダム』ではジオン残党軍アクシズの手でティターンズ本拠地のゼダンの門にぶつけられ、次にエゥーゴの本部グラナダを目標にするも失敗。『機動戦士ガンダムΖΖ』ではネオ・ジオン反乱軍グレミー・トト一派が、ハマーン側の拠点コロニーであるコア3に直撃させた。そして、第2次ネオ・ジオン抗争におけるシャア・アズナブル一派がアクシズを地球に落下させる「地球寒冷化作戦」を企てるが、νガンダムサイコフレームの力により失敗する。

SRWではアクシズを落とす行為を止めるイベントが度々組まれており、シャア以外キャラが行う場合もある(シャア以外のキャラが行った場合、シャアはアクシズ落としを阻止する側に回る)。中には前代未聞のとんでもない方法で阻止された事も…。

また、上述のように地球以外の標的に衝突させる方も登場し、『OE』ではゼダンの門に衝突させて崩壊させている。

リーブラを質量弾とする

新機動戦記ガンダムW』では、戦艦としての機能を無くしたリーブラを質量弾に見立て、ミリアルド・ピースクラフト率いるホワイトファングが実行するが、ドクターJらの行動とウイングガンダムゼロのツインバスターライフルにより落下するリーブラを破壊した。

なお、SRWでは『スーパーロボット大戦64』でアクシズとリーブラの2基で実行できるはずだったが、リーブラが囮に使われた。

ユニウスセブンを質量弾とする

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、血のバレンタインで大殺戮が行われ廃棄コロニーとなっていたユニウスセブンを、ザフトの旧ザラ派が奪取・占領し、コロニー落としを実行した。落下そのものを防ぐ事は不可能としてコロニーの破砕を目的に阻止部隊が派遣されるものの、破砕は完全には成功せず、ユニウスセブンの破片が多数地球へと落下して一大被害を引き起こした。この出来事をブレイク・ザ・ワールドと呼んでいる。

SRWでは『スーパーロボット大戦Z』で実行されるものの、時空振動弾の発動により落下せず多元世界大特異点となり、次元の狭間に存在した。『スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd』や『スーパーロボット大戦L』でも実行され、これらは原作の展開をほぼそのままなぞって地球に多数の破片が落下してしまった。

登場作品

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
本編開始前にDCによって行われており、オーストラリアの一部が欠けてしまっている。
第3次スーパーロボット大戦
インスペクターによってシャングリラがコロニー落としに使われそうになるが、ロンド・ベル隊によって阻止された。
また、どういうわけか十三はコロニー落としの重大さを理解できていなかった模様。
第4次スーパーロボット大戦(S)
ノイエDCによってジャブローに向けてコロニー落としが実行されるが、阻止された。
今作では、勝平がコロニー落としのことをあまり理解できていなかった模様。
スーパーロボット大戦F完結編
ゲスト・ポセイダルルートにおいて、DC・コロニー連合軍によってコロニー落としが行われ、ロンド・ベルはアイス・セカンドを用いてそれを阻止することになる。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
デラーズ・フリートによって星の屑作戦が行われたが、グランゾンのブラックホールクラスターによりコロニーが破壊され失敗した。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
シナリオ上荒廃世界で15年前に行われたコロニー落としについて言及されている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
デラーズ・フリートによって星の屑作戦が行われたが、阻止された。
スーパーロボット大戦R
過去に複数のコロニーが落とされたことが語られる他、真のオペレーション・メテオの一環としてネオ・ジオンの手によりコロニー落としが行われ、ボアザン軍はそのコロニーを乗っ取り爆弾に改造しようとした。

VXT三部作

スーパーロボット大戦V
ネオ・ジオンの手によりコロニー落としが行われ、エンブリヲの介入によりコロニーが地球に落ちそうになったが、ラプラスが所有していたコロニーレーザーによってコロニーは無事に破壊された。
なおその際、地球艦隊・天駆(当時はまだロンド・ベルであるが)一同の意思をユニコーンガンダムサイコフレームを用いて直結させ、ナデシコCでボソンジャンプさせることでギリギリのタイミングで離脱させるという荒業を実行している。
スーパーロボット大戦T
第15話「空が落ちる日」にてグレミー派のネオ・ジオンが実行し、T3が阻止に向かうがカンパニーの介入によりコロニーが地球への落下コースに突入してしまう。
その為、T3はコロニーをある程度破壊した後に、ディバイディングドライバー新型イレイザーヘッドを使いコロニー落としの被害を最小限に留める作戦を実行に移し、勇者の心に目覚めた撃龍神の手助けもあり作戦は成功した。
しかし、この出来事は人々の不安と恐怖を高めてしまい地球とセフィーロの境界が不安定になるきっかけともなった。

関連作品

ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
物語冒頭でジオンが実行したほか、作中でももう一度行われる。

関連用語

宇宙世紀
宇宙において国家規模のスペースコロニー群が成立する宇宙世紀の世界では、コロニー落としという戦略が行われやすい。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀のように地球圏の国家と宇宙のコロニー国家が対立する世界観では、コロニー落とし(に似た戦略)が行われることがある。
南極条約
コロニー落としは南極条約で禁じられた。
マスドライバー
規模は小さいものの、質量弾による攻撃という点ではコロニー落としと同じである。