「六神合体ゴッドマーズ」の版間の差分
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横山光輝氏の[[漫画]]『マーズ』(1976年~1977年)を原作とするアニメ作品。ただし、原作漫画が[[トラウマイベント|非常に救いのない内容]]<ref>特に、[[地球]]の滅亡を防ぐ為に戦っている[[主人公]]が[[無敵超人ザンボット3|無理解な大衆から迫害を受ける]]場面や、「争いを辞める事ができない人類に絶望した主人公・マーズが[[反陽子爆弾|ロボット・ガイアーに内蔵された地球破壊爆弾]]を起爆させて地球を消滅させる」という[[伝説巨神イデオン|全滅エンド]]を迎える場面は、永井豪氏の[[漫画|原作漫画版]]『[[デビルマン (原作漫画版)|デビルマン]]』や(黒)富野作品に勝るとも劣らない。</ref><ref>ちなみに、横山光輝氏の[[漫画]]『マーズ』を忠実に再現したアニメ化も行われている(1994年の[[OVA]]『マーズ』、および2002年のテレビアニメ作品『神世紀伝マーズ』)。</ref>であったためか、「時代にあわせて、自由に書いてもらってかまわない」という横山氏からの許可を得て、設定の一部を借りる程度でほぼオリジナルのストーリーが構築されている。なお、「[[ゴッドマーズ]]」という名前については、商標の都合で変更されたものである。 | 横山光輝氏の[[漫画]]『マーズ』(1976年~1977年)を原作とするアニメ作品。ただし、原作漫画が[[トラウマイベント|非常に救いのない内容]]<ref>特に、[[地球]]の滅亡を防ぐ為に戦っている[[主人公]]が[[無敵超人ザンボット3|無理解な大衆から迫害を受ける]]場面や、「争いを辞める事ができない人類に絶望した主人公・マーズが[[反陽子爆弾|ロボット・ガイアーに内蔵された地球破壊爆弾]]を起爆させて地球を消滅させる」という[[伝説巨神イデオン|全滅エンド]]を迎える場面は、永井豪氏の[[漫画|原作漫画版]]『[[デビルマン (原作漫画版)|デビルマン]]』や(黒)富野作品に勝るとも劣らない。</ref><ref>ちなみに、横山光輝氏の[[漫画]]『マーズ』を忠実に再現したアニメ化も行われている(1994年の[[OVA]]『マーズ』、および2002年のテレビアニメ作品『神世紀伝マーズ』)。</ref>であったためか、「時代にあわせて、自由に書いてもらってかまわない」という横山氏からの許可を得て、設定の一部を借りる程度でほぼオリジナルのストーリーが構築されている。なお、「[[ゴッドマーズ]]」という名前については、商標の都合で変更されたものである。 | ||
− | 子供向けに制作されたアニメで、超合金等の玩具が好調な売り上げを記録した。また、[[主人公]]の[[明神タケル]]や[[マーグ]] | + | 子供向けに制作されたアニメで、超合金等の玩具が好調な売り上げを記録した。また、[[主人公]]の[[明神タケル]]や[[マーグ]]などの美形男性キャラクターは多くの女性ファンを虜にした。これらの反響により当初の予定だった2クール(6ヶ月)から5クール(15ヶ月)にも期間が延長されて放送される事となった。また、ファンの人気に後押しされ、[[映画|劇場版]]や[[小説]]『六神合体ゴッドマーズ 十七歳の伝説』が制作され、後者は1988年に[[OVA]]化もされた。 |
『[[ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日]]』のようなスターシステムを採用していないことから、『ジャイアントロボ』の参戦が難しくなった『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』の後にリリースされた『[[スーパーロボット大戦D]]』以降も問題なく参戦を果たしている。版権表記はスパロボ参戦時には「光プロダクション」だけだが、本編映像が使用される際には制作を担当したトムス・エンタテインメント(当時は東京ムービー新社)を指す「TMS」が併記される。 | 『[[ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日]]』のようなスターシステムを採用していないことから、『ジャイアントロボ』の参戦が難しくなった『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』の後にリリースされた『[[スーパーロボット大戦D]]』以降も問題なく参戦を果たしている。版権表記はスパロボ参戦時には「光プロダクション」だけだが、本編映像が使用される際には制作を担当したトムス・エンタテインメント(当時は東京ムービー新社)を指す「TMS」が併記される。 |
2024年5月31日 (金) 09:08時点における版
六神合体ゴッドマーズ | |
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原作 | 横山光輝-「マーズ」より- |
監督 | 今沢哲男(チーフディレクター) |
シリーズ構成 | 藤川桂介 |
キャラクターデザイン | 本橋秀之 |
メカニックデザイン | 亀垣一 |
音楽 | 若草恵 |
制作 | 東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント) |
放送局 | 日本テレビ系 |
放送期間 |
1981年10月2日 - 1982年12月24日 |
話数 | 全64話 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦64 |
『六神合体ゴッドマーズ』は東京ムービー新社制作のテレビアニメ作品。
概要
横山光輝氏の漫画『マーズ』(1976年~1977年)を原作とするアニメ作品。ただし、原作漫画が非常に救いのない内容[1][2]であったためか、「時代にあわせて、自由に書いてもらってかまわない」という横山氏からの許可を得て、設定の一部を借りる程度でほぼオリジナルのストーリーが構築されている。なお、「ゴッドマーズ」という名前については、商標の都合で変更されたものである。
子供向けに制作されたアニメで、超合金等の玩具が好調な売り上げを記録した。また、主人公の明神タケルやマーグなどの美形男性キャラクターは多くの女性ファンを虜にした。これらの反響により当初の予定だった2クール(6ヶ月)から5クール(15ヶ月)にも期間が延長されて放送される事となった。また、ファンの人気に後押しされ、劇場版や小説『六神合体ゴッドマーズ 十七歳の伝説』が制作され、後者は1988年にOVA化もされた。
『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』のようなスターシステムを採用していないことから、『ジャイアントロボ』の参戦が難しくなった『第2次スーパーロボット大戦α』の後にリリースされた『スーパーロボット大戦D』以降も問題なく参戦を果たしている。版権表記はスパロボ参戦時には「光プロダクション」だけだが、本編映像が使用される際には制作を担当したトムス・エンタテインメント(当時は東京ムービー新社)を指す「TMS」が併記される。
前番組は『太陽の使者 鉄人28号』で、その後日談としている設定も存在する。
ストーリー
西暦1999年、全宇宙の支配を目論むズール皇帝率いるギシン帝国が地球侵略を開始した。
地球圏防衛部隊コスモクラッシャー隊に所属する明神タケル(マーズ)は、ズール皇帝によって自分がギシン星人であり、同時に送り込まれたロボット「ガイヤー」に内蔵された反陽子爆弾を起爆させるための存在だったという衝撃の事実を告げられる。
あくまでも地球のために戦おうとするタケルは、皇帝の命令を拒絶、地球での養父を殺された怒りによって超能力に目覚め、ガイヤーに搭乗しギシン帝国のメカを撃退した。
タケルは自身の守り神として造られた六神ロボと共にギシン帝国に立ち向かうが、それは自分の同族、そして肉親との戦いを強いられる悲しい戦いの始まりを意味していた。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/64
- メカ&キャラクターリスト/リンクバトラー
- メカ&キャラクターリスト/D
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z破界篇
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z再世篇
- メカ&キャラクターリスト/第3次Z時獄篇
- メカ&キャラクターリスト/第3次Z天獄篇
コスモクラッシャー隊
- 明神タケル(マーズ)
- 主人公。地球と平和を愛する使者。
- 飛鳥ケンジ
- コスモクラッシャー隊の隊長。
- 伊集院ナオト
- コスモクラッシャーの射撃担当。
- 木曽アキラ
- コスモクラッシャーの操縦担当。同機の分離形態ではサブパイロットを務める。
- 日向ミカ
- コスモクラッシャー隊の索敵担当。当初タケルに気をかける。
- 明石ナミダ
- コスモクラッシャー隊の特別隊員。最年少の10歳。
- 大塚茂
- コスモクラッシャー隊を率いる地球防衛軍の長官。縁の下で戦う。
- 実は前番組の『太陽の使者 鉄人28号』から継続登場している人物。
ギシン帝国
- ズール皇帝
- ギシン星を支配する悪の権化。「愛」を極端に憎悪する。マーグ・マーズ兄弟の宿敵である。
- ゲシュタルト
- ズールの分身。
- マーグ
- タケルことマーズの兄。両親の命を奪ったズールに対して秘かに反逆の志を抱き、タケルにテレパシーでアドバイスをする。しかし、ズールに洗脳されて兄弟同士で戦うことになり、洗脳が解けた後に戦死してしまった。
- ロゼ
- マーグの副官。地球人と触れ合うことで「愛」を知る。
- ゲル、バレン、グール、カッチ
- ギシン星の超能力者。
- ワール
- ズールの腹心。しかし、ズールのやり方に疑問を感じている。
- サグール
- ギシン星の謀報長官。
- ギシン兵、超能力者
- 一般兵士。
その他
- 明神正
- タケルを発見した火山学者で彼の義父。物語の最序盤で命を落としてしまう。
- 明神静子
- 正の妻であり、タケルの義母。後にバトルキャンプに勤務するようになる。
- ルイ
- ロゼの妹で、レジスタンスに参加。
- イデア
- マーズとマーグの実父。ゴッドマーズの開発者。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/64
- メカ&キャラクターリスト/リンクバトラー
- メカ&キャラクターリスト/D
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z破界篇
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z再世篇
- メカ&キャラクターリスト/第3次Z時獄篇
- メカ&キャラクターリスト/第3次Z天獄篇
地球側
ギシン帝国
エスパーロボ
戦艦
その他
OVA『十七歳の伝説』に登場
- ゴッドマーズ (OVA)、ガイヤー (OVA)
- OVA版のゴッドマーズとガイヤーで、TVに登場するものとはデザインが変更されている。本来はTV版とは同一機体だが、『D』ではマーグ用として別機体扱いになっている。
用語
- 六神ロボ
- イデアが息子マーズを守る為に開発したガイヤーをはじめとした6体のロボット。合体してゴッドマーズを構成する。
- 反陽子爆弾
- ガイヤーおよびゴッドマーズの動力源である「反陽子エネルギー」を爆弾に転用したもの。地球を破壊できる程の威力を持つ。
- ギシン帝国
- ズール皇帝率いる全宇宙の征服を企む悪の帝国。一方、彼の側近であるマーグ(マーズの実兄)は秘かにギシン帝国への反逆を志している。
- エスパーロボ
- ギシン帝国の戦力であるメカ。パイロットはギシン帝国の超能力者達である。
- コスモクラッシャー隊
- 地球圏防衛を目的に結成された部隊。戦闘機コスモクラッシャーを中核とする。主人公のマーズ(タケル)は、そこの一員。
- バトルキャンプ
- コスモクラッシャー隊を擁する地球防衛軍の基地。司令官を務めるのは大塚長官。
楽曲
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
登場作と扱われ方
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初の声付き参戦。ストーリーは原作のギシン星編まで。
- なお、『64』や『D』と違い、マーグの死は避けられず、以降のZシリーズでは通して死亡扱いとなっている(もっとも、度々タケルに力を貸し与えるために登場しているが)。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 前番組『太陽の使者 鉄人28号』の参戦に伴って同作と初共演。マルメロ星編は飛ばされたものの、ギシン星編以降(地球編)が再現されるのは初。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 引き続き登場。いるだけ参戦だが、前作以上に『鉄人28号』との大きな絡みが用意されている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 最終作でも参戦。ゲシュタルトの出現で、ズール皇帝が復活したことを察知する。『鉄人28号』の宇宙魔王、『真マジンガー』のハーデス神を交えて「真戦」を繰り広げることになる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- ギシン帝国がベガ星連合軍やザール星間帝国を傘下に治め、勢力が原作以上に拡大されている。それ故に「ギシン星間帝国」という組織名に変更されている。
- 今回のマーグはOVA版デザインのゴッドマーズ(隠し要素)に搭乗でき、兄弟で共闘できる。
単独作品
- スーパーロボット大戦64(リンクバトラー)
- 初参戦作品。超能力がニュータイプと同等以上(攻撃力に+補正の為)の能力として扱われているため、ラスボスだろうが必中無しで攻撃を当てて、雑魚の攻撃は余裕で回避可能というスーパーロボットにあるまじき性能を発揮している。
- ちなみに、『64』が発売された年は(偶然の一致だが)『六神合体ゴッドマーズ』の舞台となった西暦1999年である。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
第1話 | オレはだれだ!? | ガイヤー | ||
第2話 | でた! 脅威の六神合体 | ゴッドマーズ | D | |
第3話 | おそるべき秘密 | グルダー | ||
第4話 | 孤独な超人タケル | |||
第5話 | さらば! 愛する地球よ | |||
第6話 | 六神合体ができない!? | ギシン星戦闘機 | ||
第7話 | 冥王星は地獄の星! | コールガッチ | ||
第8話 | 爆破犯人はタケル!? | グルグル | ||
第9話 | SOS! 東京沈没 | |||
第10話 | 宇宙からきた少女! | バキューム | ||
第11話 | 謎の声はだれだ!? | |||
第12話 | 対決! マーズとマーグ | D | ||
第13話 | 皇帝ズールをたおせ! | ズール皇帝 | ||
第14話 | 悲しき戦士・マーグ | |||
第15話 | 六神合体がくずれる! | マーグ司令船 | ||
第16話 | あやつり人形ミカ! | ガニメデス | ||
第17話 | アキラの恋人は女戦士 | |||
第18話 | 南極はタケルの墓場だ! | ランドーラ | ||
第19話 | マーグ・地球に死す! | ゼーロン | ||
第20話 | 復しゅうに燃えろ! | |||
第21話 | どれい惑星の対決! | |||
第22話 | うらぎり者ロゼ! | キュルタクス | ||
第23話 | 卑劣な皇帝ズール!! | ギャンドーラ | ||
第24話 | 反陽子爆弾・バクハツ!? | D | ||
第25話 | 新たな絆・別れ・出発! | 「ギシン星編」終了 | ||
第26話 | 危機を招く脱走者 | 「マルメロ星編」開始 | ||
第27話 | プラス対マイナスの運命(さだめ) | |||
第28話 | 謎の宇宙海賊船 | |||
第29話 | フローレの危険な仲間 | |||
第30話 | 一人ぼっちのフローレ | |||
第31話 | 宣戦布告 | |||
第32話 | 略奪されたフローレ | |||
第33話 | タケル対ガッシュ! | |||
第34話 | マーズ、死ぬのは早い! | |||
第35話 | とらえられたタケル | |||
第36話 | 宇宙の墓場 | |||
第37話 | 母と娘のめぐりあい | |||
第38話 | 父、ギロンとの出会い | |||
第39話 | 悲劇のタケル | |||
第40話 | よみがえったマーグ | |||
第41話 | 宇宙にかける友情 | |||
第42話 | 屍を越えて行け! | OP映像変更 | ||
第43話 | ガッシュの誤算 | |||
第44話 | ガッシュ、安らかに眠れ | |||
第45話 | ゴッドマーズが危ない! | |||
第46話 | 地獄のマルメロ星 | |||
第47話 | 宿命! 親子の対決 | |||
第48話 | 危機せまるマルメロ星 | |||
第49話 | ギロン、地球を狙う | |||
第50話 | 迫る運命の対決! | |||
第51話 | ズール現る! | ダイダロス | 「マルメロ星編」終了 | |
第52話 | タケルの命がない!? | 「地球編」開始 | ||
第53話 | 限られた命 | |||
第54話 | 別離! タケルとロゼ | ブリザーム | ||
第55話 | 炎の中にマーグを見た | |||
第56話 | 心の中の敵をくだけ! | |||
第57話 | バラの騎士君は...!? | バッフル | ||
第58話 | 心のやすらぎは...いつに | |||
第59話 | ノアの反乱 | |||
第60話 | タケル・愛の奇蹟 | |||
第61話 | タケル最後の誕生日? | |||
第62話 | 運命のバラの騎士 | |||
第63話 | 生きた愛した戦った | |||
第64話 | 銀河へはじめての笑顔を!! | ゼッドファイナー | 第2次Z |
余談
- SDガンダムシリーズのひとつである『SDガンダム外伝 機甲神伝説』は、キャラクターやロボットなど様々な要素において本作からモチーフが採られている。
脚注
商品情報
Blu-ray
DVD
- TV本編
- 劇場版
TV版における「ギシン星編」を再編集したもの(新作カットも有り)。95分。この作品はファン達の署名活動によって製作が後押しされた経緯を持ち、エンディングロールには署名者らの名前もクレジットされている。
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