「バイアラン」の版間の差分

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2023年2月5日 (日) 13:06時点における版

バイアラン
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 藤田一己
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 局地戦用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-160
頭頂高 18.6 m
本体重量 34.2 t
全備重量 54.7 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,760 kw
スラスター推力

28,000 kg×1(腰部)
18,000 kg×2(バックパック)
11,200 kg×2(熱核ジェット)

総推力
86,400 kg
アポジモーター 13
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 9,890 m
開発 ティターンズ
所属 ティターンズ
主なパイロット ジェリド・メサ
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バイアランは『機動戦士Ζガンダム』の登場メカ

概要

ティターンズキリマンジャロ基地にて開発した試作型モビルスーツ変形やサブ・フライト・システムに頼らず、人型のまま地上を飛行することを目的として開発された機体。

サブ・フライト・システムなしで飛行可能なことが最大の特徴。ただし、大推力のジェットエンジンで強引に飛行させていることから飛行可能時間は短く、防御力や汎用性の低下を招き、武装も僅かしか装備していないため、U.C.0087~0088年代のモビルスーツにしては平凡な性能。

換装を行う事で宇宙でも使用可能で、その場合は大推力を制限なく活かすことが可能となり、ウェイブライダー形態の加速に追い縋るほどの機動力を発揮するなど、皮肉なことに宇宙での運用こそ本領と言ってもいい。

劇中での様相

キリマンジャロ攻防戦でジェリド・メサが搭乗し、カミーユ・ビダンΖガンダムと交戦するが、途中でカミーユを庇ったフォウ・ムラサメサイコガンダムを撃破している。その後、ダカールゼダンの門での戦闘に投入され、アポリー・ベイリック・ディアスを撃墜している。その直後に損傷し、ジェリドはバウンド・ドックに乗り換えた。なお、少数が生産されたのかジェリド搭乗機以外にもパラス・アテネの取り巻きの二機が確認されている。

ジェリドが初搭乗した際(灰色一色)とそれ以外ではカラーリングが異なるが、これは別にジェリドの専用カラーというわけではなく、彼が塗装すら終わっていないテスト中の本機を強引に受領して出撃したためである(出撃時も担当のメカニックは「実戦では使えません。テスト中なんですよッ!」とジェリドを制止している)。その後はキリマンジャロ基地が陥落してしまったためか、正式にジェリドが受領した模様で、カラーリングもちゃんと制式カラー版に塗装されている。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
初登場作品。ジェリド・メサのほか、ライラ・ミラ・ライラも搭乗する。シナリオ「マリオネット・フォウ」で初登場。
第3次スーパーロボット大戦
中盤から登場する。珍しくネームドパイロットが搭乗しない。
第4次スーパーロボット大戦
主にティターンズの戦力として登場。ノイエDCもわずかに使用してくる。
序盤の友軍時のティターンズでは、ジェリド、カクリコンに加えて「恋人いる」ルートを通った場合の副主人公が乗っている。味方NPCとして他の敵をどんどん倒して経験値資金を横取りしていくので要注意。火力自体は低めだが、『第4次』そのものが全体的に攻撃力優先のバランスであるため、雑魚MS程度は簡単に落とされてしまう。
後に敵として登場する副主人公を説得すれば同時に入手できる。最初から2段階改造されている上に飛行可能なので使い勝手がよい。やはり攻撃力はかなり低いが空適応Aなので、同時期の他MSよりも高い火力を出す事ができ、中盤までの繋ぎにはなる。特に「キリマンジャロの嵐」ではそのマップの特殊性[1]から、ガンダム系パイロットはバイアランがあるとかなり戦いやすい。
敵としては性能は並だが、ネームドキャラが乗っていることが多く、飛行しているため地形に影響されずに強襲してくることもあり厄介。
第4次スーパーロボット大戦S
基本的には『第4次』と同じだが、本作の仕様で仲間にすると武器の改造が初期化される。武器が無改造だと火力が低く使い勝手がよくない。
スーパーロボット大戦F
ティターンズの機体だが、本作品の時点ではティターンズはまだ敵ではないので、ジェリド、ライラ、カクリコンが乗り、味方NPCとして戦闘に加わる。そこそこ程度の性能だが、敵が弱いオーラバトラーなのでどんどん敵を倒してしまって資金や経験値を奪っていく。それでいてウィル・ウィプスに対しては効きもしないメガ粒子砲を連発していく(=ダメージ無しでドレイクの気力だけが上がっていく)ので出遅れると迷惑千万である。他にもゲストポセイダル連合軍から基地を取り戻したあとにティターンズがおいしい所を持っていく演出時にも登場(戦闘はなし)する。
スーパーロボット大戦F完結編
ティターンズの戦力として登場。運動性が155と同勢力のMSの中でも特に高く、その華奢な見た目の割にHPは1万弱、装甲も登場時期の並ぶアッシマー等と同等。改造されて出てくる事が多く、ジェリドやゲーツ等多くのネームドも乗る為、その高い性能には常に拍車がかかる。中盤の間は、NTでも精神無しでの完全回避は難しい。この強さで獲得資金はたったの1400という、ティターンズ側MSのケチ臭さを象徴する存在。最大射程が標準程度しかないのが弱点となる為、特にネームド機に対しては切り払いを避ける為にも積極的に射程外攻撃を仕掛けて行きたい。ジャブロー基地内の無人機はパイロット能力の低い人工知能改搭載だが、改造値が特に高く運動性が200もあるので、やはり侮れない。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ジェリドカクリコンらも乗るが、主に一般兵が搭乗する。アッシマー(MA)と同等の性能を持つが、メガ粒子砲の燃費がかなり悪く簡単にガス欠になるのが弱点。
何故かサーベルに空適応が無いため、EN切れになると空中への攻撃手段が無くなる。
スーパーロボット大戦α外伝
ジェリド等、比較的名有りのパイロットが搭乗してくる。1話から登場することもあってか装甲がかなり低く、相変わらずメガ粒子砲の燃費も悪い。命中率にさえ気をつければゲットマシンでも十分に対応できる。
今回はサーベルに空適応が付いた。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
ジェリドやマウアーが乗っている。トライチャージが強い。第3軍として登場したときに彼らの小隊の生存がエンドポイントに影響する。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
アイムによってUCWから持ち込まれ、彼に協力しているリボンズ・アルマークが製作し、モビルドールとして運用されている。
他のモビルドール運用機と比べて取り立てて秀でた所が無く、モビルドール運用機の中ではトーラスと並ぶロースペック機だが、本作はモビルドールそのものの能力がかなり高いため油断は禁物である。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
一般兵用だが雑魚MSにしては硬い方で接近戦が強め。登場ステージでは制限時間内に大量に湧く敵機を落とさなくてはいけないため、倒すのに時間のかかるコイツはなるべく無視した方が得。

単独作品

スーパーロボット大戦64

装備・機能

武装・必殺武器

メガ粒子砲
両腕部に内蔵されている高出力ビーム砲。武装が貧弱と評される本機体であるが、出力が4.7MWあり、この時代のMSが装備するビームライフルと比較しても決して低威力ではない。
ビームサーベル
両腕部に格納。3本の指でつかめるように柄の形が三角形になっている。
原作では、キリマンジャロ基地においてカミーユΖガンダムを庇ったフォウは、この武器でサイコガンダムのコクピットを貫かれ、絶命してしまう。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動する。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

機体BGM

「モビルスーツ戦~交戦~」
第4次』にて。

関連機体

バイアラン・カスタム
機動戦士ガンダムUC』に登場するバイアランの改修機。
バイアラン・イゾルデ(SRW未登場)
『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』(SRW未参戦)に登場するバイアランの改修機。

余談

  • 後の宇宙世紀における単独飛行できるモビルスーツは、0105年に開発されたミノフスキークラフト搭載型のΞガンダムペーネロペーの両機(改造機バイアラン・カスタムから9年後)まで待たねばならず、量産機までになるとさらに50年後のザンスカール帝国が開発した「ビームローター」や、Vガンダムの「ミノフスキーフライト・システム」と年月を費やしている。尤もな理由としてバイアラン開発以後は地上戦の減少(戦乱の減少)傾向があり、然して開発要素として取り上げれなかったと思われる。
  • 『Ζガンダム』放映当時から多くのガンダムファンに「虫っぽい」と散々言われてきた機体だが、『SDガンダム外伝』ではそのまんまゴキブリのモンスターにされてしまった。いくらなんでもあんまりである。
    • 一応そちらとは別に「戦士バイアラン」としても登場しており、バイアランの扱いが悪いわけではない。ネタにできる機体は全力でネタにしていくのが『SDガンダム』という作品なだけである。

商品情報

脚注

  1. 飛行可能な機体しか出撃できないのに地形は「陸」扱い。そのため地上に降りられない飛行機体(ウェイブライダーなど)は実力を発揮できない。

資料リンク