「黒の英知」の版間の差分

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== 黒の英知(Black Wisdom) ==
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黒の英知とは、『[[Zシリーズ]]』に登場した用語。初出は『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』。
 
 
[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』に登場した用語。
 
  
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== 概要 ==
 
「過去から未来、全ての知を集めたもの」であり、[[太極]]の欠片。これに手にした人間は限りない英知を手に入れると言うものである。具体的には以下の通り。
 
「過去から未来、全ての知を集めたもの」であり、[[太極]]の欠片。これに手にした人間は限りない英知を手に入れると言うものである。具体的には以下の通り。
  
 
*銀河のあらゆる事象が記録されたもの。それは過去のみならず、未来にまで及んでいる。
 
*銀河のあらゆる事象が記録されたもの。それは過去のみならず、未来にまで及んでいる。
*砕け散った太極の欠片であり、スフィアと同じルーツを持つ。
+
*砕け散った太極の欠片であり、[[スフィア]]と同じルーツを持つ。
*多元世界全てにあまねく存在し、これに触れることで大いなる力(オリジン・ローの本質と思われる)の一部を操る力を得る。
+
*[[多元世界]]全てにあまねく存在し、これに触れることで大いなる力([[次元力|オリジン・ロー]]の本質と思われる)の一部を操る力を得る。
*「Z」の世界観に存在する、「根源の災厄が次元を超え、あらゆる世界を巻き込んだ挙句に全てを滅ぼす」という事実が記録されており、黒の英知に触れた者は例外なくこれを知る。
+
*Zシリーズの世界観に存在する「[[御使い|根源の災厄]]が次元を超え、あらゆる世界を巻き込んだ挙句に全てを滅ぼす」という事実が記録されており、黒の英知に触れた者は例外なくこれを知る。
*無印Zの「[[黒歴史]]」は、この「黒の英知」に記された事象の顛末のほんの一部。第2次Zの多元世界を構成するどこかの世界においては、神話として伝えられる過去の話。
+
*無印Zの「[[黒歴史]]」は、この「黒の英知」に記された事象の顛末のほんの一部<ref>それを伝える使者の[[D.O.M.E.]]建造の際にはジ・エーデルの誰かが関わっていたのではないかと[[エルガン・ローディック]]は推測していた。</ref>。『第2次Z』の多元世界を構成するどこかの世界においては、神話として伝えられる過去の話。
 
*どこかの[[ジ・エーデル・ベルナル]]がこれに触れた事で、全ての世界の「ジ・エーデル」は次元力に関する能力を手に入れた。
 
*どこかの[[ジ・エーデル・ベルナル]]がこれに触れた事で、全ての世界の「ジ・エーデル」は次元力に関する能力を手に入れた。
 
**その一人であるエルガンは並行世界の自分との交信能力と常人を超えた寿命を得ている。
 
**その一人であるエルガンは並行世界の自分との交信能力と常人を超えた寿命を得ている。
  
== 考察 ==
+
その正体は[[至高神ソル]]が自らの命を絶った際、[[スフィア]]と共に散らばった記憶の欠片であり、本来の名称は「CHRONO H」→「CHRONO HORIZON」→「'''時の境界'''」である。
継承者たちの中には「奴ら」なる、[[バアル]]と共にやって来るという存在に言及している者が何人かいる。
 
ヴェーダの制御コードに「CHRONO H(クロノ・エイチ)」という文字が設定されているが、こちらが本来の呼称である可能性もある。「CHRONO」はギリシャ語で「時間」を意味する。また、この真実に近い者は「クロノエイチ」とカタカナ表記で呼ぶことが多く、「黒の英知」という漢字表記は当て字である可能性も高い。さらに言うならば、前述の制御コードから類推して「黒の『H』⇒Black history⇒黒歴史」とも関連できる。
 
  
また、黒歴史が黒の英知の顛末の一部であるという事項だが、これに関してはある推察が立てられる。
+
これに触れたほとんどの知的生命体は「知恵」と引き換えに、御使いの存在を知ることでその「絶望」に屈する形となる。これを唯一乗り越えたのはジ・エーデルの並行世界の存在であるエルガンのみである。
  
Z終盤の原作ルート「私はD.O.M.E.……」/IFルート「黒歴史の真実」で示された映像には「東映版甲児の知らないマジンガー」「凄まじい機動力を見せるゲッターロボ」「細部の違うボスボロット」「バルディオスやゴッドシグマなどZEUTHの機体」が映されていた。<br />このうちマジンガーとゲッターに関しては「マジンカイザーと真・ゲッター」という予測が為されていたが、第2次Zを考えると、この2機の正体は「ゴッドスクランダーを装備した『真』のマジンガーZ」と「対インベーダー用真・ゲッター」である、という可能性が浮上してきている(映像に映っていたZEUTHのメンバーに、東映版の甲児やゲッターチームではなく彼らが参入していた、ということである。尤も、『真マジンガー』はZ発売より後の作品なので、Zの時点ではマジンカイザーを想定していたものと思われる)。
+
黒の英知に記録されているソルの意志は、自身・御使いの過ちもさることながら、一万二千万年の終末たる多元世界の崩壊さえも止められないことは熟知している。そのためにソルは未来へごく小規模ながら干渉して[[メトロポリス]]を通じて全多元世界の人間が協力し合い、乗り越えるよう伝えた。この行動そのものが「[[真化]]」である(真化の項目を参照)。
  
Zの世界は12000年のスパンで回る閉じた時間の環となっているが、本編の前のループの中に、'''ADWが含まれている'''可能性は十分にあり得る。
+
== 登場作品 ==
この手がかりとなるのが[[アポロニアス]]である。Zの登場作品の世界の存在である彼は、ADWの存在である[[ガイオウ]]やチェンゲの竜馬、ロージェノムやバジュラと共に、インベーダーなどバアルを相手に共闘していたことが示唆されているからである。
+
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
 
+
:単語としての初出。この時点では「クロノエイチ」とカタカナ表記であり、詳細は明かされていない。
つまり、12000年のループを繰り返す中で何度も何度も構成・分離・再構成を繰り返す多元世界を構成する世界は常に一定ではなく、時々に応じて別の世界が入っている可能性もある。この推察で言うならば、前のループには「世界最後の日」「衝撃!Z編」が入っており、本編の世界では「ゲッターロボ」「マジンガーZ」が入った、ということである(無論、それ以前のループで「マクロスF」や「グレンラガン」が入っていた可能性も十分にある)。であれば、第2次Zの世界における「過去の神話として伝えられる黒歴史」は、「Z本編以前に行われていた別のZEUTHの戦い」と解釈が出来る。
+
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
+
:漢字表記が判明。スフィアや次元力との関わりが示唆されている。
[[第3次スーパーロボット大戦Z]]の前篇の副題が『時獄篇』であることから、「CHRONO H」=「CHRONO HELL」とも取れるが…。
+
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
 
+
:
=== 「根源的な災厄」 ===
+
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
黒の英知に記されているという「根源的な災厄」だが、この正体は「グレンラガン」の[[スパイラルネメシス]]ではないかと言われている。生命体の根源的な部分に起因し、時空を超えて全ての世界を巻き込み、滅ぼすというスケールの大きさと原因の類似性が推測の根拠だが、これについてはもう一つの候補がある。それは、[[OGシリーズ]]で[[ギリアム・イェーガー|ギリアム]]や[[クォヴレー・ゴードン|クォヴレー]]が言及した「大いなる終焉」である。
+
:正確な正体がようやく判明。終盤ではアサキム率いるコピーの[[シュロウガ]]のパイロットとして登場。
 
 
スパロボシリーズにおいて「太極」の単語はZシリーズへの関わりを意味する。OGSでそれを発言したギリアムは、[[シュテルン・ノイレジセイア]]を見て「お前が大いなる終焉を導く因子であるのなら、この戦いは別の意味を持つ」と述べた上で、レジセイアがそれを理解できないのを知ると「ならば、お前は太極へ至るものではない」と断言している。
 
  
これを読み解いてみると、もしレジセイアが「因子」だったならば、それを討滅することは「大いなる終焉=全ての宇宙の終焉」を一歩遠ざけることに繋がる。そして、「太極へ至るものではない」という断言は、裏返すと「大いなる終焉を導く因子を持つ=太極へ至る可能性を持つ」ということになる。
+
==パイロットステータス==
 +
=== [[能力|能力値]] ===
 +
全ての能力がまんべんなく高いが、防御だけは平均的。
  
これらから浮かび上がって来るのはスフィアの存在であり、再世篇におけるシャルルやアイムの言動からするに、「スフィアを持つ者は大いなる終焉を導く存在たりうる」ということになる。スフィアはZシリーズの世界観の根幹にある太極の欠片であるため、それが「終焉」を導く因子であるとすれば、「生命体の根源的な災厄」というフレーズは別の意味を持ってくることになる。また、[[ガイオウ]]が[[スフィア・リアクター]]と対峙した時の戦闘台詞を読み解く限り、「12の鍵=スフィア」と「ソルの記憶」が集まる事を危険視しており、その事を考慮すればスフィアが「終焉」を導く因子である可能性が高い。
+
=== [[精神コマンド]] ===
 
+
;[[祝福]]
これを防ぐ方法があるのかないのかは不明だが、シャルルやV.V.、エルガンなどの言動から見るに、「人類が相互理解を実現する」ことが災厄に立ち向かう大きな力となることがわかる。
+
:持っているのはこれだけ。ソルの記憶の断片なので、神の祝福ということだろうか?
 
 
また、ガイオウの言葉によれば、「遙かな過去に」「遠い次元で」「人類が禁忌を犯した」がゆえに「黙示録の時が訪れ」「人類は最悪の敵に遭遇し」「宇宙は滅びの時を迎えようとした」らしい。次元将はそのために生み出された存在であり、その使命に同調して共に戦ったのがアポロニアスであり、バジュラであり、ミケーネの神々であるという。
 
 
 
「根源的な災厄」とは、恐らくZシリーズにおいて全ての存在の根幹に位置する太極によって齎される審判のことであろうと思われる。これは、[[αシリーズ]]における[[アカシックレコード]]と[[アポカリュプシス]]の関係に似ている。そして、それを招く一因であろう「禁忌」とは、[[次元力]]を操ること……ひいては'''次元を超えること'''と考えられる。
 
<!--
 
時獄篇においてはこの「根源的な災厄」が、[[宇宙魔王]]や[[あしゅら男爵]]、[[不動ZEN]]から「神話の果ての終焉」という呼び名で言及されているほか、「獣の血、水の交わり、風の行く先、火の文明、そして太陽の輝き」というフレーズが何度か登場している。ヒビキによると、これはマヤ文明の終末予言の一節「獣の時代、水の時代、風の時代、火の時代、そして太陽の時代」と同じ意味らしい。このうち「獣の血」は[[獣戦機隊]]や[[チームD]]の持つ「野性の力」、「水の交わり」はアクエリオンチームの「エレメント能力」、「風の行く先」はシモンたちの「螺旋の力」、「火の文明」はシンたちの「SEED」がその証に当たり、それらが「太陽の輝き=ソルの輝き=太極」へと至る封印の鍵らしい。
 
 
 
ガドライト達ジェミニスは、旧ZEUTH・旧ZEXISの面々がメモリーとともに失ったそれらの力(ゲーム的にいうとSEEDや野性化など、精神に関連する固有特殊スキル)の覚醒を危惧している。
 
 
 
また、ガドライトいわく、第3次Zの世界は「時獄」と呼ばれる状況に陥っているらしい。それによれば、新生時空振動の影響により、第3次Zの世界は0001年10月で絶対時間が停止するという。一日の流れや四季の経過など、相対的な時間の流れは持続するも、絶対的な時間は変化せず、死も生もない……それこそ[[パラダイムシティ]]と同様の事態に陥り、やがてはゆっくりと滅亡に落ちていく。これが、ジェミニスの知る「枝分かれした二つの獄」の片割れ、「エタニティ・フラット」である。これはリモネシアやオーディスなど、大規模な時空崩壊・時空震動の中心点ほどより強く影響が発生する模様。版権作品で言うと、「天元突破グレンラガン」でアンチスパイラルが使った「多元宇宙迷宮」と似たような原理。
 
 
 
原理的には、完全に他世界と隔絶された次元内における限定的な法則の書き換えによるもの(ぶっちゃけるとαの[[クロスゲート・パラダイム・システム]])。
 
 
 
実は、新生時空震動どころか大時空震動以前にこの状態に陥った人物が存在し、それが[[メール・ビーター]]である。彼女は一時死亡した際、ランドの叫びに呼応して覚醒した「傷だらけの獅子のスフィア」をその身に取り込んでおり、その結果自身の絶対時間が停止、まったく体が成長しなくなっていた(実質的な影響は髪の毛だけだったが、それでも異常事態には違いない)。メールの場合は「傷だらけの獅子」が分離してガンレオンに戻ったことで時間の経過が一気に戻っている。
 
 
 
また新生時空震動の際、「烙印」を持つ者たちを基点として世界中の人間の記憶が操作されており、その結果旧ZEUTH・旧ZEXISはかつての仲間たちのことを忘れ去り、また獣戦機隊やザンボットチーム、ブルーフィクサー達は「配置換え」の結果第3次Zの世界からいなくなっていた。
 
 
 
時獄篇最終局面で[[アンチスパイラル]]が語ったところによれば、「根源的な災厄」の正体は、「'''スパイラルネメシスを恐れるナニモノカの怒り'''」である。その「ナニモノカ」は、「太陽の時代を生きる」生命体が進化からシンカへ差し掛かるのを感知すると、その宇宙の全てを滅ぼすことでスパイラルネメシスを阻止するという。それこそが「根源的な災厄」の正体であり、「宇宙の生命全ての究極の敵」であり、「神の怒り」である。
 
 
 
そして、それこそがアサキムを呪縛し、無限平行世界に干渉を繰り返す「彼ら」であり、Zシリーズ全てを繋ぐ黒幕である。なおカタカナ表記の「シンカ」は、ハーデス神やカヲル、不動ZENが方向性こそ違えど(ミケーネスなどは「偏った」、カヲルとZENは「正しい」)シンカを遂げたとされていることから、おそらくは「神化」と書くと思われる。
 
 
 
また、「真戦」とは、12000年の周期で融合・分離・再融合を繰り返す多元世界のループが最後の一周に入ったときに起きる、神と悪魔=高位生命体='''シンカを遂げた者達(神)とバアル(悪魔)'''による次元規模の死闘であり、ループ閉塞時には「シンカ」に至っていない生物は全て滅亡すると言う。
 
 
 
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=== 関連用語 ===
 
;[[太極]]
 
:根源たる概念にしてルーツ。「陰陽」の二つの要素に分かれている。太極図で「黒=陰」となるため、この「陰」が黒の英知ではないかと言われている。
 
;[[スフィア]]
 
:同様のルーツを持つ存在。これに触れ、その本質に至ったものが黒の英知を垣間見る。
 
;ソルの記憶
 
:スフィアの対存在とされる謎の存在。
 
;[[アカシックレコード]]
 
:太極と同一視されている。「黒の英知」とはアカシックレコードのなかでも「触れてはならない忌まわしい未来や過去」と言えるだろう。
 
;[[黒歴史]]
 
:ほぼ同一の存在。
 
  
=== 関連人物 ===
+
=== [[特殊スキル]] ===
 +
;[[超能力]]L5、[[プレッシャー]]L2、[[援護攻撃]]L1、[[精神耐性]]、気力+ボーナス、[[気力限界突破]]
 +
:どことなくスフィア・リアクター達を思わせる構成。防御系のスキルは[[精神耐性]]のみであり、シュロウガの方に「対精神攻撃」があるため実質死に能力である。
  
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== 関連人物 ==
 
==== 黒の英知に触れた人物 ====
 
==== 黒の英知に触れた人物 ====
 
;[[Dr.ヘル]]
 
;[[Dr.ヘル]]
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;メジ
 
;メジ
 
:クエントの最長老。日々を瞑想で過ごしており、その中で触れたらしい。
 
:クエントの最長老。日々を瞑想で過ごしており、その中で触れたらしい。
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;[[ワイズマン]]
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:彼の干渉により、[[C.C.]]は記憶を取り戻すと同時に黒の英知に触れることとなった。
 
;[[V.V.]]
 
;[[V.V.]]
 
:
 
:
;[[ワイズマン]]
 
:彼の干渉により、[[C.C.]]は記憶を取り戻すと同時に黒の英知に触れることとなった。
 
;[[エルガン・ローディック]]
 
:アサキム曰く「真の継承者」であるとのこと。
 
 
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]]
 
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]]
 
:
 
:
 +
;[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]
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:再世篇のZRルートではシャルルと対峙した際に一瞬黒の英知に触れ、エルガンの意図にも気付いている。
 +
;[[ハーデス神]]
 +
:[[再世篇]]では「荒ぶる神」の名で呼ばれている。
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:ズールやムゲの同志であり、「暗黒の力」の使い手であるが本編の時間軸では既に滅んでいる。[[時獄篇]]ではあしゅらによって復活してしまう。
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;[[シャア・アズナブル]]、[[フル・フロンタル]]
 +
:[[第3次Z]]での描写を見ると[[特異点]]となった際に黒の英知に触れたものと思われる。
 +
;[[宇宙魔王]]
 +
:ブラックホールの正体は「マイナスのオリジン・ローの塊」であり、それと一体化することで黒の英知に触れたとされる。
 
;[[ジ・エーデル・ベルナル]]
 
;[[ジ・エーデル・ベルナル]]
:上述の通りだが、彼は比較的強い影響を受けており、絶望の未来に対する逃避から享楽主義に走ったと[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]は推察した。
+
:上述の通り。彼は並行存在の中で比較的強い影響を受けており、絶望の未来に対する逃避から享楽主義に走った、との推察がなされた。
 
;[[アサキム・ドーウィン]]
 
;[[アサキム・ドーウィン]]
 
:明言はされていないが、経緯と立場からして確実に何かを知っている。
 
:明言はされていないが、経緯と立場からして確実に何かを知っている。
;[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]
+
:スフィアを探す旅路の中で手に入れていたらしく、天獄篇の最終決戦では黒の英知によりコントロールされた[[シュロウガ]]の軍団を率いて現れる<ref>パイロット名義も黒の英知。顔グラフィックの部分は時獄篇のプロローグ、黒とピンクが渦巻く一枚絵。</ref>。また、[[至高神Z]]の盤石を崩したのもこの黒の英知の影響、「ソルの過去・死を望む」を含んでしまったことによる。
:再世篇ゼロレクイエムルートではシャルルと対峙した際に一瞬黒の英知に触れ、エルガンの意図にも気付いている。
+
;[[エルガン・ローディック]]
;「荒ぶる神」
+
:アサキム曰く「真の継承者」であるとのこと。エルガンの死後、ジ・エーデル([[AG]])と意識融合して協調性を高めたことで、間接的ではあるがジ・エーデルも多元世界の崩壊を防いだ立役者になった。
:かつて地球に存在したズールやムゲの同志。「暗黒の力」の使い手らしいが本編の時間軸では既に滅んでいる。あしゅらによって復活が可能という所を見るに[[ミケーネ帝国]]の関係者と思われる。
+
;[[ヒビキ・カミシロ]]
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:[[ジェニオン]]の制御マトリクスである黒の英知の一部に触れた結果、ブーストアップ能力を身に着けている。
  
 
==== その他 ====
 
==== その他 ====
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;[[アイム・ライアード]]
 
;[[アイム・ライアード]]
 
:彼もまた黒の英知を求めており、再世篇の終盤で前述の存在について言及している。
 
:彼もまた黒の英知を求めており、再世篇の終盤で前述の存在について言及している。
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== 関連用語 ==
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;[[太極]]([[至高神ソル]])
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:根源たる存在にしてルーツ。
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;[[スフィア]]
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:「ソルの記憶」「ソルの心」とも呼ばれる、同様のルーツを持つ存在。これに触れ、その本質に至ったものが黒の英知を垣間見る。
 +
;[[黒歴史]]
 +
:ほぼ同一の存在。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*太極は「陰陽」の二つの要素に分かれている。「黒の英知(クロノエイチ)」が大極図で「黒=陰」を表している。「白=陽」に該当するものは今の所不明だが、語感からするとガイオウいう所の「ソルの記憶」ないしアイムの言う「ソルの心」なのかも知れない。陰陽五行論では「太極が陰陽に別れた」という意味もある。
+
*[[ダークブレイン]]の専用BGMの名は「闇黒の叡智(あんこくのえいち)」と呼ぶ。現在の所、特別繋がりはないものの、存在や目的を踏まえると後付けながら関連性が帯びてくる。
  
*[[ダークブレイン]]の専用BGMの名は「闇黒の叡智(あんこくのえいち)」と呼ぶ。現在の所、特別繋がりはないものの、存在や目的を踏まえると後付けながら関連性が帯びてくる。
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== 脚注 ==
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{{バンプレストオリジナル}}
 
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[[Category:小辞典]]
 
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[[Category:第2次スーパーロボット大戦Z]]  
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[[Category:第3次スーパーロボット大戦Z]]
 
[[Category:Zシリーズ]]
 
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2023年7月25日 (火) 18:41時点における最新版

黒の英知とは、『Zシリーズ』に登場した用語。初出は『第2次スーパーロボット大戦Z』。

概要[編集 | ソースを編集]

「過去から未来、全ての知を集めたもの」であり、太極の欠片。これに手にした人間は限りない英知を手に入れると言うものである。具体的には以下の通り。

  • 銀河のあらゆる事象が記録されたもの。それは過去のみならず、未来にまで及んでいる。
  • 砕け散った太極の欠片であり、スフィアと同じルーツを持つ。
  • 多元世界全てにあまねく存在し、これに触れることで大いなる力(オリジン・ローの本質と思われる)の一部を操る力を得る。
  • Zシリーズの世界観に存在する「根源の災厄が次元を超え、あらゆる世界を巻き込んだ挙句に全てを滅ぼす」という事実が記録されており、黒の英知に触れた者は例外なくこれを知る。
  • 無印Zの「黒歴史」は、この「黒の英知」に記された事象の顛末のほんの一部[1]。『第2次Z』の多元世界を構成するどこかの世界においては、神話として伝えられる過去の話。
  • どこかのジ・エーデル・ベルナルがこれに触れた事で、全ての世界の「ジ・エーデル」は次元力に関する能力を手に入れた。
    • その一人であるエルガンは並行世界の自分との交信能力と常人を超えた寿命を得ている。

その正体は至高神ソルが自らの命を絶った際、スフィアと共に散らばった記憶の欠片であり、本来の名称は「CHRONO H」→「CHRONO HORIZON」→「時の境界」である。

これに触れたほとんどの知的生命体は「知恵」と引き換えに、御使いの存在を知ることでその「絶望」に屈する形となる。これを唯一乗り越えたのはジ・エーデルの並行世界の存在であるエルガンのみである。

黒の英知に記録されているソルの意志は、自身・御使いの過ちもさることながら、一万二千万年の終末たる多元世界の崩壊さえも止められないことは熟知している。そのためにソルは未来へごく小規模ながら干渉してメトロポリスを通じて全多元世界の人間が協力し合い、乗り越えるよう伝えた。この行動そのものが「真化」である(真化の項目を参照)。

登場作品[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
単語としての初出。この時点では「クロノエイチ」とカタカナ表記であり、詳細は明かされていない。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
漢字表記が判明。スフィアや次元力との関わりが示唆されている。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
正確な正体がようやく判明。終盤ではアサキム率いるコピーのシュロウガのパイロットとして登場。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

全ての能力がまんべんなく高いが、防御だけは平均的。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

祝福
持っているのはこれだけ。ソルの記憶の断片なので、神の祝福ということだろうか?

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

超能力L5、プレッシャーL2、援護攻撃L1、精神耐性、気力+ボーナス、気力限界突破
どことなくスフィア・リアクター達を思わせる構成。防御系のスキルは精神耐性のみであり、シュロウガの方に「対精神攻撃」があるため実質死に能力である。

関連人物[編集 | ソースを編集]

黒の英知に触れた人物[編集 | ソースを編集]

Dr.ヘル
ズール皇帝
ムゲ・ゾルバドス
メジ
クエントの最長老。日々を瞑想で過ごしており、その中で触れたらしい。
ワイズマン
彼の干渉により、C.C.は記憶を取り戻すと同時に黒の英知に触れることとなった。
V.V.
シャルル・ジ・ブリタニア
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
再世篇のZRルートではシャルルと対峙した際に一瞬黒の英知に触れ、エルガンの意図にも気付いている。
ハーデス神
再世篇では「荒ぶる神」の名で呼ばれている。
ズールやムゲの同志であり、「暗黒の力」の使い手であるが本編の時間軸では既に滅んでいる。時獄篇ではあしゅらによって復活してしまう。
シャア・アズナブルフル・フロンタル
第3次Zでの描写を見ると特異点となった際に黒の英知に触れたものと思われる。
宇宙魔王
ブラックホールの正体は「マイナスのオリジン・ローの塊」であり、それと一体化することで黒の英知に触れたとされる。
ジ・エーデル・ベルナル
上述の通り。彼は並行存在の中で比較的強い影響を受けており、絶望の未来に対する逃避から享楽主義に走った、との推察がなされた。
アサキム・ドーウィン
明言はされていないが、経緯と立場からして確実に何かを知っている。
スフィアを探す旅路の中で手に入れていたらしく、天獄篇の最終決戦では黒の英知によりコントロールされたシュロウガの軍団を率いて現れる[2]。また、至高神Zの盤石を崩したのもこの黒の英知の影響、「ソルの過去・死を望む」を含んでしまったことによる。
エルガン・ローディック
アサキム曰く「真の継承者」であるとのこと。エルガンの死後、ジ・エーデル(AG)と意識融合して協調性を高めたことで、間接的ではあるがジ・エーデルも多元世界の崩壊を防いだ立役者になった。
ヒビキ・カミシロ
ジェニオンの制御マトリクスである黒の英知の一部に触れた結果、ブーストアップ能力を身に着けている。

その他[編集 | ソースを編集]

コーウェンスティンガー
インベーダー勢力はバアルと呼ばれ黒の英知関連を知る者達にも知られている。
リボンズ・アルマーク
ヴェーダの奥底に黒の英知が隠されている事を知り、手に入れようとするがその概要や代償などは全く知らず、世界の支配に有用な力か何かだと勘違いしていた。
アイム・ライアード
彼もまた黒の英知を求めており、再世篇の終盤で前述の存在について言及している。

関連用語[編集 | ソースを編集]

太極至高神ソル
根源たる存在にしてルーツ。
スフィア
「ソルの記憶」「ソルの心」とも呼ばれる、同様のルーツを持つ存在。これに触れ、その本質に至ったものが黒の英知を垣間見る。
黒歴史
ほぼ同一の存在。

余談[編集 | ソースを編集]

  • ダークブレインの専用BGMの名は「闇黒の叡智(あんこくのえいち)」と呼ぶ。現在の所、特別繋がりはないものの、存在や目的を踏まえると後付けながら関連性が帯びてくる。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. それを伝える使者のD.O.M.E.建造の際にはジ・エーデルの誰かが関わっていたのではないかとエルガン・ローディックは推測していた。
  2. パイロット名義も黒の英知。顔グラフィックの部分は時獄篇のプロローグ、黒とピンクが渦巻く一枚絵。