「第2次ネオ・ジオン抗争」の版間の差分
(7人の利用者による、間の9版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | == | + | 第2次ネオ・ジオン抗争とは、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』の舞台となった戦争。 |
− | [[宇宙世紀]]0093年に勃発した[[地球連邦軍]]と[[シャア・アズナブル]]率いる[[ネオ・ジオン]]軍との戦争で、「'''シャアの反乱''' | + | |
+ | == 概要 == | ||
+ | [[宇宙世紀]]0093年に勃発した[[地球連邦軍]]と[[シャア・アズナブル]]率いる[[ネオ・ジオン]]軍との戦争で、「'''シャアの反乱'''」、「'''第2次ネオ・ジオン戦争'''」とも呼称する。 | ||
ネオ・ジオン軍は難民用[[コロニー]]「[[スウィートウォーター]]」を占拠して[[地球連邦政府]]に宣戦を布告。小惑星[[フィフス・ルナ|5thルナ]]を当時の地球連邦軍の本部だった[[ラサ]]に落下、壊滅させる。[[ロンデニオン]]における会談ではネオ・ジオンへの[[アクシズ]]譲渡で和平交渉を成立させたかにみえたが、その後、ネオ・ジオン軍は[[ルナツー]]を急襲して[[核ミサイル|核]]を奪取。[[アースノイド]]を[[テロリスト|粛清]]するべくアクシズの[[地球]]への落下による「地球寒冷化作戦」を実行に移す。 | ネオ・ジオン軍は難民用[[コロニー]]「[[スウィートウォーター]]」を占拠して[[地球連邦政府]]に宣戦を布告。小惑星[[フィフス・ルナ|5thルナ]]を当時の地球連邦軍の本部だった[[ラサ]]に落下、壊滅させる。[[ロンデニオン]]における会談ではネオ・ジオンへの[[アクシズ]]譲渡で和平交渉を成立させたかにみえたが、その後、ネオ・ジオン軍は[[ルナツー]]を急襲して[[核ミサイル|核]]を奪取。[[アースノイド]]を[[テロリスト|粛清]]するべくアクシズの[[地球]]への落下による「地球寒冷化作戦」を実行に移す。 | ||
6行目: | 8行目: | ||
[[ロンド・ベル]]隊の活躍によってネオ・ジオン軍は撃退されるものの、アクシズの地球落下は不可避の状況に陥ってしまう。この時、[[νガンダム]]に搭乗する[[アムロ・レイ]]を筆頭に、両軍の[[モビルスーツ]]パイロットが地球滅亡を食い止めるべくアクシズに取りつき、最後はνガンダムに内蔵された[[サイコフレーム]]の共振によってアクシズは地球圏内を離れ、第2次ネオ・ジオン抗争は終結する。そして、この時にアムロとシャアの両名は行方不明となった…。 | [[ロンド・ベル]]隊の活躍によってネオ・ジオン軍は撃退されるものの、アクシズの地球落下は不可避の状況に陥ってしまう。この時、[[νガンダム]]に搭乗する[[アムロ・レイ]]を筆頭に、両軍の[[モビルスーツ]]パイロットが地球滅亡を食い止めるべくアクシズに取りつき、最後はνガンダムに内蔵された[[サイコフレーム]]の共振によってアクシズは地球圏内を離れ、第2次ネオ・ジオン抗争は終結する。そして、この時にアムロとシャアの両名は行方不明となった…。 | ||
− | SRWでは『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』が、最も第2次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダム | + | なお、'''この戦争の期間は実に10日間'''と、これまでの連邦とジオンの戦いとしては短く、またネオ・ジオン側の保有する戦力も少なかった。しかし、シャアはロンド・ベルに動向を掴まれない為に戦力の規模をあえて少なくし、また短期決戦で決着をつける事を想定して進めた事から10日間で決着がついたと推測できなくもない。 |
+ | |||
+ | SRWでは『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』が、最も第2次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の物語)を再現している。また、原作に極力近い面々で行われたのが『[[スーパーロボット大戦R]]』であり、『逆シャア』未参戦の『[[スーパーロボット大戦BX]]』では前史として存在するため唯一原作通りアムロとシャア双方がMIAになった作品となっている。 | ||
== 関連人物 == | == 関連人物 == | ||
15行目: | 19行目: | ||
;[[ブライト・ノア]] | ;[[ブライト・ノア]] | ||
:地球連邦軍大佐で、地球連邦軍外郭独立部隊ロンド・ベル隊の[[指揮官]]。アムロとは同志の仲。 | :地球連邦軍大佐で、地球連邦軍外郭独立部隊ロンド・ベル隊の[[指揮官]]。アムロとは同志の仲。 | ||
+ | ;[[アデナウアー・パラヤ]] | ||
+ | :地球連邦の参謀次官。和平交渉の際にシャアの巧みな話術に乗せられて小惑星「アクシズ」をネオ・ジオンに譲渡する、という大失態を犯してしまう。 | ||
== その後の地球圏 == | == その後の地球圏 == | ||
[[アクシズ]]阻止時に起きた不可解な出来事は、一部の人間からは「'''アクシズ・ショック'''」と称されている。以後の[[ロンド・ベル隊]]は[[ネオ・ジオン]]軍の残存勢力掃討にあたっていたが、[[宇宙世紀]]0096年、連邦政府の最高機密「[[ラプラスの箱]]」をめぐる事件が発生する。 | [[アクシズ]]阻止時に起きた不可解な出来事は、一部の人間からは「'''アクシズ・ショック'''」と称されている。以後の[[ロンド・ベル隊]]は[[ネオ・ジオン]]軍の残存勢力掃討にあたっていたが、[[宇宙世紀]]0096年、連邦政府の最高機密「[[ラプラスの箱]]」をめぐる事件が発生する。 | ||
− | 宇宙世紀0100年。ジオン共和国の自治権は[[地球連邦政府]] | + | 宇宙世紀0100年。ジオン共和国の自治権は[[地球連邦政府]]に返還され、これにより[[ジオン公国]]は事実上消滅。なお、宇宙世紀は100年以上になっても、同じ過ちは繰り返されるままであった。 |
宇宙世紀0105年。「[[ハサウェイ・ノア|マフティー・ナビーユ・エリン]]」を名乗る人物が、依然として高圧的な政策を取り続ける連邦政府への抵抗を試みる。しかし、[[地球連邦軍]]キルケー部隊によって逮捕、処刑された。この時にブライトは連邦軍から退役した。 | 宇宙世紀0105年。「[[ハサウェイ・ノア|マフティー・ナビーユ・エリン]]」を名乗る人物が、依然として高圧的な政策を取り続ける連邦政府への抵抗を試みる。しかし、[[地球連邦軍]]キルケー部隊によって逮捕、処刑された。この時にブライトは連邦軍から退役した。 | ||
宇宙世紀0120年代には、元[[ホワイトベース]]のクルーであるジョブ・ジョンが[[ガンダムF90]]の開発に関わっている。また、宇宙世紀0120年から0122年の2年間、[[火星]]へと逃げ延びた[[ジオン軍]]の残党がオールズモビル(火星独立ジオン軍)として連邦軍と対立したが、鎮圧された。 | 宇宙世紀0120年代には、元[[ホワイトベース]]のクルーであるジョブ・ジョンが[[ガンダムF90]]の開発に関わっている。また、宇宙世紀0120年から0122年の2年間、[[火星]]へと逃げ延びた[[ジオン軍]]の残党がオールズモビル(火星独立ジオン軍)として連邦軍と対立したが、鎮圧された。 | ||
+ | なお、一連の戦乱には当時アムロの部下としてアクシズ・ショックを目の当たりにしたパイロットであるボッシュ・ウェラーがガンダムの力を欲した事でF90の強奪に関わっており、結果的にアクシズ・ショックが新たな戦いを引き起こした事となる。 | ||
+ | == 資料リンク == | ||
+ | *[[GUNDAM:第二次ネオ・ジオン抗争]] | ||
{{ガンダムシリーズ}} | {{ガンダムシリーズ}} | ||
{{DEFAULTSORT:たい2しねお しおんこうそう}} | {{DEFAULTSORT:たい2しねお しおんこうそう}} |
2024年8月5日 (月) 14:09時点における最新版
第2次ネオ・ジオン抗争とは、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の舞台となった戦争。
概要[編集 | ソースを編集]
宇宙世紀0093年に勃発した地球連邦軍とシャア・アズナブル率いるネオ・ジオン軍との戦争で、「シャアの反乱」、「第2次ネオ・ジオン戦争」とも呼称する。
ネオ・ジオン軍は難民用コロニー「スウィートウォーター」を占拠して地球連邦政府に宣戦を布告。小惑星5thルナを当時の地球連邦軍の本部だったラサに落下、壊滅させる。ロンデニオンにおける会談ではネオ・ジオンへのアクシズ譲渡で和平交渉を成立させたかにみえたが、その後、ネオ・ジオン軍はルナツーを急襲して核を奪取。アースノイドを粛清するべくアクシズの地球への落下による「地球寒冷化作戦」を実行に移す。
ロンド・ベル隊の活躍によってネオ・ジオン軍は撃退されるものの、アクシズの地球落下は不可避の状況に陥ってしまう。この時、νガンダムに搭乗するアムロ・レイを筆頭に、両軍のモビルスーツパイロットが地球滅亡を食い止めるべくアクシズに取りつき、最後はνガンダムに内蔵されたサイコフレームの共振によってアクシズは地球圏内を離れ、第2次ネオ・ジオン抗争は終結する。そして、この時にアムロとシャアの両名は行方不明となった…。
なお、この戦争の期間は実に10日間と、これまでの連邦とジオンの戦いとしては短く、またネオ・ジオン側の保有する戦力も少なかった。しかし、シャアはロンド・ベルに動向を掴まれない為に戦力の規模をあえて少なくし、また短期決戦で決着をつける事を想定して進めた事から10日間で決着がついたと推測できなくもない。
SRWでは『第2次スーパーロボット大戦α』が、最も第2次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の物語)を再現している。また、原作に極力近い面々で行われたのが『スーパーロボット大戦R』であり、『逆シャア』未参戦の『スーパーロボット大戦BX』では前史として存在するため唯一原作通りアムロとシャア双方がMIAになった作品となっている。
関連人物[編集 | ソースを編集]
- シャア・アズナブル
- ネオ・ジオン総帥。地球に小惑星「アクシズ」を落下させる「地球寒冷化作戦」を実行に移す。
- アムロ・レイ
- 地球連邦軍大尉。ロンド・ベル隊に所属し、シャアの陰謀の阻止に尽力する。
- ブライト・ノア
- 地球連邦軍大佐で、地球連邦軍外郭独立部隊ロンド・ベル隊の指揮官。アムロとは同志の仲。
- アデナウアー・パラヤ
- 地球連邦の参謀次官。和平交渉の際にシャアの巧みな話術に乗せられて小惑星「アクシズ」をネオ・ジオンに譲渡する、という大失態を犯してしまう。
その後の地球圏[編集 | ソースを編集]
アクシズ阻止時に起きた不可解な出来事は、一部の人間からは「アクシズ・ショック」と称されている。以後のロンド・ベル隊はネオ・ジオン軍の残存勢力掃討にあたっていたが、宇宙世紀0096年、連邦政府の最高機密「ラプラスの箱」をめぐる事件が発生する。
宇宙世紀0100年。ジオン共和国の自治権は地球連邦政府に返還され、これによりジオン公国は事実上消滅。なお、宇宙世紀は100年以上になっても、同じ過ちは繰り返されるままであった。
宇宙世紀0105年。「マフティー・ナビーユ・エリン」を名乗る人物が、依然として高圧的な政策を取り続ける連邦政府への抵抗を試みる。しかし、地球連邦軍キルケー部隊によって逮捕、処刑された。この時にブライトは連邦軍から退役した。
宇宙世紀0120年代には、元ホワイトベースのクルーであるジョブ・ジョンがガンダムF90の開発に関わっている。また、宇宙世紀0120年から0122年の2年間、火星へと逃げ延びたジオン軍の残党がオールズモビル(火星独立ジオン軍)として連邦軍と対立したが、鎮圧された。 なお、一連の戦乱には当時アムロの部下としてアクシズ・ショックを目の当たりにしたパイロットであるボッシュ・ウェラーがガンダムの力を欲した事でF90の強奪に関わっており、結果的にアクシズ・ショックが新たな戦いを引き起こした事となる。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
|