「フレデリック・アルグレアス」の版間の差分

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== フレデリック・アルグレアス(Frederick Algreus) ==
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{{登場人物概要
*[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]]
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| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
**[[機動戦士ガンダムAGE]]
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*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムAGE}}
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}}
*[[軍階級|階級]]:中佐(第2部・アセム編)
 
*役職:総司令部参謀(第2部・アセム編)、総司令(第3部・キオ編以降)
 
  
第2部・アセム編から登場する軍人。連邦軍総司令部[[ビッグリング]]の司令官である[[フリット・アスノ]]の参謀。士官学校を首席卒業という経歴を持ち、フリット不在時はビッグリングの指揮を任されるほど優秀な人物。
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{{登場人物概要
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}}
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'''フレデリック・アルグレアス'''は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の登場人物。
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== 概要 ==
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第2部・アセム編から登場する軍人。連邦軍総司令部ビッグリングの司令官である[[フリット・アスノ]]の参謀。
  
第3部・キオ編以降では連邦軍の総司令官を務めている。キオ編では[[ロストロウラン]]の防衛を行い、三世代編では自らアマデウスに乗り込み、[[ヴェイガン]]へ寝返った[[ルナベース基地]]や宇宙要塞[[ラ・グラミス]]の攻略に赴く。
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スライスレインズ士官学校を首席卒業という経歴を持ち、フリット不在時はビッグリングの指揮を任されるほど優秀な人物。若干ノリの軽い好青年で、軍の女性からもあこがれの的であった。フリットの事は尊敬しているものの[[ヴェイガン]]に対する強硬姿勢には若干の疑問も抱いていた節がみられる。
  
現在でもフリットを非常に尊敬しており、軍を辞めたフリットのために便宜を図っている。だが、フリットとは異なりヴェイガンに対しては強硬な殲滅思想まではもっていない。ルナベース戦では相手を全員基地ごとプラズマダイバーミサイルで吹き飛ばそうとしたこともあったが、これもあくまで脅しをかけることで降伏を促すためである。そのためフリットのヴェイガンに対する過剰とも言える言動(本当に基地ごと吹き飛ばしてもよかったという態度やその後捕虜にした相手を全員処刑しろといったことなど)には眉を潜める描写もあった。
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第3部・キオ編以降では連邦軍の総司令官を務めている。キオ編ではロストロウランの防衛を行い、三世代編では自らアマデウスに乗り込み、ヴェイガンへ[[裏切りイベント|寝返った]]ルナベース基地や宇宙要塞ラ・グラミスの攻略に赴く。アセム編におけるノリの軽さは消え厳格な[[性格]]となり、フリットを意識するかのようなひげを蓄えている。
  
小説版では、フリットを慕いながらも畏怖も抱いているとされているが、周囲からは気づかれておらず、フリットの腰巾着や小心者と見られてもおり、総司令官時代は中間管理職的な立場にいる。また、アセム編では軍の女性たちからの憧れの的とされていることも描かれた。
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現在でもフリットを非常に尊敬しており、軍を辞めたフリットのために便宜を図っている。だが'''フリットとは異なりヴェイガンに対しては強硬な殲滅思想までは持っていない'''<ref>ルナベース戦において[[ヴェイガン]]を全員基地ごとプラズマダイバーミサイルで吹き飛ばそうとしたこともあったが、これもあくまで脅しをかけることで降伏を促すためである。</ref>。そのため、フリットのヴェイガンに対する過剰とも言える言動<ref>「本当に基地ごと吹き飛ばしても良かった」という態度や「捕虜になったヴェイガン兵士を全員処刑しろ」といったことなど。</ref>には眉を潜める描写もあった。
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[[小説|小説版]]ではフリットを慕いながらも畏怖も抱いているとされているが、心情を知らない周囲からは「フリットの腰巾着」「小心者」と軽蔑されてもいる。総司令官時代は中間管理職的な立場にいる。また、アセム編では地球連邦軍の女性たちの憧れの的とされていることも描かれた。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦BX]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦BX}}
:初参戦作品。『BX』における事実上の連邦軍トップであり、[[ブライティクス]]設立にも大きく関わるなど自軍を様々な形で援助するも、序盤の地球連邦軍総司令部「ビックリング」陥落の責任を問われ、[[ビスト財団]]の手で失脚させられる。後に『[[機動戦士ガンダムUC]]』のシナリオ終了と共に地球連邦軍総司令に返り咲くも、それから間もなく[[ラプラスの箱]]開示に伴う諸々の責任を取る形でフリットに総司令の座を譲り辞任する事となる。と言うか、責任を取るため(および後任選出の主導権を得るため)に返り咲いた、と言うべきか。
+
:初登場作品。『BX』における事実上の地球連邦軍トップである。[[ブライティクス]]設立にも大きく関わるなど自軍を様々な形で援助するも、序盤のビッグリング陥落の責任を問われ、[[ビスト財団]]の手で失脚させられる。
:また、[[ソレスタルビーイング (劇中劇)|映画『ソレスタルビーイング』]]でも、「アロウズや過激派を抑えようとしていた優秀な戦略家」として描かれていたらしい。
+
:後に『[[機動戦士ガンダムUC]]』のシナリオ終了と共に地球連邦軍総司令に返り咲くも、それから間もなく[[ラプラスの箱]]開示に伴う諸々の責任を取る形でフリットに総司令の座を譲り辞任することとなる。あるいは「責任を取るため(および後任選出の主導権を得るため)に返り咲いた」と言うべきか。
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:また[[映画]][[ソレスタルビーイング (劇中劇)|『ソレスタルビーイング』]]でも、アロウズや過激派を抑えようとしていた優秀な戦略家として描かれていたらしい。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[フリット・アスノ]]
 
;[[フリット・アスノ]]
 
:アセム編では彼の参謀として補佐し、キオ編以降も除隊した彼を支援している。
 
:アセム編では彼の参謀として補佐し、キオ編以降も除隊した彼を支援している。
;フロイ・オルフェノア
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;[[GUNDAM:イリシャ・ムライ|イリシャ・ムライ]](SRW未登場)、ウィルナ・ジャニスティ
:アセム編にて連邦首相である彼と彼の妻の摘発を行った。
+
:第2部・アセム編のディーヴァクルー。若くして佐官で端正な顔立ちのアルグレアスに二人とも「ホの字」だった。
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;[[GUNDAM:フロイ・オルフェノア|フロイ・オルフェノア]](SRW未登場)
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:アセム編にて彼の摘発を行った。
 
;[[ジラード・スプリガン]]
 
;[[ジラード・スプリガン]]
 
:第3部・キオ編にてフリットとの会話中に彼女の名前を挙げている。
 
:第3部・キオ編にてフリットとの会話中に彼女の名前を挙げている。
 
;[[セリック・アビス]]
 
;[[セリック・アビス]]
:小説版では彼から「小心者」と軽蔑されている。
+
:第3部・キオ編にてルナベース奪還作戦ではプラズマダイバーミサイルに発射猶予をあえて設け、その間に何をするべきかということをセリックに悟らせた。
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:一方、[[小説|小説版]]では彼から「小心者」と軽蔑されている。
 
;アンディ・ドレイムス
 
;アンディ・ドレイムス
:地球連邦軍オリバーノーツ基地司令官。小説版では彼から「フリットなら間違えるはずがないと思考を停止させた狂信者」と酷評されている。
+
:地球連邦軍オリバーノーツ基地司令官。小説版では彼から「フリットなら間違えるはずがない、と思考を停止させた狂信者」と酷評されている。
 
;[[アローン・シモンズ]]
 
;[[アローン・シモンズ]]
:地球連邦軍ルナベース基地司令官。原作では特に関わりはないが、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では彼の本性を把握した上で泳がせていた事が後に判明する。
+
:原作では特に関わりはないが、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では彼の本性を把握した上で泳がせていたことが後に判明する。
  
 
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』における連邦の改革派に属する同士。
 
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』における連邦の改革派に属する同士。
 
;[[マーサ・ビスト・カーバイン]]
 
;[[マーサ・ビスト・カーバイン]]
:『BX』における政敵。彼女が裏で手を回していた事もあって一時は総司令の座を追われるが、終盤で[[アルベルト・ビスト|アルベルト]]の告発もあって逆に追い落とす事に成功する。
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:『BX』における[[ライバル|政敵]]。彼女が裏で手を回していたこともあって一時は総司令の座を追われるが、終盤で[[アルベルト・ビスト|アルベルト]]の告発もあって逆に追い落とすことに成功する。
 
;[[マリナ・イスマイール]]、[[シーリン・バフティヤール]]
 
;[[マリナ・イスマイール]]、[[シーリン・バフティヤール]]
:『BX』ではマーサに総司令の座を追われた時、アルグレアスとの会談に臨み、彼に再起を決断させた。
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:『BX』ではマーサに総司令の座を追われた時、アルグレアスとの会談に臨み彼に再起を決断させた。
 
;[[ローナン・マーセナス]]
 
;[[ローナン・マーセナス]]
:『BX』では「[[ラプラスの箱]]」の中身開示の放送の直後に、彼と共に、放送が真実である旨を公表した。
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:『BX』では「[[ラプラスの箱]]」の中身開示の放送の直後に、彼と共に放送が真実である旨を公表した。
 
;[[ハルカ・ミナト]]
 
;[[ハルカ・ミナト]]
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:『BX』にて、木連との和平交渉をヴェイガンの内通者の炙り出しに利用した結果、[[白鳥九十九|九十九]]が生死の境を彷徨うことになったため、極刑覚悟の彼女に平手打ちを見舞われる。
 
;[[カイ・シデン]]
 
;[[カイ・シデン]]
 
:『BX』では失脚後に彼を通して情報を得ている。
 
:『BX』では失脚後に彼を通して情報を得ている。
 
;[[ミスマル・ユリカ]]
 
;[[ミスマル・ユリカ]]
:『BX』では、自部隊が連邦軍からの命令を受けた際「今の連邦軍総司令がアルグレアスだから(考えが有っての命令だろう)」という理由で受諾しており、その実績を信頼されている。
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:『BX』では自部隊が連邦軍からの命令を受けた際「今の連邦軍総司令がアルグレアスだから(考えが有っての命令だろう)」という理由で受諾しており、その実績を信頼されている。
<!-- == 名台詞 == -->
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== 名台詞 ==
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;「コーヒーをお持ちしました……」
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;「[[フリット・アスノ]]司令」
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:第16話の第二部・アセム編冒頭より。前話までガンダムを駆っていた少年は、時が経ち地球連邦軍の幹部となったことを印象付けるシーン。
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;「司令はあくまでヴェイガン打倒にこだわられている……」
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;「柔軟な判断力をお持ちの司令が、その点だけはお譲りになられない。私の中でのナゾです」
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:同上話。アルグレアスがフリットを尊敬しつつも、彼の[[ヴェイガン]]に対する強硬この上ない態度には疑問を持っていることがわかる台詞である。
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;「ビッグリングが墜ちれば、ヴェイガンの[[地球]]侵攻を許す事になる。これは、まさに負けられない戦いになる。ですが、予想される戦力では我々に不利」
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;「こういう時こそ、戦術家としての腕の見せ所だといえます!」
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:第22話より。大艦隊を組み連邦軍総司令部ビッグリング攻略に乗り出したヴェイガン艦隊を目の前にして。フリットに「[[コンピュータゲーム|ゲーム]]ではない」とたしなめられるが、「だからこそ燃えるんですよ!」と返す。
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;「フフフ、やりましたよ。アスノ司令」
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:同上話。ビッグリング攻防戦の終局場面にて、前線でフリットや[[キャプテン・アッシュ|アセム]]、[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]、デシルが激しいモビルスーツ戦を繰り広げている間に、ヴェイガンの機動部隊を突破し、ファ・ボーゼ級大型母艦一隻を轟沈させた際に。
 +
:'''フリット不在でも全体の指揮を遂行し、敵艦隊に大打撃を与えたアルグレアスの指揮能力は非凡'''と言わざるを得ないだろう。ヴェイガンは予備兵力も投入したが、既に戦線を支えきれない状態に陥っており、ビッグリング攻防戦は連邦軍が大勝することになる。
 +
;「幸いだと?この状況のどこが?」
 +
:第30話より。時は経ちキオ編。陥落したビッグリングの映像を出張先のロストロウランで目撃し、ロストロウラン司令から「(ビッグリングではなく)ここにいらして幸いでしたな」と言われて。
 +
:あくまで自分の無事よりも地球連邦の危機に目を向ける大局的な視点を持つ大物になったことを伺わせる。
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;「今すぐに出せ! ディーヴァを出すんだ! アスノ元司令にはお考えがある……」
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:第30話より。「[[ディーヴァ]]を出せ!」と退役軍人フリット・アスノにまくしたてられたアンディ・ドレイムスは、とりあえず現総司令の判断を仰ぐことに。アルグレアスは今でもフリットに対して全幅の信頼を寄せていた。
 +
:ただし、[[小説|小説版]]ではオリバーノーツ基地がヴェイガン襲撃で大混乱の中で、アンディ・ドレイムスにフリットへの協力を強要する形となっており、彼から'''「フリットなら間違えるはずがない、と思考停止した狂信者」'''と内心で軽蔑されるなど、負の側面が強い発言となってしまっている。
 +
;「司令……お気持ちはわかりますがそういうわけにはいきません。正規の手続きに従って尋問後、移送いたします」
 +
:第44話より。ルナベースを奪還し、拘束したヴェイガン兵の即時処刑を主張するフリットに対して。フリットに全幅の信頼を寄せてはいるが、軍人としての常識も持っている。
 +
;「諸君、我々はついに決戦の時を迎えようとしている。ヴェイガンとの戦いは、今日まで長きにわたり続いてきた。親から子、そして世代を超えてもなお我々がヴェイガンに脅かされてきたことはそれぞれが身を以って知るところだ」
 +
;「だが我々は、今この場所にいる。それは我々がどれほどの傷を負っても、決して諦める事なく、戦い続けてきたからに他ならない。たどり着いたこの場所で、我々は必ず勝利を収めなければならないのだ!」
 +
;「ヴェイガンの地球侵略の拠点となっている要塞ラ・グラミスは、かつて我々の総司令部、ビッグリングを壊滅させ、甚大なる被害をもたらした。今こそ我々は、憎きラ・グラミスを攻略し、ヴェイガンの手から地球を守る! そして勝利とともに、この戦争に終止符を打つのだ!」
 +
;「諸君の健闘を祈る!」
 +
:第46話より。ヴェイガンが万全を期すため後方支援用に本拠地セカンドムーンを持ち出したと知るや、これを決戦と位置づけ全軍に対して演説を行う。
 +
:アルグレアスの演説の中では、それとなく『[[機動戦士ガンダムAGE]]』のテーマである「世代を超えた戦い」にも触れている。
  
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
;「君の功績を評価しているからこそ、ルナベースを含む月防衛は君に一任している。…だが、司令部はいつでも月に目を向けている。それを忘れないでくれたまえ」
 
;「君の功績を評価しているからこそ、ルナベースを含む月防衛は君に一任している。…だが、司令部はいつでも月に目を向けている。それを忘れないでくれたまえ」
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第8話宇宙ルート「月面の邂逅」より。基地司令のシモンズとの通信の終わりに告げた言葉。既にこの地点でアルグレアスはシモンズの背信行為を把握しており、最後の言葉は釘を刺す意味合いで述べたと思われる。一方のシモンズは通信終了後に「現場の苦労知らずが」と毒づき軽く見ていたが、この言葉の真意を手痛いタイミングで思い知る事となる。
+
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第8話宇宙ルート「月面の邂逅」より。基地司令の[[アローン・シモンズ|シモンズ]]との通信の終わりに告げた言葉。
 +
:既にこの地点で'''アルグレアスはシモンズの[[スパイ|背信行為]]を把握'''しており、最後の言葉は釘を刺す意味合いで述べたと思われる。
 +
:一方のシモンズは通信終了後に「現場の苦労知らずが」と毒づき軽く見ていたが、この言葉の真意を手痛いタイミングで思い知ることとなる。
 +
;「は…。総司令のお言葉は聞いておりました。準備は整っています」
 +
;フリット「お前はいつも、私の足らぬ所を補ってくれるのだな」
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;「いえ…。総司令ならば、きっとこうするであろうと信じておりましたから」
 +
:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』第41話「君の中の英雄」より。フリットからの通信を聞いたアルグレアスは、既に一度は使用を中断したプラズマダイバーミサイルを準備していた。
 +
:「長きに続いてきた地球人同士の戦争をここでトドメを刺さそう」とフリットはソレを使った。今までフリットを支え続けたのは、彼もまた「救世主」になることを願った者かもしれない。
  
 
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
;アマデウス
+
;[[GUNDAM:アマデウス|アマデウス]](SRW未登場)
:[[ディーヴァ]]の発展型となる地球連邦軍旗艦。
+
:地球連邦軍旗艦。
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;[[ディーヴァ]]
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:ノートラム防衛戦ではフリットと共に座乗した。
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== 脚注 ==
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<references />
  
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
67行目: 121行目:
  
 
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{ガンダムシリーズ}}
{{DEFAULTSORT:ふれてりつくあるくれあす}}
+
{{DEFAULTSORT:ふれてりつく あるくれあす}}
 
[[Category:登場人物は行]]
 
[[Category:登場人物は行]]
 
[[Category:ガンダムシリーズの登場人物]]
 
[[Category:ガンダムシリーズの登場人物]]
 
[[Category:機動戦士ガンダムAGE]]
 
[[Category:機動戦士ガンダムAGE]]

2024年5月22日 (水) 21:07時点における最新版

フレデリック・アルグレアス
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 子安武人
デザイン 長野拓造(原案)
千葉道徳(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦BX
SRWでの分類 NPC
テンプレートを表示
プロフィール
種族 地球人
性別
年齢 23歳(アセム編) → 47歳(キオ編以降)
所属 地球連邦軍
役職 総司令部参謀(アセム編) → 総司令(キオ編以降)
軍階級 中佐(アセム編)
テンプレートを表示

フレデリック・アルグレアスは『機動戦士ガンダムAGE』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

第2部・アセム編から登場する軍人。連邦軍総司令部ビッグリングの司令官であるフリット・アスノの参謀。

スライスレインズ士官学校を首席卒業という経歴を持ち、フリット不在時はビッグリングの指揮を任されるほど優秀な人物。若干ノリの軽い好青年で、軍の女性からもあこがれの的であった。フリットの事は尊敬しているもののヴェイガンに対する強硬姿勢には若干の疑問も抱いていた節がみられる。

第3部・キオ編以降では連邦軍の総司令官を務めている。キオ編ではロストロウランの防衛を行い、三世代編では自らアマデウスに乗り込み、ヴェイガンへ寝返ったルナベース基地や宇宙要塞ラ・グラミスの攻略に赴く。アセム編におけるノリの軽さは消え厳格な性格となり、フリットを意識するかのようなひげを蓄えている。

現在でもフリットを非常に尊敬しており、軍を辞めたフリットのために便宜を図っている。だがフリットとは異なりヴェイガンに対しては強硬な殲滅思想までは持っていない[1]。そのため、フリットのヴェイガンに対する過剰とも言える言動[2]には眉を潜める描写もあった。

小説版ではフリットを慕いながらも畏怖も抱いているとされているが、心情を知らない周囲からは「フリットの腰巾着」「小心者」と軽蔑されてもいる。総司令官時代は中間管理職的な立場にいる。また、アセム編では地球連邦軍の女性たちの憧れの的とされていることも描かれた。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。『BX』における事実上の地球連邦軍トップである。ブライティクス設立にも大きく関わるなど自軍を様々な形で援助するも、序盤のビッグリング陥落の責任を問われ、ビスト財団の手で失脚させられる。
後に『機動戦士ガンダムUC』のシナリオ終了と共に地球連邦軍総司令に返り咲くも、それから間もなくラプラスの箱開示に伴う諸々の責任を取る形でフリットに総司令の座を譲り辞任することとなる。あるいは「責任を取るため(および後任選出の主導権を得るため)に返り咲いた」と言うべきか。
また映画『ソレスタルビーイング』でも、アロウズや過激派を抑えようとしていた優秀な戦略家として描かれていたらしい。

人間関係[編集 | ソースを編集]

フリット・アスノ
アセム編では彼の参謀として補佐し、キオ編以降も除隊した彼を支援している。
イリシャ・ムライ(SRW未登場)、ウィルナ・ジャニスティ
第2部・アセム編のディーヴァクルー。若くして佐官で端正な顔立ちのアルグレアスに二人とも「ホの字」だった。
フロイ・オルフェノア(SRW未登場)
アセム編にて彼の摘発を行った。
ジラード・スプリガン
第3部・キオ編にてフリットとの会話中に彼女の名前を挙げている。
セリック・アビス
第3部・キオ編にてルナベース奪還作戦ではプラズマダイバーミサイルに発射猶予をあえて設け、その間に何をするべきかということをセリックに悟らせた。
一方、小説版では彼から「小心者」と軽蔑されている。
アンディ・ドレイムス
地球連邦軍オリバーノーツ基地司令官。小説版では彼から「フリットなら間違えるはずがない、と思考を停止させた狂信者」と酷評されている。
アローン・シモンズ
原作では特に関わりはないが、『BX』では彼の本性を把握した上で泳がせていたことが後に判明する。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

ミスマル・コウイチロウカティ・マネキン
BX』における連邦の改革派に属する同士。
マーサ・ビスト・カーバイン
『BX』における政敵。彼女が裏で手を回していたこともあって一時は総司令の座を追われるが、終盤でアルベルトの告発もあって逆に追い落とすことに成功する。
マリナ・イスマイールシーリン・バフティヤール
『BX』ではマーサに総司令の座を追われた時、アルグレアスとの会談に臨み彼に再起を決断させた。
ローナン・マーセナス
『BX』では「ラプラスの箱」の中身開示の放送の直後に、彼と共に放送が真実である旨を公表した。
ハルカ・ミナト
『BX』にて、木連との和平交渉をヴェイガンの内通者の炙り出しに利用した結果、九十九が生死の境を彷徨うことになったため、極刑覚悟の彼女に平手打ちを見舞われる。
カイ・シデン
『BX』では失脚後に彼を通して情報を得ている。
ミスマル・ユリカ
『BX』では自部隊が連邦軍からの命令を受けた際「今の連邦軍総司令がアルグレアスだから(考えが有っての命令だろう)」という理由で受諾しており、その実績を信頼されている。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「コーヒーをお持ちしました……」
フリット・アスノ司令」
第16話の第二部・アセム編冒頭より。前話までガンダムを駆っていた少年は、時が経ち地球連邦軍の幹部となったことを印象付けるシーン。
「司令はあくまでヴェイガン打倒にこだわられている……」
「柔軟な判断力をお持ちの司令が、その点だけはお譲りになられない。私の中でのナゾです」
同上話。アルグレアスがフリットを尊敬しつつも、彼のヴェイガンに対する強硬この上ない態度には疑問を持っていることがわかる台詞である。
「ビッグリングが墜ちれば、ヴェイガンの地球侵攻を許す事になる。これは、まさに負けられない戦いになる。ですが、予想される戦力では我々に不利」
「こういう時こそ、戦術家としての腕の見せ所だといえます!」
第22話より。大艦隊を組み連邦軍総司令部ビッグリング攻略に乗り出したヴェイガン艦隊を目の前にして。フリットに「ゲームではない」とたしなめられるが、「だからこそ燃えるんですよ!」と返す。
「フフフ、やりましたよ。アスノ司令」
同上話。ビッグリング攻防戦の終局場面にて、前線でフリットやアセムゼハート、デシルが激しいモビルスーツ戦を繰り広げている間に、ヴェイガンの機動部隊を突破し、ファ・ボーゼ級大型母艦一隻を轟沈させた際に。
フリット不在でも全体の指揮を遂行し、敵艦隊に大打撃を与えたアルグレアスの指揮能力は非凡と言わざるを得ないだろう。ヴェイガンは予備兵力も投入したが、既に戦線を支えきれない状態に陥っており、ビッグリング攻防戦は連邦軍が大勝することになる。
「幸いだと?この状況のどこが?」
第30話より。時は経ちキオ編。陥落したビッグリングの映像を出張先のロストロウランで目撃し、ロストロウラン司令から「(ビッグリングではなく)ここにいらして幸いでしたな」と言われて。
あくまで自分の無事よりも地球連邦の危機に目を向ける大局的な視点を持つ大物になったことを伺わせる。
「今すぐに出せ! ディーヴァを出すんだ! アスノ元司令にはお考えがある……」
第30話より。「ディーヴァを出せ!」と退役軍人フリット・アスノにまくしたてられたアンディ・ドレイムスは、とりあえず現総司令の判断を仰ぐことに。アルグレアスは今でもフリットに対して全幅の信頼を寄せていた。
ただし、小説版ではオリバーノーツ基地がヴェイガン襲撃で大混乱の中で、アンディ・ドレイムスにフリットへの協力を強要する形となっており、彼から「フリットなら間違えるはずがない、と思考停止した狂信者」と内心で軽蔑されるなど、負の側面が強い発言となってしまっている。
「司令……お気持ちはわかりますがそういうわけにはいきません。正規の手続きに従って尋問後、移送いたします」
第44話より。ルナベースを奪還し、拘束したヴェイガン兵の即時処刑を主張するフリットに対して。フリットに全幅の信頼を寄せてはいるが、軍人としての常識も持っている。
「諸君、我々はついに決戦の時を迎えようとしている。ヴェイガンとの戦いは、今日まで長きにわたり続いてきた。親から子、そして世代を超えてもなお我々がヴェイガンに脅かされてきたことはそれぞれが身を以って知るところだ」
「だが我々は、今この場所にいる。それは我々がどれほどの傷を負っても、決して諦める事なく、戦い続けてきたからに他ならない。たどり着いたこの場所で、我々は必ず勝利を収めなければならないのだ!」
「ヴェイガンの地球侵略の拠点となっている要塞ラ・グラミスは、かつて我々の総司令部、ビッグリングを壊滅させ、甚大なる被害をもたらした。今こそ我々は、憎きラ・グラミスを攻略し、ヴェイガンの手から地球を守る! そして勝利とともに、この戦争に終止符を打つのだ!」
「諸君の健闘を祈る!」
第46話より。ヴェイガンが万全を期すため後方支援用に本拠地セカンドムーンを持ち出したと知るや、これを決戦と位置づけ全軍に対して演説を行う。
アルグレアスの演説の中では、それとなく『機動戦士ガンダムAGE』のテーマである「世代を超えた戦い」にも触れている。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

「君の功績を評価しているからこそ、ルナベースを含む月防衛は君に一任している。…だが、司令部はいつでも月に目を向けている。それを忘れないでくれたまえ」
BX』第8話宇宙ルート「月面の邂逅」より。基地司令のシモンズとの通信の終わりに告げた言葉。
既にこの地点でアルグレアスはシモンズの背信行為を把握しており、最後の言葉は釘を刺す意味合いで述べたと思われる。
一方のシモンズは通信終了後に「現場の苦労知らずが」と毒づき軽く見ていたが、この言葉の真意を手痛いタイミングで思い知ることとなる。
「は…。総司令のお言葉は聞いておりました。準備は整っています」
フリット「お前はいつも、私の足らぬ所を補ってくれるのだな」
「いえ…。総司令ならば、きっとこうするであろうと信じておりましたから」
BX』第41話「君の中の英雄」より。フリットからの通信を聞いたアルグレアスは、既に一度は使用を中断したプラズマダイバーミサイルを準備していた。
「長きに続いてきた地球人同士の戦争をここでトドメを刺さそう」とフリットはソレを使った。今までフリットを支え続けたのは、彼もまた「救世主」になることを願った者かもしれない。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

アマデウス(SRW未登場)
地球連邦軍旗艦。
ディーヴァ
ノートラム防衛戦ではフリットと共に座乗した。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ルナベース戦においてヴェイガンを全員基地ごとプラズマダイバーミサイルで吹き飛ばそうとしたこともあったが、これもあくまで脅しをかけることで降伏を促すためである。
  2. 「本当に基地ごと吹き飛ばしても良かった」という態度や「捕虜になったヴェイガン兵士を全員処刑しろ」といったことなど。

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