「綾波レイ」の版間の差分
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2023年10月7日 (土) 15:59時点における版
綾波レイ | |
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読み | あやなみ レイ |
外国語表記 | Rei Ayanami |
登場作品 | |
声優 | 林原めぐみ |
デザイン | 貞本義行 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
SRWでの分類 |
パイロット サポートユニット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人の肉体(碇ユイのクローン)+使徒の魂 |
性別 | 女 |
誕生日 | 3月30日(旧世紀) |
外見年齢 | 14歳 |
身長 | 141cm(旧世紀) |
髪色 | 淡い水色 |
瞳の色 | 真紅 |
所属 |
ネルフ 第3新東京市立第壱中学校 |
学年 | 中学2年生 |
役職 | EVA零号機パイロット(ファーストチルドレン) |
綾波レイは「エヴァンゲリオンシリーズ」のヒロインの一人。
概要
旧世紀版
EVA零号機およびEVA零号機改のパイロット。過去の経歴は一切不明。登場した際は零号機の起動実験中に事故のため重傷を負っていた。
色素の薄い水色のショートヘアと、赤い瞳、透き通るような白い肌が特徴(ただしアルビノではない)。寡黙でめったに口を開かず、感情表現も乏しいが、碇シンジらと行動を共にするうちに、次第に人間らしい部分を見せるようになる。キャラクターデザインとコミカライズを担当した貞本義行が原作者でもある庵野秀明監督に教えられた言に寄れば、正確には感情が「ない」のではなく、「知らない」ということらしい。[1]
普段は第3新東京市の旧市街地にある人気のないマンションに住んでおり、生活能力は極めて乏しく、家具も必要最少限のものしかない部屋の様子からして、人間的な生活感を全く見せない。設定によると室内のチェストの上にある本は精神や遺伝に関する医学書であるという。彼女自身は自炊もせず、劇中で確認されている食事シーンは屋台の「ニンニクラーメンのチャーシュー抜き(なんと現実に商品化もされている)」のみ。他は発作を抑える為の錠剤を飲んでいる程度であったが、シンジとの関わりが多くなった結果、自分からお茶を入れようとした事もある。また、彼の思わぬ発言に頬を染めたり、戸惑う表情も見せたりした。
平常時には前述の通り寡黙で表情の変化も乏しいが、零号機の改修が終了して本格的に参戦する第拾壱話以降の戦闘時には凛々しい表情・強い声音も見せており、完全に無表情・無感情という訳ではないことがうかがえる(第六話でのシンジとの関係による変化も影響しているものと思われる)。
その正体は、碇ゲンドウの妻・碇ユイのクローンで、サルベージされた第2使徒リリスの魂の器となっている存在である。テレビ版第壱拾五話『嘘と沈黙』のレイの雑巾絞りを見て、シンジは彼女をお母さんみたいだというシーンがあるのは綾波がユイのクローンである伏線でもある。つまりシンジやゲンドウにとっては「他人であって他人ではない」という、曖昧な関係となっている。また、同様の手段でアダムの魂が宿った渚カヲルとは"同じ存在"である。セントラルドグマに彼女のスペアの肉体が多数保管されていたが、ストーリー終盤にて、ゲンドウに捨てられた赤木リツコの手で全てが破壊された。
ゲンドウには好意を持っていたが、次第にその感情はゲンドウよりもシンジに向かっていく事になる。また、第16使徒アルミサエルとの戦いで自爆後、「三人目」となった事で記憶と感情のリセットが生じ、最終的に「私は人形じゃない」と、自らの意思で彼を裏切る。その際にゲンドウの持つアダムを取り込み、リリスとの融合(正確には「回帰」)を果たしたレイは、彼の息子であるシンジの乗ったEVA初号機の許へと向かう。この時、既にアダムの魂(渚カヲル)はリリスのLCLに溶けていた為、最終的に彼女が神に等しき存在となり、ゲンドウとゼーレの待ち望んだ人類補完計画の発動となる。計画発動後、LCLに帰化した全ての人類の未来の決定権をシンジに委ね、リリスの精神世界で対話と葛藤を経た末に、シンジは「傷付きながらも『他人』のいる世界」を選択。レイはその選択を受けて補完計画を破綻させるべく、人外となった自らの身体を自己崩壊させるとカヲルと共に魂となってシンジの前に現れ、永遠の別れを告げた。
新劇場版
旧世紀版に比べて心情の変化が顕著に表れており、破ではシンジとゲンドウの仲を取り持とうと手料理の食事会を催したり、自身では気づいてないがシンジへ好意を抱いたりしている。また、食事会にアスカを招く等アスカとの関係も多少良好になっている。
『破』の終盤にて第10の使徒に取り込まてしまい、後にシンジに助けられるが、『Q』において初号機に魂が取り込まれたままである事が判明する。
登場作品と役柄
原作の末路ゆえ、シリーズによっては永久離脱する場合がある。また人気キャラだけあって存在感はあるものの、初期の作品ではあまり他作品のキャラクターと絡む機会に恵まれていなかった。また原作の行動のせいで精神コマンドには熱血は持たず、自爆がよくあるが、EVAの修理費が恐ろしく高いのでまず使わない。
TV版設定
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 初登場作品。零号機のA.T.フィールドとプログレッシブナイフが強力なため、本作では有用なパイロットとなり得る。葵豹馬の腕をネルフのクローン技術で再生した際、興味深そうに見ている場面がある。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 地上編ではイベントが多く、ヤシマ作戦を成功させると感情が芽生えて笑顔のグラフィックを見せ、その後DCルートに進むとシンジと共にダミーバルーン部隊の護衛として出撃するイベントが追加される。使徒に特攻して自爆するイベントもあるが、特攻する相手は第14使徒ゼルエルではなく第5使徒ラミエルであり、それでいて自爆する時のレイのセリフは対第16使徒アルミサエル戦でのものと、ごちゃ混ぜになっている。
- シンクロ率の伸びがEVAパイロット中最低で、宇宙Bもあって使っていくには愛が必要であるが、精神コマンド「夢」を覚える数少ないパイロットでもある。実質、敵の切り払いや高い運動性を掻い潜る「必中」を使えるEVAパイロットはレイのみで、他2人よりはボス戦向きと言える。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 本作ではA.T.フィールドの必要気力が100になり、彼女はたいてい使徒が登場するステージでは出撃するため、脱力で使徒のA.T.フィールドを無効化するのが主な仕事。捨て身を最も有効活用出来る人物だが、終盤でネルフに攻め入ったユーゼス・ゴッツォに対して自爆。3人目が登場して永久離脱する。復帰したレイや『第3次α』に登場したレイが「3人目」なのか、そうではないのかは定かではない。
- EVAパイロットの中で唯一射撃に偏り気味のステータスであるため、格闘値を技能ポイントで強化しないと一人だけ出撃時のシンクロ率が低くなってしまう。今回はテム=レイの回路があるので気兼ねなく自爆を敢行できる。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- DC版では新規ルートで復帰し、最後まで使用可能となる。零号機改が初号機や弐号機に比べパワー不足であるが、捨て身を使用した遠距離から狙撃での活躍も無理ではない。捨て身に加え気力に補正の入るシンクロ率により最終的には最も攻撃力の高いパイロットになる。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- シンジ曰くいつのまにかイカロス基地に来ていた。過去シリーズから見ても珍しく攻撃力が上がる精神を一つも覚えないため、せっかくのロンギヌスの槍も宝の持ち腐れ状態。パレッス粒子の影響を受けないため、特定ステージでは戦闘でも活躍が期待出来る。脱力使いでは最もSPが高く、さらに貴重な感応まで覚えるため、前線に出す気がなくても出撃させる価値があるほど。
- 一時離脱はあるが本作ではすぐに復帰。離脱中の52話後半ではスポット参戦の渚カヲルが能力を引き継ぐ。素の攻撃力はシンジやアスカと比較して劣るが、2周目以降は復帰時に大量のPPを獲得しているというバグがあり、周回を重ねるごとに飛躍的に強くなる。
- 原作同様、第一始祖民族(αシリーズでは『伝説巨神イデオン』の第6文明人と同じ)が遺した第2使徒リリスとして、シンジと共に人類補完計画の中核人物となる。今回の補完計画はアポカリュプシスを乗り越える手段であるため重要度がいつもより高い。カヲルの存在と彼の発言、『α』での「三人目」消失からすると、彼女もまた『MX』ないしはそれに近い世界から飛ばされて来た「二人目」である可能性が推察できる。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 自爆も補完計画もないので最後まで使えるが、その代わり出番も少なく中盤でEVA3機が暴走した時くらい。あとはモビルドール部隊との戦闘で「人形」という単語に反応したり、ヒイロ・ユイと会話したりする程度。零号機の射撃が強いので使い勝手は良好。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 終盤で永久離脱だが、残り6ステージというところなので気にならないといえば気にならない。熱血も魂も覚えないがEVAが強いので問題ない。また、覚醒の消費が少ないのでMAP兵器のN2地雷が便利。シナリオ面では他シリーズに比べると、かなり饒舌な印象を受ける。
新劇場版設定
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- ボン太くんにときめいたり、DLCシナリオで雄叫びを挙げたりと感情豊かな場面を多く見せる。機体が修理装置を持つのでスーパー系のサブに向く。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 序盤で登場するが第3話の第10の使徒戦で永久離脱し、その後は「アヤナミレイ」名義の「三人目」が登場。撃墜数や養成を引き継がないため、育てる意味はあまりない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 『新劇場版』設定で初登場。鉄壁の習得に加えガードの技能を持ち、中盤以降はシールドを使えるためトップクラスの防御力を持つ。ただし、レイ自身の防御の数値は全体ではかなり低い方(EVAパイロット3人の中では一番マシ)。零号機の装甲もスーパー系ほどではないため過信は禁物。
- 零号機がサポート特化になったが、元々精神が戦闘寄りでなかったレイにとってはちょうどいい…かもしれない。発売当時は原作が未完なこともあり、今回は永久離脱どころか分岐以外で抜けることもない。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 久しぶりに魂を覚えるとはいえ機体の攻撃力は中の下なので激励や絆でサポートに回った方が良い。今回は零号機ともども救出されるため、離脱せず最後まで使用可能。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- パイロットパーツはメインストーリー進行で入手することができる。
- 2018年4月のイベント「1246秒の奇跡」ではΩスキル搭載の零号機が登場し、演出で喋るようになった。
- スーパーロボット大戦DD
- 序章ワールド2から登場し、1章Part2からは零号機のパイロットとして参戦。新規収録のボイスあり。
- 本作のカットインは『X-Ω』のΩクロスカットインから流用したのがほとんどだが、レイのみパイロットパーツから流用している。
パイロットステータス
能力値
エヴァパイロットは全員似通った能力値だが、レイはやや攻撃に偏りが見られ、格闘は低いが射撃が高い傾向にある。
『F』においてのシンクロ率の伸びはエヴァパイロット中最低の伸びであった。他のシリーズでも出撃時の初期シンクロ率も他のEVAパイロットより低い。
精神コマンド
集中、ひらめきを覚える傾向にあり雑魚戦は無難にこなせる。また、参戦当初(『F』・『F完結編』・『α』)は原作を再現してか自爆を習得したが、以降はシステムの影響もあり習得しない。
『α』以降からは脱力を持ち、サポート用精神コマンドも習得するようになる。『F』、『α』は魂や捨て身といった非常に爆発力のある精神コマンドを習得したが、『MX』、『第3次α』では攻撃力アップ系のものを一切習得しないというかなりの偏りがみられる。
- F、F完結編
- 自爆、みがわり、集中、ひらめき、魂、夢
- 珍しい夢を修得。
- α(DC)
- ひらめき、自爆、集中、脱力、鉄壁、捨て身
- 第3次α
- 集中、鉄壁、感応、脱力、直感、絆
- 第3次Z時獄篇
- 集中、鉄壁、狙撃、激励、絆
- L
- 集中、鉄壁、感応、直感、絆
- V
- 必中、鉄壁、激励、絆、希望、魂
- MX(PORTABLE)
- ひらめき、集中、必中、脱力、狙撃、覚醒
- X-Ω
- 集中、鉄壁、信頼+
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次α
- 援護防御L3、支援攻撃、精神耐性
- L
- シールド防御、撃ち落とし、ガード、援護防御L2、アタックコンボL2
- 防御関係の技能が出そろっており、零号機の性能も合わせて高い防御力を発揮する。一方で浮いている唯一の攻撃技能アタックコンボは、零号機の武装が貧弱なために殆ど出番が無い。
- MX
- 切り払いL4、援護攻撃L3、援護防御L4、集中力
- DD
- シンクロ率(レイ)
- 気力が10上昇する毎に、防御力・照準値に補正がかかる。
- 第一の少女
- 与ダメージに補正がかかる。また、被ダメージ時の気力上昇量が増加する。
- 集中力(レイ)
- 攻撃力・防御力が増加する。ステージ開始時、気力が10上昇する(LV10で追加される)。
- 覚悟(レイ)
- 照準値が増加する。気力130以上のとき、ステージ一度だけ「ひらめき」「不屈」(LV20で「熱血」が追加される)がかかる。
小隊長能力
- 援護防御時のダメージ-30%
- 『第3次α』で採用。
- 当然といえば当然なのだが自身が小隊長の時しか発動しないため、第3次αのシステムでは自身が援護防御に回る(小隊員の)時に生かせない。
サポートアビリティ
- 第1の少女
- SSR。『序』名義。セットしたユニットが撃破された時、味方全体の装甲大アップ。
- 優等生少女の手作りチョコ
- SSR。『序』名義。バレンタイン限定版。ガード軽減率大アップ。
支援効果
パーツ | メイン効果 | サブ効果 | 精神コマンド | 専用演出対応 |
---|---|---|---|---|
第一の少女 | 実弾軽減III | タイプ強化III(バランス) | 狙撃 | EVA初号機 (碇シンジ) |
新しき年を往く | 実弾強化III | タイプ強化IV・防御(バランス) | 再動 | |
雪の中で差し出された手 | 防御力ダウンIII | タイプ強化III(攻撃) | 覚醒 | EVA2号機 (式波・アスカ・ラングレー) |
人間関係
- 碇ゲンドウ
- 実の息子であるシンジに対しては冷徹に接する一方で彼女には優しく接し、彼女も唯一心を開いている。しかし、自爆後三人目のレイは、彼にとってのレイはユイの代用品で人類補完計画に必要な要素の一つに過ぎない事を理解する。一方で、二人目のレイは、最期に彼の幻影を見る、彼の最期に幻影で現れ眼鏡を拾った。
- 碇シンジ
- 当初は新たなEVAパイロットであるため自分の居場所を奪う存在と認識していた節があり(物語開始前の零号機暴走事故もその事で精神的に不安定になっていた事が原因とされる)、彼がゲンドウを批判した際に平手打ちを見舞った事もあった[2]が、ヤシマ作戦を切っ掛けに心を開き始め、絶対に守りたい相手となる。出自の関係もあり、二人はある意味運命的。
- 新劇場版ではより顕著な好意と、会話と行動によるコミュニケーションを示す。これはシンジが『破』の終盤において戦う姿勢を引き出す源となった。
- 碇ユイ
- 肉体のクローン元。それゆえに碇親子にとっては何かを思い起こさせる。
- そのことからレイとシンジは遺伝的に兄妹のような関係と言えるかもしれない。
- 惣流・アスカ・ラングレー
- ゲンドウの寵愛を受けていること、シンジとの関係についての邪推含めての嫉妬心、人形のような雰囲気の佇まい[3]から毛嫌いされており、シンクロ率低下で自暴自棄になったアスカから投げかけられた質問への返答がきっかけとなって完全に心を閉ざされてしまった。
- 新劇場版の「式波」とは、よりハッキリした言葉で気を使うなど、関係性で改善が見られる。
- 赤木リツコ
- レイの身体管理も行っており、ある人物を中心に近い立場にいる人間だが、同時に、彼女の母の死の原因を作った存在、ゲンドウの寵愛を一身に受ける存在として、憎まれてもいる。
- 渚カヲル
- 初対面で「君は僕と同じだね」と言われる。2人とも人間の肉体に使徒の魂を宿した対存在である。
他作品との人間関係
スーパー系
- 神名綾人、如月久遠
- 『MX』にて真聖ラーゼフォンとなった彼らの前にリリスとなった姿で現れ、「翼の生えた3体の神々」の競演を果たす。最終的には綾人によって別の世界へと送られた。
- 鳥飼守
- 『MX』では彼の放ったビバーチェの精神攻撃から、シンジを護るべく自爆。間接的にではあるが、彼によって「2人目」の綾波レイは葬られる結果となった。
- ディック・アルカイン
- 『L』では初対面の際に口説かれ、百合の花を贈られる。
- 早瀬浩一
- 『L』では終盤のセントラルとの最終決戦において、ファイナルフェイズを発動させようとする彼に訪れた窮地をシンジやアスカと共に救う。
- ニア・テッペリン
- 『第3次Z時獄篇』にて、彼女の手料理を食べて平然としていた。
ガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ
- 無口同士。『α』では彼と無口対決を繰り広げる。意外と仲も良く、『第3次α』でも彼とよく会話する。『SC』でも絡みのある唯一の他作品キャラであった。
- さらに精神コマンド「自爆」を覚え、よりにもよって乗機の修理費が高い(自爆をためらわせる)ことも共通している。
- キラ・ヤマト、カガリ・ユラ・アスハ
- 『第3次α』では彼らやシンジ・アスカも交えてバナディーヤへ買い出しに出かける。
- レイ・ザ・バレル
- 同じ「レイ」の名前を持ち、クローンであるという共通点を持つ人物。『L』にて初共演。深い絡みこそ無いものの、デスティニープランに反対したレイの言葉(後述)に大きく動揺する場面がある。
リアル系
名台詞
旧世紀版
- 「あなたは死なないわ。私が守るもの」
- ヤシマ作戦前にシンジに言った台詞。キャラクター事典で聞ける場合もあり、綾波と言えばこの台詞を思い浮かべるファンも多い。
- 「絆だから」
「私には、何もないもの」 - シンジから「何故EVAに乗るのか?」とたずねられた時の返事。この時点の彼女にとってはそれだけが全てであった。
- 「何故…泣いているの?」
「ごめんなさい。こういう時、どういう顔をすればいいのか、わからないの…」 - 大破した零号機から救出してくれたシンジに対して。
この時シンジの「笑えばいいと思うよ」という返事に対して、彼に初めて笑顔を見せる。 - 「何を言うのよ…」
- 学校の掃除で雑巾を絞るレイの姿を思い返したシンジに「なんか、お母さん、って感じがした」「案外、綾波って主婦とか似合ってたりして」と言われ、かすかに頬を赤らめらながら。
- 「ありがとう…感謝の言葉…初めての言葉…あの人にも言ったことないのに」
- 部屋を掃除してくれたシンジに「あ、ありがとう…」とおもわず言った自分をふりかえって。あの人とはもちろんゲンドウ。なお新劇場版では、「ありがとう」と言う台詞をシンジの他にアスカにも言っている。TV版では殆ど無視か拒絶しかなかった2人に新たな関係が芽生えるかと思われた。
- 「そう、よかったわね」
- 第12使徒レリエルが作り出したディラックの海から生還し、病室で目を覚ましたたシンジに。いつもと変わらないレイの声音だが、シンジはどこか懐かしい面影を感じ取る…。
- 「私が行きます。私が死んでも、代わりはいるもの…」
- 第14使徒ゼルエルに対しN2爆雷を使用しての特攻をかける際の台詞。その台詞の本当の意味はしばらく後に明かされる事になる。なお新劇場版においては、自分を助けようとするシンジに対して同様の台詞を言うが、彼からは「綾波は綾波しかいない!」と、きっぱりと否定されている。
- 「そうよ」
- 自暴自棄になったアスカが、レイに「あんた碇司令が死ねと言ったら、死ぬんでしょう」と答えたら、即答で、ほぼ反射的に答えてしまった。アスカがレイに心を完全に閉ざしたシーン。
- 「これが、涙…?泣いているのは…私?」
- 第16使徒アルミサエルに接触され、自分の心の内を見せ付けられた際に自分が泣いていることに気付いて。
- なお、「LCLで満たされているエントリープラグ内で泣いても涙なんか見えるわけないだろ」という突っ込みはしないように。
- 「多分、私は3人目だと思うから…」
- 自爆から再登場しての台詞。記憶が継承されていないのでシンジらと培ってきた関係も白紙同然になった。
- 「私はあなたの人形じゃない…」
「駄目、碇くんが呼んでる」 - ゲンドウを裏切った瞬間の台詞。
漫画版
- 「だめ 碇くんを連れていかないで」
「私に返して」 - 貞本漫画版、ゼルエル戦後。LCL化してしまったシンジをサルベージする際、初号機に向かって呼びかけた言葉。他ならぬ「私に」返すよう求めている辺り、その執着心が伺える。
- 「初めて触れた時は、何も感じなかった。碇君の手。」
「2度目は…少し気持ち悪かった…かな?」
「3度目は、暖かかった。スーツを通して碇君の体温が伝わって来た。」
「4度目は、嬉しかった。私を心配してくれる碇君の手が。」 - 貞本漫画版、ネルフ本部地下庭園にて、シンジに彼と触れ合った記憶について語った台詞。なお「初めて触れた時」は初対面で簡易ベッドから転げ落ちた所を助け起こされた時、「2度目」は彼女の部屋でシャワーを浴びていた所を弾みで押し倒されてしまった時、「3度目」はヤシマ作戦で助け出された時、「4度目」は漫画版オリジナルの、シンジに紅茶を淹れようとして火傷をし、その手当をされた時である。その後レイの「もう一度、触れてもいい?」という台詞をシンジは受け入れ、二人は手を繋ぐ。が、その後シンジがレイから、この「5度目」についての感想を聞く機会は、永久に失われる事になる。
- 「碇君。ありがとう。これでお別れ」
「碇君。私良かった」
「碇君と出会えたこと、何者でもなく、からっぽだった私が今は碇君が教えてくれたもので満たされてる。とても嬉しい。でも、もうお別れ」
「こういう時の顔、この顔で合ってる…?」 - 補完世界で再会し、現実へ戻ることを選んだシンジへ告げた別れと感謝の言葉。永久に失われたはずの「5度目」を経て、「6度目」となった最後の触れ合い。
- うれしい時にも涙が出ることや笑うことの意味すらわからなかった少女が最後に浮かべたのは、涙と切なげながらも優しい笑顔だった。
新劇場版
- 「分からない。ただ、碇君と一緒にいるとぽかぽかする。私も碇君にぽかぽかして欲しい。碇司令と仲良くなって、ぽかぽかして欲しいと、思うの」
- 『新劇場版:破』にて、アスカからシンジのことをどう思っているか尋ねられた際の答え。これをアスカは「それって‘‘好き’’ってことじゃない!」と解釈している。「ぽかぽか」というフレーズはこれまでのレイのイメージを一変させるものとして話題となり、製作スタッフもこのレイを「ぽか波」と表現している。またこの台詞の前後のやり取りは、今までの作品では冷え切った関係であったレイとアスカの仲を変える兆しでもあり、様々な意味で『新劇場版:破』を象徴する台詞とも言える。
- 「碇君がもう…エヴァに乗らなくていいようにする…だから…!」
- 『破』の第10の使徒戦にて、特攻する際に呟いた台詞。その後、零号機は使徒に取り込まれてしまう。そして、この台詞は『Q』にて皮肉な形で叶ってしまう事になる。
迷台詞
旧世紀版
- 「私、ニンニクラーメン、チャーシュー抜き」
- 第拾弐話「奇跡の価値は」にて、ミサトにラーメンをおごってもらった時に注文した時の台詞。
- 余談だが、第二のエヴァブーム真っ只中の2009年には日清や東洋水産等が「ニンニクラーメン、チャーシュー抜き」を相次いで商品化している。
- 「綾波レイです、よろしく!」
- TV版最終話。補完の中でシンジが見た、数多の可能性から「こんな世界もあり得る」一種のパラレルワールドの中には、食パンをくわえて「遅刻遅刻~!」と走り主人公と激突するというベタ極まりない転校生の綾波レイがいた。
- このレイは同じ林原めぐみ氏が演じた『スレイヤーズ』の主人公であるリナ・インバースと声のトーンが似ていたため、当時のファンから「リナレイ」と言われていた。
その他
- レイ「あれ」
アスカ「あった?」
レイ「あやなみ線…」 - 『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』第21話にゲスト出演した際の開口一番の台詞。指をさした先にあるのは「あおなみ線」の看板。…惜しい。メタ的に言えばこの後アスカに「あんたバカァ!?」を言わせるための台詞でもある。
- 余談だが、この看板の指していたあおなみ線(名古屋臨海高速鉄道)では2021年に『シン・エヴァ』公開記念のタイアップを実施しており、一時期『あやなみ線』名義が本当に使われていた。[1]上記ゲスト回放映時点ではコラボが終了していたため、時期的にも惜しい台詞だったりする。
スパロボシリーズの名台詞
旧世紀版
αシリーズ
- 「私はコーディネイターじゃないわ」
- 『第3次α』第20話(地球降下ルート)「強襲、砂漠の虎」でキラが大気圏突入しながらも無事であった一件にてコーディネイターの常人とはかけ離れたスペックを聞いたアスカが、人間としてのスペックが違うと言うことでレイと関連づけた時に返したレイの台詞。
- これに対しアスカは全く意に返さなかったが、どちらも人為的な背景で生まれたという点が共通している。また、この時アスカはレイとコーディネイターが「似たような存在」と言っているので、レイの出自はこの時点で周囲もある程度知っているようである。
- 「…そう。あなたも滅びのために来たの…」
- 『第3次α』第36話「激突!勇者VS勇者!」に於けるラミエルとの戦闘前会話。突然の復活をアポカリュプシスの前兆として看破したのであろうか?
単独作品
- 「あの人は…戻ってきた。大事なものを守るために…」
「だけど、守れなかった」
「それでも、あの人は………」 - 『MX』第37話(『PORTABLE』では第38話)「男の戦い」に於けるEVA3号機事件で意識を失ったシンジの心象世界に現われ、悲劇に見舞われながらも護る為の戦いを放棄しない者が居る事を、戦いから逃避した彼に語る。現実にレイから告げられた言葉を、無意識下で反芻しているのだろうか?
新劇場版
Zシリーズ
- 「…これを読めばいいんですね。わかりました。やります。何も知らないパイロットを乗せて出撃するEVA初号機。凍結を解除される零号機。生きる事を望む人々の物語はどこへ続くのか?さて、この次も、サービスサービス」
- 『第3次Z時獄篇』での中断メッセージ。
携帯機シリーズ
- 「本当にそう?」
「クトゥルフだけでしか生きられないと思い込まされてるだけじゃないの?」 - 『L』第26話「それぞれの願い」に於けるアトロスとの戦闘前会話より。ネオスの役に立ってこそ存在価値があるとするアトロスに対し、疑問を投げかける。
- 「でも、私達は人形じゃない」
- 『L』第33話「選ばれた未来」より。デスティニープランに反対した際の台詞。この台詞にレイと同じ名前を持つ彼は強く動揺していた。
- 「光学データ確認…。1000m以上あるわ」
- 『L』第38話「トゥルー・ビギン」より。巨大ランカを確認した際の台詞。旧世紀版では自分がこれよりはるかに大きくなっていたなどとは当然知る由もない。
スパロボシリーズの迷台詞
- (もふもふしたい…)
- 『第3次Z時獄篇』第17話依頼受諾ルート「善意のトレスパス」or第17話依頼拒否ルート「後の祭りのフェスティバル」より。ボン太くんを始めて見た時の心の声。
- 「あのもふもふはどこ?」
- 『第3次Z時獄篇』第17話依頼拒否ルート「後の祭りのフェスティバル」の戦闘終了後、宗介に対し。格納庫にしまってあると言おうとした宗介をかなめが制止し、少女の夢は壊されずにすんだ。
- 「碇君…攻めとか、受けって何?」
- 『第3次Z時獄篇』で中盤に自軍に潜入したジン・ムソウの自己紹介の際にサザンカの口にした受けやら攻めやらの言葉を聞いてシンジに聞いた台詞。当然知らない方がいいことなのでアルトがサザンカに「そういう下品なのはやめろ」ともの凄い剣幕で突っ込んでいる。
- というか、シンジに対して受けとか攻めとか聞くのは相当マズイ。
- 「さよなら…」
- 一見単なる原作セリフだが、『第3次Z時獄篇』においてはくろがね屋とボランティア部の諍いに巻き込まれたシンジに向けたもの。助ける気ゼロである。
- 「『嘉』…」
シンジ「え?」
アスカ「いきなり何なのよ、あんたは!」
「ダンクーガノヴァ」 - 『第3次Z時獄篇』DLCシナリオ「巨大なX(可能性)」にて、シンジの「森」発言を受けてダンクーガノヴァの合体構成を漢字一文字で表現。他にもゴッドマーズを指して「器」とした。
- ノリコ「レイちゃん、声出して行こうか!」
「ごめんなさい。 こういう時、なんて言えばいいのか、わからないの」
ノリコ「それじゃ、私の真似をして」
ノリコ「うおおおおおおっ!!」
「うおおおおおおっ!!」
ノリコ「やれば、出来るじゃない!」
「うん…」 - 同じくDLCシナリオ「巨大なX(可能性)」でノリコとの戦闘開始前セリフ。あまりに貴重すぎる、というか前代未聞のレイのシャウトである。
- 「あの人達も…ぽかぽかする…?」
- 同じくDLCシナリオ「巨大なX(可能性)」でシモンとの戦闘台詞。「ぽかぽか」というレベルじゃないのは間違いない。いつでもどこでも完全燃焼な人たち、それが大グレン団である。
- 「あなたにはEVAに乗らない幸せもある…」
- 『DD』のSSR支援ユニットパーツ「雪の中で差し出された手」のアスカ専用の特殊演出時の台詞。元になったのは『破』の台詞だが、「EVAに乗らない幸せがある」と一部分違う。
- 原作ではアスカの心を見透かしたような事を言ってしまい彼女を激昂させてしまった一言だが、この特別演出では胸元が大きく開いたサンタ服でこの台詞の後に手を差し出すという演出であり、逆にアスカは困惑しそうである。そもそ戦闘時の応援という名目でこれはどうなのだろうか……。とはいえ、綾波なりにアスカの幸せを案じた台詞と演出なのかもしれない……?
- 剣児「おいおい! あいつのどこがゲッターロボなんだよ!」
レイ「顔…」 - 『DD』2章Part10「15年後の悪夢」。真ドラゴン (第1形態)を目撃し驚く草薙剣児の言葉を一文字で解決する。確かに顔だけはゲッターの雰囲気は残っているし、剣児もそれで納得しているが。
搭乗機体
余談
- 綾波レイの容姿は将来的にゲーム化された際、髪が青で目が赤ければドット絵でもレイと分かるだろうという理由で作られている。
- 綾波レイはその絶大な人気からアニメのヒロイン像を新たに開拓し、業界に震撼を起こした。
- 「クーデレ」や「素直クール」という言葉が登場する前の出来事であった為、「ディスコミュニケーション型」という類型で呼称される事がアニメ雑誌で見受けられた。他にも「綾波系」という、彼女の名前をそのまま使った類型が生まれた時期もある。
- また、TV版では、世界の可能性の一つとして、パンを咥えながら走ってシンジにぶつかるという、「ベタなラブコメ的シーン」を展開する、ステレオタイプなヒロイン像として、メタフィクション的に描かれた事もある。林原めぐみ氏が演じる、天真爛漫なレイは必見。
- 本作に限らず、放送当時から現在までアニメ業界では圧倒的人気を誇っており、綾波レイ以降アルビノ、寡黙、人造人間といった少女キャラが激増した。作品終了1年後に登場したホシノ・ルリに関しては彼女のイメージが取られているが、そんなに間が無い事を踏まえると偶然にも近い(エヴァブームは丁度この時に始まる)。また、彼女が肉嫌いなのは監督の庵野氏が菜食主義者であることに起因する。
- 綾波レイは、声優の林原めぐみ氏の演技の幅を広げたキャラクターでもあり、アニメ『名探偵コナン』の灰原哀はその一例とも言われている。
- 綾波レイの愛称は「レイ」(SRW等において)であるが、碇シンジからの愛称「綾波」で呼ぶファンもまた少なくない。
- 漫画版においては、比較的明確にシンジに対して恋愛感情を抱いていっており、独占欲さえ抱いている。原作と漫画『碇シンジ育成計画』の中間と言えなくもない。また、三人目登場後は原作と同じなものの、二人目の感情は決して消えたわけではない模様。補完計画破綻における別れの際も変わっており、何処かでシンジが「還ってくる」のを待っていると告げるとリリスの体を爆ぜさせ、新たな命の種として地球に降り注がせた。
- 小説『エヴァンゲリオン ANIMA』では3人目のレイ以外にも、4人目の「No.カトル」、5人目の「No.サンク」、6人目の「No.シス」が登場している。この3人と区別するため、3人目のレイも「No.トロワ」と呼ばれる事がある。
- また4人目以降のレイは区別を出来るようにカトルは銀髪、サンクはショートカットと髪の部分で変更が行われている。シスに至っては、開発時期が10年後になっているため外見は幼女体になっている。
脚注
商品情報
フィギュア
- 旧世紀版
- 新劇場版
その他