「イオリア・シュヘンベルグ」の版間の差分
(初登場SRWにプロパティを設定する) |
|||
84行目: | 84行目: | ||
=== [[ガンダムシリーズ]] === | === [[ガンダムシリーズ]] === | ||
;[[アムロ・レイ]] | ;[[アムロ・レイ]] | ||
− | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]] | + | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』では直接的な絡みこそ無いが、彼は「イオリア計画」の真意を誰よりも理解していた。イオリアの代わりにイノベイターを導き、その誕生を見届ける目となってくれた。 |
;[[シャア・アズナブル]] | ;[[シャア・アズナブル]] | ||
:彼も直接的な絡みこそ無いが、「[[GNドライヴ]]から発生する[[GN粒子]]によって全人類を[[イノベイター]]へと覚醒させる」と言うイオリアの計画の真の目的は、[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆シャア]]原作においてシャアが提唱した「全人類を宇宙に上げて[[ニュータイプ]]に[[覚醒]]させる」と言うアクシズ落としの目的と全人類の上位種への覚醒と言う意味では一致する。 | :彼も直接的な絡みこそ無いが、「[[GNドライヴ]]から発生する[[GN粒子]]によって全人類を[[イノベイター]]へと覚醒させる」と言うイオリアの計画の真の目的は、[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆シャア]]原作においてシャアが提唱した「全人類を宇宙に上げて[[ニュータイプ]]に[[覚醒]]させる」と言うアクシズ落としの目的と全人類の上位種への覚醒と言う意味では一致する。 |
2019年12月30日 (月) 13:50時点における版
イオリア・シュヘンベルグ | |
---|---|
外国語表記 | Aeolia Schenberg |
登場作品 | |
声優 |
大塚周夫(TV版・老年) 磯部勉(劇場版・40歳) |
デザイン |
高河ゆん(原案) 千葉道徳 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
所属 | ソレスタルビーイング |
役職 | 科学者 |
イオリア・シュヘンベルグは『機動戦士ガンダム00』の登場人物。
概要
『機動戦士ガンダム00』の世界観の根幹を成す軌道エレベーターと宇宙太陽光発電システムの提唱者。また、イオリアは軌道エレベーターの建設や補修を行う人型マシンの概念も提唱しており、これが後にモビルスーツへとつながっている。
イオリアの生前の経歴については詳しく明かされていないが、作中刹那・F・セイエイが読んでいた新聞では「2051年に誕生。2090年に軌道エレベーターの基礎理論を提唱」と明記されている。 さらに、公式記録によるとイオリアは「2101年以降、宇宙開発に興味を持ち、その分野で積極的に活躍していたが、数年後に消息不明」とある。
実は、イオリアは生前にある目的のために「イオリア計画」と呼ばれる計画を発案し、その遂行者として私設武装組織ソレスタルビーイングを創設。ヴェーダやイノベイドを造りだし、GN粒子を発生させるGNドライヴの基礎理論を構築していた[1][2]。そして、計画は彼が生きた時代から2世紀以上たった西暦2307年に実行に移され、この際は全世界に向けて「武力による戦争根絶」を行うことを宣言した(もちろん本人の生放送ではなく、200年前に記録したビデオメッセージである)。
イオリア自身は月面に作られたヴェーダの中枢部でコールドスリープに入っていたが、計画の乗っ取りを画策するアレハンドロ・コーナーによって射殺されてしまう。しかし、イオリアはアレハンドロのような存在が出現することを予期しており、自身の死と同時にシステムトラップが発動するように準備していた。このトラップの発動によってGNドライヴに関する情報はヴェーダの秘匿領域へと保護され、ガンダムマイスター達に関する情報もヴェーダから削除された。そして、同時にトランザムシステムの封印を解き(この際、ツインドライヴシステムに関する情報もプトレマイオスに送られている)、ガンダムマイスター達に最後のメッセージを送り、計画の行く末を託した。
作中で最も謎の多い人物であり、彼の真意と「イオリア計画」の真の目的が判明するのは2ndの終盤になってからである。そして、最終的に明かされた真の目的とは「外宇宙に進出する前に人類の意思を統一し、何時か訪れる『来たるべき対話』に備えて人類を変革すること」というものであった。
また、イノベイターの誕生についても予見しており、GNドライヴを開発したのもその覚醒を促進することが目的であった。
そして、3世紀半の世界である西暦2314年に予見していた事が起こる事となる…。
登場作品と役柄
本人は既に故人ではあるものの、他作品とのクロスオーバーによって原作以上の天才ぶりを発揮している。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。ほぼ原作通り。序盤に原作同様、ソレスタルビーイングの意志表明の演説が世界中に流される。
- 原作以上に用意周到であり、何故か未来において自分の住んでいる世界が多元世界に変わることを知っていた。そのためか月面にマイクロウェーブ送信施設を建設している(おかげでガンダムダブルエックスはサテライトキャノンが使える)。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 直接の出番は無い。黒の英知によって多元世界となる未来を垣間見たらしく、用意の良さはそれが理由。また、ゼロシステムの発案者であることが明かされた。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 今回は名前のみの登場。かつてエルガンと共にクロノの一員であった事が判明している。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- サイアム、エルガンと共にラプラスの箱について関わっていたことが明かされた。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 『00』が劇場版に移行しているため登場しないが、終盤加藤久嵩からその存在について言及されている。
- よくよく考えてみると、第二次世界大戦の時点で既に計画を開始しているワケだが、今作の世界観を考えると計画の根幹とした情報は何らかの方法で引き継いだ「過去の未来」のものである可能性が高く、その証としてティエリアがUXに合流した際、計画と現状にズレが出ていることが指摘されている。
- スーパーロボット大戦BX
- 物語の冒頭で生前の姿で登場。また、今回は盟友E・A・レイも登場している。
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- かつて地球圏から木星圏へと追われた木連の先祖となる人々を支援していた。そして終盤、来るべき異種との対話と並び、西暦世界を裏から操る真の巨悪の存在に気付き、その打倒の準備もしていたことが明らかとなる。
人間関係
- リボンズ・アルマーク
- イオリアによって製造された最古参のイノベイドの一人。自身に課せられた使命から逃れるためにイオリア計画を乗っ取ろうとするが、最終的にそれが身の破滅を招くこととなった。
- アレハンドロ・コーナー
- ソレスタルビーイングの監視者。内心ではイオリアのことを「神を気取る不遜な理想主義者」と評している。
- アレハンドロにコールドスリープしていた自身の肉体を破壊されるが、それすらもイオリアの想定した範囲内であった。
- 刹那・F・セイエイ
- ソレスタルビーイングのガンダムマイスター。イオリアが待ち望んだ「革新者」であり、彼の遺産を受け継いだイオリア計画の体現者。
- 戦いの中で自身を変革させ、人類初の「真のイノベイター」となった。
- ティエリア・アーデ
- ガンダムマイスターの一人であり、イオリア計画の一環としてガンダムに対するカウンター「トライアルシステム」を託されたイノベイド。
- 最終的には肉体を捨て、ヴェーダの中枢としてイオリア計画の行く末を見守ることになった。
- ロックオン・ストラトス、アレルヤ・ハプティズム、プトレマイオスクルー
- 上の二人のガンダムマイスターと共に、ソレスタルビーイングの理念とトランザムを託された。
- レイフ・エイフマン
- ユニオンの科学者。イオリアを「恐ろしい男」と高く評価し、ソレスタルビーイングおよびイオリアの真の目的を追う。
- エイフマンは、イオリアの真の目的を知るまでにあと一歩のところまで近づけた程の天才だったのだが、深入りし過ぎたために刺客の手に掛けられる。
- E・A・レイ
- 「イオリア計画」の協力者。リボンズやスカイ・エクリプスのオリジナルに当たる人物で、本名「エターナル・アラン・レイ」。彼もまたイオリアと同じ天才科学者である。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 『第2次Z』では直接的な絡みこそ無いが、彼は「イオリア計画」の真意を誰よりも理解していた。イオリアの代わりにイノベイターを導き、その誕生を見届ける目となってくれた。
- シャア・アズナブル
- 彼も直接的な絡みこそ無いが、「GNドライヴから発生するGN粒子によって全人類をイノベイターへと覚醒させる」と言うイオリアの計画の真の目的は、逆シャア原作においてシャアが提唱した「全人類を宇宙に上げてニュータイプに覚醒させる」と言うアクシズ落としの目的と全人類の上位種への覚醒と言う意味では一致する。
- ただし、その思想は全くの正反対であるが…。
- サイアム・ビスト
- 『Zシリーズ』では「絶望の未来」に立ち向かう事を誓った同志。
- ティファ・アディール
- 『第2次Z』では、サテライトキャノンの発射が可能になったため彼女から感謝されている。
- ヒイロ・ユイ
- 『第2次Z再世篇』における「もう一人の革新者」。
- この世界ではゼロシステムがイオリア計画の一環として開発されたため、戦いの中で成長し、自身を変革させゼロシステムを使いこなしたヒイロも刹那と同様、イオリアの遺産を受け継いだ「イオリア計画の体現者」と言える。
リアル系
- エンブリヲ
- 『V』ではソレスタルビーイング創設以前に彼に同士になるよう勧誘を受けていたが、それを拒絶している。
- 絶対者を気取り、下劣な欲望のままに動く様はイオニアにとっても唾棄すべきものに映ったのは想像に難しくなかっただろう。
スーパー系
- ブラックノワール
- 『V』では西暦世界で暗躍するその存在に気づいており、打倒するためにエミュレーターとしてヴェーダを開発した。
バンプレストオリジナル
- エルガン・ローディック
- 『第2次Z』における盟友。イオリアが生きていた時代からの同志であり、計画を見守る監視者の一人。イオリアからヴェーダへの全アクセスを遮断する特殊コードを託されていた。
- 『第3次Z』では元は同じクロノの同志だということが明かされるが、脱退するまで本人との面識はなかった。
- アドヴェント
- 自身の属していたクロノ改革派の行動隊長を自称しているが、その正体は『Zシリーズ』の黒幕である御使いの一人である。
- 御使い
- イオリアが目指した「相互理解」は真化の真理そのものであり、歪んだ真化を遂げた彼等を倒す最大の鍵でもあった。
名台詞
1st
- 「地球で生まれ育った全ての人類に報告させていただきます。 私達はソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する、私設武装組織です」
「私達、ソレスタルビーイングの活動目的は、この世界から戦争行為を根絶することにあります」
「私達は、自らの利益のために行動はしません。戦争根絶という大きな目的のために、私達は立ち上がったのです」
「只今を以って、全ての人類に向けて宣言します。領土、宗教、エネルギー……どのような理由があろうとも、私達は全ての戦争行為に対して、武力による介入を開始します」
「戦争を幇助する国、組織、企業なども、我々の武力介入の対象となります」
「私達はソレスタルビーイング、この世から戦争を根絶させるために創設された、武装組織です」 - 1st第1話にて。ソレスタルビーイングによる初めての武力介入の後に意思表明として流されたイオリアの演説。
- ちなみに、映っているのが200年前の人物であることやその奇抜すぎる内容により、当初三大国家陣営には他の陣営による謀略ではないかと疑われた。
- 「この場所に、悪意を持って現れたということは、残念ながら私の求めていた世界にはならなかったようだ。人間は未だ愚かで、戦いを好み、世界を破滅に導こうとしている」
「だが、私はまだ人類を信じ、力を託してみようと思う」
「世界は…人類は…変わらなければならないのだから…!」 - 1st第22話にて。計画を歪める者が現れた時のために、システムトラップと共に残しておいたメッセージ。
- この後、ガンダムスローネツヴァイに追い詰められていたガンダムエクシアに、GNドライヴに隠されていた力「トランザム」が発動する。
- 「GNドライヴを有する者達よ。君達が私の意志を継ぐ者なのかは分からない」
「だが私は最後の希望を、GNドライヴの全能力を君達に託したいと思う」
「君達が真の平和を勝ち取るため、戦争根絶のために戦い続ける事を祈る」
「ソレスタルビーイングの為では無く君達の意志で、ガンダムと共に」 - スローネツヴァイを撃退した後、プトレマイオスチームのガンダムマイスター達に遺言のごとく贈られたメッセージ。
劇場版
- 「私が嫌悪しているのは、知性を誤って使い、思い込みや偏見にとらわれ、真実を見失う者たちだ。それが誤解を生み、不和を呼び、争いを生む。わかり合わせたいのだよ、私は……」
「人は知性を正しく用い、進化しなければならない。そうしなければ、宇宙へ、大いなる世界に旅立っても、また新たな火種を生むことになる。それは悲しいことだよ……」 - 劇場版エピローグの台詞。イオリアが生前の過去(西暦2091年。当時、イオリアは40歳)に、盟友のE・A・レイから人間嫌いを指摘されたときに答えた言葉。
- 思い込みや偏見ゆえに争いを繰り返す人類に失望しかけていたイオリアは、人類が将来宇宙に旅立った際の悲劇を回避するために、人類の進化…イノベイターを待ち望み、そのために行動していた。そして、劇場版のラストである西暦2364年に、その彼の理想はついに結実することに……。
余談
- 『機動戦士ガンダム00』のキャラクターデザインを担当した高河ゆん氏のラフ稿におけるイオリアの髪型は、ロングヘアであった。
- 顔が似ているせいか、『00』本編の放送時は某閣下ではないかというまことしやかな噂が流れた。…言うまでもないが、もちろん別人である(声は同作品に登場する艦長でもあるが…)。
脚注
資料リンク
|