「キシリア・ザビ」の版間の差分
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*キシリア・ザビは『[[機動戦士ガンダム]]』の登場人物の中で、最も評価が分かれている人物の一人である。 | *キシリア・ザビは『[[機動戦士ガンダム]]』の登場人物の中で、最も評価が分かれている人物の一人である。 | ||
**各種派生作品においても、「ジオン・ズム・ダイクンの信奉者であり、先見の明を有していた」という肯定的なものから「私怨によりジオン内部に無用な火種を撒き続けた」という否定的なものまで、彼女の描かれ方は非常に幅広い。 | **各種派生作品においても、「ジオン・ズム・ダイクンの信奉者であり、先見の明を有していた」という肯定的なものから「私怨によりジオン内部に無用な火種を撒き続けた」という否定的なものまで、彼女の描かれ方は非常に幅広い。 |
2019年6月7日 (金) 23:06時点における版
キシリア・ザビ | |
---|---|
外国語表記 | Kycilia Zabi |
登場作品 | |
声優 | 小山茉美 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
出身 | サイド3 |
所属 | |
役職 | 司令官 |
軍階級 | 少将 |
キシリア・ザビは『機動戦士ガンダム』の登場人物。
概要
突撃機動軍司令官として、地球からの資源調達と地上制圧の為の突撃機動軍を統括する。戦場の空気を嫌い、常にマスクをしている。
ニュータイプの能力に目をつけ、研究・開発を行うためのフラナガン機関を設立したり、ニュータイプ部隊を組織したりと、公国軍の中で最もニュータイプの研究を進めていた。
ガルマ・ザビを守れなかった為にドズル・ザビに左遷されたシャア・アズナブルをジオン・ズム・ダイクンの遺児キャスバル・レム・ダイクンと知りつつ、懐刀として使う。
兄ギレン・ザビとは政治的に対立する間柄で、父デギンが兄ギレンに謀殺されたと知り、ア・バオア・クー攻防戦のさなかに兄ギレンを暗殺する。しかし、戦場の把握が遅れてしまい、ジオン敗北の原因となってしまった。ア・バオア・クーを放棄して、戦場の脱出を図ろうとしたところをシャアにバズーカで頭部を吹き飛ばされて(詳しくは、余談の欄を参照)没した。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。DCに所属。今作のDCはギレンが総帥である為、彼女も主要幹部の一人。バスクらティターンズの面々を部下にして毒ガス攻撃やインスペクターと盟約を結ぶなどのDCの暗部を担い、原作同様にギレンと対立する。
- スーパーロボット大戦F完結編
- クローンとして復活する。今回もDCの汚れ仕事を引き受けており、ガトーの怒りを買う。ギレン暗殺イベントもある。ザビ家復活はゲストの計画の一端だが、ギレンのクローンは我が強いため、キシリアは彼が制御を受け付けなくなった際の抑えとして復活させられたらしい。
- 今回、ギレンとは一枚岩とも言い難いが殺し合うような理由もなかったため、ギレン暗殺を企てるプログラムとキシリア自身との間に葛藤が生じる場面があり、そのせいか死に際には自我が崩れ始めているかのような台詞を遺した。何かを悟ったギレン、最期の瞬間には父としていられたドズルに比べると哀れでもある。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ジオン軍所属のグワジン艦長。一年戦争後、BF団の孔明にかくまわれて地球に潜伏しており(この辺りの事情はPS版では示唆する程度であり、DC版ではっきりと言及された)、ア・バオア・クーでの会戦に乗じてジオン軍に復帰するが、場合によってはギレンを暗殺しSDFと和平を結ぶ。その際クワトロとの会話イベントがある。和平を無視すればクワトロで原作通り引導を渡すことも可能(戦闘前会話も原作の台詞になっている)。
- 『第2次α』での会話から見ると、キシリアとの間にSDFは和平を結べているはずなのだが、『α外伝』から『第2次α』の間に地球連邦軍とジオン残党で何らかの戦闘があったらしく、これ以降のシリーズには登場しない。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 名前のみ登場。本編前までジオン軍の高官を務めていたが、本編前半にて兄・ギレン共々、何者かに暗殺される。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- ジオン軍所属。ソロモン戦で戦闘した後、原作通りソーラ・レイにデギンを巻き込んだギレンを討とうとア・バオア・クーに直行しようとするが、護衛する振りをして接近してきたシャアに討たれてしまう。台詞が新規収録されている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 第3章まではシナリオデモのみ登場する。表向きは敵のままで真意もまた明かされてないが、実はジオン側の味方協力者で、裏では情報提供などの方法でコネクト・フォースを支援する。
- ミューカスなどの脅威が迫る中、戦争を続けている場合ではないとして和平工作を目的とする特務隊「オルトロス隊」を立ち上げ、配下のシャアをクワトロ・バジーナとして連邦軍に潜入させるなど、精力的に活動している。
- 第5章「アクシズからの撤退」は一度だけ敵として参戦。意外な展開が多い「仮面の下の決意」ではなんと、正統ジオン(ゲーム『ギレンの野望』シリーズの独立勢力)を結成する。
- おそらく、歴代で最も扱いの良い作品と言える。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- デギン・ソド・ザビ
- 父親。キシリアは父親デギンに対して愛情を抱いていたようで、ギレンがデギンを謀殺した事に憤ってギレンの暗殺を志した程であった。
- 一方、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、一年戦争末期においてデギンに対してレビル将軍率いる地球連邦軍との停戦交渉を促した後、彼の座乗艦の位置情報をギレンにリークしている。
- 恐ろしいことに、キシリアは長兄ギレンを排除する大義名分を作る為に、彼が父親デギンを謀殺するように仕向けたのである。
- ギレン・ザビ
- 長兄。政治的に対立している。ア・バオア・クー攻防戦の最中に暗殺する。
- サスロ・ザビ
- 次兄。SRW未登場。『機動戦士ガンダム』の本編開始前に死亡している。
- なお、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではザビ派の敵対派閥であるダイクン派の襲撃に遭って死亡している…のだが、サスロの暗殺には彼に怨恨を抱いたキシリアが関与していたという説がある。
- ドズル・ザビ
- 三兄。彼の軍とは反りがあわなかった。なお、キシリアはドズルより年下であるにも関わらず、彼から「姉上」と呼ばれる事が多い。これはキシリアがドズルの姉とされているなど媒体によって設定が変わっているためである。漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では明確にドズルが兄として描写される半面で、本編同様に「姉キシリア」との説明が入っている場面も。
- ガルマ・ザビ
- 末弟にして直属の部下。地球攻撃軍の司令官に任命するが、実際の権限はその中の北米方面軍のみに限定された名ばかりのもの。彼の国民人気のみを利用し、士気高揚を狙う腹積もりであったと思われる。ゲーム『ギレンの野望』シリーズでは、彼に気を使う一面もあった。漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』でもそれなりに可愛がっていた様で、シャアがガルマを謀殺した事を知りながらも彼を許した自分を「悪い姉」と称している。
- ミネバ・ラオ・ザビ
- 姪。人間関係はほとんど描かれていない。
- マ・クベ
- 腹心の部下。勝利のためには手段を選ばない彼の手法を気に入り、重用している。岡崎優氏の漫画版では、彼にゾック(SRW未登場)を与えた。
- シャア・アズナブル
- 左遷されていたのを引き取って部下にする。敗戦後脱出しようとしているところを彼に殺された。その正体やザビ家への恨みを知ってなお利用すべく重用したが、自身に対する害意までは見抜けなかった模様。SRWではクワトロ時代のシャアと対面する事もある。
- ジョニー・ライデン
- MSV出身のキャラで、キシリアの命令でキマイラ隊に配属された。登場作品によってキシリアの事をどう思っているかが著しく異なっている。SRW未登場。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- エギーユ・デラーズ
- 原作冒頭にてキシリアがギレンを殺害した事を察知し、激怒した。
- アナベル・ガトー
- 『F完結編』ではケリィらを捨て駒扱いにした事でキシリアに反感を持ち、ギレン殺害によって反旗を翻した。
- シーマ・ガラハウ
- 部下。彼女を騙して毒ガスを使わせた。
- バスク・オム
- 『第3次』での腹心の部下。
- ゼクス・マーキス、ミスター・ブシドー
- 『OE』での部下。もとは二人とも地球連邦兵という設定だが、キシリアに賛同してオルトロス隊に参入した。
- ニアーライト
- 小説『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』の登場人物でキシリア直属の局地戦戦技研究特別小隊の隊長。
- マレット・サンギーヌ
- 漫画及び小説『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』の登場人物。キシリアを盟主とする新たなジオンの樹立を画策していた。
その他
名台詞
機動戦士ガンダム
- 「残念です。あのガルマが連邦軍のモビルスーツの前に倒れたと…」
- 第11話より。三兄ドズルと共に前線からジオン公国首都ズム・シティに戻り、公王にして父親であるデギン・ソド・ザビと会見したキシリアは、ホワイトベース隊との戦いで戦死した末弟ガルマの死を悼んだ。
- これはキシリア初登場時の台詞で、ここまでは「弟思いの良き姉」という印象であったが…。
- 「私はギレンに賛成です。…(中略)…大切な事は儀式なのですよ、父上」
- 同じく第11話より。長兄ギレンが主張するジオン国民の士気高揚を目的としたガルマ国葬案に賛同する。
- ガルマの死をザビ家だけで悼む事を願う父親デギンおよび三兄ドズルと比較すると、キシリアの「鉄の女」ぶりが際立つ。
- 「閣下のお気持ちはお察しいたしますが、公王としてのお立場故、お役目だけは果たしていただき…」
- 第12話より。ガルマを喪って意気消沈する父親デギンを公人としての立場で諫めた際の台詞。
- 前話におけるガルマの国葬に賛同した際の台詞とは打って変って、こちらの台詞はまだ(娘としての)温情を感じさせる。
- 「これまでのようですね。機密保持のため基地を爆破しなさい」
マ・クベ「はっ。しかし、あそこにはまだ兵士共がおりますが…」
「構いません。何よりも国家機密が優先します」
マ・クベ「はっ、承知いたしました」 - 第18話より。ガンダムの侵入によってジオン公国軍の採掘基地の存在が露見した際に、キシリアはためらうことなく採掘基地の爆破を命じた。
- 味方の兵士達がまだ残留している為に採掘基地の爆破を渋るマ・クベと、国家機密を守るためならば味方の犠牲をも厭わないキシリアの姿がコントラストをなしている一幕である。
- 「おふざけでない! 全く問題にならぬプランです。地球連邦軍の包囲の中からマ・クベはどれだけ貴重な資源を送り届けてくれたかお忘れか? モビルアーマーの実用化も全て…」
ジオン軍将校「恐れながら、それにありましては軍の権威が…。っ…うわ! …!」
「男子のメンツ、軍の権威、それが傷付けられてもジオンが勝利すればよろしい。その上であなたのメンツも立ててあげましょう」 - 第24話より。ジオン軍将校が提出したレポートを床に放り投げ、更に面子を理由に反論した部下へビンタを喰らわせながら。キシリアは貪欲に経過より結果を部下に求める。
- 「私は4歳頃のキャスバル坊やと遊んであげたことがあるんだよ。お忘れか?」
- 第41話より。ア・バオア・クー戦前にシャアと面会した際に。この時既にシャア=キャスバル・レム・ダイクンであると気付いており、ララァとの出会いでシャアが復讐の先のことを考え始めていることも察しているところを見せた。
- キシリアもまた「ニュータイプは殺し合いの道具に終わるものではない」ことを感じていたのかもしれない。シャアとザビ家のことについては、戦争が終わってから考えるつもりだったようだが……。
- (父殺しの男が…!)
- 第42話より。ソーラ・レイによって公王にして父親であるデギンを謀殺した長兄ギレンに対して、内心で激しく憤る。
- 冷徹な性格のキシリアであるが、長兄ギレンと比較すると父親デギンに対する愛情が少なからずあった模様。
- 「意外と兄上も甘いようで」
- 同じく第42話より。この台詞の直後に長兄ギレンを射殺する。確かに、この時の彼は甘かった。
- 余談だが、富野監督の小説版『機動戦士ガンダム』においてギレンを射殺した際のキシリアの銃は、「ビーム・ライフル」と書かれている。
- 「赤い彗星も地に堕ちたものだな」
「……もっとも、ガンダムのパイロットがニュータイプとして異常発達した者であれば、やむを得んといったところか」 - 第43話(最終話)より。ア・バオア・クー戦における、ジオング撃墜後の台詞。容赦無い態度を示す反面「シャアが弱いのではなく、アムロが強くなり過ぎた」という、この事態の原因も端的に見抜いてみせている。
- 後に『機動戦士Ζガンダム』においてジャミトフが上段の台詞を喋り、果ては『第3次Z時獄篇』ではアムロがシャアからの攻撃を回避した際に上段の台詞を喋る(ちなみに、キシリア役の小山氏はアムロ役の古谷氏の前妻である)等、シャアに関する一種のネタとして定着した感がある。
- 「シャアか……?」
「……!!」 - 最期の台詞。自身が座乗するザンジバルに近付くシャアの姿に気付いた時にはすでに遅く、バズーカで頭部を吹き飛ばされてしまった。
- なお、キシリアの最期の様子に関してはTV版と劇場版で演出が異なっている。詳しくは、余談の欄を参照。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- (……いい最期だ シャア……)
(ジオン十字勲章で報いてやる。私を悪く思うな) - 『THE ORIGIN』でのア・バオア・クー戦後半で大破したジオングをモニター越しに確認した際のモノローグ。
- 本編では撃墜報告を聞くだけだったが、こちらではモニター越しに被弾し、融解したジオングの頭部を直に確認していたため、シャアの戦死をより確信していたと思われる。しかし……
- 「ようやくこの戦争も終わるな」
「此処を失ってもまだ我が方にはドロスの戦力と無傷のグラナダ、加えてジオン本国がある」
「対するに連邦の宇宙戦力はほぼ損耗し尽くした」
「怯懦な連邦政府のことだ。おそらく早々に無条件に近い停戦を申し入れてくるだろう」 - 『THE ORIGIN』における最後の台詞。ア・バオア・クーは事実上陥落したが、連邦軍はレビル将軍と宇宙戦力の大部分を喪失していた。一方、ジオン側はまだ十分な戦力を保持しており、戦局の勝利はほぼ確定的であった。更にデギンもギレンも排除する事に成功した彼女は事実上の世界の支配者としての立場を得た瞬間だったとも言える。
- しかし、この直後にシャアによって本編同様の最期を迎えたばかりか、同時に乗艦のチベ級「パープルウィドウ」は制御を失い、着艦しようとしていたドロス[1]に突っ込んでしまい、そのまま大炎上。そのまま大損害を受けたドロスもア・バオア・クー上部に墜落し、要塞の大部分が延焼するという致命的な被害を与えてしまう。
- 結局ジオンは戦争指導者と現場の指揮官クラスの将校[2]を全て失ってしまい、継戦の意志を見せることなく終戦。目前の勝利から一転して連邦に敗戦するという結末を迎える。
他媒体
- 「鷲は舞い降りる! これはスペースノイドにとって大きな飛躍なのである。ギレン総帥は決断された。ジオン独立戦争開戦劈頭! 我々は正義の剣を地球へと打ち込んだ。然るに、地球連邦の者共は未だ重力に呪縛され惰眠を貪っている! 総帥はこのキシリアに命じられた。『もはや我が軍による正義の鉄槌を下すため、重力戦線を形成する』と! 『真の自由のために我々は重力の坩堝へと舞い降り、地球の解放を約するものである』と! 我が第1地上機動師団は既にして空挺堡を欧州方面に構築し、西方を平らげるべく進軍しつつあり!」
- OVA『機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線』第1話冒頭での演説。
- キシリアはこの作品では声のみの出演だが、ザクが連邦軍を圧倒する光景をバックにして流れるため、強烈なインパクトと威圧感を放っている。
- ちなみに、キシリア役の声優である小山茉美氏は、公式サイトのインタビュー記事において「ザビ家といえば、演説ですよね。今回、キシリアとしては初めての演説[3]ができて嬉しかったです」という趣旨のコメントを残している。
スパロボシリーズの名台詞
- 「またしても志半ばで…またしても? では私は一度死んだ? いや、私は私。キシリア・ザビ。ザビ家の…」
- 『F完結編』における断末魔。
- 本作での彼女を含むザビ家の面々は、オリジナルではなくゲストによって蘇ったクローンである。最終的に己の出自を自覚できた兄達とは異なり、キシリアの場合は「死に際に自我が崩壊する」という、最も哀れな最期となってしまった。
搭乗機体
- アッザム
- マ・クベと共に搭乗した。
- 「トミノメモ」によれば、最後は月面で「宇宙用アッザム」に乗り倒される予定だった。
- グワジン級大型戦艦
- ザビ家の人間だけが乗ることの許される宇宙戦艦。ネームシップである3番艦「グワジン」に搭乗。
- ザンジバル級機動巡洋艦
- ア・バオア・クーからの脱出の際に搭乗するが、そのまま自身の棺桶となった。
- ゲームブック『最後の赤い彗星』では、キシリアの副官トワニングが指揮する「黒いザンジバル」が登場している。
スパロボでの搭乗機体
余談
- キシリアの年齢に関しては幾つかの説があり、ドズルより年上の説がある。24歳という設定は、富野監督が執筆した小説版『機動戦士ガンダム』から来ている。
- キシリア・ザビは『機動戦士ガンダム』の登場人物の中で、最も評価が分かれている人物の一人である。
- 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』におけるキシリアは、アニメ版以上に野心家および陰謀家としての一面を見せている。
- 年齢と比較して外見が年上に見えることに関しては、ガンダムシリーズファンからは度々ネタにされることが多い。
- なお、『THE ORIGIN』版ではキシリアの年齢が35歳に再設定されているが、現実世界に存在する政治家と比較すると充分「若い」と呼べる部類である。
- OVA版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第1巻では幼少シャアの逃走時、なんと全裸シーンまで披露している。
- また、シャア(正確には、キャスバル)の生誕を描いた『THE ORIGIN』第24巻収録の特別編「キャスバル0057」では、小学生時代のキシリアが登場している。作中における(成人後の「鉄の女」の姿とは全く異なる)ランドセルを背負った女子小学生キシリアの愛らしい姿は、ガンダムシリーズファンを驚愕させた。
- 沖一氏の漫画『ガンダムパイロット列伝 蒼穹の勇者達』第1話におけるキシリアは、本作の主役であるジョニー・ライデン(SRW未登場)が慕う程の美少女・美女として描かれている。こちらのキシリアは、エレガントなドレス姿が似合う貴婦人としての印象が強い。
- 初登場は第11話「イセリナ恋のあと」で、第18話「灼熱!アッザム・リーダー」の頃はまだ設定が練りきられてなかったのか、マ・クベに丁寧語で接する等、後半再登場する時とはやや異なる印象を与える(「名台詞」の欄にあるように、本質的な冷徹さは変わらないが)。
- キシリアはア・バオア・クーを脱出した後は、無傷で温存されていたグラナダの突撃機動軍と本国サイド3の防衛軍の戦力を用いた反攻作戦を企図していた。
- 最終話(TV版)でシャアにバズーカで首を吹き飛ばされたシーンでは演出を担当した板野一郎氏によって、当初はリアリティを出す為に首だけではなく内臓も飛び散る描写がなされた。しかし、富野監督から「やりすぎだ!」と怒られてしまった結果、最終話(TV版)放送時では画面が点滅する描写に差し替えられている。
- 一方、劇場版第3部における上述の場面をスロー再生すると、「(光でぼかされているものの)キシリアの首が吹き飛び、脱出艇の爆発によって四散した彼女の脚や腕および胴体が無重力状態の船中を漂う」という、グロテスクな描写になっている事が確認できる。
- 後に富野監督が自ら執筆した小説版『機動戦士ガンダム』ではシャアに殺される点は同様だが、「シャア専用リック・ドムの(キシリア自身が乗っていた)掌上から、文字通り掌を返された事で墜落死する」という最期に変更されている。
- 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではシャアのバズーカで首を吹き飛ばされて死亡する点は変わらないが、バズーカの弾頭がそのまま脱出艇の艦橋を破壊しそのままドロス(同作では大型化されており単独で敵艦隊を殲滅できる)の内部に脱出艇が入り込んで誘爆した結果、ドロスもまた轟沈している。
- 後年、キシリア・ザビ役の声優である小山茉美氏は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にてタリア・グラディス役を演じており、かつてシャアを演じた池田秀一氏(ギルバート・デュランダル役)と共演している。
- また、小山氏はTV放送前のインタビュー等で冗談混じりに「最後はデュランダルの顔をバズーカで吹き飛ばしたい(=「初代ガンダムのキシリア役として、池田氏のシャアにリベンジしたい」)」と語っている。
脚注
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