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インド発祥の[[神話]]。成立時期や伝承者の層などによって様々な神話があるが、以下、ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の3が有名。概ねヴェーダ神話がバラモン教に、叙事詩・プラーナ神話がヒンドゥー教に属し、ブラーフマナ・ウパニシャット神話がその両者を繋ぐものと考えてよい。ちなみに、何故か陰部に関するネタが多い。
 
インド発祥の[[神話]]。成立時期や伝承者の層などによって様々な神話があるが、以下、ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の3が有名。概ねヴェーダ神話がバラモン教に、叙事詩・プラーナ神話がヒンドゥー教に属し、ブラーフマナ・ウパニシャット神話がその両者を繋ぐものと考えてよい。ちなみに、何故か陰部に関するネタが多い。
  
仏教として日本に入り、様々な仏神へと変化した。
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[[宗教 #実在の宗教|仏教]]として[[日本]]に入り、様々な仏神へと変化した。
  
 
=== インド神話が取り入れられている作品 ===
 
=== インド神話が取り入れられている作品 ===
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==神々==
 
==神々==
 
;インドラ(Indra)
 
;インドラ(Indra)
:仏教では'''「帝釈天」'''。雷を操る雷霆神であり、ヴァジュラを用いてヴリドラ等の悪魔を退治している。一方で、羅刹族の王「メーガナーダ」を始めとして敗北した話も多い。
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:仏教では「'''帝釈天'''」。雷を操る雷霆神であり、ヴァジュラを用いてヴリドラ等の[[天使・悪魔|悪魔]]を退治している。一方で、羅刹族の王「メーガナーダ」を始めとして敗北した話も多い。
 
:*『[[バンプレストオリジナル]]』では[[ドラウパ]]の武器、インドラ・ブラスターの名の由来となっている。
 
:*『[[バンプレストオリジナル]]』では[[ドラウパ]]の武器、インドラ・ブラスターの名の由来となっている。
 
;アグニ(Agni)
 
;アグニ(Agni)
:火の神。仏教ではストレートに「火天」。赤い体に炎の衣をまとった姿で描かれている。
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:火の神。仏教ではストレートに「火天」。赤い体に炎の衣をまとった姿で描かれている。また、名前は[[英語|英単語]]の「[[グフイグナイテッド|ignite]]」の語源にもなっている。
 
:*『[[機動戦士ガンダムSEED]]』では[[ランチャーストライクガンダム]]の武器、320mm超高インパルス砲「アグニ」の名前元となっている。
 
:*『[[機動戦士ガンダムSEED]]』では[[ランチャーストライクガンダム]]の武器、320mm超高インパルス砲「アグニ」の名前元となっている。
 
;シヴァ(Siva)
 
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:*『[[魔装機神シリーズ]]』では[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神ヴォルクルス]]のモチーフとなっている。
 
:*『[[魔装機神シリーズ]]』では[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神ヴォルクルス]]のモチーフとなっている。
 
:;マハーカーラ(Mahakala)
 
:;マハーカーラ(Mahakala)
:: シヴァの化身の一つ。マハーは「大」、カーラは「黒」を意味し、合わせて「大いなる暗黒」を意味する。日本神話の豊穣を司る神「大国主」と習合した結果、破壊神の化身ながら七福神の一柱「大黒天」となった。
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:: シヴァの化身の一つ。マハーは「大」、カーラは「黒」を意味し、合わせて「大いなる暗黒」を意味する。[[日本神話]]の豊穣を司る神「大国主」と習合した結果、破壊神の化身ながら七福神の一人「大黒天」となった。
 
::*『[[魔装機神シリーズ]]』では[[グランゾン]]に搭載されたシステム「マハーカーラ」の由来となっている。
 
::*『[[魔装機神シリーズ]]』では[[グランゾン]]に搭載されたシステム「マハーカーラ」の由来となっている。
 
;ヴィシュヌ(Vishnu)
 
;ヴィシュヌ(Vishnu)
:仏教では「毘紐天」。最高神の一柱にして、調停を司る神。ヒンドゥーの神でも特に歴史の古い神であるが、当初は名前があるだけで決まった役割を持っていなかった。後に様々な英雄や土着神をアヴァターラ(化身)として習合したことで民衆の支持を集めて最高神にまでなった。
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:仏教では「毘紐天」。最高神の一柱にして、調停を司る神。ヒンドゥーの神でも特に歴史の古い神であるが、当初は名前があるだけで決まった役割を持っていなかった。
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:後に様々な英雄や土着神をアヴァターラ(化身)として習合したことで民衆の支持を集めて最高神にまでなった。
 
:*シヴァに倣えば、『[[魔装機神シリーズ]]』では[[ルザムノ・ラスフィトート|調停神ラスフィトート]]のモチーフとなっていると思われる。
 
:*シヴァに倣えば、『[[魔装機神シリーズ]]』では[[ルザムノ・ラスフィトート|調停神ラスフィトート]]のモチーフとなっていると思われる。
 
:;アヴァターラ(Avatara)
 
:;アヴァターラ(Avatara)
::主にマツヤ(魚)、クールマ(亀)、ヴァラーハ(猪)、ナラシンハ(人獅子)、ヴァーマナ(矮人)、パラシュラーマ(斧を持つラーマ)、ラーマ、クリシュナ、'''ブッダ'''、カルキから成る、ヴィシュヌの10の化身(10でない場合もある)。平時良く聞く「アバター」の語源である。
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::主にマツヤ(魚)、クールマ(亀)、ヴァラーハ(猪)、ナラシンハ(人獅子)、ヴァーマナ(矮人)、パラシュラーマ(斧を持つラーマ)、ラーマ、クリシュナ、'''ブッダ(仏陀)'''、カルキから成る、ヴィシュヌの10の化身(10でない場合もある)。平時良く聞く「アバター」の語源である。
 
::*スパロボオリジナルでは、[[アヴァターラ]]の由来となっている。
 
::*スパロボオリジナルでは、[[アヴァターラ]]の由来となっている。
 
;ブラフマー(Brahma)
 
;ブラフマー(Brahma)
:仏教では「梵天」。最高神の一柱にして、創造を司る神。宇宙の根源原理「ブラフマン」を神格化した存在だが、立場的にはシヴァ・ヴィシュヌと同格である。近年ではシヴァにその立場を奪われつつあるらしい。
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:仏教では「梵天」。最高神の一柱にして、創造を司る神。宇宙の根源原理「ブラフマン」を神格化した存在だが、立場的にはシヴァ・ヴィシュヌと同格である。
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:近年ではシヴァにその立場を奪われつつあるらしい。
 
:*シヴァに倣えば、『[[魔装機神シリーズ]]』では[[ギゾース・グラギオス|創造神グラギオス]]のモチーフとなっていると思われる。
 
:*シヴァに倣えば、『[[魔装機神シリーズ]]』では[[ギゾース・グラギオス|創造神グラギオス]]のモチーフとなっていると思われる。
 
;四天王(Caturmahārāja)
 
;四天王(Caturmahārāja)
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::*『[[Zシリーズ]]』では、[[次元将]]のモチーフとなっている。
 
::*『[[Zシリーズ]]』では、[[次元将]]のモチーフとなっている。
 
:;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana)
 
:;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana)
::仏教では四天王の一尊「多聞天」。インド神話の財宝神クベーラを前身とし、中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、四天王の一尊たる武神・守護神とされるようになった。日本では七福神の1人、「毘沙門天」として知られる。
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::仏教では四天王の一尊「多聞天」。音訳して「'''毘沙門天'''」とも言う。インド神話の財宝神クベーラを前身とし、仏教に守護神として取り入れられた。また、夜叉や羅刹(共に鬼神の一種)といった眷属を配下とする。
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::また、中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、日本では戦国大名・上杉謙信(1530~1578)が武神・毘沙門天を篤く信仰した事で有名である。さらに、日本では七福神の一人「毘沙門天」としても知られる。
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::上記のとおり、ヴァイシュラヴァナは四天王の中では最も知名度が高い。
 
::*『[[Zシリーズ]]』では、破界の王[[ガイオウ]]の本名「次元将ヴァイシュラバ」の由来となっている。
 
::*『[[Zシリーズ]]』では、破界の王[[ガイオウ]]の本名「次元将ヴァイシュラバ」の由来となっている。
 
:;ヴィルーダカ(Viruudhaka)
 
:;ヴィルーダカ(Viruudhaka)
::仏教では四天王の一尊「増長天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、鳩槃荼や薜茘多(餓鬼)といった眷属を配下とする。
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::仏教では四天王の一尊「増長天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、鳩槃荼(睡りを妨げる鬼神)や薜茘多(餓鬼)といった眷属を配下とする。
 
::*『[[Zシリーズ]]』では、[[次元将ヴィルダーク]]の由来となっている。
 
::*『[[Zシリーズ]]』では、[[次元将ヴィルダーク]]の由来となっている。
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:;ヴィルーパークシャ(Viruupaaksa)
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::仏教では四天王の一尊「広目天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、龍王や富単那(悪霊)といった眷属を配下とする。
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::*『[[Zシリーズ]]』では、次元将ウィルパーシャの由来となっている。
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:;ドゥリタラーシュトラ(Dhrtaraastra)
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::仏教では四天王の一尊「持国天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、乾闥婆(音楽の神)や畢舎遮(食人鬼)といった眷属を配下とする。
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::*『[[Zシリーズ]]』では、次元将ドゥリタラーの由来となっている。
  
 
== 人物 ==
 
== 人物 ==
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==生物・怪物==
 
==生物・怪物==
 
;ガルダ(Garuda)
 
;ガルダ(Garuda)
:'''「金翅鳥」'''とも。仏教では「迦楼羅天」。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。ヴィシュヌの乗り物でもある。
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:仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥'''」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。ヴィシュヌの乗り物でもある。
 
:ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。
 
:ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。
 
:強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼすことができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切欠となったりする)。
 
:強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼすことができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切欠となったりする)。
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==武器==
 
==武器==
 
;ヴァジュラ(Vajra)
 
;ヴァジュラ(Vajra)
:'''「金剛杵」'''とも。インドラが用いる武器。漢名の名の通り金剛で出来ており、雷を操る。
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:漢訳して「'''金剛杵'''」とも言う。インドラが用いる武器。漢名の名の通り金剛で出来ており、雷を操る。
 
:蛇の形をした邪神ヴリトラをこれで滅ぼすことができたが、ガルダだけは打ち倒せなかった。
 
:蛇の形をした邪神ヴリトラをこれで滅ぼすことができたが、ガルダだけは打ち倒せなかった。
 
:*『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』では[[フォースインパルスガンダム]]の武器、ヴァジュラビームサーベルの名前元となっている。
 
:*『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』では[[フォースインパルスガンダム]]の武器、ヴァジュラビームサーベルの名前元となっている。

2015年5月25日 (月) 17:36時点における版

インド神話(India Mythology)

インド発祥の神話。成立時期や伝承者の層などによって様々な神話があるが、以下、ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の3が有名。概ねヴェーダ神話がバラモン教に、叙事詩・プラーナ神話がヒンドゥー教に属し、ブラーフマナ・ウパニシャット神話がその両者を繋ぐものと考えてよい。ちなみに、何故か陰部に関するネタが多い。

仏教として日本に入り、様々な仏神へと変化した。

インド神話が取り入れられている作品

ベターマン
ブラフマンなど作中用語の多くがインド神話含む多くの神話や天文学からの引用である。
機動戦士ガンダム00
ソレスタルビーイングの量子型演算処理システム・ヴェーダに名前が使われている。
バンプレストオリジナル
ノーヴル一派が用いる機動兵器と武装の名前を冠している。

神々

インドラ(Indra)
仏教では「帝釈天」。雷を操る雷霆神であり、ヴァジュラを用いてヴリドラ等の悪魔を退治している。一方で、羅刹族の王「メーガナーダ」を始めとして敗北した話も多い。
アグニ(Agni)
火の神。仏教ではストレートに「火天」。赤い体に炎の衣をまとった姿で描かれている。また、名前は英単語の「ignite」の語源にもなっている。
シヴァ(Siva)
仏教では「大自在天」。最高神の一柱にして、破壊を司る神。トリシューラを以て3つの悪魔の都市を滅ぼしている。額にある第3の目からは、敵を焼き尽くす炎「パスパタ」を放つ。
マハーカーラ(Mahakala)
シヴァの化身の一つ。マハーは「大」、カーラは「黒」を意味し、合わせて「大いなる暗黒」を意味する。日本神話の豊穣を司る神「大国主」と習合した結果、破壊神の化身ながら七福神の一人「大黒天」となった。
ヴィシュヌ(Vishnu)
仏教では「毘紐天」。最高神の一柱にして、調停を司る神。ヒンドゥーの神でも特に歴史の古い神であるが、当初は名前があるだけで決まった役割を持っていなかった。
後に様々な英雄や土着神をアヴァターラ(化身)として習合したことで民衆の支持を集めて最高神にまでなった。
アヴァターラ(Avatara)
主にマツヤ(魚)、クールマ(亀)、ヴァラーハ(猪)、ナラシンハ(人獅子)、ヴァーマナ(矮人)、パラシュラーマ(斧を持つラーマ)、ラーマ、クリシュナ、ブッダ(仏陀)、カルキから成る、ヴィシュヌの10の化身(10でない場合もある)。平時良く聞く「アバター」の語源である。
ブラフマー(Brahma)
仏教では「梵天」。最高神の一柱にして、創造を司る神。宇宙の根源原理「ブラフマン」を神格化した存在だが、立場的にはシヴァ・ヴィシュヌと同格である。
近年ではシヴァにその立場を奪われつつあるらしい。
四天王(Caturmahārāja)
仏教の世界観を示す際に記述される4鬼神。東西南北の四方に住み、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護しているとされる。
ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana)
仏教では四天王の一尊「多聞天」。音訳して「毘沙門天」とも言う。インド神話の財宝神クベーラを前身とし、仏教に守護神として取り入れられた。また、夜叉や羅刹(共に鬼神の一種)といった眷属を配下とする。
また、中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、日本では戦国大名・上杉謙信(1530~1578)が武神・毘沙門天を篤く信仰した事で有名である。さらに、日本では七福神の一人「毘沙門天」としても知られる。
上記のとおり、ヴァイシュラヴァナは四天王の中では最も知名度が高い。
  • Zシリーズ』では、破界の王ガイオウの本名「次元将ヴァイシュラバ」の由来となっている。
ヴィルーダカ(Viruudhaka)
仏教では四天王の一尊「増長天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、鳩槃荼(睡りを妨げる鬼神)や薜茘多(餓鬼)といった眷属を配下とする。
ヴィルーパークシャ(Viruupaaksa)
仏教では四天王の一尊「広目天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、龍王や富単那(悪霊)といった眷属を配下とする。
  • Zシリーズ』では、次元将ウィルパーシャの由来となっている。
ドゥリタラーシュトラ(Dhrtaraastra)
仏教では四天王の一尊「持国天」。本来はインド神話に登場する雷神インドラの配下で、後に仏教に守護神として取り入れられた。また、乾闥婆(音楽の神)や畢舎遮(食人鬼)といった眷属を配下とする。
  • Zシリーズ』では、次元将ドゥリタラーの由来となっている。

人物

アルジュナ(Arjuna)
インドラの息子にして、英雄。その名は「純粋な行為の実行者」を意味する。アグニからガーンデーヴァを受け取ったこともある。
ヴィジャーヤ(Vijaya)
アルジュナの別名の一つ。その名は「勝者」を意味する。
クリシュナ(Krishna)
アルジュナの別名の一つ。その名は「黒い肌をした者」を意味する。

生物・怪物

ガルダ(Garuda)
仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「金翅鳥」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。ヴィシュヌの乗り物でもある。
ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。
強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼすことができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切欠となったりする)。
宗教的対立により、スリランカではラクシャーサ(羅刹)、怪物グルルと呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。

武器

ヴァジュラ(Vajra)
漢訳して「金剛杵」とも言う。インドラが用いる武器。漢名の名の通り金剛で出来ており、雷を操る。
蛇の形をした邪神ヴリトラをこれで滅ぼすことができたが、ガルダだけは打ち倒せなかった。
ガーンデーヴァ(Gandiva)
インドラの息子にして英雄アルジュナが用いる弓。
トリシューラ(Trysula)
シヴァが片手に持つ三叉の槍。悪魔が住む金・銀・鉄で出来た都市をこの槍で滅ぼした。