「クロスボーン・バンガード」を編集中
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | 元は[[企業|民間会社]]ブッホ・コンツェルンが組織した私設部隊「バーナム」を母体とした軍事組織で、[[地球連邦政府]]や世間では[[宇宙海賊]] | + | 元は[[企業|民間会社]]ブッホ・コンツェルンが組織した私設部隊「バーナム」を母体とした軍事組織で、[[地球連邦政府]]や世間では[[宇宙海賊]]と呼ばれている。なおよくMS開発史設定などで「クロスボーン・バンガードの」と誤表記される部分があるがクロスボーン・バンガード自体は例えるならば[[アナハイム・エレクトロニクス]]と[[エゥーゴ]]のエゥーゴの方に該当しAEに相当するMS開発を行っている企業の内容等を記す場合は「ブッホ・コンツェルン」または直接開発に当たっている「ブッホ・エアロダイナミクス社」を表記するのが正しい。数多の文字設定資料で混同されているので注意する事。 |
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[[モビルスーツ]]の小型化をいち早く成功させ主戦力とし、[[宇宙世紀]]0123年に「コスモ・バビロニア」建国のため、[[スペースコロニー|サイド4(旧サイド5)]]・フロンティアサイドを襲撃。コスモ・バビロニア建国後は、クロスボーン・バンガードを国軍とした。その後、[[地球連邦軍]]の駐留軍を撃滅してコスモ・バビロニアを勝利に導いた(コスモ・バビロニア建国戦争)。 | [[モビルスーツ]]の小型化をいち早く成功させ主戦力とし、[[宇宙世紀]]0123年に「コスモ・バビロニア」建国のため、[[スペースコロニー|サイド4(旧サイド5)]]・フロンティアサイドを襲撃。コスモ・バビロニア建国後は、クロスボーン・バンガードを国軍とした。その後、[[地球連邦軍]]の駐留軍を撃滅してコスモ・バビロニアを勝利に導いた(コスモ・バビロニア建国戦争)。 | ||
− | + | クロスボーン・バンガードの兵士は連邦軍に入隊して戦術を学ぶと同時に、[[地球連邦政府|連邦]]の腐敗政治を教え込まれる。そして帰還した兵士はブッホ・コンツェルンに帰属して本格的な戦闘技術と貴族主義を叩き込まれる。そのため地球連邦軍の兵士より熟練している。 | |
− | しかしその後、ロナ家の[[セシリー・フェアチャイルド|ベラ・ロナ]] | + | しかしその後、ロナ家の[[セシリー・フェアチャイルド|ベラ・ロナ]]が貴族主義を反対する演説を行った影響で内部分裂を引き起こし、組織は空中分解して崩壊。その崩壊した組織を、今度は崩壊させた張本人である[[ベラ・ロナ]]が復興させて宇宙海賊に仕立て上げた。新生クロスボーン・バンガードはベラの指揮の下、[[木星帝国]]と熾烈な戦いを繰り広げることになる。もっともベラの思惑とは裏腹に[[ザビーネ・シャル|ザビーネ]]を始めとする貴族主義者たちも依然多いままで組織としては一枚岩ではなく、実際ザビーネの反乱に乗じて多くの構成員たちが寝返っている。 |
木星帝国との戦いが終わりキンケドゥとベラが去った後、表向きはオンモを社長とした輸送会社「ブラックロー運送」として運送業や廃棄物処理などをして活動し、裏で[[サナリィ]]と通じつつ有事の際には宇宙海賊として行動するようになるなど、義賊的な側面が増した。また、貴族主義者たちがいなくなり大半が木星戦役を生き延びたメンバーで構成されているためか、アットホームな雰囲気を持つようになった。しかし『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』における一連の戦いにより[[クロスボーン・ガンダム]]らの戦闘用[[MS]]と[[トビア・アロナクス]]を喪失した事でそうした活動からも手を引き、義賊としてのクロスボーン・バンガードも事実上消滅。ブラックロー運送はその後、純粋に(?)一企業として発展していった様子(『クロスボーン・ガンダム ゴースト』期には大企業化)である。 | 木星帝国との戦いが終わりキンケドゥとベラが去った後、表向きはオンモを社長とした輸送会社「ブラックロー運送」として運送業や廃棄物処理などをして活動し、裏で[[サナリィ]]と通じつつ有事の際には宇宙海賊として行動するようになるなど、義賊的な側面が増した。また、貴族主義者たちがいなくなり大半が木星戦役を生き延びたメンバーで構成されているためか、アットホームな雰囲気を持つようになった。しかし『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』における一連の戦いにより[[クロスボーン・ガンダム]]らの戦闘用[[MS]]と[[トビア・アロナクス]]を喪失した事でそうした活動からも手を引き、義賊としてのクロスボーン・バンガードも事実上消滅。ブラックロー運送はその後、純粋に(?)一企業として発展していった様子(『クロスボーン・ガンダム ゴースト』期には大企業化)である。 | ||
− | 更に時代が下った『クロスボーン・ガンダム ゴースト』においては、ユピテル財団の[[ | + | 更に時代が下った『クロスボーン・ガンダム ゴースト』においては、ユピテル財団の[[テテニス・ドゥガチ]]の意を汲み宇宙細菌「エンジェル・コール」を追う財団の私兵集団が、木星共和国議会の意志を離れている事を強調するため「木星の仇敵」の名乗りをあえて戴き、新たなクロスボーン・バンガードとして活動した。 |
== 所属人物 == | == 所属人物 == | ||
=== 創設初期 === | === 創設初期 === | ||
;シャルンホルスト・ロナ | ;シャルンホルスト・ロナ | ||
− | : | + | :ブッホ・コンツェルン創設者。企業経営を通じて民主主義の限界を痛感し、優れた能力を持つ貴族による社会変革を計画。その一環として[[アクシズ]]に存在するであろう[[サイコフレーム]]のデータ回収を目論む。 |
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;エンゲイスト・ロナ | ;エンゲイスト・ロナ | ||
:シャルンホルストの実子。連邦議会議員を務めており、シャルンホルストに非公開議事の内容をリークしていた。 | :シャルンホルストの実子。連邦議会議員を務めており、シャルンホルストに非公開議事の内容をリークしていた。 | ||
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:私設部隊「バーナム」の隊員。上記のクァンタンの弟。[[バイアラン]]の改修機である「バイアラン・イゾルデ」を乗機とする。 | :私設部隊「バーナム」の隊員。上記のクァンタンの弟。[[バイアラン]]の改修機である「バイアラン・イゾルデ」を乗機とする。 | ||
− | === | + | === コスモバビロニア時代 === |
;マイッツァー・ロナ | ;マイッツァー・ロナ | ||
:ロナ家の当主であり、クロスボーン・バンガードはロナ家のためにある。創設初期にも「バーナム」へアクシズに潜入するよう指示を出していた。 | :ロナ家の当主であり、クロスボーン・バンガードはロナ家のためにある。創設初期にも「バーナム」へアクシズに潜入するよう指示を出していた。 | ||
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;[[ザビーネ・シャル]] | ;[[ザビーネ・シャル]] | ||
:ブラック・バンガードを率いる。後に二度離反する。 | :ブラック・バンガードを率いる。後に二度離反する。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[ベラ・ロナ]] / [[セシリー・フェアチャイルド]] |
− | + | :クロスボーン・バンガードと戦い、後に復興させて木星帝国と戦う。 | |
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− | : | ||
=== 新生クロスボーン・バンガード時代 === | === 新生クロスボーン・バンガード時代 === | ||
;[[シェリンドン・ロナ]] | ;[[シェリンドン・ロナ]] | ||
:ロナ家一員で、コスモ・クルス教団を率いる。 | :ロナ家一員で、コスモ・クルス教団を率いる。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[キンケドゥ・ナウ]] |
− | :[[ | + | :[[ベラ・ロナ]]率いる新生クロスボーン・バンガードのエース。 |
;[[トビア・アロナクス]] | ;[[トビア・アロナクス]] | ||
− | : | + | :民間人であったが、のちにキンケドゥらからクロスボーン・バンガードを受け継ぐ。 |
;[[ウモン・サモン]] | ;[[ウモン・サモン]] | ||
− | :老齢の熟練[[パイロット]] | + | :老齢の熟練[[パイロット]]。後にメカニックに転向。 |
;ヨナ | ;ヨナ | ||
:女性パイロット。祖母はウモンの知り合い。SRWでは『V』にて名前のみ登場。 | :女性パイロット。祖母はウモンの知り合い。SRWでは『V』にて名前のみ登場。 | ||
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: | : | ||
;[[ジェガン]] | ;[[ジェガン]] | ||
− | : | + | :紫色に塗られており、通常のジェガンとは異なる頭部や外付けのセンサーアイ、射出可能なビームランスを装着したビームライフル等、既存の装備とは全く違うものを装備しており、武装のレイアウトは後の時代のクロスボーン・バンガードのMSを彷彿とさせる。 |
;クレヴェナール | ;クレヴェナール | ||
:上記のAN-01用の[[ガンダム試作3号機|アームドベース]]。AN-01本体は肩から下がベースに埋没した状態で合体する。 | :上記のAN-01用の[[ガンダム試作3号機|アームドベース]]。AN-01本体は肩から下がベースに埋没した状態で合体する。 | ||
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:[[木星帝国]]の機体を鹵獲して使用。 | :[[木星帝国]]の機体を鹵獲して使用。 | ||
;フリント | ;フリント | ||
− | : | + | :クロスボーン・ガンダムの量産型。 |
− | ;[[マザー・バンガード]] | + | ;[[マザー・バンガード]]([[バビロニア・バンガード]]) |
: | : | ||
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;[[スーパーロボット大戦COMPACT]] | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT]] | ||
:[[マリーメイア軍]]と手を結ぶ。そのため[[トーラス]]や[[サーペント (ガンダムW)|サーペント]]が混ざっている。 | :[[マリーメイア軍]]と手を結ぶ。そのため[[トーラス]]や[[サーペント (ガンダムW)|サーペント]]が混ざっている。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第2部]] |
: | : | ||
− | ;[[ | + | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]] |
: | : | ||
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]] | ;[[スーパーロボット大戦IMPACT]] | ||
151行目: | 142行目: | ||
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]] | ;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]] | ||
:『第2次α』から約10年、F91設定としては『IMPACT』から約11年ぶりの登場。[[ホウジョウ軍]]と手を結ぶ。 | :『第2次α』から約10年、F91設定としては『IMPACT』から約11年ぶりの登場。[[ホウジョウ軍]]と手を結ぶ。 | ||
− | ;[[ | + | |
− | :[[ | + | === 関連作品 === |
+ | ;[[ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦]] | ||
+ | :物語終盤に突然出現し、[[シャア・アズナブル|シャア]]率いる[[ネオ・ジオン]]を滅ぼす。首領はカロッゾだが、エージェントの配下に過ぎなかった。 | ||
== 関連用語 == | == 関連用語 == | ||
− | ;[[エゥーゴ]] | + | ;[[エゥーゴ]] [[ティターンズ]] [[ネオ・ジオン]] [[マフティー]] [[リガ・ミリティア]] |
:先述の通り他の時代における類似概念となる組織。クロスボーン・バンガードはあくまでこれ等と比し列挙される概念であってAEやサナリィ等の開発企業と等列に記す物ではない。 | :先述の通り他の時代における類似概念となる組織。クロスボーン・バンガードはあくまでこれ等と比し列挙される概念であってAEやサナリィ等の開発企業と等列に記す物ではない。 | ||
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;ブッホ・ジャンク社 | ;ブッホ・ジャンク社 | ||
:ブッホ・コンツェルンの前身となるスペースデブリ回収企業。『[[機動戦士ガンダムUC]]』でも主人公の[[バナージ・リンクス]]とその友人の[[タクヤ・イレイ]]のアルバイト先として登場している。 | :ブッホ・コンツェルンの前身となるスペースデブリ回収企業。『[[機動戦士ガンダムUC]]』でも主人公の[[バナージ・リンクス]]とその友人の[[タクヤ・イレイ]]のアルバイト先として登場している。 | ||
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;ロナ家 | ;ロナ家 | ||
− | : | + | :シャルンホルスト・ブッホが、ロナ家の家名を買い取った。 |
;コスモ・クルス教団 | ;コスモ・クルス教団 | ||
− | : | + | :コスモバビロニアを掌握するための宗教団体。[[ニュータイプ]]至上主義を広めている。 |
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;ラフレシア・プロジェクト | ;ラフレシア・プロジェクト | ||
− | : | + | :過剰人口を抑制するためのプロジェクト。カロッゾがその一員となってからは過剰人口を抑制するための大量虐殺兵器を開発した。その存在はカロッゾとその腹心であるジレなど、ほんの数人しか知らない。 |
− | : | + | :実行者はカロッゾ及びジレだが、その発案者が誰なのかは判明していない。更に組織としてこのプロジェクトに対して意見が割れており、カロッゾは劇中で「任務遂行の為にエゴを強化した」「人類の10分の9を抹殺しろと'''命令されれば'''こうもなろう」と語っているものの、ザビーネは「ラフレシアの事は私もマイッツァーも知らないこと」と述べている事から、カロッゾへ指示をした人が誰なのかは判明していない<ref>逆にカロッゾ自身が命令を歪曲して理解している可能性もある。</ref>。一方漫画版ではマイッツァーがカロッゾに対し過剰人口に大して話をする描写がある事から、マイッツァーが首謀者である事が仄めかされている。 |
− | :こういった事情からスパロボシリーズにおいても首謀者についてはあまり語られないが、[[αシリーズ|αシリーズの世界]]においては漫画版の設定を解釈し、マイッツァーが首謀者であった事が判明している<ref> | + | :こういった事情からスパロボシリーズにおいても首謀者についてはあまり語られないが、[[αシリーズ|αシリーズの世界]]においては漫画版の設定を解釈し、マイッツァーが首謀者であった事が判明している<ref>中盤のシナリオでベラとドレルの戦闘前会話で判明する。詳しくは[[ドレル・ロナ|ドレル]]の項目で。</ref>。 |
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== 脚注 == | == 脚注 == |