碇ゲンドウ

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碇ゲンドウ(Gendoh Ikari)

特務機関NERVの最高司令官。冷徹な男で、滅多に感情を表に出すことはない。目的の為なら手段を選ばない非情さも持ち合わせている。息子のシンジとは10数年別居状態だったが、EVAのパイロットとするために呼び出した。使徒の殲滅と共に、謎のプロジェクト「人類補完計画」を推進している。

初期の頃はどういった理由で補完計画に参加したのか不明だが、妻・碇ユイが死亡してからの彼はユイとの再会を目的として動いていた。
そのため、加持リョウジを介してアダムゼーレから横流しさせ、そのアダムを火傷を負った左の手の平に移植させている(VHS・DVDの追加シーンや劇場版で確認可能。また漫画版ではA.T.フィールドも使用している)。これは自分自身は他人と関わることや、ユイ以外の他者が自分を愛してくれることを信じられなかった事の表れであった。息子シンジや赤木親子への扱いはその一例とも言える。なお旧姓は六分儀であり、彼は婿養子である。

スピンオフ作品の『碇シンジ育成計画』を初めとした漫画作品では、ユイが生存しているためか原作の近寄りがたい雰囲気が無く(別の意味で原作以上に危ない雰囲気だが…)、少々変な人物だが家族思いの好きマイホームパパになっている事が多い。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q Quickening』でのコラボCMに出ているが、SchickとのCMでヒゲを剃りだしたり(しかもCMのシメでいい笑顔をしている)、JRAとのCMで記者会見に出席してたりする。

スパロボシリーズにおいて

原作と同じくNERVの司令として登場。シンジやミサトらをプレイヤー部隊に出向させる等、表向きは味方側の協力者でありながらも、やはり思惑有りの行動であり、その行動に疑惑を抱く他作品のキャラクターも少なくない。

物語の根幹に関わる重大事を知っている事が多く、結末も作品によって異なる。

登場作品と役柄

旧シリーズ

スーパーロボット大戦F
エヴァや使徒について説明を求めるブライトを一度は突っぱねたが、旧知のシュウの助言でエヴァ出向を決めた。
スーパーロボット大戦F完結編
ゼーレの面々を暗殺し、補完計画を進行しようとするがEDで加持自爆に巻き込まれる。予想だにしなかった加持の行為に狼狽するという、ゲンドウらしからぬ醜態を曝した上での最期であった。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
F同様、シンジ達をロンド・ベル隊に出向させるが、相変わらず裏で暗躍しており、マクロスまで行かせたのは宇宙におけるEVAのテストも兼ねていた。破嵐創造と知り合いという設定もあって、万丈と問答するイベントも。終盤、レイと共に行方不明になる。シンジは誰にもリリスを利用させないために封印したと解釈していたが…。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
PS版と違い、EVAルートで戦うことに。
第3次スーパーロボット大戦α
前々作・αにて行方不明となっていたが、突然の復帰。シンジ達をイカロス基地へ出向させ、αナンバーズへと配属させる。最終的には人類補完計画を発動させようとし、αナンバーズと対決する。主人公クラスと対戦前の台詞が豊富に用意されている。自らが敗れた時のためか、初号機用の追加装備を用意していた。偽の初号機の撃破で死亡した。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦L
新劇場版設定で登場。新劇場版がまだ未完ということもあり最後まで生存している。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander

単独作品

スーパーロボット大戦MX
マグネイト・テンに協力的な行動を見せる場面も少なくなく、最期はゼーレと共に自分の仕掛けた爆弾で死亡する。数少ない、最後まで味方側だった作品。

人間関係

碇シンジ
息子。他人と関わるのが苦手なのは親子共々似ている。シンジが悪い意味で成長してしまったのがゲンドウと言えない事もない。
綾波レイ
ファーストチルドレン。ユイのクローンである彼女に対しては、実の息子に対する以上に優しさを見せる。レイもゲンドウにはしきりに笑顔を見せたり、彼の命令で死んでも良いと思うほど慕っている。
赤木リツコ
親のナオコ共々愛人関係。内心はユイへの愛情があることを知りつつ、ゲンドウのために全て捧げたつもりだったが、後に裏切られる。
冬月コウゾウ
ゲンドウ唯一の友人であり、目的を共にする。彼もユイを愛していたようだ。なお、1999年に冬月が京都大学の理学部で、形而上生物学の教鞭を執っていた頃に、酒の勢いで喧嘩をした時に彼を身元引受人に指定する。面識はないが、何者か(恐らくはユイの可能性が高い)から冬月の事を聞いていたようである。しかし、その時の冬月のゲンドウに対する第一印象は「嫌な男」だった。
碇ユイ
妻。自分を愛してくれた女性であり、心の拠り所。彼女を失ってからゲンドウの心情は一変した。『碇シンジ育成計画』などのパラレル外伝などでは生きていることが多く、その場合は彼女の尻に敷かれていることが多い。SRWではシンジが初号機に取り込まれるイベントで登場。
キール・ローレンツ
補完計画を推し進める同志。どのような感情を抱いていたのか、詳細な描写はない。
第1使徒アダム
彼の左手に移植されている。漫画版ではゲンドウの体でA.T.フィールドも発動している。

他作品との人間関係

ストーリーの根幹に関わる事が多い為、他作品との関連が多く、第3次αで最後にαナンバーズと対決する際は各作品の主人公との戦闘前会話が用意されている。
またシンジ絡みでの関係も多いのが特徴。

スーパー系

シャピロ・キーツ
彼とトレーズと共謀し、ゼーレを壊滅させる。
タシロタツミ
FF完結編では彼とシュウと共に南極会談に出席していたという設定。
草間大作
αではゲンドウを信じきれないシンジに対して、父親であるゲンドウを信じる事を促していたが、DC版αにてシンジを裏切ったゲンドウに対して怒りを露にした。
衝撃のアルベルト
DC版αではゲンドウの補完計画を阻止する為に、セントラルドグマに姿を現す。ゲンドウは彼を「傍観者」と嘲笑するが、彼にとってはゲンドウも孔明ゼーレの老人達と同じく、最も忌むべきタイプの人間だった。
木原マサキ
MXでは彼の事も色々知っていた。
一色真
MXではネルフに保護された綾人の返還要求を突っぱねた。
亘理士郎
MXでは彼から色々と根回しを受けていた。
三輪防人
MXでは終盤にネルフを攻撃してきた彼の降伏勧告を突っぱねた。どうせ降伏しても相手が三輪だから問答無用で死刑にされるのはゲンドウもわかりきっているのだろう。
竜崎一矢
第3次αにて彼に対して暗に「君と私は同類だ」といった主旨の発言をする。「愛する者の為になら何でもする覚悟がある」という点は確かに共通しているが、その手段はゲンドウと一矢では大きく異なっていた。
獅子王凱
第3次αにて彼の唱える勇気を「楽観論」となじるが、彼に真っ向からその考えを否定される。
流竜馬神隼人車弁慶
彼らとの対話でバルマー戦役より更に以前――彼らがゲッターロボのパイロットとなる前から補完計画を発動させる機会を窺っていた事を明かし、不敵に笑う。
兜甲児剣鉄也司馬宙葵豹馬藤原忍
第3次αにて、あまりにも「父親」として許されない行動をとったゲンドウに対して怒りを爆発させる。忍を除けば「父親」に関して複雑な事情を持っていたのも一因であろう。
石神邦生
Lでは彼が残した報告書からリリスを祖としない人類の存在を知った。

富野作品

ひびき洸
「補完もライディーンも滅亡からの回避という点では同じ存在」というゲンドウの主張を意外にも認めるが、その上で彼から根幹は同じでも、災厄から「逃げる」補完計画と、「立ち向かう」ライディーンとの決定的な性質の違いを指摘される。
破嵐万丈
αでは万丈の父である創造と面識があるという設定で、万丈自身ゲンドウの行動に疑問を持つが故にゲンドウとの会話が多い。逆にゲンドウがシンジ絡みの件で礼を言った時には驚いていた。また、第3次αでは彼に父親の義務を果たしていないと責められる。
破嵐創造
αシリーズにおいては彼と親しい仲だったらしく、彼の息子である万丈とも縁がある。SRWには名前のみ登場。
ファンネリア・アム
F完結編では、直接ではないが彼女から何を考えているのかよく分からない印象があるため、苦手だと敬遠されていた。

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
第3次αにて彼とシャアの関係を引き合いに出し、彼に補完計画に対する理解を求めるが、彼からは真っ向から補完を否定される。一方でαではシンジの事についてアムロに礼を言ったことがある。
シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ
αではやはり彼の正体を知っており、彼を「大佐」と呼ぶ。
カミーユ・ビダン
第3次αでは、他の人間と手を取り合って協力しながら、脅威に立ち向って滅びを回避する道を見つけようとすらせず、勝手に自分一人で人類の行く末を決め付けて、人類を巻き添えにして人類補完計画に走ろうとした行いの愚劣さを彼に痛烈に批判された。
パプテマス・シロッコ
F完結編では彼と裏で協力し合っていた。
ジュドー・アーシタ
第3次αにて、あまりにも「父親」として許されない行動をとったゲンドウに対して怒りを爆発させる。

アナザーガンダムシリーズ

トレーズ・クシュリナーダ
FF完結編では旧知の仲。彼とシャピロと共謀し、ゼーレを壊滅させる。

ガンダムSEEDシリーズ

キラ・ヤマト
第3次αにて彼に対して暗に『SEED DESTINY』時代の彼を皮肉るような発言をする。

バンプレストオリジナル

シュウ・シラカワ
FF完結編では彼とタシロと共に南極会談に出席していたという設定。彼とは旧知の仲であり、浅からぬ因縁がある。
テイニクェット・ゼゼーナン
FF完結編では南極会談にて会見。お互い利用し合った。
イングラム・プリスケン
αでは彼から裏死海文書の解読を教わる。
ユーゼス・ゴッツォ
αでイングラムを介してゲンドウに裏死海文書の解読方法を教えた張本人。
トウマ・カノウ
第3次αにて、あまりにも「父親」として許されない行動をとったゲンドウに対して怒りを爆発させる。

名台詞

「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ!」
エヴァに乗れと言われてとまどっている、息子・シンジに言い放った台詞。
「レイ!大丈夫か、レイ!」
第5話の回想シーンにて。貴重な感情的になっている台詞。他にも19話や23話で「レイ!」と叫んでいる。
「話は聞いた。よくやったな、シンジ」
シンジの心に大きな影響を与えた一言。よくやったなシンジ、の部分はシンジの精神世界で何度も流れる。
「全ては心の中だ。今はそれでいい」
ユイの墓参りで、シンジに「(ユイの写真などを)全部捨てちゃったんだね」と言われて。「今は」というのがどういう意味かは劇場版で明らかになった。
「お前には失望した。もう会うこともあるまい。」
第13使徒バルディエルの一件でパイロットを辞めると言ったシンジに対して。冷たく言い放っているように見えるが、「失望」という単語の裏を読めば「口には出さなかったが、これまでゲンドウはシンジに対して期待を寄せていた」という事がわかる。とはいえ、この時点のシンジにそんなことがわかるはずもないし、わかったとしても身勝手極まりない発言に過ぎないが。
「セカンドインパクトの後に生きていくのか、この子は。この地獄に…」
20話、シンジの精神世界にて。ゲンドウもシンジの事を考えてはいたのである。ちなみにこの時のシンジは「お母さん…」と、母の事ばかり考えていた。
「男だったらシンジ、女だったらレイと名付ける」
同じく20話より。
「俺がそばにいるとシンジを傷付けるだけだ… だから何もしない方がいい」
「自分が人から愛されるとは信じられない。私にそんな資格は無い…」
「その報いがこの有様か。すまなかったな、シンジ…」
劇場版の補完世界でのユイ、レイカヲルとの会話の中の台詞。これの前の話である『Air』でシンジが致命傷を負ってしまったミサトとの会話の中にあった言葉にそっくりである。つまり、あのゲンドウの不遜で傲慢な態度は心の強さからくるものではなく、心の弱さからくるものであった。すなわちシンジが成長しないまま大人になり、大人としての狡さを身につけるとゲンドウになってしまうとも考えられる。この後、初号機に…

迷台詞

「シンジ、私は髭を剃ろうと思う。その方が、皆も喜ぶ。言う事はないのか、後戻りはできないぞ。良いな?私は剃るぞ?」
先述のSchickのCMでの発言。新劇場版の本編映像をそのまま使っているためか、髭を剃る意思を伝えるだけなのに拘束してまでシンジを連れてきたというシンジから見たら傍迷惑だろうシュールな光景になっている。

スパロボシリーズでの名台詞

旧世紀版

旧シリーズ

「?! 貴様、何をするつもりだ!?」
ま、まさか…やめろ!
F完結編での最期の台詞。前述の通り加持の予想外の行動に狼狽して彼の自爆に巻き込まれるというゲンドウらしからぬ最期であった。

αシリーズ

「…君は破嵐博士が人工進化研究所で計画していた通りの性能を発揮しているようだ」
αのゴラオン隊ルート第43話「制止した闇の中で」にて、破嵐万丈に対して。この台詞を読む限り、αシリーズでは万丈=メガノイドとの設定のようである。
「そう…この宇宙は数多ある可能性の中の失敗作だったのだろう。まるで実験室のフラスコのように」
第3次αにて、αナンバーズの面々にアポカリュプシスの全容を語った際に。「実験室のフラスコ」とは、言うまでもなく『ヒーロー戦記』でのギリアム・イェーガーの台詞が元ネタ。このゲンドウの言葉に、ヴィレッタは強く反応していた。
「君ならわかるだろう。ヒトは互いの領域に入り込めば互いに傷ついていくことを…そう…君と赤い彗星のように…」
「だから、私は最初からその壁を取り払い、全てのヒトが一つになる方法を選んだ…」
第3次αでのアムロとの戦闘前会話での台詞。彼とシャアの関係を引き合いに出して補完の正当性を語り、彼に補完への理解を求めるが…。
「…君に父親の役割について説教されるとはな」
第3次αでの万丈との戦闘前会話での台詞。彼に「シンジの父親としての義務を果たしていない」と責められて、不敵な笑みと共に返した台詞。
「君の言う勇気の力とは楽観論に過ぎないのではないか?」
第3次αでのとの戦闘前会話での台詞。彼の勇気を「楽観論」となじるが…。
「疑問を投げ掛けるだけでは、相手を理解する事は出来んよ。君は君の出来る事をしたまえ」
第3次αにおいて、キラに対して言った台詞。『SEED』時代のキラにはあまり当てはまらない台詞で、暗に『SEED DESTINY』時代のキラを皮肉った台詞ともとれる。
確かに正論ではあるが、ゲンドウが言っても逃げ口上にしか聞こえない。
「ダイモス…竜崎一矢か。君のような男には私の行動は理解し難いだろうな」
「だが、覚えておくがいい。人の感情の形は人それぞれだ。その点において君と私はそう大きな差はない…」
第3次αでの一矢との戦闘前会話での台詞。共に「愛する女性のために」何らかの行動を起こした者同士であるため、暗に「自分達はある意味同類だ」との意味が込められた台詞である。尤も、両者の間にはあまりにも決定的に大きな違いがあるのだが。ちなみにこの対話は、ゲンドウから一矢へと一方的に言葉を連ねる極めて異質なものである。
「無謀な挑戦で最終的に絶滅するよりは、いくらかマシだろう」
健一との戦闘前会話で、運命に抗う事=生きる事を「無謀な挑戦」と言い切る。αナンバーズからの補完計画に対する糾弾を、ある時は理路整然と、またある時は嘲笑でかわし続けてきたゲンドウにしては、随分と軟弱な発言のようにも思えるが、これが碇ゲンドウという男の素の部分なのかも知れない。
「感情の発露によって運命を乗り越えられるかも知れないが…生憎、熱くなれるほど若くは無い」
ガムリンとの戦闘前会話。「バサラミンメイの歌を聴いても何も感じないのか」という彼からの問い掛けに、随分と「枯れた」印象の有る上述の返答を送る。

単独作品

「回線を切れ」
「あの男と話す事は何も無い」
MXで三輪の降伏勧告を突っぱねて。
「その前に…我々に用意された幕を下ろすべきです」
「…ユイ…今、お前の許へ行く…」
「そして……」
「すまなかったな、シンジ」
MXにおけるゲンドウの最期の台詞。この台詞と共にゲンドウはゼーレを道連れにし、亡き妻ユイの許へと逝ったのであった…。

新劇場版

携帯機シリーズ

「許可する」
L13話にて、森次がシンジの精神状態を気遣って「こちらで指定する人物をネルフ本部に入らせてほしい」と依頼した際の即答。ゲンドウ的には何か含むものもあったようだが、この事については好意的に見る人物も多かった。

話題まとめ

資料リンク