ゲッターエンペラー

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ゲッターエンペラー(Getter Emperor)

真ゲッターロボ (原作漫画版)』や『真ゲッターロボ 世界最後の日』に登場する、遥か未来で戦っている超巨大な最強最後のゲッターロボ。巨大戦艦ゲットマシン3機によって構成されている。スパロボの演出に登場するのはこの「戦艦型ゲットマシン」の方であり、合体形態のエンペラーは人型ロボットである。頭部のデザインや翼がないことなど、フォルムそのものは先祖であるドラゴンに近いが、ドラゴンにあるマント状のパーツがなく、またショルダーアーマーの代わりにゲッターレザーが存在。

搭乗人物は不明だが、ゲッター軍団と言語による意思疎通を行っていた際(この時は「ゲッターエンペラー」と呼ばれている)の声は流竜馬のものと同じであった。

ゲットマシン一つが惑星クラスの大きさで、ゲッタービーム一撃で惑星ごと敵勢力を吹き飛ばす。防御面では、あらゆる攻撃に対して効果を発揮するゲッター線シールドを備える。また、ムサシなど指揮系統の人間はクローンのような予備肉体が用意されており、死亡した場合は新しい肉体が記憶を引き継いで戦線復帰する。

他にも機体の手で時空跳躍の亜空間入り口を握り潰そうとするなど、物理的にありえないアクションを見せている。3機合体時にはビッグバンを引き起こす程のゲッター線が発生するなど超ド級のスケールで、現在も進化し続けているらしい。なお宇宙空間に出てしまった以上、陸海空が存在しないため、どの形態がどのような性能を持っているのかは全く不明。

単純な空間把握ではない知覚能力を持っており、何者かが時間移動をするとそれを感知できるらしい。また、ゲッターとの縁が深い拓馬にも精神的に接触していたような描写がある。エンペラーと深い縁を持つ拓馬が相手ならば、全宇宙規模での探査なども可能な様子を見せていた。なお、エンペラーの誕生を根本的に排除しようと時空を遡ってゲッターを駆逐しようとする作戦が行われたことがあるが、逆にゲッターの力を高めるという結果に終わってしまっている。エンペラーがそこにある、という時点でどうやっても誕生は阻止できないらしい。これはメタ的に言えば、エンペラーが登場してしまった時点で既にエンペラーの誕生は阻止できないということである。

逆に言えば、そもそもエンペラーが存在していなければ阻止できるという事になる。これを示す例として、小説『スーパーロボット大戦』における闇の帝王が支配する未来世界では『UFOロボ グレンダイザー』完結から約100年後に発生した機械の叛乱により人類は滅亡寸前まで追いつめられ、早乙女研究所も消滅。ゲッター線のテクノロジーが闇の帝王に握られた(そして真ゲッターロボ以上のロボットを作ろうとしなかった)ため、結果としてエンペラーの誕生が阻止されている。この未来世界では最終的には闇の帝王一派の全滅に伴って、ゲッター線のテクノロジーが完全に消滅していると思われる。闇の帝王一派がこのような事が出来た最大の理由として、同作の時点では『ゲッターロボサーガ』作中でもエンペラーがまだ登場していない…文字通りエンペラーが存在していないので阻止できたというわけである(なので闇の帝王一派もエンペラーの誕生を阻止したという自覚は一切ない)。

誕生

詳細は不明。

漫画版『真ゲッターロボ』で繭のような物を形成して進化しながら地中深くに沈んだゲッタードラゴンが、『ゲッターロボアーク』のラストでついに覚醒している(ライガーやポセイドンの顔もあるようで姿はシルエットが窺えるのみ)。石川賢氏はインタビューで「エンペラーはゲッターロボG真ゲッタードラゴンに進化した後、最終進化を遂げたもの」と解説している。この真ゲッタードラゴンがさらに『真ゲッターロボ 未知との遭遇』で垣間見た未来のゲッター聖ドラゴンへの進化を経由して、さらにエンペラーへと進化したと思われる。

人類は外宇宙に出られず(太陽系毎遮断されていた)、範囲内でゲッターのもたらす進化に適応しており、宇宙進出の準備段階を踏まえていた。本来これらの出来事はゲッター聖ドラゴンの項で描かれる予定であったらしいが、石川氏の死で実現しなかった。

厳密にはさらに真ゲッターロボとも融合している。そのためか、ドラゴンに始まるGの系譜であるにもかかわらず、イーグル号のフォルムは悪魔を思わせる初代ゲッター1の意匠を残している(ジャガー号、ベアー号はGの意匠を持つ)。「ゲッターの意思」は『ゲッターロボ號』のラストで真ゲッターと共に火星に飛び立って眠りについていた為、ゲッターエンペラーの肉体になったと思われるゲッタードラゴンが経た顛末はゲッターエンペラーに記憶されていない。

そして遥か未来、人類が宇宙に進出してロボット兵器で異星人を征服して植民地化するようになっていた時代、人類は始めて自分達より強大なアンドロメダ流国に遭遇。決して降伏を認めず細胞の一片すら根絶やしにするというアンドロメダ流国の徹底した殺戮により滅亡の淵に立たされたが、その時、人類に忘れ去られかけていた太陽系から3隻の巨大戦艦型ゲットマシンが発進して戦況をひっくり返す。ここに第一次オリオン大戦の幕が切って落とされた。

ゲッターエンペラーは戦うたびに進化して巨大化していき、人類もその庇護下でゲッター軍団を生み出し、ゲッターエンペラー出現による第一次オリオン大戦勃発から2500年後(連載時は700年)になっても第三次オリオン大戦という形で宇宙の大戦争は続いている。

目的

未来の地球人類は「ゲッター線に選ばれた」と考えており、このゲッターエンペラーを使って全宇宙を支配しようとしている(無論、ゲッター側の真意は不明)。このため歴代ゲッターロボに比べるとお世辞にも正義の味方ではなく、特に『アーク』でのエンペラー(及び人類)は悪役も同然である。

とはいえ、『ゲッターロボ』世界の宇宙戦争は戦争の皮を被った異生物同士の生存競争である事を忘れてはならない。アークで語られた内容によれば、宇宙に進出した人類を待っていたのは弱肉強食の果て無き戦いの連続であり、時には利害の一致による共闘こそあれど、文化による共感異種との対話も存在し得ない。同じ地球出身の恐竜帝国(ゴール三世)ですらアンドロメダ流国を撃退した後は用済みになったゲッターを裏切る算段であり、未来で一度人類を追い込み、今度は逆に追い込まれているアンドロメダ流国もゲッターエンペラーと人類を滅ぼした後は今度は自分たちが再び宇宙征服を再開するつもりであった。ゲッターエンペラーが宇宙を滅ぼす悪であったとしても、滅ぼすか滅ぼされるかの世界において人類種を守護しているのは紛れも無い事実なのである。

ゲッター軍艦の司令官である武蔵曰く

  • 「ゲッターは…大いなる意思の戦いなのだ。それでなくては宇宙に存在するゲッターの意味がないのだ!!」
    「本能に身をゆだねれば、すべてがわかってくる!! 生物が、人間が、なぜ存在するのか 宇宙が…なぜ…存在するのか!! そしてお前たちがなぜ殺し合うのか! これしか道は…ないことも…」

ファンの間では、石川氏が執筆した『真説・魔獣戦線』のラスボス「時天空」を倒すために、ゲッターが作られたという見方もされている。その作品では高次元精神体である神々が、無限という最早大きさでは測れない時天空を攻撃・消滅させるために分子構造体を組み合わせる原始的な方法で創り出したのが、神々のような意識体ではなく肉体を持つ生物体である。それらは喰い合い滅ぼし合うことで生き残ったものが強く進化していく戦闘的な種であり、多種多様な進化を果たすその先の一つの形として兵器を使い、宇宙を消滅させる機械のバケモノが予見されているといった描写がある。

余談だが、進化の形の予見には『虚無戦記』のラ=グースの存在を示唆する台詞もある。武蔵が語った「究極の進化、それは…宇宙を支配すること……」という言葉も、これらと関わると考えた場合、単純な宇宙征服ではなく空間支配の意味合いとも受け取れる。また地中深くのドラゴンから聞こえた弁慶の声も、生命は純粋になればなる程により強大な宇宙を求めて宇宙を喰ってゆく、と同様の意味に取れることを語っている。

ただ、『真説・魔獣戦線』や『虚無戦記』とゲッターロボサーガは、石川氏の構想がどのようなものであったにせよリンクしないまま未完となっているため、時天空との関連も、エンペラーの目的も、永遠に謎のままである。

エンペラーは『真』で見た未来の時点では惑星より大きい程度だったが、『アーク』で描かれた2500年後では太陽系に匹敵するサイズにまで至るとされている(石川賢氏のコメントより。太陽系の定義は異説もあるがオールトの雲までを含めると、最小では直径2光年程度、最大では直径3光年=30兆km程度)。発表当時はロボット作品史上最大のロボットであり、スパロボに間接的に登場している機体では未だに最大のロボットである。また確固たる物理的実体を持つ機体としては今でも最大と言える(天元突破グレンラガンは認識宇宙で実体化した機体であり、オルタニティコンボイは高次元の上位存在と化しており、大きさは意味を成さない)。匹敵する可能性があるのは軍神デモンベインであるが、こちらの最終的なサイズは不明である(確認されている最後のサイズは約5550km)。

注目すべきは、天元突破やオルタニティと異なり現実の空間に存在しているということである。石川氏のインタビューに曰く、「合体するのにかなりの年数かかってると思うよ」「『エンペラーチェンジ!』なんて叫んでる場合じゃない、むしろ合体するまでに人が生まれ死んでいく、みたいな」「例えば火星から地球まで手を動かす。動いたと気付くのは一世代前で、ぶつかる時には相当な年数が経っていると」とのこと。何とも気の長いゲッターロボである。

能力

作中の台詞によると、ゲッターチェンジは「エンペラーチェンジ」、ゲッター1に相当する形態の名称は「ゲッターエンペラー1」とのこと。ただし変形が終了したらしたらで、合体した際に発生するビッグバン級の超エネルギーの放出により敵はほぼ全滅している。そのため一つの文明がすべてを懸けて合体を阻止しようとしたが結局、ゲッター艦隊に阻まれてしまい、最終的に武器による攻撃が無意味になったため諦めた。これでも石川賢作品ではまだ中堅クラス。その上は空間支配能力の使い手が名を連ね、中にはパンチ一発でゲッターエンペラークラスの艦隊を消滅させる人間もいる。比較がどうのというレベルではなくなってしまっている。

なお、『ゲッターロボアンソロジー~進化の意志』に収録されている大井昌和による漫画では、エンペラーとラ=グースの直接対決が描かれ、どうも空間支配能力対策ができるようになったらしく、宇宙を内包してるようなとんでもなく進化したエンペラーが銀河系から生えてきて、成長したラ=グースを盛大にぶん殴って倒した

武装・必殺技

エンペラーチェンジ
ゲットマシン3機でエンペラー1・2・3のいずれかに合体する。のだが、この過程で発生するゲッター線の奔流がビッグバンレベルであり、合体が完了した時点で戦闘が終わってしまう
ゲッターレザー
1の肩にある切断武器。真ゲッター1の腕にあったものと同じ。
ゲッターパンチ
殴りつける。
ゲッタービーム
ゲッター線のビーム砲。ここまでとんでもない存在であっても、やはり「ゲッターロボ」なので当然所持。
ゲッターシールド
ゲッター線による防御フィールドを張る。

原作における扱い

真ゲッターロボ (原作漫画版)
未来世界でゲッターエンペラーによって無差別攻撃された昆虫型の異星人が、ゲッター研究所の過去の姿である早乙女研究所を攻撃。そして、フルパワーの真・ゲッター1で敵宇宙船を叩き、未来を見る。その姿に流竜馬神隼人は驚愕するも、隼人はその存在に少なからず惹き付けられ、逆に竜馬はゲッターを降りる決心をする。
ゲッターロボ アーク(未参戦)
主人公たちが遥か未来から敵を送りこんでくるゾーンに突入して時間を越える。そして遥か未来にてゲッター軍艦に拾われ「ゲッター戦記」に記録されたエンペラーの戦いを見る。その後、敵の時間転移装置を破壊するも、逃げられず装置に飛び込み、宇宙を漂流していたところでエンペラーのゲットマシンに遭遇。
真ゲッターロボ 世界最後の日
真ドラゴンのシャインスパークでインベーダーの次元断層に突撃を敢行した際に、別次元の世界で巨大インベーダーと戦闘を繰り広げるゲッターエンペラーが率いるゲッター軍団の姿があった。竜馬隼人弁慶はここからは自分達が始末をつけると言って戦乱の渦に飛び込む。
ゲッターロボ大決戦
イーグル号部分がこの名義で登場。「早乙女博士が開発した宇宙戦艦型ゲッター」という設定であり、クロスオーバー含めた登場作品で唯一操作可能。パイロットは半モブキャラの古田。超長射程かつ最強クラスの威力のエンペラービームを持つが、燃費も最悪でこれ以外の武器を持たないため2発撃ったら何もできなくなる。また耐久力も真ゲッター3以下。

登場作品

その無茶苦茶な能力と戦いのスケール上、スパロボにはユニットとしては未参戦だが、作品によっては真ゲッター1真ドラゴンの「(真)シャインスパーク」のカットインでイーグル号に相当する戦艦型のゲットマシンの姿を見る事ができる(つまりエンペラーが出てきたことはない)。また敵の組織やある一部の人間に、その存在をなんらかの形で知られており、敵意を剥き出しにされるケースが多い。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
真ゲッター1が「真・シャインスパーク」でとどめを刺す際、背景に登場する。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
インベーダーとの最終決戦にて、『世界最後の日』の最終話のワンシーンを再現した一枚絵にて、エンペラー艦隊が登場。背景のみの登場となっていた今までとは違い、艦隊での登場で「何か」と戦っている様子。再世篇の状況からみれば恐らくバアルに分類される何かの可能性がある。このワンシーンではライガーやポセイドンの意匠を持つ戦艦2隻(エンペラーのゲットマシン)も登場している。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
真・シャインスパークでの演出で登場。終盤で自軍がゲッター艦隊にいる「流竜馬」を目にする。声をかけようにもどっちがZ-BLUEの竜馬なのかわからないと言われていたことから姿かたちは全く同じととれる。どうやら、ゲッター艦隊は『全く別の世界』で永遠の戦いに身を投じているらしい。近々本格的に戦いが開始するのでゲーム中盤頃に、竜馬に来るようにと促す。終盤のゲッタールートで「太虚」という因子が出てくるため、それと関連付けることで『虚無戦記』の世界にいるのでは、という見方がされることが多いが、艦隊の敵については全く語られておらず、次元の裂け目の向こうにあるのが艦隊のいる世界とも明言されていないので、憶測の域を出ない。
ちなみに、何気に本作において初めて明確にその存在が確認されている(「超銀河グレンラガンより大きなゲッターロボがいる」と明言されている)。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
真ドラゴンが「シャインスパーク」を使用すると、背景に登場する。
スーパーロボット大戦W
真ゲッター1が「真・シャインスパーク」を使用すると、背景に登場する。また、ザ・データベースは別の世界でチェンゲの真ゲッターと戦い、そこからこの機体の情報を得ていたらしい。

名場面

ゲッターエンペラーに立ち向かう昆虫人の艦隊をゲッタービームで消し飛ばす際「まかせろ、ごとふっ飛ばしてやる!」と発言しており、その声は流竜馬の声そのものだった。なお、この月は地球の月に比べて遥かに大きいにも拘らず本当に消し飛んだ。

「ああ~ ダビィーンがおしつぶされる」
「エンペラーのゲッター線量が上がっていくぞ ウォォ この指数はビッグバンを引きおこすだけの」
「ゲッターチェンジをさせてはならん!! 阻止せよ」
ゲッターエンペラーと戦う昆虫人のセリフ。ダビィーンは彼らの住む惑星であるが……。
「惑星ダビィーン消滅!!」
「星域のゲッター指数がますます上がっていきます」
「だめだもうわれわれの武器はすべて無意味になった!!」
ゲッターチェンジを防ぐことは出来なかった。ゲッターエンペラーは合体しただけでこの有様である。上述するように、これはゲッターと対立する異星人のセリフである。もはやゲッターロボは紛れもなく宇宙の侵略者であるが、もしゲッターが時天空に挑む兵器であるのなら宇宙を征服し終えた所で本当の戦いのスタート地点となる

関連機体

ゲッタードラゴン(ゲッターロボG)(漫画版)
大本の姿その1。漫画版『真』でメルトダウンを起こしながら地中深くに沈んで地獄の釜を形成。
真ゲッタードラゴン(漫画版)
大本の姿その2。漫画版『真』の最後で未来からやってくる敵の巨大戦艦を一時的に目覚めて迎撃、地中深くで岩のように固まって脈動しながら再び眠りにつく。右肩にポセイドンの顔、腹からはライガーの顔が突き出ている。
『アーク』の最後でついに完全に目覚めるが「でたなゲッタードラゴン(『ゲッターロボアーク』第一部完)」がアークでの唯一の出番。ポセイドンとライガーの顔は左右の脇の下あたりにある。
ゲッター聖ドラゴン
大本の姿その3。「ゲッターセイントドラゴン」と読む。「聖獣ドラゴン」とも呼ばれる。漫画版『真』で見た未来に登場。超巨大な異形の頭部、血走った目、岩のような体表には進化元というより取り込まれたかのように通常サイズのドラゴン・ライガー・ポセイドンの姿が見られる。
真ゲッターロボ(漫画版)
大本。漫画版『號』で火星に飛び立って眠りについていた。ゲッターの意思はこちらに宿っていたので、エンペラーが記憶した「ゲッター戦記」に聖ドラゴンの記録はない。
真ゲッタードラゴン
OVA『世界最後の日』版。ラストで真ゲッターを炉心としてインベーダーにシャインスパークを敢行したところ、何かと戦うエンペラーやゲッター艦隊と遭遇したが、その時点で弁慶によって真ゲッターとのリンクを切られて通常宇宙へ送り返され、そこで力尽きて崩壊したため、進化することなく終わっている。
巨大ドラゴン
『新』において神々が恐れた機体であり、別の可能性の竜馬が搭乗する暴虐のゲッターロボ。ゲッター聖ドラゴンがモチーフ。毘沙門天を握りつぶす程の存在であり、神々はゲッターの進化の行き着く果てと考えていたが、このドラゴンは進化に行き詰まった派生進化の一つの形に過ぎず、未来のないただのロボットである。ドラゴンの名が示す通りGの系譜に当たり、外見は超巨大で、ゲッタードラゴンが鬼の意匠を取り込んだような姿。首の部分にライガー、胸部にポセイドンの顔があり、機体各所にそれぞれの形態の武装が取り付けられている。

余談

  • 実は、本来ゲッターロボサーガに登場する予定はまったくなく、エンペラーの構想自体も存在していなかった。サーガは「ゲッターロボ號」で完結する予定だったのだが、出版社側の提案を受けた石川氏がこの存在を閃き、結果「無限に進化するゲッターロボ」の代表としてエンペラーが登場した経緯がある。
  • 原作漫画でゲッターエンペラーが率いる視界を埋め尽くすほどのゲッター軍団は圧巻の一言だが、よく見るとギャグのような形状のゲッター、デフォルメされたゲッター1ゲッター2ヤカンなどが紛れ込んでいる。