グレートゼオライマー

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グレートゼオライマー(Great Zeorymer)

天のゼオライマーの強化機体。八卦ロボの必殺武器を全て使用できるという、破格の性能を持つ。
元々はアニメ製作スタッフのお遊びで誕生した機体であり、一枚絵と簡単な武装の説明以外は何の設定もなかった。

ところが『スーパーロボット大戦J』に『ゼオライマー』が参戦するにあたり、まさかの隠しユニットとして抜擢される。
わざわざアニメ版で八卦ロボをデザインした森木靖泰氏にお願いして、新しく設定画が書き起こされた。

『J』における本機体の入手条件は他の隠し要素のほとんどを犠牲にしなければ達成できない厳しいものだが、入手に成功した暁にはゲームバランスを無視していると言っても過言ではないチート性能を存分に発揮してくれる。
メイオウ攻撃の強化版「烈メイオウ」で何もかもを消し飛ばす、ヤルダバオトイデオンネオ・グランゾンらに匹敵するバランスブレイカー。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
隠しユニットとして登場。メインパイロットはゼオライマー同様秋津マサト、サブパイロットは氷室美久
強制出撃以外でゼオライマーを出撃させず、さらに八卦ロボを全てゼオライマーで撃墜した場合、鉄甲龍との最終決戦で幽羅帝の乗機として登場する。これを撃破した後、同じく大破したゼオライマーにパーツを移植して修復するイベントが発生、第36話「ボソンジャンプ」で入手できる(ただしその際の会話では、フラグ成立の場合登場どころか開発さえされていないはずの「ハウドラゴン」の残骸を移植したことになっている)。
ゼオライマーの時点でかなり強いのに、グレートになってからは概要にあるような規格外の強さを発揮する。
ゼオライマーに劣る点と言えば、EN無消費でコンボ武器も兼ねていた「格闘」を失ったことくらい(しかしEN回復を持ち、最大改造でENは300近くなるためほとんど影響はない)。
また、この機体を入手するには「レイズナーMk-II」「アーマス・ゲイルグライムカイザル」「Xエステバリス」「ストライクガンダムI.W.S.P.」の入手及び「ダイゴウジ・ガイ生存」フラグを犠牲にする必要がある(両立するのは「ブラッディカイザルアルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ」、「ソルテッカマン1号機改バルザック・アシモフ」)。特にグライムカイザルとエステバリス・ガイ機は1周目で仲間にしないと加入時の数段階改造が施されないので、本機の入手は2周目以降にチャレンジした方がいいかもしれない。
唯一の難点は移動力の低さ。なので進撃戦では苦労する……と思いきや、次元連結システムが発動すれば壁を無視して移動できるため、やっぱり大した問題ではなかったりする。
強化パーツも1つしか装備できないが、本機は強化パーツバグ(強化前と強化後でパーツスロットの数が違う機体は、強化前の機体離脱時に特定のスロットにつけていた強化パーツの効果が復帰時の機体のパラメータに取り込まれるバグ)の対象でもあるため、メガブースターをつけて離脱させれば移動力の低さも解消される。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle

装備・機能

敵として登場した時点では次元連結システムが搭載されていないため、本来次元連結システムが搭載されるはずの胸部は穴が空いた状態になっており、回復能力などは持たず、Jカイザーのチャージが必要で、烈メイオウも使えない。ただし、ハウドラゴンができなかったトゥインロードの分身は可能。
また「プロトン・サンダー」の名称が「オメガ・プロトン・サンダー」になっており、演出もわずかに変更されている。

味方時は次元連結システムの恩恵もあって概要にあるような規格外の強さを発揮する。「天」の時は低め安定のマサトの能力でバランスがとられていたが、グレートにとってそんなものは誤差に過ぎない。
ただしENが尽きると途端に何もできなくなるため、迂闊に敵陣に突っ込まないように。被弾でバリア展開→反撃でEN消費、と繰り返しているとすぐにENが尽きて、袋叩きにされるので注意。

武装・必殺武器

他の八卦ロボの必殺武器(あるいは必殺技)を全て使える。

デッド・ロンフーン
風のランスターの武器。最弱武器なのに、フリーダムガンダムの最強攻撃「ハイマット・フルバースト」より威力が高く、天のゼオライマーの武器で2番目に攻撃力が高い「次元連結砲」と比較しても海適応の低さを除くあらゆる点が上。
これだけでもこのユニットがどのぐらいトンデモなのかがある程度わかる。強化パーツで射程を補えば、これだけで1MAP戦うことも可能。
なお、最弱武器なのにフル改造攻撃力は7000越え。
アトミック・クエイク
山のバーストン核ミサイル攻撃と、地のディノディロスの地震攻撃を同時に行う。
まず、脚部から核ミサイルを発射。その後、脚部ユニットを地面に突き刺し、地が裂けるほどの大地震を引き起こして目標の動きを止め、その上で核ミサイルを撃ち込み消滅させるという、とっても環境に悪そうな荒業である。
『J』の世界にはニュートロンジャマーがあるので核兵器は使えないはずだが、それを無視できるあたりに鉄甲龍の技術力の高さがうかがえる。
さらにこの攻撃、地面のない空中や宇宙空間でも使える。もっとも何もないところから突如崖やら荒野やらが現れるのはスパロボにおいては別段珍しいことでもなかったりするのだが……。
トゥインロード
自機の分身を作り出し火のブライスト水のガロウィン合体攻撃単独で行う。この時は片方をマサトが、片方を美久が担当している(と思われる)。シ・タウアエン姉妹の立つ瀬が全くない……。
ちなみに敵時にも普通に使って来る。スピードの問題なのか?
Jカイザー
月のローズセラヴィーの武器。次元連結システムがあればチャージは必要ない。「チャージなどするものか」
射程が長く援護に便利だが、台詞の中には美久がマサトの名前を間違えるというミスがある(原作漫画版なら「マサキ」でいいのだが)。
プロトン・サンダー
雷のオムザックの武器。空間転移でいきなり敵機の目前に出現し、背部のスラスターを変形させて放つ。原作(アニメ版)では一瞬にして大艦隊を灰燼に帰す凄まじい威力を見せた(ただし、ゼオライマー戦では先制メイオウ攻撃で不発)。
数値上は烈メイオウに次ぐ威力だが、烈メイオウと違って格闘武器なのがネック。ただ、マサト自身は素では格闘の方が高い。
幽羅帝搭乗時は名前が「オメガ・プロトン・サンダー」となっている。
ちなみにオムザックも同様のシーケンスで放つが、グレートゼオライマーは攻撃エフェクトの回数が倍の8発となっている。
烈メイオウ
メイオウ攻撃を強化した最凶武器。攻撃力はメイオウ攻撃のさらに上を行き、MAP兵器版の攻撃範囲も一回り広くなっている。
しかもこの機体にはEN回復Lがあるため、(ザコ相手に連発できるほどではないにせよ)多少無計画に使っても何とかなってしまう。気力制限こそキツいが、敵陣に放り込んでおけば勝手にたまるのであまり問題はない。
フル改造攻撃力は9250。昨今のスパロボでは決して珍しい数値ではないが、同作でこれを超えるのはシャッフル同盟の「シャッフル同盟拳」とマジンカイザーグレートマジンガーの「ダブルバーニングファイヤー」のみ。そのクラスの破壊力を単機で叩き出せるのだから、やはり化け物と言うよりないだろう。

特殊能力

次元連結システム
ゲーム内では下記の特殊能力を複合した能力となっている。
  • 分身…「次元連結システムのちょっとした応用」と思しき空間跳躍の一種。この機能だけは気力が130以上にならないと使えない。
  • バリア…全方位対応のバリア。装甲の値がスーパー系としては標準程度のグレートゼオライマーにとっては非常にありがたい機能だが、無駄にENを消費する危険性も。
  • 移動制限無視(EN無消費)…「次元連結システムのちょっとした応用」と思しき空間跳躍の一種。空間跳躍を行うため、移動に必要なコストとENを無視する。
HP回復S
原作(漫画版)では無から有を生み出すに等しい超高速自己修復を見せたが、さすがにゲーム中でそれを再現するわけにはいかず、プレイヤーフェイズ開始ごとに最大HPの10%分のHPを回復するにとどまっている。
EN回復L
次元連結システムの力で別次元からエネルギーを無尽蔵に供給する。これもさすがに即時全回復とはいかず、プレイヤーフェイズ開始ごとに最大ENの30%分のENを回復するにとどまっている。

移動タイプ

飛行可能。ゼオライマーと違い、空適応もA。

サイズ

L

機体BGM

「ゼオライマー、暁に出撃す」
幽羅帝搭乗時のBGM。
「覚醒、ゼオライマー」
秋津マサト搭乗時のBGM。

対決・名場面

ゼオライマー、暁に出撃す
公式サイトの紹介文には、同じく八卦ロボの性能を結集した存在であるハウドラゴンとの対決が示唆されていたが、この戦いがゲーム中で実現することはなかった。

関連機体

天のゼオライマー
「メイオウ攻撃」のデータを流用している。Jでは大破したこの機体とハウドラゴンのパーツでグレートが組み上げられたような描写がされているが、上述の説明通りで物語の流れ的には矛盾している。
風のランスター
「デッド・ロン・フーン」のデータを流用している。
水のガロウィン
「メガサーチャービーム」のデータを流用している。
火のブライスト
「マグラッシュ」のデータを流用している。
月のローズセラヴィー
「Jカイザー」のデータを流用している。
地のディノディロス
「地震」のデータを流用している。
山のバーストン
「核ミサイル」のデータを流用している。
雷のオムザック
「プロトン・サンダー」のデータを流用している。
ハウドラゴン
対極に位置する機体だが、共演は成らなかった。