パーフェクトストライクガンダム
パーフェクトストライク | |
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外国語表記 | PERFECT STRIKE GUNDAM[1] |
登場作品 |
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デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | モビルスーツ |
全高 | 17.72 m |
重量 | 127.85 t |
装甲 | フェイズシフト装甲 |
素体 | ストライク |
開発 | モルゲンレーテ社 |
所属 | 三隻同盟 |
パイロット | ムウ・ラ・フラガ |
スペック (マルチプルアサルトストライカー) | |
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分類 | ストライカーパック |
型式番号 | AQM/E-YM1 |
重量 | 63.05 t |
パーフェクトストライクガンダムは『機動戦士ガンダムSEED』の登場メカであり、同作の前半の主役メカの一形態。
概要[編集 | ソースを編集]
HDリマスター版に登場するストライクにエール、ソード、ランチャーの各種ストライカーパックの特性を併せ持つ試作型ストライカーパック「マルチプルアサルトストライカー」を装着したMS。元々はOPやAパート終了時のアイキャッチのみに登場していたが、第38話で本編にも登場した。
マルチプルアサルトストライカー自体は第8艦隊から補給を受けた時点でスカイグラスパーと共にアークエンジェルへ搬入されていた。
右肩にランチャーストライカーの「コンボウェポンポッド」、左肩と左腕にソードストライカーの「マイダスメッサー」のマウントユニットと「パンツァーアイゼン」を装着している。背部ユニットはエールストライカーをベースにして右側にシュベルトゲベール用マウントラック、左側にアグニ用マウントアームを新たに付け加えている。
3種のストライカーパックの特性を併せ持つ機体となったため戦闘力自体は高水準であるが、数々の難点を抱えることとなった。まずエネルギーの消耗が非常に激しくなっている。ストライカーパック後部にバッテリーパックを4基追加しており、追加バッテリーパックは使い切ったものからデッドウェイトとなるのを防ぐため順次パージが可能。
また、エールストライカーをそのまま装着してはいるが、ストライカーパックそのものの重量が増加したため機動性は大幅低下、重武装化の影響で取り回しが極めて悪化している。
当時のストライクのパイロットであったキラ・ヤマトはこれらの問題点に気づいた為、キラ搭乗時では実戦投入はなされなかった。公式で軍事利権の産物で欠陥品の扱いを頂いた悲劇の装備[2]である。
実戦に投入されたのはパイロットがムウ・ラ・フラガに交代した後の連合のオーブ侵攻に対する防衛戦ただ1回であった。パーフェクトストライクはブーステッドマンが乗るMS相手に互角の戦いを繰り広げ、連合のMS相手に戦果を挙げていたが、取り回しの悪さ(と作劇上の問題)でこれが最初で最後の活躍となった。
なお、HDリマスター版は音声の再録は行われていないため、パーフェクトストライクガンダムについて言及する作中での台詞は存在していない。
コミカライズ版である『機動戦士ガンダムSEED Re』では原作で乗らなかったキラが使用しており、砂漠にてアンドリュー・バルトフェルドのラゴゥハイマニューバ(SRW未登場)と交戦している。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。パイロットは原作と同じくムウ。
- アタッカー属性のSSRで登場し、原作設定の重武装化による機動性悪化と取り回しの悪さを無視して移動速度は「高速/超高速」、攻撃間隔が「高速」となっている。このあたりは「不可能を可能にする男」の面目躍如といったところか(メタフィクションな部分では同じアタッカーのソードストライクの流用と思われるが)。
- 「ストライク系最上位機」と紹介されているだけあり、ソードストライクの機動性や通常攻撃に加え必殺スキルにアグニが追加され遠距離砲撃にも対応(シュベルトゲベールは乱舞攻撃に変更)。PS装甲で防御力も高く、攻守にバランスの取れた機体となっている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
本体武装[編集 | ソースを編集]
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- 頭部に2門内蔵。
- コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
- 両腰部に1本ずつ、計2本マウントしているナイフ。
- 57mm高エネルギービームライフル
- 携行式のビーム砲。
マルチプルアサルトストライカー[編集 | ソースを編集]
- ビームサーベル
- 2本マウントされている。
- 15.78m対艦刀「シュベルトゲベール」
- 対艦用の大型剣。レーザーと実体刃の両方を備えていて、MSは勿論、戦艦の装甲をも切断できる。
- 対MS戦では取り回しが悪いものの、劇中ではストライクダガーをまとめて撃破していた。
- 『X-Ω』では通常攻撃に採用。
- ビームブーメラン「マイダスメッサー」
- 左肩アーマーにマウントされている投擲武装。独特の軌道で標的を切り裂き、手元に戻ってくる。
- ロケットアンカー「パンツァーアイゼン」
- 左腕に装着された有線式アンカー。先端部のクローはロケットで射出され、対象を捕獲または破壊する。また、小型の対ビームシールドとしても機能する。
- 320mm超高インパルス砲「アグニ」
- ストライカーパックの左側に接続されている大型ビーム砲。
- 劇中では敵MS群を一気に薙ぎ払うなどの見せ場があった。
- 『X-Ω』では必殺スキルとして採用。
- 120mm対艦バルカン砲
- 右肩アーマーの「コンボウェポンポッド」に1門内蔵されている武装。名称に「対艦」こそ付いているが、もっぱら対MS用の牽制や迎撃に使用する方が効果的であった。構造上の問題で射角が正面しか向かない。
- 350mmガンランチャー
- 「コンボウェポンポッド」に内蔵されている2連装のミサイルランチャー。対艦バルカン砲よりも射程が長い。誘導弾や榴弾等といった各種弾頭が発射可能。
必殺技[編集 | ソースを編集]
- シュベルトゲベール(連続斬り)
- 『X-Ω』での必殺スキル。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
- PS装甲
- ビーム属性以外のダメージを軽減。
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- オーブ攻防戦
- HDリマスター版「決意の砲火」(第38話)から「暁の宇宙へ」(第40話)まで、ストライクがこの形態で戦闘を行っている。
- ここでの活躍は拠点を守るための防衛戦というシチュエーションによるところが大きい。補給が受けやすく、大量の敵が向こうからワラワラとやってくるため本機の欠点を補い強みを活かすには恰好の条件が整っていた。
- 旧放送版のエールストライクから差し替えたため、登場する全3話の内、第38話および第39話での登場シーンは全て新規作画。旧放送版以上に多数のストライクダガーを撃墜した他、カラミティとの交戦シーンも追加された。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- エールストライク
- 高機動戦闘用ストライカーパックに換装した形態。マルチプルアサルトストライカーの原型の一つ。
- ソードストライク
- 接近戦用ストライカーパックに換装した形態。マルチプルアサルトストライカーの原型の一つ。
- ランチャーストライク
- 砲撃戦用ストライカーパックに換装した形態。マルチプルアサルトストライカーの原型の一つ。
- ストライクルージュ
- ストライクガンダムの同型機で、MSVに登場した「I.W.S.P.」がマルチプルアサルトストライカーと同様のコンセプトとなっている。
- デスティニーガンダム
- ストライクを基に開発されたインパルスガンダムの更に発展機。高機動バックパック、大型剣、大口径砲と武装傾向が酷似している。
余談[編集 | ソースを編集]
- ガンプラを初めとした立体物は各種ストライカーパックを干渉しない範囲で全て装備できるので、HDリマスター版発表以前から似たような形態を取ることができた。下記の商品情報欄に記載したBB戦士ストライクガンダムもその一つ。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ バンダイ 1/144 HG パーフェクトストライクガンダム、パッケージより。
- ↑ 換装機能で様々な戦況に対応する点がストライクガンダムが開発されたそもそものコンセプトであり、全部載せは自らの開発意義を否定しているようなもの。遠距離ではソード装備が、近距離ではランチャー装備が邪魔になる事は誰が見ても明らかである。なお、似たような事例が後継の主人公機であるインパルスガンダム(デスティニーインパルス)にも発生している。
商品情報[編集 | ソースを編集]
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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