天使・悪魔

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ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を始めとする宗教の聖典や伝承に登場する存在。天使は「神の使い」で、悪魔は「神に敵対する存在」を指している。
本項では「天使」「悪魔」そのものやそれに関わる人物、それに由来する要素(ネーミング)などスパロボにおける「天使」「悪魔」にまつわるデータを取り扱う。

天使が語源となっている作品

新世紀エヴァンゲリオン使徒機動戦士ガンダム00に出てくるモビルスーツ等にその名前が使われている。

天使の階級

上位三隊「父」

熾天使(Seraphim)
名は「燃える」、「炎のような」を意味し、人間に神の聖愛を伝える存在。人前に現れる時は、三対六枚の翼と四つの顔の姿で現れる。「熾(燃えている)」天使の名の由来は、その体が神への愛と情熱によって燃えているからである。
智天使(Cherubim)
名は「智慧」あるいは「仲裁する者」を意味し、四つの顔と四つの翼を持ち、その翼の下には人の手らしき物がある。その名や智慧を伝える役割から「智」天使と言われている。
座天使(Thrones、Ofanim、Galgalim)
名は「玉座」や「車輪」の意で、無数の眼が付いた燃え盛る車輪の姿で描かれる。唯一神たる主を運ぶ神の戦車をとされ、転じて「座」天使の由来となった。

中位三隊「子」

主天使(Dominions、Κυριοτητες)
名は「統治」、「支配」をあらわし、神の威光を世に知らしめる任を背負い、神の主権を広める事から「主」天使と呼ばれている。その一方で、人間への慈愛伝達をしたりもする。
力天使(Virtues、Δυναμεις)
名は「高潔」、「美徳」を意で、実現像としての奇跡を司り、それをもって英雄に勇気づける役割を持っている。「力」天使という表記は、難局に立たされた善人に、勇気づけて、力を引き出す存在から来ている。
能天使(Powers、Εξουσιαι)
天使の中で尤も調和的な存在であり、万物の原理と同一化する性質とされ、これが「能」天使の由来となっている。地獄の悪魔達との戦いにおいて最前線に立つことが多く、それ故に悪魔との接触機会が多いなど、使命も過酷である。堕天使になったのもこの階級の天使が多い。

下位三隊「聖霊」

権天使(Arkhai)
「権」天使の名が示すように、地上の国や大都市及び、その指導者を守る使命を帯びている。
大天使(Archangels)
「使者の長」「卓越した使者」を意味し、「大」天使の名の由来は、天使の中でも特に偉大な天使への敬称から来ている。
天使(Angels)
天使の中で兵卒にあたる存在。

天使の一覧

サキエル(Sachiel)
「水」を司る天使。七大天使の一人で木曜日の守護聖人と言われている。
シャムシェル(Shamsiel)
「昼」を司り、エデンの園を守護する天使。天国の王子ともいわれている。
ラミエル(Ramiel)
「雷」を司り、幻視を支配する天使。神のメッセンジャーでもある。
ガギエル(Gaghiel)
「魚」を司り、第6天「マコン」を守護する天使。
イスラフェル(Israfel)
イスラム教における「音楽」を司り、「最後の審判」の時にラッパを吹く天使。
マトリエル(Matarael)
「雨」を司る天使。
バラキエル(Barakiel)
「霰」を司る天使。別名は「バルディエル」。
ゼルエル(Zeruel)
「力」を司る天使。
アルミサエル(Almisael)
「子宮」を司る天使。
アズラエル(Azrael)
イスラム教における「死」を司り、人間の罪を裁く天使。
ラファエル(Raphael)
旧約外伝『トビト記』に登場する四大天使の一人。
ガブリエル(Gabriel)
旧約聖書『ダニエル書』に登場する四大天使の一人。
ジブリール
ガブリエルのアラビア語名。
ルシファー(Lucifer)
堕天使の長。キリスト教における七つの大罪の一つ「傲慢」を司る。悪魔「サタン」と同一視されることもある。ダンテの叙事詩『神曲』やミルトンの叙事詩『失楽園』にも登場する。
アリオク(Arioch)
名はヘブライ語で「獰猛な獅子」を意味する。元々は人間や悪魔の名前であるが、ミルトンの叙事詩『失楽園』では堕天使として登場する。別名は「アリオーシュ」。
ザバーニーヤ(Zabanya)
天使にして地獄の管理者。イスラームの経典『クルアーン』に登場する。
ハールートとマールート(Harut wa Marut)
古都バビロンに住む二人組の堕天使。イスラームの経典『クルアーン』に登場する。

ゴエティアの悪魔

地獄における爵位(悪魔の階級)を持ち、大規模な軍団を率いている72体の悪魔。
旧約聖書に名を残すイスラエル王国3代目のソロモン王が封印したとされる為、『ソロモン72柱』とも呼ばれている。

君主(Prince)

ウァサゴ(Vassago)
26の軍勢を率いる序列3番の悪魔。過去・現在・未来の出来事に関して詳しく、隠されたものを発見する。

公爵(Duke)

ウァレフォル(Valefor)

10の軍団を率いる序列6番の悪魔。召喚される際には「人間またはロバの頭を持ったライオン」の姿で現れる。
人々を盗みに働くように誘惑したり、泥棒と和解させることができる等、盗賊と関連の深い悪魔とされている。
ベリト(Berith)
26の軍団を率いる序列28番の悪魔。「ボフリィ」とも。召喚される際は「赤い衣服と王冠を身につけ、赤い馬にまたがった兵士」の姿で現れる。
金属を黄金に変える力を持つ他、召喚した人間に過去と未来の知識と揺るがぬ尊厳を与えることができるが、しばしば嘘をつくことも。
フラウロス(Flauros)
36軍団を率いる序列64番の悪魔。召喚される際は「恐ろしく力強い豹」の姿か「人間」の姿を取る。
召喚した人間に過去、現在、未来全ての質問に対して正しく返答するが、魔法陣の三角形の中にいないと嘘の答えを言ってしまう。

侯爵(Marquess)

ハルファス(Halphas)
26の軍団を率いる序列38番の悪魔。「ハルパス」とも。召喚される際は「ヒメモリバト」「コウノトリ」の姿で現れる。
塔や町を建設し、武器弾薬で満たす力を持つ他、軍勢を命じられた場所に送り込める。
アンドラス(Andras)
30の軍団を指揮する序列63番の悪魔。召喚される際は「天使の身体に黒い鳥の頭を持った」姿で現れる。