枢木スザク

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枢木スザク(Suzaku Kururugi)

コードギアス 反逆のルルーシュ』のもう一人の主人公。日本の名家・枢木家出身。その後「ブリタニアを中から変えていく」と考え、自ら名誉ブリタニア人に志願し、ブリタニア軍に入隊。偶然ルルーシュと再会した直後に、特派にスカウトされてナイトメアフレームの実験機『ランスロット』のパイロットとなる。

人物

幼少期はやんちゃで乱暴者な性格であったが、自らの浅はかな行動によって日本がブリタニアの制圧下に置かれてしまったのを機に、「間違ったやり方で何かを得ても意味がない」という考えに至り、結果より過程を重んじ、性格も温厚かつ生真面目になった。ただし、その振る舞いは、ゼロを演じるルルーシュの様に、ある意味で「仮面を被った演技」とも言え、物語が進んでいくにつれ、本来の苛烈な面が見える様になっていった。

人死にを嫌いながらも人を殺さない訳にはいかない軍隊に所属しているという矛盾を持っており、ロイドからも指摘されたことがある。さらに「ブリタニアを内部から変える」と言っているが、まったくそれを成し遂げていないうちから本人はすぐに自分を死に追いやろうとすることも矛盾の一つといえる。また、過剰なまでに自分の決めた理念に拘り、それを時には他人にまで強制する事もあるが、スザク自身はカレンに反発されるまで気付けなかった。

同胞である日本人からはブリタニア側についたことにより裏切り者として、ブリタニア人からは元イレブンという理由で軽蔑の対象になっている。その後、ユーフェミアの騎士に任命されたことでブリタニアに恭順する日本人には希望の象徴になり、ブリタニア人からも一目置かれる存在になっているが、ブリタニアを憎む日本人からは「枢木のやっていることは奴隷の平和だ」と批判されてもいる。
R2では虐殺を引き起こしたユフィの騎士だったということから彼女に媚を売って従っていたと誤解され、さらにゼロを皇帝に引き渡してナイトオブラウンズに出世したのでますます日本人からは敵視されるようになり、暗殺もされかかっている。さらに、ナイトオブラウンズへの出世後は非情で手段を選ばない面も見せるようになり、捕虜となったカレンにリフレインを使用してルルーシュがゼロであるのかを吐かせようとした事もあり、本人に自覚は無かったが、ブリタニアの思想に染まりつつあった節がある。
しかし、他者から非難されても仕方のない手段をとってまでもブリタニアで自身の出世を図った理由は、後述のR2編での来歴にもあるとおり、ブリタニア皇帝からエリア11を賜って日本を解放するためでもあった。

ルルーシュが基本的に結果を重視しているのに対し、スザクは模範的で過剰なまでに過程に拘るなど、親友同士でありながらも、ルルーシュとは対極的な位置にある存在である。また、ルルーシュは後方から指揮する軍師タイプであることに対し、スザクが前線で戦う戦士タイプであること。ルルーシュが作戦立案能力には優れていても予想外の出来事に致命的に対応できないことに対して、スザクがいかなる戦場でも臨機応変に戦えるが常時は優柔不断な性格が垣間見えることなども、二人が真逆な存在であることを更に強調している(ただし、やることなす事が裏目に出やすいのはルルーシュと同じと言える)。能力上、ルルーシュはナイトメアに乗って活躍する事が少ない半面、スザクは超人的な身体能力(ドラマCDのセシルの回想ではランスロットの足を素手で持ち上げていた)と卓越したKMF操縦能力を持ち、ナイトメアで戦場を駆け回る事が非常に多い。

ちなみに、基本的にスザクの使う一人称・二人称は「僕」「君」だが、感情が高ぶるか怒りに駆られると「俺」「お前」になる。

来歴

無印編

幼少期はブリタニア人の事を嫌っていたが、父親によって日本に送り込まれたルルーシュ、ナナリーの兄弟と出会った事で彼らと友人関係になる。しかし、日本がブリタニアの侵攻を受けてルルーシュ達と離れ離れになり、この後、ブリタニアへの徹底抗戦を唱えていた内閣総理大臣の父・枢木ゲンブを殺害してしまう。それによってブリタニアと日本が戦う事は無くなると信じていたが、その浅はかな考えと行動は、日本がブリタニアの猛攻を受けて完全支配下に置かれるという、最悪の結果を招いてしまった。この事に責任を感じたスザクは、内部からブリタニアを変える為に、名誉ブリタニア人としてブリタニア軍に入隊する。 特派配属後も、第三皇女であるユーフェミア・リ・ブリタニアの専属騎士に本人から任命されるなど、ナンバーズ及び名誉ブリタニア人としては極めて異例な出世を遂げていく事になる。階級も最初は一等兵だったのが、ランスロットの専属パイロットで准尉、ユーフェミア専属騎士で少佐と、驚異的な昇進をしている。
しかし、行政特区日本の記念式典当日、ユーフェミア自身がギアスに支配されたことで日本人の虐殺を実行してしまった後、ゼロにユーフェミアを殺害されてしまったことでそれまでのゼロの行為に対する憤りは憎悪と怒りへと変わった。そして、V.V.から聞かされたギアスの存在と事実を知る。神根島にて、カレンの前でゼロがルルーシュである事を暴露し、流体サクラダイトの脅しにも屈する事無く、ゼロの存在そのものを否定して捕縛する。

R2編

ルルーシュを捕獲した功績をもとにナイトオブラウンズへの加入を要求し、ナイトオブセブンに任命される。その目論見はナイトオブワンに昇格し、その権限である「任意のエリア一つの支配権」を得る事で日本を解放することである。そのため世界各国の紛争に積極的に介入する。搭乗機であるランスロット・コンクエスターと合わせて、「ブリタニアの白き死神」として、内外で恐れられるようになった。
後にナナリーの補佐役としてエリア11へ赴任した。同じくラウンズであるジノアーニャと行動を共にする。復活したゼロ=ルルーシュではないかと疑っていたが、周到な隠蔽工作のおかげで確信できなかった。その後ルルーシュが自らゼロであることを明かし、恥も外聞も捨ててまでナナリーを守ってくれと懇願する姿に心を動かされ、和解しかける。だが、シュナイゼルの介入によって罠を仕掛けたと誤解され、完全に決裂してしまう。

直後に起きた第2次トウキョウ決戦ではカレンの駆る聖天八極式に追い詰められ、無印編でルルーシュがかけた「生きろ」のギアスの力で、半ば暴走してしまう形でニーナがコンクエスターに搭載していたフレイヤを発射してしまう。結果トウキョウ租界は焦土と化し、大勢の犠牲者を出してしまった。そのため、自らが出した犠牲に見合う結果を出さねばならない、という強迫観念にとりつかれ、「必要なものは過程ではない、結果だ」と、以前の信念を捨てる決意をする(奇しくもこれはルルーシュの信念と同じ)。そしてシュナイゼルのクーデター計画に乗ってナイトオブワンになるべくシャルル暗殺に向かう。
だが、向かった先の神根島でシャルルのアーカーシャの剣を使った計画の全容とルルーシュの戦いの切っ掛けとなったマリアンヌ暗殺事件の真相を知り、その場にいたルルーシュと共に計画を阻止する。そして混乱しきった世界に収拾をつけるためにルルーシュの立案した「ゼロレクイエム」計画に協力を決意する。

ラウンズ以上の権限を持った皇帝ルルーシュの専任騎士「ナイトオブゼロ」となったスザクは、最新型のKMFランスロット・アルビオンを駆り、自らを「ルルーシュ皇帝の剣」と称した。更に「生きろ」のギアスの効果を「生きるためにあらゆる手段を尽くす」と捉えて、超人的な反射神経・動体視力を発揮する手段とし、それに基づく戦術とアルビオンの圧倒的性能により、反旗を翻したビスマルク・ヴァルトシュタイン率いるナイトオブラウンズも単機で壊滅。
ダモクレス攻防戦では、黎星刻神虎に深手を負わせ、藤堂斬月も撃墜。ダモクレスにてジノのトリスタン・ディバイダーも撃墜し、カレンの紅蓮聖天八極式と壮絶な激突を繰り広げ大破に追い込む。しかしカレンの攻撃がコックピットに直撃して自機も爆散して公式には「ダモクレス攻防戦で自機の爆発に巻き込まれて戦死」となった(劇中では墓標が建てられている)。

実際には脱出していたスザクは「ゼロレクイエム」の仕上げとして、ゼロに扮装して「世界の憎しみを背負った独裁者ルルーシュ」を殺害。ルルーシュの最後のギアス(願い)を涙ながらに承り、新たなブリタニアの代表となったナナリーの補佐となって、新しい世界をゼロとして導いていくことになった。

その他

ドラマCD「枢木の里・悪霊の宿・本当にあった怖いギアス」では適当な儀式で呼び出した悪霊にジノ達共々ナイトメアで突っ込んで速攻で撃破され、挙句ルルーシュと女性陣に忘れ去られたまま助けに来てもらえなかったというあまりにも悲惨すぎる(原作も大概だが)結末を迎えるハメになっている。またDSゲーム版では選択次第では「仲間になれ」というギアスをかけられる事となる。

枢木一族とギアス

スザクの出身である枢木家一門は、実はギアスとある関わりを持っている。古代においてコードユーザー(つまりはギアスユーザー)を生み出してきた「王の一族」が存在し、枢木一族がこれに連なっている。現在では本家が絶えており、スザクの世代では「王の一族」の分家である「守護者の一族」に連なっている。

その「守護者」に連なるスザクが、ギアスに翻弄されながらも廻り巡って最終的には「王の力」を持つ「皇帝」ルルーシュの騎士となったのは皮肉、あるいは何かしらの運命とも言えよう。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作。立場上、基本的に全編通して敵として登場。序盤に味方としてスポット参戦するほか、30話から33話まで自軍に参加。改造費は帰ってくるので削り役としては優秀。離脱時点で撃墜数が一定量に達していれば強化パーツを貰えるため、雑魚掃除やサブオーダーである程度は撃墜数を重ねておきたい。
48話では再び敵として登場するが、ユフィを殺された恨みからか性格が「超強気」になり、レベル9の底力Eセーブが追加されているなど、かなりの強敵となっている(ついでに言えば、カットインも凶暴な顔つきになっている)。今作ではちょっと長いスポット参戦程度の扱い。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
プロローグで破界篇終盤仕様で現れた後、『R2』の設定込みで参戦。今作でも敵として登場し、序盤からブリタニアやアロウズの走狗として出てくる。最速の登場はクメンルート7話「暗転」。乗機や自身の能力もあり、侮れない敵。
仲間になる前は連邦の掲げる歪みきった恒久和平に染まっており、その為か原作以上に非情で偽善的ともとれる面を見せ、沙慈を黒の騎士団員では無いかと疑ったり、ルルーシュゼロであるのかを確かめる為に、テロリストに傷付けられそうになったシャーリーを見過ごそうとする場面もあった(ルルーシュがシャーリーを身を挺して庇った事で、何とか事無きを得た)。終盤で自軍に加入するが、ゼロ・レクイエムルートでは原作通りに敵として登場し、ギアスシナリオ終了後の57話に入ってくるのでラスト3話しか使えず非常に遅い。
黒の騎士団ルートでは世界の情勢を顧みず、私情に任せて敵対するが、自身もその行為に迷いを抱えていたため敗北。シャルルマリアンヌ封印後もその態度を変えず、和解せずにプトレマイオス2の独房に入れられてしまう(黒の騎士団に、「日本の裏切り者」としてスザクのことを恨んでいる多くの日本人との衝突を避ける為、「イカルガに置いていくわけにはいかない」というゼロの判断でもある)。が、次のステージでブシドールイスを迎撃するためスメラギに釈放され(彼との戦いにて「ナイトオブゼロ(ここでは国も主君も何もない騎士の意)」を名乗る)、そのまま自軍参入。
EDでは原作同様表向きは死んだことにされ、ゼロとして生きることになったルルーシュと共に行動している。世界を変えるためとは言え、最終的には親友を殺すことになった原作と比べ(一応、ノベライズ版でルルーシュが生きているともとれる描写がある)、ルルーシュと和解でき、更に騎士団ルートではユフィも生還し、トランザムバーストでルルーシュの考えと想いを理解することで完全に和解する、と、ZRルートと比較してかなり救いのある結末となっている。エンディングではゼロレクイエムルートでは表向き死亡、黒の騎士団ルートでは行方不明ということになり、いざ危機が訪れればナイトオブゼロとして起つことを決意している。
ルルーシュがヒイロ五飛トレーズなど『ガンダムW』勢とよく絡むのに対し、スザクはブシドーやルイス、沙慈など『00』勢とよく絡む。また前作では穏やかな表情や笑顔の顔グラが用意されていたが、本作ではそういった表情の顔グラが殆どなく(何と一つだけ)、基本は常に険しい表情の顔グラが多い。

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
第1章時点では追加ミッション「白き騎士」に登場。ロイドやセシルとともに、OE世界とは別の地球から惑星Ziガイロス帝国領に飛ばされた模様。
盗賊の襲撃にあった村を守り戦っていたところで、駆け付けたシュバルツ少佐と共闘。戦いの後、事情を知ったシュバルツ少佐の元に身を寄せることに。
ギアスの呪いが気力制限なしで発動する完全回避系能力として採用され、非常に強力。また無頼 (特殊技能)も有しており、生存能力は非常に高い。そのため、敵として登場する2章では必中掛けでも当たらない場合があるやっかいな相手に…ただしダ・サイダーとは違い、敵仕様でも二連撃を修得していない。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

原作中での暴れっぷりそのままに、バランス良く高い能力値を持つ。破界篇では正式参入しないので十分に育成できないのが惜しい。再世篇でも原作の立ち位置が立ち位置だけに、敵である期間のほうが長め。ただし、参入後は機体の性能と高い能力を生かして大暴れしてくれる。

精神コマンド

第2次Z
集中加速必中不屈突撃熱血/
十分に前線で戦えるだけのコマンドが揃っている。熱血は習得レベルの高さから多少やり込まないと習得は厳しい。敵時は熱血が魂に変化し、攻撃的になる。消費量も熱血と同じ40と低コスト。再世篇のラインナップは破界篇の敵版と同じ。
OE
集中加速熱血閃き

特殊技能(特殊スキル)

見切りサイズ差補正無視闘争心ブロッキング底力L9Eセーブ
サイズによる高い回避率を更に向上させる見切り、機体の弱点を補うサイズ差補正無視、シールドでダメージを抑えるブロッキング等のラインナップ。最終決戦時には底力L9とEセーブが追加され強敵に。ちなみにこの底力はなんとパイロットレベル1の状態から既にL9になっている。ちなみに再世篇18話「アッシュフォード・ラプソディ」でのスポット参戦時のデータもこれ。
ギアスの呪縛見切りサイズ差補正無視闘争心カウンター
再世篇正式加入版のラインナップ。目玉はやっぱり凶悪な専用スキル「ギアスの呪縛(底力L9取得+最終与ダメージが1.1倍)」だろう。さらにデフォで習得している見切りとの相乗効果で、ギアスの呪縛発動中にHPが10%以下になろうものなら鬼のような強さになる。よって、てかげんMAPWでHPをわざと減らす運用も十分あり。なお、スザクへの底力育成は完全に無駄なので注意。
ギアスの呪縛については「常に底力L9の効果」と解釈の余地が分かれる文で説明されている事から、ここでの底力が通常と同じくHPを減らして発動する事に対する批判の声もあるが、仮に常時底力L9が最大効果で発動なら確実にゲームバランスが崩壊する(見切りとの同時発動で命中回避+55%・装甲+90%・クリティカル率+82%)ので妥当な扱いである。
ギアスの呪縛サイズ差補正無視闘争心カウンターL6ダッシュ気力+ボーナス
ZRルート敵時と56話スポット参戦時でのラインナップ。いわゆる原作仕様ナイトオブゼロ。恐るべき事に見切りが極へと変貌を遂げている。呪縛の底力L9もあって厄介な敵。極を持ったまま、自軍に加入してくれたら…と思わずにはいられないが、上記の見切りを習得した状態ですら底力L9との相乗発動であの補正値なので極がなくなるのは当然と言える(極と同時発動してしまうと命中回避+75%・装甲+90%・クリティカル率+102%)。
底力:回避、ギアスの呪い無頼 (特殊技能)
OEのもの。

エースボーナス

気力130以上で、与ダメージ1.2倍
破界篇ではこちら。要するにアタッカーであり、乗機の性能と相まって攻撃力が非常に高くなる。惜しむらくはスポット参戦であること。
命中率+25%
再世篇での参入前はこれ。周回プレイをすると18話のスポット参戦時に習得している。
「ギアスの呪縛」が常時発動状態になる
正式参戦後はこちら。結果的に攻撃力が下がってしまっているのが痛いが、同時発動の底力L9もあるので上手くHPを減らそう。
なお、ラジオにて、杉田智和から再世篇で一番使えないエースボーナスの烙印を押されてしまった(その理由として、「普通に気力上げる」と発言している。実際、終盤故に熱血突撃ラブハート一発で発動してしまう)。
攻撃(気力130以上で攻撃+20%)
OEのもの。

パイロットBGM

「COLORS」
1stシーズン前半OPテーマ。第2次Z破界篇で採用。再世篇では黒の騎士団ルートで強制出撃した際にかかる。
「O・2~オー・ツー~」
R2前半OPテーマ。再世篇ではこちらだが、黒の騎士団ルートでは参戦時に「COLORS」がかかるため、そちらをBGMにしてしまうかもしれない。

人間関係

ルルーシュ・ランペルージゼロ
親友。役職上、お互いに正体を知らずに対峙する事も多い。初めて殺した人物が肉親であるという共通点がある。彼の場合は義兄のクロヴィス。終盤までは最大の仇敵として戦い続けるが、真意を知った後は彼の剣として「ゼロレクイエム」を遂行。涙ながらに彼を「ゼロ」として討ち、託された思いを胸に生きていく事になる。
再世篇黒の騎士団ルートではユフィの生存によって確執の最大の原因がなくなり、トランザムバーストで真意を互いに理解したことで関係が完全に修復される。
ナナリー・ランペルージ
親友の妹。幼少期は彼女とも仲良くなっており、スザクの生存を知った時は喜んでいた。ナナリー自身はスザクを異性として思いを寄せているが、スザク自身はその事に気づいていない。
『R2』では、新総督になったナナリーの補佐を務める事になるも、彼女に協力する意思の無いローマイヤとは対立する事が多く、思うように補佐が出来ないでいた。最終的には、「ゼロ」として新たなブリタニアの代表となったナナリーを支えていく事になる。
ロイド・アスプルンド
ランスロット開発メンバーの一員であり実質上官。絵に描いたようなマッドサイエンティストであり、スザクを実験対象として扱うような素振りを見せることもあるが、時にはありがたい忠告も。
セシル・クルーミー
ランスロット開発メンバーの一員。ロイドと違い、スザクには優しく接している。
ユーフェミア・リ・ブリタニア
ブリタニア帝国第3皇女。偶然出会い、後に彼女の騎士となり、やがて互いに惹かれあっていく。しかし、2人には悲劇が待っていた。
なお、再世篇黒の騎士団ルートでは敵味方とはいえ再会が実現。
枢木ゲンブ
父親で、故人。かつての日本最後の内閣総理大臣であり、そしてスザクが最初に殺した人物でもある。
皇神楽耶
親戚同士にあたる。幼少期には婚約者でもあったが、現在は解消。ブリタニア軍に入隊した事が原因で嫌われている。
藤堂鏡志朗
幼少期に藤堂道場の門下生として通っていた。しかし成長してからは敵対することに。
紅月カレン
同じ学園に通う生徒同士でありながら敵対関係、という緊張感漂う間柄。本編では彼女の駆る紅蓮弐式と幾度となく激闘を繰り広げる。神根島で一度邂逅しており、その時に自分自身の矛盾を痛烈に批判される。ゼロ・レクイエムでは彼女と紅蓮聖天八極式に、相打ちに近い形で敗れる。
ミレイ・アッシュフォードシャーリー・フェネットリヴァル・カルデモンド
アッシュフォード学園生徒会メンバー。「イレヴン」であるスザクにも、分け隔てなく接する。
ニーナ・アインシュタイン
アッシュフォード学園生徒会メンバー。メンバーの中では唯一スザク(というよりイレヴン全体)に対して怯えていた。
ジェレミア・ゴットバルト
スザクをクロヴィス殺害の容疑者に仕立て上げる。尤もその後、ルルーシュら黒の騎士団の活躍により事なきを得るのだが。その後粛清されそうになった彼を救うのがいかにもスザクらしい。『R2』最終話ではゼロレクイエムを完遂させるため彼に全力で見逃される
アーサー
後に生徒会で飼われる事になる野良猫。何故かスザクに対して容赦なく牙を剥く。スザク自身は彼(?)と仲良くなりたいと思っているようだが…。
最終話では公式記録上戦死したことになったので建てられたスザクの墓標の前に佇んでいた。
マオ
ナナリーを誘拐した男。彼のギアスによって自らが過去に行った罪を全てルルーシュに暴露され、更には自らの行動が全て「自己満足の死にたがり」である事実を突き付けられた事で、ショックのあまり絶叫する。
V.V.
謎の少年。ユーフェミアの死後、何故彼女が虐殺命令を出したのか理解できず部屋でうなだれていた際にスザクと接触し、ギアスの存在と事の真相を伝える。
ジノ・ヴァインベルグ
ラウンズとなってからの同僚。分け隔てることはなくスザクと接している。
アーニャ・アールストレイム
ラウンズとなってからの同僚。絡みは少ないが、彼女が何故ルルーシュが写った写真を所持していたのか疑問に思っていた。
ビスマルク・ヴァルトシュタインモニカ・クルシェフスキー、ドロテア・エルンスト
ラウンズでの同僚。ナイトオブゼロとなった際に襲撃してきた彼らを返り討ちにした。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ゼクス・マーキス
第2次Z 破界篇では彼と共にサンクキングダムに向かい、ZEXISと合流。そのままインペリウムとの戦闘に突入する。再世篇原作ルートでもルルーシュの命によって、彼と共に対イノベイドの決戦に参加する。
リリーナ・ドーリアン
第2次Z 破界篇では彼女もアッシュフォード学園の生徒会メンバー。シャーリーの父親が死んだ後、原作どおりスザクはゼロと黒の騎士団の行為を否定するが、彼女にブリタニアに虐げられるナンバーズの人々はどうすればいいのかと問われ、明確に答えることができなかった。
デュオ・マックスウェル
第2次Z 破界篇で彼にゼロに正義があると思うかどうかを問いかけ、無いと答えた彼になぜゼロに協力するのかをさらに問うが、正義が無いのはブリタニアも同じだと断言される。
グラハム・エーカーミスター・ブシドー
第2次Z 破界篇では彼やゼクスの凛とした佇まいが、武道の精神に通ずるものがあると評し、敬意を払っている。第2次Z 再世篇でも同僚だが黒の騎士団ルートでは対峙する事になり、彼の「武士道」と激突する。
ちなみにこちらのルートでは「ナイトオブゼロ」の呼び名をつけたのは彼。原作では「ラウンズ(=最高位がナイトオブワン)を超えるラウンズ」という意味だったが、こちらでは「国も主君も、『何もない』騎士」という意味らしい。
シン・アスカ
第2次Z 破界篇で中盤にZEXISに編入され、居心地が悪そうな様子だったスザクを気遣いコミュニケーションを図る。後にスザクがZEXISと敵対した際には、彼はスザクに対してZEXISに刃を向ける理由を必死に問うがユフィを殺されゼロに対する憎しみに心を支配されたスザクは聞く耳を持っていなかった。その時のスザクの姿は、まさにかつて前作ステラキラに討たれた事で、キラへの憎しみに心を支配されてしまった時の彼の姿と同じだった。第2次Z 再世篇でも彼は何かとスザクを気遣っており、序盤に対峙した際にはスザクも彼に投降するように説得するなど、お互い友情を感じている描写が見られる。
刹那・F・セイエイ
第2次Z 破界篇では遠まわしに立場上、孤立化しているスザクに対してZEXISメンバーが溶け込もうとしていることを告げる。第2次Z 再世篇ではエクシアリペアに搭乗している彼を撃墜しようとした場面も。黒の騎士団ルートでは彼の起こしたトランザムバーストのおかげで、ルルーシュと完全に和解する事に。
沙慈・クロスロードルイス・ハレヴィ
第2次Z 破界篇ではアッシュフォード学園の生徒会メンバーとなっているため、スザクとも仲が良い。しかし、沙慈に対しては再世篇で再会した際、親友であったルルーシュに裏切られたことで猜疑心が強くなっていた上、彼と同じくブリタニア人と日本人の混血であるカレンが黒の騎士団に所属していたため、彼も黒の騎士団と関わりがあるのではないかと疑った。
残留ルートに進んだ場合、ルイスを救おうとする彼に発破をかける場面がある。特に57話でのカレン、ゼロを加えた3人で後押しをする場面は必見。
一方、ルイスと再会するのは終盤になってからだが彼女がアロウズに所属していることを知るのは序盤であり(どちらも敵軍として同ステージで自軍と敵対しているが直接会話はしない)、なぜ彼女がアロウズにいるのかわからず、驚愕していた。

リアル系

早乙女アルト
破界篇終盤で国連軍の一員としてZEXISに敵対行動を取るスザクの真意が分からず、憤りの表情を見せた。
カール・リヒテン・シュバルツ
OEにて、盗賊団に襲われた村を守るために彼と共闘し、戦闘後は彼の部下となる。

スーパー系

兜甲児
第2次Z 破界篇中盤、ZEXISに編入された事でカレンとの間に生じる恐れがあるトラブルの仲裁役を買って出た彼からの気遣いに感謝する。
明神静子
第2次Z 破界篇では彼女を救出する為、ギシン星人相手に肉弾戦を展開する。

バンプレストオリジナル

クロウ・ブルースト
エスター・エルハス
第2次Z再世篇の序盤で、彼女の実力を「未熟」と言うが、終盤の黒の騎士団ルートで、ユーフェミアが生きてたことでゼロへの怒りがなくしそうでない所に、彼女から「怒るのをやめればいい」と言われた。

名台詞

無印

「間違った方法で手に入れた結果に、意味は無いと思うから…」
ゼロ(ルルーシュ)からの誘いを拒絶し、みずから死刑を受けいれると言った時の台詞。スザクの性格や考えを象徴する台詞。しかし、後にゼロにこの価値観の根幹を追及され、動揺する。
スザク「ゼロは僕の父と同じだ。世界は自分を中心に存在していると思っている。だから、多くの人の血が流されることを承知で…」
カレン「だから今を受け入れろって? そんなのが平和なの? 命より大事なものってあるでしょ!」
スザク「諦めろと言うつもりはないよ。でもね、僕は知っているんだ。間違った方法で得た結果が何を残すか。行き場のない虚しさと後悔だけだって」
スザクが神根島で邂逅したカレンに言った、ゼロ批判の会話。しかし、その後自らの矛盾も指摘される。
「うるさい! 知ったことか、そんなもの! 俺は生きなきゃいけないんだ!」
ゼロに「生きろ!」というギアスを掛けられ、命令を無視して離脱した際の言葉。「そんなもの」とは命に代えてもゼロを仕留めろという命令のこと。ルールを破るよりは死んだほうがいいとまで言っていた彼にとっては到底有り得ない発言であり、記憶に残っていないこの発言を音声記録で聞かされた際は唖然としていた。なお、命令を下した式根島の司令官はR2終盤にルルーシュにギアスをかけられ、皇帝に反逆を行なってしまったため、そのまま戦死したか処刑されたものと思われる。
「ユフィ、行政特区は……大成功だ! みんなとても喜んでいたよ、日本に……」
瀕死のユフィに行政特区はどうなったか、自分はうまくやれたかを聞かれての返答。救おうとしていた日本人を逆に殺めてしまった上にそのことを覚えてすらいないユフィに真実を伝えられるはずもなくスザクは咄嗟に嘘をついたのだった。その後ユフィは息を引き取り、直後スザクはある人物によって真実を知ることに…。
スザク「ルルーシュ。君は殺したいほど憎い人がいるかい?」
ルルーシュ「ああ。いる」
スザク「そんな風に考えてはいけないと思っていた。ルールに従って戦わなければそれは只の人殺しだって。でも、今僕は憎しみに支配されている。人を殺すために戦おうとしている。みんながいるトウキョウの空の上で、人殺しを。だから!」
ブラックリベリオン直前にルルーシュと通話しているときの言葉。それまでは治安や規律を守るために戦っているのであって、ルールを破ってまで敵と戦ったり積極的に殺したりはしないスザクだったが、ユーフェミアを無残に殺されたことでそうした理性はなくなりかけていた。この言葉を言っている際にかつて自分を銃弾から守ってくれた父の懐中時計を銃弾で命を失ったユフィの遺体にささげていることを視聴者に映像で示した。皮肉にも親友のルルーシュがゼロとして戦っているときの感情をかつての彼と同じ心境に陥ったことで理解したと言える。この後、ルルーシュは「憎めばいい」と返答した。
「ゼロはどこだぁぁッ!? 俺はゼロをぉぉぉぉッ!!」
ブラックリベリオンにて戦場に現れた際の台詞。事前にV.V.から真相を聞かされており、ゼロへの憎しみに染まっている事が伺える。
「みんな馬鹿だ!! 君も日本人もあんな男に騙されてっ!!」
ブラックリベリオンの際、戦場で遭遇したカレンに対して。真相を知ったスザクはユーフェミアを虐殺者に仕立て上げた上に彼女を殺したゼロに激しい憎しみを抱いている。そして、真相を知らずにゼロを英雄視し、ユーフェミアを虐殺者として憎悪するようになったカレンや日本人たちにやり場のない怒りもぶつけている。
「ここから先の事はお前には関係ない!!」
「お前の存在が間違っていたんだ!! お前は世界から弾き出されたんだ!! ナナリーは俺がっ!!」
ユフィを始めとして多くの人々を死なせる惨事を引き起こしておきながら後悔する素振りも詫びることもせず、自分に共闘や取引を持ち掛けてくるルルーシュに激昂して。もっともルルーシュは、自らのしてしまった事が詫びる程度では済まされない事を知っていたが故に、そういう素振りを見せようとしなかったのであって、本心では罪悪感を感じている。しかし、さすがにこの言葉は、ルルーシュがユフィを不本意な形で死なせても決して捨てなかった信念も否定するものだったため、ルルーシュも激昂する。
「お前の存在など彼女には!!」
小説版では上記の台詞の最後にこれが加わる。直前のモノローグでもナナリーやユフィにルルーシュの存在は必要ないと断言しているほどルルーシュの存在を全否定している。
ルルーシュゥゥッ!!
第一期最終話ラストの叫び。ルルーシュの存在を否定し、銃口を向ける。ルルーシュも同様に「スザァァァク!!」と吼える。この場面と響く銃声を最後に物語は『R2』へと続く。
(憎い憎い憎い憎い憎い…)
小説版における神根島におけるルルーシュとの対峙時におけるスザクの心の声。ユフィの死を肯定したルルーシュの発言からの流れであり、この時、スザクにとってルルーシュは「親友」でなく、ユフィを殺した「仇」でしかなかった……。

R2

「こいつはルルーシュだ! 日本人を、君を利用した男だ!! そんな男を守りたいのか、君はっ!!」
正体を知っても尚、ルルーシュを「ゼロ」として守ろうとしたカレンを遮って言い放った言葉、事実が事実である為に、ゼロを最も信奉していたカレンですらも、混乱のあまりゼロを見捨ててしまった。
「違う! 強いから守るんだ! そうじゃないと僕は……ゼロになる……」
「いや、流石は陛下だ。僕に相応しいよ。大勢殺して、裏切って……」
ピクチャードラマにて、戦場でのスザクの働きをシャルルが「鬼神の如し」と評したことを聞いて。この時の彼は自分が討った兵士の娘から怒りをぶつけられており、そちらの意味での「鬼」と取ったのだろう。
「僕に助けられたと知ったら、彼女は僕を憎むこともできなくなる。憎めるだけでも、救われると思うから……」
去り際にセシルに対して。懸命にゼロの在り方から遠ざかろうとしているが、皮肉にもその考えは根の部分がゼロに似ていた。
(そうだ……受け入れるしかない……これが償いなんだ……俺は……ここで……)
「お、俺は……」
「……生きる!
終盤でのトウキョウ租界での戦闘時。カレンの駆る聖天八極式に追い詰められ、死を意識してしまったことでギアスが発動。そして、惨劇が……。
「僕が…殺ったのか…」
フレイヤを撃ってしまい、一部のトウキョウ租界を壊滅させ、大勢の犠牲者を出してしまったスザク。そして…。
「フフフ…ハハハ…ハッハハハハ!ハッハハハハハハハ!!」
上記の台詞の後、高笑いを上げていった…。
「人を殺めるということが自分の業ならば、ジノ、僕はこれを認めよう……」
必要なのは……結果だ!
シュナイゼルのクーデターに賛同した際の台詞。ここに来て、スザクは今までルルーシュの結果を優先する持論を否定していたが、フレイヤでトウキョウ租界に壊滅的な被害をもたらした事で、自分もルルーシュと何も変わらない事を悟ったのか、逆に肯定する事になった。
「こんな事は誰も……ユフィも望んではいなかった!」
マリアンヌ「ユフィと話をさせてあげるために助けたのに!」
「それを押し付けというんだ!」
アーカーシャの剣にて、ルルーシュが集合無意識にギアスをかけている最中に邪魔しようとしたマリアンヌに対しての台詞。他人の意思を無視して、自分達だけの都合や考えで世界を作り変えようとしていたのを「善意」のつもりでいるシャルルやマリアンヌの傲慢さには、スザクもルルーシュと同様、我慢がならなかったと思われる。
ルルーシュ「スザク。予定通り、この映像は世界中に流している」
スザク「ああ、ゼロレクイエムのためにも……負けるわけにはいかない!」
ルルーシュ「だからお前は、生きろ!
スザク「イエス! ユア・マジェスティ!
対ビスマルク戦にて。「未来を読む」ギアスの前に思わぬ苦戦を強いられたスザクだったが、このやり取りでギアスの呪縛を逆用し、予知を超えた高速戦闘でギャラハッドを両断。皇帝ルルーシュの絶対性証明を成し遂げ、ゼロレクイエムは第二段階へ進む……。
「ルルーシュ……!」
「戦略目的は変わらない……ナナリーが生きていたからと言って、立ち止まることは出来ない!! 何のためのゼロレクイエムだ!?」
「約束を思い出せ……!」
ナナリーを擁するシュナイゼルからの宣戦布告を受け、狼狽するルルーシュに対して。立ち上がらせた彼を投げつけるようにして放り出し、部屋を後にする。
「僕は彼の剣だ……彼の敵も弱さも、僕が排除する」
「だからC.C.。君は盾になってくれ。守るのは君の役目だ」
「ルルーシュは君の共犯者なんだろう……?」
追って来たC.C.に対して。
「いや……届いているよ、カレン……」
カレンとの最終戦にて。アルビオンの攻撃で聖天八極式を大破に追い込んだものの、その左拳が胸部を直撃していた。直後、アルビオンはその場で爆散する……。
その願い……確かに受け取った……!
最終話でルルーシュを殺害した際、ゼロで在り続けることを託されて。
「ルルーシュ……君もどこかで見てるんだろう? 一緒に上げようって言ったのに、また嘘をついて……」
「でも、ナナリーが笑ってる。カレンも、みんなも……これは、君がくれた『明日』そのものだ」
「だから……」
ピクチャードラマにて、ゼロとしてアッシュフォードを訪れた際に、約束の花火が打ち上がるのを見て。この台詞に続き、ルルーシュやC.C.、ロロ、シャーリー、ユーフェミアも加えた集合写真が映り、「反逆のルルーシュ」は幕を閉じた。なお、この一幕では「ゼロ」としてキャスティングされている。
「ああ、くるくるキックのこと?」
「キセキの誕生日」でカレンと組んでテロリストを撃退した際、回し蹴りについて「ランスロットに乗ってる時もやってた」と言われて。まさかの「スザクキック」の名称判明。ちなみに名付け親は藤堂だったらしい。
「礼は言わないよ、ルルーシュ。君には……それだけの罪がある。だけど、今日は……」
誕生日おめでとう、ルルーシュ
「キセキの誕生日」を締めくくった一言。親友が最後に起こした「奇跡」を見送り、「ゼロ」は明日へと進む。

迷台詞

「似合うじゃない、カレ~ン!」
ピクチャードラマの男女逆転祭りにて、応援団の格好をしたカレンに(スザク当人はセーラー服+カチューシャ)。妙にノリノリで楽しそうなのが印象に残る。ちなみにあっさり順応した理由は「軍隊の余興でやらされたんです~」とのこと。
「酷い! 女の子にブスだなんて!」
「ルル子、三股かけるなんてよくないわ!」
そしてルルーシュを巡ってノリにノる面々の中で。カットインした絵では涙目になっており、完全に入り込んでいる。本編のシリアスさはどこへやら……。
「神楽耶って言うんだ。いつも僕ん家に遊びに来た。『将来はお兄様の妻になって差し上げますわ!』なんていってたっけ…いろいろあったけど、それでも楽しかった」
(中略) 
 「それは、ある年の正月、『羽子板の羽が木に引っかかっちゃったんです。取って下さいます?』なんて頼まれた。僕は快く木に登ったよ。すると、『ひっかりりましたわね、お兄様!ほほーっほ!ほほーっほ!』次の瞬間、下から水風船がバンバン飛んできたんだ。真冬だよ?ちょっ、やめて神楽耶!石とか混じってるし!」
「駄目だよ神楽耶!金ダライにおもりを入れて落としちゃ、アーッ!鉄アレイは許して!え?え?僕を木に縛り付けてスズメバチの巣に石を投げるのはどうしてだい!?ほどいて!アーッ!来るよ!誰か!誰かぁぁぁぁ!」
CDドラマ「おでん屋ナナちゃん」にて、帰ってきたルルーシュを泣き落としにかかろうとした時の台詞。一応この話はパラレルワールドなのだが、本編の幼少期を描いた「戻らない夏の日」でほぼ同等の仕打ちを受けている。だが、この世界のスザクには相当のトラウマになっていたらしく、水風船のことを話し始めてから、カレンに制止されるまでかなりやばいことになっていた。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「見守っていてくれ、ユフィ…!」
「ユフィが望んだ未来のために!」
第2次Z再世篇での戦闘台詞。これだけなら普通なのだが、黒の騎士団ルートのダモクレス要塞相手だとツッコミ所満載になる。この時点でスザクはユーフェミアが生きている上に、ダモクレスに乗っているなど夢にも思っていないのでこの台詞を使う事自体はおかしくはないのだが。

第2次Z破界篇

「ゼクス特尉とグラハム上級大尉…。すごいですね。…あの二人…」
「あの凛とした立ち姿…武道の達人に通ずるものがあります」
ゼクスとグラハムを見て。ゼクスはともかく、グラハムに関しては後の姿に関する前振りと言えなくもない。
「ルルーシュ。君はゼロなのか?」
EDでルルーシュに問いかけた。原作よりもゼロに接する時間が長いのでこの言葉が出てきたのかもしれない。当然、ルルーシュは否定するが……。

第2次Z再世篇

「そうやって君は、永遠に過去にこだわって戦うつもりか……」
「ツインドライヴ」にて、「今までの借りを返す」と息巻くカレンに対して。…が、スザクもまた、過去に拘って戦っているので人の事は言えない。この言葉に対するカレンの返答は「あんたの説教なんて聞きたくない」であった。
「あ、ああ……」
(僕は……ルルーシュを試すためにシャーリーが傷つくのを見逃そうとした……のか……僕は……)
(すまない、シャーリー……すまない、アッシュフォード学園のみんな……)
(その罪は、こいつらを倒すことで償う……それがラウンズである自分の務めだ!)
「アッシュフォード・ラプソディ」にて。疑念を確かめるために友人を見捨てようとした自分の行動に今更のように気づき、自責の念をすべて戦闘に向ける。良くも悪くも、R2時代のスザクらしい言動。
「プリンセス・リリーナ……同じ学び舎で過ごした身として、不敬を承知で述べさせていただきます」
「これが世界の現実なのです」
「戦士たちの叫び」にて、アザディスタン焼き討ちを伝えた際にリリーナに対して。完全平和主義の考えは理解しつつも、今の世界でそれを語るのは不可能であると、言外に言い切る。
この言葉自体には一片の理も無いわけではないものの、かく言う彼もアザディスタン焼き討ちをZEXISの犯行に仕立ててマッチポンプを画策するアロウズの作戦に自ら一枚噛んでいる(スザク自身も作戦内容を理解している旨の発言をカレンとの戦闘前会話で発している)ため、説得力がまるで無い。
「手段を選んでいる猶予はない!これで世界が平和になるのなら…!」
上記のやり取りのあと、ZEXISをアザディスタン焼き討ちの犯人に仕立てて殲滅させようと企むアロウズの作戦に参加し、カレンからの戦闘前会話で「それがあんたの信じる正義か」と詰られて。
このやりとりから、前述の通りスザクがアザディスタン焼き討ちの真相をある程度事前に知っていたことがわかる。

黒の騎士団ルート

「これまでの俺は甘かったんだ」
「結果より手段と言いながら、自分が大事にしていたのは理想や美学だった……」
「その結果がこれだ! トウキョウを壊滅させ、ナナリーを失った!」
「俺は戦いを……戦いを生み出すものを許さない! ルルーシュを……ZEXISを……そして、皇帝陛下を!」
「俺は全てを倒す! 人を殺めるということが自分の業ならば、ジノ、俺はこれを認めよう……」
必要なのは結果だ!
残留ルート「超合集国決議第壱号」において増援で現れた際に、迷うジノに対して。原作での台詞や心情をアレンジした台詞。罪の意識に潰されつつあるスザクは、自分が本来何のために戦っていたのか……それを見失い、信念すら曲げてなおも戦う。
(何故だ……何故、ZEXISはゼロの正体を知りながら彼を受け入れているんだ……!?)
(彼らも既にギアスの支配下にあるのか……!?)
そして初戦闘時のモノローグ。ゼロ憎さのあまり、彼が仲間から信頼されているという可能性すら頭に浮かばない。
「俺を捕虜にして、これまでの仕返しをするつもりか?」
残留ルートでゼロがブリタニア皇帝を倒し、カレン達に合流した際に。先のモノローグ同様、今までの経緯が経緯だけに気持ちはわからないでもないが、随分と狭い了見である。この物言いに、カレンや藤堂らからも「今はそれどころではない」といった旨の言葉を返されてしまう。
「…沙慈…。ルイスを救え…」
「いや…救ってくれ!」
「戦乱の王ピースクラフト」にて。レグナントで戦場に現れ、半ば暴走するルイスを止めに向かう沙慈に発破をかける。かつて一方的に嫌疑をかけた償いもあったが、何より友として沙慈に行くように促した。
「その名は今の僕に相応しくない」
「もう僕には仕える主君はいない…。今の僕は空っぽの騎士だ」
相対したブシドーからかつての称号「ナイトオブセブン」を呼ばれ、自嘲気味に否定する。だが、これを聞いたブシドーはスザクのことをこう評する。「ナイトオブゼロ」と。
ブシドー「ならば、君は何のために命を懸ける!?」
スザク「僕の信じる正義のため! それが僕の生きる意味だ!」
何もかも失い、それでもスザクは友のため、己が正義のために戦場に赴く。その強い意志はギアスの呪縛をも御し、空っぽだった騎士に射し込む新たな力となった。
「許せないことなんてない。それはきっと許さないだけ……許したくないだけ……」
ゼロに対して。シャーリーから向けられた言葉を思い、ユーフェミアとナナリーが望んだ世界のために、ゼロを同志として戦うことを決意する。
「しっかりしろ、ゼロ! お前の戦いの目的は変わらないはずだ!」
「ナナリーが生きていたからといって、立ち止まることは許されない! 何のためのZEXISだ!」
「頭を冷やして来い。すぐに一週間後の決戦に向けてのミーティングを始めるぞ」
「決死のエンドゲーム」にて、ナナリーが敵に回ったことを知って動揺するゼロを叱咤する。原作での台詞のIF版だが、立場が立場だけに救いが残るのが違い。
「ジノ、どうしても戦うというのなら……!」
残留ルートでのジノとの対決時。
(ありがとう、ユフィ…。 生きていてくれて…)
(ありがとうございます、コーネリア皇女殿下。 どんな形だろうと、もう一度、ユフィに会わせてくれて…)
「決死のエンドゲーム」のエンドデモより、ユーフェミアとの再会を果たして。立場上は敵味方としての再会となったが、愛する人が無事に生きていた事は、スザクにとって大きな救いだった。あの頃の関係に戻る事は出来ないが、二人が真に望むものは、同じままだ。
「…君の言う通りかもしれない」
「…それにはまだ時間が必要だろうけどね」
「ありがとう、みんな」
ゼロ「行くんだ、沙慈!」
スザク「僕達が援護する!」
カレン「ルイスに見せてやろうよ、アッシュフォード学園の絆を!」
「ネクスト・フロンティア」にて、ルイス救出の決意を固める沙慈に対してかけた発破。原作では最後の最後に至るまで分かり合えなかった3人で背中を押すこのシーンは、再世篇でも屈指の名場面である。
スザク「…今、わかったよ。君の心の全てが」
ゼロ「俺もだ」
残留ルートにて。トランザムバーストの粒子を浴び、互いの想いを理解しあったスザクとゼロは笑顔と共に互いを許し、子供の頃まで遡って再び友人となった。
「ゼロ……このハンカチを使いなよ」
残留ルートEDにて、飲み物を飲む姿をからかわれてむせるゼロに対して。苦笑しつつハンカチを渡す姿に、かつての怒りはもはやない。
…ところで、この時のゼロは仮面が外せないために最終的にむせたのだが、ハンカチを渡してしまったらますます仮面を外さなければならなくなるような…

スパロボシリーズの迷台詞

「にゃ~、にゃ~にゃ~、にゃにゃ~にゃ~!」
第2次Z破界篇の中断メッセージにてルルーシュから渡された嘘の台本を読んで。ちなみに顔グラは真顔である。

搭乗機体

ランスロット
第七世代KMF実験機であり、実質専用機。
ランスロット・エアキャヴァルリー
ランスロットに飛行ユニットを追加した機体。
ランスロット・コンクエスター
エアキャヴァルリーのパワーアップ機体。
ランスロット・アルビオン
第九世代KMFであり、ランスロットの後継機。ナイトオブゼロとなったスザクの最後の愛機で、今まで得たデータを基に一から造り上げたランスロットである。二丁のスーパーヴァリスとエナジーウィングによる超高速飛行、MVSによる斬撃といった遠近戦闘を自在にこなす戦闘力は作中最強に食い込む。

余談

  • キッズステーションの番組紹介では、元為政者の子である点とルルーシュとの対比を兼ねて「白の王子」と称されることもあった。
  • ランスロット搭乗時に多用する蹴りは視聴者から「スザクキック」の俗称で呼ばれているが、当人は「くるくるキック」と呼んでいる。本来は藤堂譲りの武術で「陽昇流誠壱式旋風脚(ひのぼりりゅう まこといちしき せんぷうきゃく)」という名前なのだが、「子供には言いづらい」との理由でこうなった。当時は「枢木スザクのくるくるキック」だったらしい。
  • 枢木スザク役の櫻井孝宏氏は、R2最終話のエンドカードのイラストを描いている。
  • ゲーム「テイルズオブグレイセス F」にて櫻井氏が演じるアスベル・ラントの衣装としてスザクの衣装がダウンロード配信された(1キャラ500円。他のメインキャラに着せられるゼロ、C.C.、カレンの衣装も配信され、勝利台詞でキャラを意識したセリフを喋る)。ちなみにスザクとアスベルには「幼少のころに王族と友達になる」など、ユーザーからいろいろ共通点を指摘される。というか容姿も性格も似ているため、あまり違和感がない。それゆえか某動画サイトでスザクが撃墜された時にアスベルの戦闘不能台詞である「マモレナカッタ…」が書き込まれることが多い。
    • そのゲームにはロロ役の水島大宙氏が演じるヒューバート・オズウェル(アスベルの実の弟)もいるが、ギアス関連の衣装は配信されなかった。
    • ゲーム「テイルズオブエクシリア2」にもギアス関連の衣装がダウンロード配信され(1キャラ300円)、グレイセスの時とは違いパーティーキャラ全員分用意されているが、スザクの服装を割り当てられたのはジュード・マティスである(櫻井氏は演じていない)。

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