アークエンジェル隊

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アークエンジェル隊とは、『機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する部隊。

概要[編集 | ソースを編集]

地球連合軍大西洋連邦所属)の戦艦であるアークエンジェル母艦とした部隊。地球連合軍第8機動艦隊に所属する。

アークエンジェル隊が受領予定だった5機のG兵器が開発されていたヘリオポリスにて、ザフト所属クルーゼ隊の襲撃に遭い、艦長をはじめ多くの正規クルーを失う。その後、アークエンジェルに避難してきたキラ・ヤマトらヘリオポリスの学生達をクルーとして補充し、途中たび重なる敵襲に苦しめられながらも、唯一接収に成功したG兵器「ストライク」のデータをアラスカ基地に渡す任をこなした。

しかし、味方である連合軍上層部が仕掛けた大量破壊兵器「サイクロプス」の発動によるアラスカ基地の崩壊に、敵味方問わず巻き添えになりそうになった事が切っ掛けで、地球連合軍を離脱。後に、オーブの残存部隊およびクライン派と共に三隻同盟を構成した。

正規クルーの多くが戦死して一部民間人をクルーに入れなければならない状況など、『機動戦士ガンダム』のホワイトベース隊と似通った設定であり、『SEED』が21世紀のファーストを標榜している故の一種のオマージュと言える。

続く『SEED DESTINY』ではラクス・クライン暗殺部隊の襲撃が切欠となり、独立部隊として活動を再開。地球連合に加盟したオーブ軍を止めるべくミネルバ隊との交戦にて介入を繰り返す。 その後、ザフトによるオーブ侵攻を退けた後、正式にオーブ軍へと配備。機動要塞メサイアでの戦いを駆け抜けた。

『SEED FREEDOM』では世界平和監視機構コンパスへと所属を移しており、主要クルーもそのまま引き継いでいる。

登場作品[編集 | ソースを編集]

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
序盤でαナンバーズ所属となり、後は大体原作の流れに沿っている。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
『SEED DESTINY』設定。両主人公のルートにて中盤から登場するが、セツコルートでは後半まで第三勢力扱い。
最も原作に近い…と言うか、それ以上の介入行動をしており、後にキラが自らの行いを省みる描写があるものの、介入行動への他キャラクターの反応からプレイヤーからの賛否が特に激しい事で有名。
第3次スーパーロボット大戦Z
オーブ軍に編入されているらしく、ジェミニスによるオノゴロ島襲撃や御使いの地球への攻撃に際してアークエンジェルやアカツキが出撃しているのが確認できる。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦J
大まかな流れは原作と同じであるが、中盤にてナデシコ特務艦隊を構成する。
スーパーロボット大戦W
ムウは序盤からスポット参戦するが、正式に自軍入りするのは終盤手前。それまでは単独のイベントが多い。
スーパーロボット大戦K
『SEED DESTINY』設定。今回は終始味方として使っていける。
スーパーロボット大戦L
『SEED DESTINY』設定。終盤まで別行動。
よくよく考えると本作のアークエンジェル隊はメナージュ・ゼロのはずなのだが、作中そのような扱いは一切受けていないどころか、LOTUSも積極的に身内にしようとしていた辺り、第1次連合・プラント大戦での活躍が評価されている模様。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Card Chronicle
カイルスとして結成されるまでのプレイヤー部隊の中核。
スーパーロボット大戦X-Ω
長らく未登場だったトノムラとロメロが初登場。本作ではティターンズの傘下にあり、自軍側であるエゥーゴとは敵対関係にある。アラスカ基地での戦いの後に軍を脱走してエゥーゴに付く。
スーパーロボット大戦DD
『SEED』設定。地球への降下後に、クルーゼ隊を囮にしたガウルンの攻撃でディーダリオンの力が暴走し、異世界エリア11近海へ迷い込んでしまう。元の世界へ帰還した後は概ね原作通りで、連合軍上層部から切り捨てられた事を機に正式にディバイン・ドゥアーズの一員としての活動を開始。原作通りトールが戦死し、ムウがMIAになる憂き目を見るも、他世界のメンバーの協力のお陰でナタルやフレイの救出が達成される等、幾らか救われている。この為、3章Part7から作品自体は『DESTINY』に移行するが、原作と異なりナタルが参加している(『DESTINY』では出番の無かったトノムラ等も含めて、メンバーは『SEED』に近い)。
ただ、原作やこれまでの参戦作品とは違い、本作でのアークエンジェル隊は行動こそ基本的に原作『SEED』通りだったものの、所属していた連合を離反して異世界人達に与し、世界を敵に回した部隊という立場故に、戦争終結後は詳しい事情を知らない世間から極めてネガティブなイメージを抱かれる羽目になり、『DESTINY』の物語が開始された時点で(『DESTINY』原作で介入行動を行う以前の時点で)既に各勢力から「危険分子」として扱われており、オーブ解放作戦も詳細が大きく異なる戦いだった影響もあってシン・アスカからは最初から仇敵として憎まれている。
3章part8からディバイン・ドゥアーズと共に本格的な介入行動に移り、同行したナデシコCのハッキングによる力添えで攻撃せずとも両軍を抑え込める為、第2次大戦時の実際の介入行動時も武力抜きで場を収めることに成功する等、原作以上に理念を通すことができてはいるものの、その強大過ぎる力を持つが故に両陣営からは益々「危険な存在」と認識されている。

人物[編集 | ソースを編集]

正規軍人 [編集 | ソースを編集]

マリュー・ラミアス
元々は技術士官であったが、本来の艦長をはじめ正規のクルーが多く戦死した事により、艦長代行となる。後に辞令が下り、正式に艦長に任命された。
ナタル・バジルール
副官。アラスカ基地到着時に転属命令を受け艦を降りた。後にドミニオンの艦長に任命される。
ムウ・ラ・フラガ
元々はヘリオポリスに入港した新造の母艦アークエンジェルの護衛としてやって来たが、ザフトの襲撃に遭った事が切っ掛けでアークエンジェル隊の一員となる。
「エンデュミオンの鷹」の異名を持つ地球連合軍エースで、キラと共にアークエンジェル隊の戦力の要となった。ヤキン・ドゥーエ戦役にてMIAになるものの、『DESTINY』にて紆余曲折を経て復帰する。
アーノルド・ノイマン
アークエンジェルの操舵手。ある意味でアークエンジェルに最も貢献した人物。
ジャッキー・トノムラ
アークエンジェルのCIC索敵担当。元々は副操舵手として配属されていたが、ザフトの攻撃により減少したクルーの穴を埋めるために現在のポジションに落ち着いた。
ロメロ・パル
アークエンジェルのオペレーター。後にCICに席を移した。
ダリダ・ローラハ・チャンドラII世
アークエンジェルのCIC電子戦担当。
コジロー・マードック
アークエンジェルのメカニック

ヘリオポリスの学生組[編集 | ソースを編集]

キラ・ヤマト
主人公民間人だったが、成り行きで搭乗したストライクガンダムパイロットとなる。ヘリオポリスの学生組における唯一のコーディネイターの人物。
サイ・アーガイル
アークエンジェルのCIC担当。
トール・ケーニヒ
アークエンジェルの副操舵手担当。後にスカイグラスパー2号機のパイロットに志願するが戦死。
ミリアリア・ハウ
アークエンジェルのCICモビルスーツ管制官担当。(キラを除く)ヘリオポリスの学生組では『DESTINY』にも唯一続投している。
カズイ・バスカーク
アークエンジェルの通信士担当。地球連合軍オーブ攻撃を前に、アークエンジェルを降りた。
フレイ・アルスター
アークエンジェルの雑用担当。アラスカ基地到着時に転属命令により艦を降り、以降は数奇な運命をたどる。

元捕虜 [編集 | ソースを編集]

ディアッカ・エルスマン
敵軍たるザフトクルーゼ隊の一員だったが、オーブ近海でのアークエンジェル隊との交戦の末、捕虜になる。
その後、オーブ解放作戦時に解放されたが、自らの意志でバスターガンダムを駆り、以降第1次大戦中アークエンジェル隊の戦力として戦った。第1次大戦後はザフトに戻っている。