スパイラルネメシス

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スパイラルネメシス(Spiral Nemesis)とは、『天元突破グレンラガン』に登場する現象。

概要[編集 | ソースを編集]

螺旋力による進化の果てに行き着くという、宇宙全ての終焉であるといわれる。

その原理は螺旋力そのものに密接にかかわっている。螺旋力とはそもそもDNAや銀河など、螺旋を描くものに宿る「進化しようとする力」であり、人の姿に近いほど大きく力を発揮する。

だが、螺旋力による進化は、さながらドリルの螺旋がいくら回っても終わらないように、文字通り限界がなく、天を目指す意思に従って爆発的に膨れ上がっていく。そして、一定のレベルを超えた螺旋力は内側から一人ひとりを食い破って銀河そのものとなり、過剰銀河と化したそれらは互いに食い潰しあい、最終的には宇宙そのものを呑み込むブラックホールと化し、やがてはそれも消えて全てが無へと帰ってしまう。これがスパイラルネメシスである。

螺旋族達はかつての同胞たちとの戦いでこの危機に気付き、同胞を滅ぼしたうえで自らの進化の可能性を潰し、アンチスパイラルとなって監視を続けてきた。そして、そのシステムの一つに地球が引っかかったことで、「螺厳篇」の幕が上がったのである。

何より問題なのは、この現象は人のDNAそのもの(子孫繁栄、文明を発展させようとする力)が原因であるため、回避の方法が事実上ないことである。どんなに対策を講じようとも人であることは捨てきれず、アンチスパイラルと同じ方法を宇宙全てが取れるわけもないからである。ゆえにアンチスパイラルは自らと同じ存在になることを拒み、一定の成長を遂げた螺旋族を駆逐してきたのである。

SRWでの扱い[編集 | ソースを編集]

原作と同じく螺旋力の暴走による災厄であるが、Zシリーズでは一度発生すると全並行世界を巻き込んで滅亡する、『CC』でも違う形であれど(後述)引き起こされて宇宙が滅びかけるなど、共通して驚異的な災厄となっている。

第2次Z』ではゲッター線が異種同質の特性を持っているため、螺旋力と同じように(あるいはそれ以上に)警戒していた。ゲッター線も進化の果てに滅亡を齎す力、つまりスパイラルネメシスと同じ現象を呼ぶ。螺旋力はあらゆるものを消し去ってしまう事に対しゲッター線は「人の創りしゲッターそのもの」によって全てが滅びさることになる。が、スパイラルネメシスと違って「更にその先」があるため、滅ぶか先に進めるかどうか人類が篩にかけられていると言える。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
人類殲滅システムに関係する形で、「いずれ来る危機」として語られている。Zの世界においてはスパイラルネメシスと共に彼らが来るとアイムが明言している。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
アンチスパイラルにより、「根源的な災厄」の正体がスパイラルネメシスではなく、それを恐れる「」の怒りによる宇宙の滅却であることが判明している。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
遂にスパイラルネメシスを恐れる「根源的な災厄」=「御使い」が姿を現す。しかし、実際は「すべての並行世界を巻き込んだ挙句に滅ぼす」と云う点ではたいして変わらず、スパイラルネメシスで勝手に滅ぶか、御使いが故意に滅ぼすかの違いでしかなかった。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X
原作同様、アンチスパイラルが発生を阻止しようとしており、危険性のある生命体を滅ぼすべく、アル・ワースの暦における3000年前に全宇宙規模の戦いを引き起こした。
スパイラルネメシスへの対策として「人間が銀河を創り、それが互いに食い合って宇宙が消滅するというのなら、その宇宙自体を人間が創り出す」という答えが示されており、実際に最終決戦においては人々の意志の力により崩壊しかけたアル・ワースは再度創造されることになった。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Card Chronicle
アンチスパイラルとヒトマキナとの死闘を終えた後に、フルギーロが超螺旋宇宙とバイストン・ウェルを繋げたことで、実体化した亡者に渦巻く怨念が力を増幅して宇宙が崩壊しかけてしまうが、それでも屈しないカイルスの面々の意思がサイコフレームを共振し、滅びは食い止められた。