ボール

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ボール
外国語表記 Ball[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 戦闘用ポッド[2]
生産形態 量産機
型式番号 RB-79
全高 12.8 m
本体重量 17.2 t
全備重量 49.0 t
動力 燃料電池
ジェネレーター出力 400 kw
スラスター推力 24,000 kg
装甲材質 チタン合金[3]
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
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ボールは『機動戦士ガンダム』の登場メカ

概要

地球連邦軍の開発した宇宙用機体。

いくら資源や物量で勝る連邦と言えど、戦争の長期化やそれによる疲弊により、製造・保有できるMSの数には限度があった事から、ジムを支援するための廉価機体として開発されたという経緯を持つ。

当時、宇宙空間作業用として普及していたスペースポッド「SP-W03」をベースに開発されている。メインスラスターや装甲、マニピュレーター等以外はほぼそのままスペースポッドから流用されており、その製造コストはジムの4分の1以下にまで抑えられている。動力源も核融合炉ではなく、スペースポッドの燃料電池を流用しており、出力の低さからビーム兵器は使用できない。

武装は、ガンタンクのものを流用した低反動キャノン砲を1門搭載しており、弾数こそ少ないが攻撃力自体は高い。この優れた攻撃力を活かし、先述したジムの火力支援の他、本機のみで構成された人海戦術、マゼラン級やサラミス級に搭載されてパトロール艦隊を形成する等した。マニピュレーターも装備しているが、MS用の携行兵装の保持はできず、AMBACによる姿勢制御としても使う事はできない。近接戦闘能力も皆無であり、敵MSに肉薄されると為す術がなく、作中ではザクIIに蹴飛ばされる描写さえ存在する。

2連装キャノン砲を搭載するK型、浮遊機雷を散布するM型等といったいくつかのバリエーションがあるが、その生産数はいずれも少ない。また、1stガンダム以降の他作品にも何機かのバリエーション機体が登場しているが、MSの普及以降は流石に第一線から引いており、主に後方での防衛任務や作業用として用いられている。一部には武装を撤去して民間に払い下げられた個体もあったという。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
初登場作品。マップ「エゥーゴとの接触」にて、エゥーゴ兵の乗る味方NPCとして登場するのみ。
登場前にクリアしても、クリア後のイベントに出演する為ロボット大図鑑には載る。
スーパーロボット大戦F完結編
「ガラスの王国」で味方NPCとして3機登場。隠し要素でこのNPCを1機でも守り切ると1機のみ入手でき、自軍で使用できるようになる。初期配置が敵部隊と近いため、全速力で救出しないと2~3ターン程度で全滅してしまう。基本性能もパイロットの兵士も能力が低すぎるため、かく乱を使っても敵の攻撃を回避できない。欲しい場合は2回行動が可能なパイロットの機体にメガブースターを装備させ、更に加速を使う等して早急に助けてやろう。
なお味方としては射程は長いが穴も大きく近距離には撃てず、宇宙専用なのに宇宙適応Bという体たらく、強力なMSが続々と配備され続けていた上に、舞台がすぐに地上に移るという事もあり、活躍の機会は全くといっていいほど無い。あくまでも趣味のユニットである。

単独作品

スーパーロボット大戦GC
序盤のイベントでシローが乗り込み、加入時にホワイトベースに持ち込まれる。Sサイズのため部位攻撃要員に使えるが、宇宙専用なのでミノフスキークラフトをつけても地上では出撃できない。しかも加入してすぐに舞台が地上に移る。
なお、ここで入手するボールはシローが乗っていた「先行量産型ボール」ではなく、1stガンダムに登場した普通のタイプである。
スーパーロボット大戦XO
地上でも出撃できるようになった(空適性がBになった)。『GC』同様Sサイズのため部位攻撃要員として使える(特に部位攻撃要員が少ない序盤は捕獲の際に地味に便利な機体である)。また、サイズSと宇宙Sのおかげで宇宙ステージでは意外と避ける。使い勝手の面から見れば、『GC(XO)』のボールはおそらく歴代最強のボールと言える。

関連作品

バトルドッジボールII
ジム0083(ジム改)の必殺技「第7中隊出撃」で呼び出される。ボール違いです。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

マニピュレーター
側面に2基装備。基本的には作業用の装備だが、緊急時には打突武装としても使用可能。普通、そこまで接近されたらダメな気がするが…。
低反動キャノン砲
本体の上部に1門装備されている武装。口径の設定に関してはガンタンクと同じ120㎜だったり180㎜だったりと設定資料の刊行・執筆時期によって異なり一定しない。一応、命中すればザクを粉々に出来るだけの威力はあり、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』(SRW未参戦)では相手が宇宙用ではろくに行動できないJ型という圧倒的な地の利を生かしてつるべ撃ちにしていた。
SRWでは本機唯一の武装。流用の設定からか、ガンタンク同様「120ミリキャノン」名義になっている作品もある。「旧シリーズ」では前述通り射程は長いが攻撃力は到底実戦レベルに及ばず、機体の運動性も壊滅的なためまともに当てられないという散々な性能であった。『GC』では改造段階が高いため強化次第で充分な攻撃力を得る事は可能。ガンタンクの主砲より射程は若干短いが、代わりに近距離に死角がなく射程1から撃っていける。

オプション装備

連装機関砲
低反動キャノン砲と換装可能な2門装備の武装。連射性能が高い。

移動タイプ

宇宙 /
本来は宇宙専用。『XO』のみ飛行可能。

サイズ

S
実際は13m近い球形、つまり幅も同じくらいあるので、18mのMSと並べると意外に大きく映る。

機体BGM

「颯爽たるシャア」
第4次』より。
「ホワイトベース」
GCXO)』より。

対決・名場面

VSザク
『1st』より。ア・バオア・クーの戦いにて、不用意にザクに近づきすぎたボールの一機がサッカーボールさながらに蹴り飛ばされ後方にいたジムに衝突、両機とも爆散してしまった。
ちなみに、カプセルトイ「機動戦士ガンダム MSモビルスタンド03」にて、このシーンのジムとボールが立体化されている。

主な関連機体

一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。

強化型・バリエーション機

ボールK型(SRW未登場)
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。かつては先行量産機と呼ばれたこともあった現在はバリエーション機と扱われる方が多い。マニピュレーターの数を2本から4本に増やしている(Y字になっている)他、ウィンチギミックを装備している。作中では連装機関砲を装備していたが、低反動キャノン砲を装備することも可能。
作中では宇宙用高機動試験型ザクと対峙し、ワイヤーで相手の動きをとめて連装機関砲で相打ちに持ち込んだ。
SRW未登場。『GCXO)』にてシナリオが再現されたものの、シローは通常のボールに搭乗し本機は登場しなかった。
Bガンダム(SRW未登場)
機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』収録の「バカがボオルでやってくる!」に登場。一年戦争時のソロモン攻略戦においてウモンの乗機で、ボールに追加装甲を取り付けた機体。端的に言えば巨大なガンダムの顔がついたボール…まぁ本編完結後に掲載された読み切りの短編なので突っ込んではいけない。
作中では頭しかないことを隠すために僚機のジムの後ろに隠れていたが、結果としてジムとセットで行動するという基本に則って戦ったともいえる。
元々『機動戦士クロスボーン・ガンダム』本編でウモンが「自分はボールでリック・ドム6機を撃墜した」と語っており、それを聞いたトビアは通常のボールがリック・ドムと戦う姿を思い浮かべていた。
SRW未登場だが『第2次α』ではウモンの台詞の中で存在が示唆されており、その際に「相手を驚かせて隙を突いただけじゃないか?」と返されている。ちなみに「バカがボオルでやってくる!」が発表されて(ガンダムエース2002年11月号、2002年9月26日)から約半年程で(2003年3月27日)で本作が発売しており、これは『W冥王星と互角のスピード採用である。

関連機

ガンタンク
180mm低反動キャノン砲を流用している……が前述の通り口径の設定がちょくちょく変わるのでこの辺りの設定も正しいかどうかは疑問符が付く物である。
ジム
戦場ではセットで行動し、支援をするのが基本。

余談

  • 劇中で「ザクにサッカーボールの如く蹴飛ばされてジムにぶつけられる」等のシーンからも分かる通り小型機のように作劇されているが、設定上は全高12.8mと他MSと並べれば胸部辺りまである。
  • 小説版では「ミスター・ボール」という名称が付けられている。

脚注

  1. MS、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。
  2. 「(簡易型)モビルスーツ」、「モビルアーマー」やより適切な「モビルポッド」呼称もされるがこの辺りは設定執筆時期などによって異なり一定していない。
  3. 一部資料では「ルナ・チタニウム合金」記述も有るがジムのコスト抑制の設定などと矛盾するので異説の類と思われる。

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