「アイドルマスター XENOGLOSSIA」の版間の差分

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::歌:如月千早(声:清水香里)
 
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『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE|うますぎWAVE]]』第467回にてアイマス総合プロデューサーの坂上陽三氏は、「アニメ製作の話はアーケード版が正式稼動する以前より始まっていて、当時はバンダイとナムコが経営統合した時期でもあり両者のコラボ的な作品を作ろうという話が持ち上がっていた。その結果、(ナムコの)『アイドルマスター』という言葉をキーワードに<ref>当時は『アイドルマスター』という言葉をキーワードに他の色々な展開も行う予定だったが、結果として『XENOGLOSSIA』のみが残った。</ref>、サンライズ・バンダイビジュアルでロボットアニメを作ろう、といった経緯でこの作品が製作された」と語っている。
 
『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE|うますぎWAVE]]』第467回にてアイマス総合プロデューサーの坂上陽三氏は、「アニメ製作の話はアーケード版が正式稼動する以前より始まっていて、当時はバンダイとナムコが経営統合した時期でもあり両者のコラボ的な作品を作ろうという話が持ち上がっていた。その結果、(ナムコの)『アイドルマスター』という言葉をキーワードに<ref>当時は『アイドルマスター』という言葉をキーワードに他の色々な展開も行う予定だったが、結果として『XENOGLOSSIA』のみが残った。</ref>、サンライズ・バンダイビジュアルでロボットアニメを作ろう、といった経緯でこの作品が製作された」と語っている。
  
サンライズの古里尚丈プロデューサーは、『THE IDOLM@STER』のアニメ化企画を持ち込まれた際にロボットアニメになった理由として「『原作の魅力には勝てない、同じ土俵には立てない』から、『ゲームのキャラで舞-HIME(まいひめ)<ref>『XENOGLOSSIA』以前に展開されたサンライズのメディアミックスプロジェクト。別の作品に登場したキャラクターをまた別の作品に登場させつつも、設定を変更するという手法を取っている。</ref>を作ってくれという依頼』だと好意的に解釈した」と述べている<ref>アニメ雑誌『アニメージュ』2007年2月号より。</ref>。
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サンライズの古里尚丈プロデューサーは、『THE IDOLM@STER』のアニメ化企画を持ち込まれた際にロボットアニメになった理由として「『原作の魅力には勝てない、同じ土俵には立てない』から、『ゲームのキャラで[[舞-HiME]]<ref>『XENOGLOSSIA』以前に展開されたサンライズのメディアミックスプロジェクト。別の作品に登場したキャラクターをまた別の作品に登場させつつも、設定を変更するという手法を取っている。</ref>を作ってくれという依頼』だと好意的に解釈した」と述べている<ref>アニメ雑誌『アニメージュ』2007年2月号より。</ref>。
  
 
また古里プロデューサーは公式ラジオで「サンライズにとっての『アイドル』とは何だろうと考えた結果、『ロボット』に行き着いた」「自分たち(サンライズ)が得意なロボット物の要素を加えることで、ゲームとはまた違う世界が広がると考えた」とも述べている<ref>なお、この時期を境としてサンライズは今まで手掛けなかった多様なジャンルの作品にも携わるようになった。その後、サンライズは『XENOGLOSSIA』の制作で得られた教訓等を踏まえて、『ラブライブ!』や『[[アイカツ!]]』といったメディアミックス系アイドルコンテンツのアニメ化をロボット等を無理に出さずに成功させている。特に、TVアニメ版『ラブライブ!』は『XENOGLOSSIA』の制作チーム(第8スタジオ)によるもので、シリーズ構成も花田十輝氏で共通している。</ref>。
 
また古里プロデューサーは公式ラジオで「サンライズにとっての『アイドル』とは何だろうと考えた結果、『ロボット』に行き着いた」「自分たち(サンライズ)が得意なロボット物の要素を加えることで、ゲームとはまた違う世界が広がると考えた」とも述べている<ref>なお、この時期を境としてサンライズは今まで手掛けなかった多様なジャンルの作品にも携わるようになった。その後、サンライズは『XENOGLOSSIA』の制作で得られた教訓等を踏まえて、『ラブライブ!』や『[[アイカツ!]]』といったメディアミックス系アイドルコンテンツのアニメ化をロボット等を無理に出さずに成功させている。特に、TVアニメ版『ラブライブ!』は『XENOGLOSSIA』の制作チーム(第8スタジオ)によるもので、シリーズ構成も花田十輝氏で共通している。</ref>。

2019年1月12日 (土) 11:15時点における版

アイドルマスター
XENOGLOSSIA
読み アイドルマスター ゼノグラシア
外国語表記 IDOLM@STER XENOGLOSSIA[1]
原作 矢立肇
原案:バンダイナムコゲームス「THE IDOLM@STER
監督 長井龍雪
シリーズ構成 花田十輝
キャラクターデザイン 竹内浩志
メカニックデザイン 阿久津潤一
大河広行
音楽 斉藤恒芳
制作 サンライズ
バンダイビジュアル
放送局 テレビ東京 他
放送期間 2007年4月3日 -
2007年9月25日
話数 全26話
シリーズ アイドルマスターシリーズ
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
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アイドルマスター XENOGLOSSIA』は、サンライズ制作のテレビアニメ作品。

概要

キャッチコピーは「あなたの、アイドルになりたい」。ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)のアイドルプロデュース体験ゲーム『THE IDOLM@STER(アイドルマスター)』を原案とするアニメ作品。だが、ストーリーは全く異なり、意思を持つロボット「iDOL(アイドル)」と、そのパイロットである少女「アイドルマスター」の関係を描くものとなっている。また、原案とはキャラクターの声優のキャスティングをはじめとした諸々の設定が大きく異なる点も特徴である[2]

タイトルの「XENOGLOSSIA(ゼノグラシア)」は本来「習ったことがないはずの言語を話す現象」を指す言葉だが、本作品のプロデューサー古里尚丈氏は「妖精や精霊という意味と、宇宙の言葉がわかる巫女的存在という意味」と説明している。

上記の事からわかるように、『XENOGLOSSIA』は「人類とは異なる知性体とのコミュニケーションのありかたを問いかけるSFテーマの強い作品」である。故に、難解な独自用語や概念が飛び交う上に、人間の心が持つ醜い部分がさらけだされるシリアスで重い展開も頻発する。

スーパーロボット大戦への参戦の経緯

スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』第467回にて、本作品のスパロボ参戦秘話が明かされている(本頁の余談の欄も参照)。

寺田貴信プロデューサーは「アイマス(アイドルマスターの略称)がスパロボに絡むとは思わなかった」「『X-Ω』制作のオオチプロデューサーから『XENOGLOSSIA』を出したいと言われて、『何言ってんだ』と思った」「快諾してもらえるとは思わなかった」と発言している。

これに対し、アイマス総合プロデューサーの坂上陽三氏も「『XENOGLOSSIA』を拾ってあげたいと考えていたが、ロボットアニメという事で悩んでいたところにスパロボ参戦の話をもらい、『その手があったか』と思い、快諾した。むしろ、どんどん出してほしい」「アイマスとスパロボは同じ会社(バンダイナムコ)なのに、『XENOGLOSSIA』のスパロボ参戦は思いつかなかった」と発言している。

……実のところ、『X-Ω』参戦以前も『XENOGLOSSIA』はスパロボ参戦作品候補に挙げられていたが、寺田プロデューサー曰く「スパロボに出すにしても、本家アイマスがTVアニメ化した後にしたい」という配慮で、スパロボへの参戦を後回しにされていたとの事。

なお、オオチプロデューサーからすれば、『XENOGLOSSIA』の参戦は別の作品を参戦させるための布石でもあったという衝撃の事実が、その作品の参戦発表と共に明らかになった。

ストーリー

の崩壊「ロスト・アルテミス」から100年余り経った復興歴107年。月の破片「ドロップ」落下の危機に晒される世界において、他の国が核兵器でドロップを迎撃する中、非核三原則によって核兵器を持たない日本は意思を持つ巨大ロボット「iDOL」によってドロップを除去していた。

芸能オーディションに合格して上京した天海春香は、iDOLを巡って争う組織「モンデンキント」と「トゥリアビータ」の戦いに巻き込まれる。窮地に陥った春香はモンデンキントのiDOL「インベル」に救われ、モンデンキントに保護される。そして、「オーディションがアイドルではなく、iDOLのパイロット『アイドルマスター』を探しだすためのものだった」と知らされた春香は呆気に取られるが、モンデンキントの格納庫でインベルと再会し、アイドルマスターになることを決意する。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

モンデンキント / アイドルマスター課

天海春香
主人公。インベルのアイドルマスター。
萩原雪歩
春香と同じアイドルマスター候補生。適正不十分だったためオペレーターとなる。…が、その正体はトゥリアビータのスパイであり、幼少の頃の出来事から千早を狂信的なまでに慕っている。
水瀬伊織
アイドルマスター。ネーブラのアイドルマスターの座を真と競い合った末に譲るが、後に真を追い越して再びネーブラのアイドルマスターとなる。
菊地真
ネーブラのアイドルマスターだったが、後にネーブラに拒絶されアイドルマスター資格を剥奪される。その後はモンデンキントを出奔しトゥリアビータに寝返り、新たに開発されたヒエムスのアイドルマスターとなる。
双海亜美
TVなどで活躍している人気アイドル。元はテンペスタースのアイドルマスターであったが、双子の妹・真美とテンペスタースが行方不明になった事が切っ掛けでモンデンキントを離れる。
双海真美
亜美の双子の妹。テンペスタースのアイドルマスターであったが、本編が開始される7年前にテンペスタースと共に行方不明となる。
ジョセフ・真月
アイドルマスター課の課長。
三浦あずさ
アイドルマスター課の主任。元ネーブラのアイドルマスター。
宗方名瀬
アイドルマスター課の管制官(リーダー)。
大道楢馬
アイドルマスター課の管制官(データ解析担当)。課長(と、後に加わる朔)を除けば、アイドルマスター課唯一の男性。
鈴木空羽
アイドルマスター課の管制官(伝達担当)。
なお、管制官三人組の名前を並べると「なぜ・ならば・それは」になる(次回予告でもネタにされている)。
秋月律子
インベルの整備責任者。アイドルマスターの住居「十六夜寮」の寮長も務める。
源千佳子
整備班のチーフで、ネーブラの整備責任者。
安原蛍
アイドルマスター課の医務員
七草整備士
整備班の仲良し七人組。その呼び名の通り、春の七草にちなむ名前を持つ(せりか、なずな、ごじょう、はこべ、ほとけ、すずな、すずしろ)。
朔響
モンデンキント本部直属のiDOL調査チームのリーダーで、物語中盤からアイドルマスター課課長補佐に就任する。

トゥリアビータ

如月千早
ヌービアムのアイドルマスター。春香をライバル視し、インベルに対して強い執着心を抱いている
リファ
千早と行動を共にする謎の少女。
テル・ロ・ウ
トゥリアビータの顧問を務める老女であり、元モンデンキントの研究者
千早やリファ、カラスなどからは「お母様」と呼ばれる。
カラス
テル・ロ・ウの御世話係を務める青年。

その他

高槻やよい
下積み中のアイドルの卵。春香の親友。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

プロメテウスシリーズ

インベル
プロメテウスシリーズ1体目のiDOL。本編から16年前に起きた「夜明けの紫月事件」以来、活動を停止していたモンデンキント所属のiDOL。
ネーブラ
プロメテウスシリーズ2体目のiDOL。本編開始時に唯一稼働していたモンデンキント所属のiDOL。現在のアイドルマスターは伊織と真(任務によって、どちらかが操縦を担当する)だが、一度拒絶したマスターはどんな事があっても絶対に搭乗させない
ヌービアム
プロメテウスシリーズ3体目のiDOL。本編から16年前に強奪され、トゥリアビータの所属となっているiDOL。アイドルマスターは千早だが、後に雪歩が後任となる。
テンペスタース
プロメテウスシリーズ4体目のiDOL。本編から7年前に、本機体のアイドルマスターである真美と共に行方不明となっている。
ヒエムス
プロメテウスシリーズ5体目のiDOL。第11話「ニヴルヘイム」にて、北欧アイスランドに所在するグリムス山のマグマ溜まりで眠っているコアが発見される。唯一戦闘用として開発されたiDOLで、アイドルマスターはネーブラに拒絶された真が勤める。

エピメテウスシリーズ

エピメテウス・ワン
プロメテウスシリーズを模した人造のiDOL。なお、リファから「エピちゃん」というあだ名で呼ばれている。
量産型エピメテウス
エピメテウスシリーズの量産型。他のiDOLと異なって、アイドルマスターを必要としない無人機である。

組織

モンデンキント
国連によって設立された、ロスト・アルテミス災害からの復興を目的とした国際組織。組織名は、ドイツ語で「月の子」の意。
主に地球に落下するドロップの除去やコンペイトウの軌道予測、被災地の復興事業などを行う。半官半民の多国籍企業体で、ジュネーブに統轄本部を持ち、世界各地に7つの部門がある。
日本以外の支部では基本的に核兵器を用いてドロップ除去が行われているが、日本には非核三原則があるためiDOLによる破砕作業が行われている。
アイドルマスター課
春香達が所属するモンデンキントJP(日本)の一部門。正式名称は「特殊隕石対策実行係」で、「アイドルチーム」とも呼ばれる。
iDOLが対外的には「次世代の対ドロップ用ロボット」という位置づけであり、その運用試験を行う部署という理由から、日本支部の一部門でありながらモンデンキント本部直轄の実験組織として運用されており、高い独立性を持つ。そのため、一応は上部組織であるはずのモンデンキントJPとは折り合いが悪い。
なお、iDOLの存在は広く世間一般に知られているが、それを運用するアイドルマスター課の存在は秘匿されている。そのため、表向きは普通の学校である「玉兎高等学校」の地下に基地を持ち、所属スタッフも学校の関係者という扱いになっている。
トゥリアビータ
本編開始から16年前にモンデンキントから離反した組織。モンデンキントが所有するiDOLの奪取を目論む。組織名は、ギリシア語で「三つの命」の意。

用語

ロスト・アルテミス
本編の107年前に起きた月の崩壊と、それに伴う未曾有の大災害。
砕けたの破片が隕石となって地球に降り注ぎ地表を破壊。また、地球と月との間で保たれていた重力均衡に異常が起こり、潮汐が失われ海面上昇によって多くの都市がに沈んだ。その結果、地球の人口の約4分の1が失われた。
なお、このロスト・アルテミスが起きた年を元年として、西暦に代わって「復興暦」が制定される。
コンペイトウ
ロスト・アルテミスによって砕けた月の破片の一部によって形成された、地球を取り巻く4つのオービタルリング。
オービタルリングは太陽光大気との干渉によってたびたび磁気嵐を発生させ、地球上に通信障害等の影響を及ぼしている。
ドロップ
コンペイトウから外れ、地球へ降り注ぐ隕石。大きさによって8段階の区分[3]がなされており、地表へ被害を及ぼす恐れがあるものには破壊等の対処がなされる。
iDOL(アイドル)
復興暦57年に地球へ落下した隕石から発見された膨大なエネルギーを内包する未知のシリコン構造体、およびそれをコアとして開発された「隕石除去人型重機」のこと。
iDOLという名は「遺産相続人の永遠の守護者(immortal Defender Of Legatee)」の頭文字から取られており、個々の機体名は月の海(月における平原部)の地名に由来する。
慣性制御能力を持ち、隕石の破壊や飛行能力は元より、人型の維持でさえこの慣性制御によって成り立っている。
なお、iDOLは一部の若い女性にしか反応を示さず、自身の搭乗者(アイドルマスター)を選ぶ。それ故、iDOLを運用するアイドルマスター課はその殆どが女性で構成されている。
アイ
アイドルマスター各人に支給される、キーホルダー状のiDOL起動キー。
iDOLの感覚器のような機能も持っているらしく、これを通してアイドルマスターを観察したり、iDOLの反応に伴い発光する等の現象も見える。
ただし、iDOLはアイが無くとも勝手に動き出す場合もあるので、必ずしも起動に必要というわけではないようである。
ハーモナイズ
iDOLの調整作業の一種。ハーモナイザーという専用機器を用いてiDOLの出力特性を「音」として捉え、コアとフレーム、アイドルマスターとの同調を行う。
「演奏者に合わせての楽器の調律」に比喩される繊細な作業で、なおかつiDOLの出力特性を「音」として認識できる人間は極めて少ない為、この作業は極一部の人間にしか行えない。
この作業を繰り返しハーモナイズ数値を向上させることで、iDOLの出力容量増大・性能向上を図ることが出来る。
夜明けの紫月事件(ドーン・オブ・パープルムーン)
本編から16年前の復興暦91年に起きたiDOL強奪事件。紫月夜事件とも。モンデンキントから離反した一派がiDOLの一機であるヌービアムを強奪し、対抗組織トゥリアビータを結成した。
また、この事件においてインベルは幸い強奪を免れたが以降一切の反応を示さなくなり、春香が上京するまでの16年間、モンデンキントJP・アイドルマスター課の第7格納庫の内部で引き籠る事となる。
なお、この際の戦闘によって市街地にも被害が及び多数の死者・負傷者が発生するも、表向きは「極小ドロップの落下による被害」として処理された。当時は『紫月』と呼ばれる7年周期の大規模電波障害が起きており、その為ドロップへの対応が遅れたと発表されている。事件名もこの現象に由来する。
アウリン
失われた月に替わり、地球圏の重力を安定させている巨大重力源。
その正体は「iDOL達の故郷たる別宇宙へのゲート」であり、このゲートの出現によって月の崩壊が引き起こされた。

楽曲

オープニングテーマ
「微熱S.O.S!!」(第2話~第15話)
作詞:畑亜貴 / 作曲:黒須克彦 / 編曲:大久保薫 / 歌:橋本みゆき
第26話では挿入歌として使用された。TVサイズバージョンが、天海春香(声:井口裕香氏)によってカバーされている。
余談だが、上記の曲は『うますぎWAVE』第90回の「歌魂のコーナー」でも歌われており、遠藤正明氏の熱唱によって「もはや、微熱じゃなくて『灼熱S.O.S!!』である」とリスナーから評されている。
『X-Ω』では復刻参戦に合わせて採用。ボーカル付きの原曲となっている。
「残酷よ希望となれ」(第16話~第25話)
作詞:畑亜貴 / 作曲・編曲:虹音 / 歌:結城アイラ
第26話ではEDとして使用された。
エンディングテーマ
「悠久の旅人〜Dear Boy」(第1話~第25話)
作詞:こだまさおり / 作曲・編曲:前澤寛之 / 歌:Snow*
TVサイズバージョンが、天海春香(声:井口裕香氏)によってカバーされている。
余談だが、上記の曲のCDジャケットおよびED映像は「両腕で膝を抱えている一糸まとわぬ姿の春香」という、多少気まずい思いをしかねないものになっている。
キャラクターソング
元がアイドルプロデュース作品でサンライズ制作のロボットアニメである故か、幾つかのサンライズ作品の主題歌をカバーしたキャラクターソングアルバムが存在している。
スパロボ参戦済み作品では以下のものがカバーされている。一度聴いてみるのも良いだろう。
「ドリーム・シフト」(絶対無敵ライジンオー
歌:天海春香(声:井口裕香)
「炎のさだめ」(装甲騎兵ボトムズ
歌:菊地真(声:喜多村英梨)
「Shining☆Days」(舞-HiME
歌:秋月律子(声:中原麻衣)
「ダンバインとぶ」(聖戦士ダンバイン
歌:如月千早(声:清水香里)
「アイアンリーガー~限りなき使命~」(疾風!アイアンリーガー
歌:水瀬伊織(声:田村ゆかり)
「メロスのように-LONELY WAY-」(蒼き流星SPTレイズナー[4]
歌:萩原雪歩(声:堀江由衣)
「疾風ザブングル」(戦闘メカ ザブングル
歌:双海真美(声:斎藤桃子)
「エルガイム-Time for L.GAIM-」(重戦機エルガイム
歌:三浦あずさ(声:櫻井智)

登場作品と扱われ方

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
初参戦作品。2015年12月開催のイベント「ロボットとアイドル」限定の参戦となる。春香やよいがアイドルの仕事として、ロボットのパイロットたちにインタビューを行っていくという内容。
これまでのイベントはクロスオーバーが全く無い、あるいは申し訳程度に他作品と関連がある程度だったが、同イベント以降は他作品のキャラクター同士が積極的に絡んでいくようになった。
なお、このようなイベントは冒頭で謎の人物によって「『X-Ω』本編とは無関係の平行世界である」事が明言されているが、なぜか同イベントのみそれが無い(理由は不明)。
2017年9月には復刻参戦。『キサラギ』『鋼鉄公演』と共演することとなった。ゼノグラシアと本家シリーズのキャラクターが公式で共演するのは本作が初。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
1 上京ペンギン
2 アイドルのマスター
3 アイドルとマスター
4 餃子とアメリカンドッグ
5 冷たい手、温かい手
6 高度二万米
7 ただいま。おかえり。
8 コンペイトウ夜話
9 鍵盤 OP映像におけるインベルのカラーを変更
10 不協和音【雑音】
11 ニヴルヘイム
12 ムスペルヘイム
13 501号室
14 なんか うごき づらい
15 格納庫天国
16 アイドルとアイドル OPを変更
17 迷子の兎
18
19 サヨナラ
20 かえりみち
21 最後の・プリン
22 鍵とバット
23 RUN!
24 復興暦百八年
25 春の雪
26 月とペンギン

制作経緯

企画そのものは2005年の時点で決定していた(そのため、それ以後に発売されたXbox360版に登場する星井美希などのキャラクターは登場しない)。

うますぎWAVE』第467回にてアイマス総合プロデューサーの坂上陽三氏は、「アニメ製作の話はアーケード版が正式稼動する以前より始まっていて、当時はバンダイとナムコが経営統合した時期でもあり両者のコラボ的な作品を作ろうという話が持ち上がっていた。その結果、(ナムコの)『アイドルマスター』という言葉をキーワードに[5]、サンライズ・バンダイビジュアルでロボットアニメを作ろう、といった経緯でこの作品が製作された」と語っている。

サンライズの古里尚丈プロデューサーは、『THE IDOLM@STER』のアニメ化企画を持ち込まれた際にロボットアニメになった理由として「『原作の魅力には勝てない、同じ土俵には立てない』から、『ゲームのキャラで舞-HiME[6]を作ってくれという依頼』だと好意的に解釈した」と述べている[7]

また古里プロデューサーは公式ラジオで「サンライズにとっての『アイドル』とは何だろうと考えた結果、『ロボット』に行き着いた」「自分たち(サンライズ)が得意なロボット物の要素を加えることで、ゲームとはまた違う世界が広がると考えた」とも述べている[8]

余談

  • 原案のゲームとは異なる設定のロボットアニメとして制作された『アイドルマスター XENOGLOSSIA』であったが、原案シリーズ中においても、ロボットが登場する『無尽合体キサラギ』『鋼鉄公演 きらりんロボ』が製作されている(あくまで劇中劇の延長ではあるが)。
  • 『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は『ゼノグラシア』と略称されたり、あるいは『THE IDOLM@STER』の公式略称である『アイマス(IM@S)』にちなんで『ゼノマス』という俗称で呼ばれる場合もある。また、2011年に原案ゲームを元にした本家のTVアニメ版『THE IDOLM@STER』が制作・放送される前までは『アニマス』(アニメのアイマス)とも呼ばれていた。本家のアニメ放送後はアニマスはそちら側の略称として使われている。
    • なお、本作に登場するキャラクターは、本家の『THE IDOLM@STER』における同名のキャラクターと区別する意味で、「ゼノ~」という接頭語を付けて呼ばれる事が多い(一例を挙げれば、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』における天海春香を「ゼノ春香」と呼称する等)。
  • 『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の第1話が放送された(2007年)4月3日は、本作品の主人公である天海春香の誕生日である。
  • 原案とは全く別路線になってしまった本作は、ファンの間で賛否両論が激しく、放映から長らく経っても論争が続いていた。また、原案サイドも公式サイトやイベントで本作の存在に言及しないため、一時は「ゼノグラシアはアイマス原案サイドからも黒歴史扱いされている」という通説があった。
    • しかし、『X-Ω』への参戦に当たり、アイマス総合プロデューサーの坂上陽三氏が公式ブログにて「10周年にあたってどこかでゼノグラシアにスポットを当てたいと思っていた」「スーパーロボット大戦への参戦が非常に嬉しい」と述べており、この通説は否定されている。
    • 本作の10周年記念上映イベントにおいて、坂上氏は「当時はゲーム側も家庭版の開発作業で忙しく、アニメに関してはおまかせ状態だった」「最初からロボットアニメと聞いていたため割と受け入れており、毎回白箱[9]が届くのを楽しみにしていた」といった旨の事を語っており、世間一般が思うほど原案側は抵抗が無かったことが伺える。
  • 本作では双海亜美・真美姉妹が、以降のシリーズ作品とは異なり亜美がで真美がとなっているが、これはアーケード版の初代アイマスが原案だからである。Xbox 360版以降は姉と妹の設定が逆になったため、無尽合体キサラギのアミ・マミではアミがでマミがである。

脚注

  1. 公式サイトでの表記。「アイドルマスターシリーズ」での英語表記には発音しない「THE」が付いているのだが、本作のみ付いていない。
  2. ただし、『XENOGLOSSIA』に登場するキャラクターの誕生日および血液型は、本家の『THE IDOLM@STER』における同名のキャラクターのものと同じ設定になっている。
  3. 危険度の低いものから順に、ミルク・ミント・メロン・レモン・ピーチ・オレンジ・チェリー・ストロベリーと呼称される。
  4. ちなみに、隠しトラックに『レイズナー』OP風の本編予告入りVer.が収録されている。
  5. 当時は『アイドルマスター』という言葉をキーワードに他の色々な展開も行う予定だったが、結果として『XENOGLOSSIA』のみが残った。
  6. 『XENOGLOSSIA』以前に展開されたサンライズのメディアミックスプロジェクト。別の作品に登場したキャラクターをまた別の作品に登場させつつも、設定を変更するという手法を取っている。
  7. アニメ雑誌『アニメージュ』2007年2月号より。
  8. なお、この時期を境としてサンライズは今まで手掛けなかった多様なジャンルの作品にも携わるようになった。その後、サンライズは『XENOGLOSSIA』の制作で得られた教訓等を踏まえて、『ラブライブ!』や『アイカツ!』といったメディアミックス系アイドルコンテンツのアニメ化をロボット等を無理に出さずに成功させている。特に、TVアニメ版『ラブライブ!』は『XENOGLOSSIA』の制作チーム(第8スタジオ)によるもので、シリーズ構成も花田十輝氏で共通している。
  9. アニメ含む映像作品の完成時にスタッフなどに配布される確認用映像のこと。

商品情報

DVD

書籍

音楽

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