「攻略本」の版間の差分

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一部の難解な「[[隠し要素]]」は現在でも攻略本頼りなのが現状である。攻略本の売上にはゲーム自体の難易度や隠し要素の数なども関わっており、『[[スーパーロボット大戦MX]]』では難易度が低く隠し要素が殆どなかったため攻略本の売上が芳しくなかったという逸話を残している。
 
一部の難解な「[[隠し要素]]」は現在でも攻略本頼りなのが現状である。攻略本の売上にはゲーム自体の難易度や隠し要素の数なども関わっており、『[[スーパーロボット大戦MX]]』では難易度が低く隠し要素が殆どなかったため攻略本の売上が芳しくなかったという逸話を残している。
  
近年の傾向として、ハードの高性能化や技術の向上によって、スパロボに限らず1本のゲームそのもののボリュームが大きくなり、相対的に攻略本の情報量も多くなったことにより、一冊一冊が分厚く、そして高額になっている傾向がある(参考までに、エンターブレイン刊行の『[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]]パーフェクトバイブル』は1冊あたり500ページ超の大ボリュームで、価格も1800円(税別)である)。
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近年の傾向として、ハードの高性能化や技術の向上によって、スパロボに限らず1本のゲームそのもののボリュームが大きくなり、相対的に攻略本の情報量も多くなったことにより、一冊一冊が分厚く、そして高額になっている傾向がある(参考までに、エンターブレイン刊行の『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]パーフェクトバイブル』は1冊あたり500ページ超の大ボリュームで、価格も1800円(税別)である)。
  
 
また、近年の攻略本は良くも悪くも「データベース」に徹した構成のものが多いが、かつての攻略本氾濫期にはかなり砕けた作りの攻略本や、多分に毒のある表現を多用する攻略本も少なくなかった。<br />例として、[[ワザン・ルーン]]のパイロットデータの個別記事に「[[葵豹馬]]で始まって、ワザン・ルーンで終わるのもいつの間にか恒例になった」などと「攻略」っぽいことが全く書かれていなかったり、あるいは味方の[[二軍]]落ちパイロットや機体に対し、「一応仲間になるくらいの認識でいい」「説明するのに困るくらい弱い」「'''無理を承知で誉めるのも疲れる'''ので、はっきり使えないと断言」など、(能力的にはたしかに間違ってはいないのだが)あまりにも辛辣で毒の強いコメントが多数見受けられた。
 
また、近年の攻略本は良くも悪くも「データベース」に徹した構成のものが多いが、かつての攻略本氾濫期にはかなり砕けた作りの攻略本や、多分に毒のある表現を多用する攻略本も少なくなかった。<br />例として、[[ワザン・ルーン]]のパイロットデータの個別記事に「[[葵豹馬]]で始まって、ワザン・ルーンで終わるのもいつの間にか恒例になった」などと「攻略」っぽいことが全く書かれていなかったり、あるいは味方の[[二軍]]落ちパイロットや機体に対し、「一応仲間になるくらいの認識でいい」「説明するのに困るくらい弱い」「'''無理を承知で誉めるのも疲れる'''ので、はっきり使えないと断言」など、(能力的にはたしかに間違ってはいないのだが)あまりにも辛辣で毒の強いコメントが多数見受けられた。
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;デジキューブ
 
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:ゲームソフトのコンビニ流通を確立した会社として知られる。攻略本では『アルティマニア』シリーズが有名。2006年倒産。
 
:ゲームソフトのコンビニ流通を確立した会社として知られる。攻略本では『アルティマニア』シリーズが有名。2006年倒産。
:初参入となった『α』攻略本『魂!』で非常に高い評価を得るも、『α外伝』攻略本『魂!!』は一転誤植だらけの内容となり、その影響か僅か2年でスパロボより離脱。
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:初参入となった『α』攻略本『魂!』で非常に高い評価を得るも、『α外伝』攻略本『魂!!』は一転[[誤字|誤植]]だらけの内容となり、その影響か僅か2年でスパロボより離脱。
 
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:『最速攻略本』と題した、ゲーム発売と同タイミングで刊行する序盤部分のみを記した攻略本が特徴。そのスタイル故に資料性・データ性共に薄い。
 
:『最速攻略本』と題した、ゲーム発売と同タイミングで刊行する序盤部分のみを記した攻略本が特徴。そのスタイル故に資料性・データ性共に薄い。
 
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:バンプレスト傘下の出版社(現在は解散)。2000年代のごく限られた時期に攻略本を刊行。
 
:バンプレスト傘下の出版社(現在は解散)。2000年代のごく限られた時期に攻略本を刊行。
 
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2015年1月10日 (土) 08:27時点における版

攻略本(Strategy Guide)

一般的に『ゲーム』における解決本として知られる。特にゲーム業界では重要な位置付けで、開発・販売元からの協力提供により販売される。

基本的に本そのものはゲーム発売前とゲーム発売後というケースがあるが、前者がお手本要素に対し、後者は完全な解決要素である。特にスーパーロボット大戦シリーズ(スパロボ)における攻略本は他社が挙って出すほどで、一時期10社程度参加するほどの全盛を誇った。

しかし長引く出版不況や、インターネットの一般普及によって簡単に追記・修正が可能且つ無料で利用できる攻略サイトの影響等により、攻略本をリリースする出版社は減少の一途を辿っている。2011年唯一発売されたスパロボ『第2次スーパーロボット大戦Z破界篇』では2社(メディアワークスとエンターブレイン、両者は合併・提携関係)までに激減し、2012年1月発売『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』においてはエンターブレイン1社のみとなった。

一部の難解な「隠し要素」は現在でも攻略本頼りなのが現状である。攻略本の売上にはゲーム自体の難易度や隠し要素の数なども関わっており、『スーパーロボット大戦MX』では難易度が低く隠し要素が殆どなかったため攻略本の売上が芳しくなかったという逸話を残している。

近年の傾向として、ハードの高性能化や技術の向上によって、スパロボに限らず1本のゲームそのもののボリュームが大きくなり、相対的に攻略本の情報量も多くなったことにより、一冊一冊が分厚く、そして高額になっている傾向がある(参考までに、エンターブレイン刊行の『第2次スーパーロボット大戦Z破界篇パーフェクトバイブル』は1冊あたり500ページ超の大ボリュームで、価格も1800円(税別)である)。

また、近年の攻略本は良くも悪くも「データベース」に徹した構成のものが多いが、かつての攻略本氾濫期にはかなり砕けた作りの攻略本や、多分に毒のある表現を多用する攻略本も少なくなかった。
例として、ワザン・ルーンのパイロットデータの個別記事に「葵豹馬で始まって、ワザン・ルーンで終わるのもいつの間にか恒例になった」などと「攻略」っぽいことが全く書かれていなかったり、あるいは味方の二軍落ちパイロットや機体に対し、「一応仲間になるくらいの認識でいい」「説明するのに困るくらい弱い」「無理を承知で誉めるのも疲れるので、はっきり使えないと断言」など、(能力的にはたしかに間違ってはいないのだが)あまりにも辛辣で毒の強いコメントが多数見受けられた。

攻略サイトへの情報源はユーザーによる手探り情報のみであるのに対し、攻略本は開発元からの完全情報提供という差があり、現在では未公開イラスト(設定画・ラフ含む)、開発者インタビューや裏話といった資料的価値に重みを置くものが増えている。

スパロボの攻略本以外に目を向けるとゲームで利用可能なCD(DVD)やプロダクトコード等を特典として同梱する本や、高級な紙質や大判サイズを採用して公式イラスト・開発スタッフや声優インタビュー等の収録に特化したビジュアルファンブック形式の本も一般的になっている。

主な出版社

アスキー・メディアワークス
『電撃』レーベルから攻略本を刊行。旧メディアワークス時代から刊行を続けている。
エンターブレイン
『ファミ通』レーベルから攻略本を刊行。αシリーズより参入。

過去の出版社

かつてスパロボシリーズの攻略本を刊行していた出版社を列記する。倒産・解散により現存しない出版社も含む。

勁文社(ケイブンシャ)
主にシリーズ初期のスパロボ攻略を支えた出版社の一つ。2002年倒産。
先述の癖のある文章の攻略本の多くは同社刊行によるもの。経営難に陥った2000年代初頭よりスパロボから離脱。
双葉社
シリーズ初期から中期にかけて攻略本を刊行。
ケイブンシャとは対照的に、無駄な装飾や文章を排したデータ性重視の書面や「ディープ・ファイル」などやりこみを重視した攻略が特徴。
天元突破グレンラガン』のメインライター・中島かずき氏がかつて所属していた出版社であり、氏も同社攻略本の幾つかに編集者として携わっている。
ソフトバンク・クリエイティブ
旧シリーズ時代から攻略本を刊行していた。携帯機系作品に強く『COMPACT3』の攻略本を刊行したのは同社のみ。『L』の攻略本を最後にスパロボから離脱。
デジキューブ
ゲームソフトのコンビニ流通を確立した会社として知られる。攻略本では『アルティマニア』シリーズが有名。2006年倒産。
初参入となった『α』攻略本『魂!』で非常に高い評価を得るも、『α外伝』攻略本『魂!!』は一転誤植だらけの内容となり、その影響か僅か2年でスパロボより離脱。
集英社
『最速攻略本』と題した、ゲーム発売と同タイミングで刊行する序盤部分のみを記した攻略本が特徴。そのスタイル故に資料性・データ性共に薄い。
アートプレスト
バンプレスト傘下の出版社(現在は解散)。2000年代のごく限られた時期に攻略本を刊行。